東中学校ブログ

カテゴリ:体験活動等

実技教科の重要性

 平成29年5月9日(火)今日の授業から「実技教科」の授業を拾いました。
 音楽の授業(左)  美術の授業(右)
 

 家庭科の授業(左) 技術科の授業(右)
 
 なぜ、実技教科が大切なのか?
 知識の多寡、知識の量を問われる時代は終わりました。
 今は、様々な場所から得られる知識と情報を、どう融合させて、何に活用していくのかが問われる時代です。つまり「あなたは、仲間とともに、よりよい社会のために何かできますか」が、問われる時代です。社会の多様化、複雑化に伴って、正解は一つでない世界が出現しているのです。
 社会のあらゆる場所で、様々な課題が山積しています。それらをチームや組織の力で解決していくことが求められています。知っていても、活用できなければ、その知識や情報は宝の持ち腐れです。また、様々な人たちと協力、協調、協働して、知識や情報を活用しながら、あるいは知を集合させて、新しいものを創造しなければ、世界中の多くの人が幸せになれない時代、社会なのです。
 その知を集合させ、融合させるためには、いわゆる「ひらめき」の基となる想像力や創造力の双方が求められています。そうした、想像性と創造性を養うのが実技教科なのです。ひらめきや発想を豊かにしていくのが、美術、音楽、技術・家庭、保健体育なのです。
 例えば、数学の図形の論証に必要な補助線をひらめく力は、こうした芸術やスポーツ、文化にたくさん触れることで養われていくものなのです。たくさんの類似問題を解けば済むという単純なものではありません。ドリル学習を否定しませんが、今求められる力は、そうした豊かな発想を基盤にした、様々な知識と情報の融合による、新しい知恵なのです。
 そのためにも、芸術・スポーツ・文化を直接体験できる実技教科が重要なのです。

 もちろん、国語、数学、社会、理科、英語は大切でないという意味ではありません。いわゆるペーパーテストを行う教科の根底を支えているのが、「実技教科」であるということを知っていただきたいのです。