今日の七井小

2015年3月の記事一覧

卒業式挙行 合唱音声付

本日、卒業式が挙行されました。卒業生も在校生も立派な態度で式に臨むことができました。卒業生は卒業証書を堂々と胸をはってもらうことができました。別れの言葉も、大きな声で発表することができ、歌も心をこめて大きな声で歌うことができました。感動的な卒業式を挙行することができました。出席された来賓の皆様、保護者の皆様にはたいへんお世話になりました。





平成二十六年度 卒業式   校長のことば

 春を告げる優しい雨が、七井小を包んでいます。耳を澄ますと、春の温もりの中で躍動の瞬間を待つ生命の鼓動が聞こえてくるような気がします。
 三月十九日、春の香りがほのかに漂う今日、町議会議員の皆様、町教育委員会教育長様、町総務部長様をはじめ多くの来賓の皆様方の御臨席と、保護者の皆様の御列席を賜り、ここに平成二十六年度七井小学校卒業式が挙行できますことに、心より感謝申し上げます。
 さて、五十七名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。ただ今、皆さん一人一人に卒業証書を手渡しました。その卒業証書には、皆さんの六年間の成長が刻まれています。皆さんは、この六年間で大きく成長しました。特にこの一年間の成長には、目を見張るものがありました。
 昨年四月、「町で一番褒められる学校」を目指して、七井小の平成二十六年度がスタートしました。六年生の各教室には、「目指せ一番!何事も全力で頑張ろう!」の掲示が掲げられ、皆さんは町一番への牽引車として力強く歩み始めました。
 野球部、サッカー部、バレーボール部、合唱部が全て県大会への出場権を勝ち取りました。六年生四名が出場した交通安全子供自転車真岡地区大会においても、優勝の栄誉に輝きました。そして、県陸上競技大会で優秀選手に選出された佐藤さん、熱気球のある風景絵画コンクールで最優秀賞を受賞した石川さんの活躍もありました。陸上記録会や、水泳記録会でも目覚ましい活躍をしたことは言うまでもありません。また、学習の面でも、四月二十二日に実施された全国学力調査において大変良い結果を収めました。正に、文武両面における活躍を皆さんは示してくれました。
 二学期には、「感動のプレゼント」を合い言葉にして、行事の充実に努めました。学校中が躍動した運動会、心を一つにして臨んだ暗唱発表会、歯を食いしばって走り抜いたマラソン大会、オーケストラバージョンで校歌を歌ったオーケストラ演奏会などです。それぞれの行事において、参観してくださった方々にたくさんの感動をプレゼントしてきました。その中心には、いつも六年生の皆さんがいました。
 そして三学期。「目標に向かって努力することができるのは、人間だけです。」という始業式での私の言葉を受けて、皆さんは感動的な卒業式を目指して努力することを誓ってくれました。今、この体育館全体が大きな感動に包まれています。皆さんが三学期の目標を見事に達成してくれたことを大変嬉しく思います。
 「町で一番褒められる学校」を目指して一年間頑張り通してくれた六年生の皆さんは、「町一番の六年生」であると、自信と誇りをもって宣言します。
 さて、そんな皆さんも、もうじき中学生です。中学校へと進むに当たり、一つお願いがあります。それは、「自分が歩む道」について考えてほしいということです。
 詩人としても彫刻家としても有名な高村光太郎の詩に、「道程」という作品があります。「僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる」で始まる有名な詩です。これは、芸術家としての自分の理想を追い求めて生きようとする光太郎の願いです。しかしこの言葉は、ごく普通の人間である私たちにも当てはまると思います。
 私は、三十七年間教員として歩んできました。先の見えない道を、目の前の子供たちのことを考えながら私なりに歩んできました。今、私の後ろに道ができています。立派な道ではありません。ささやかな狭い道です。失敗の多いでこぼこだらけの道です。でも、私はこの道に誇りをもっています。それは、教師として誠実でありたいと願いながら懸命に歩んだ道だからです。結局立派な教師にはなれず終いでしたが、後悔のない、納得の道です。
 六年生の皆さんは、小学校での六年間を歩んできました。後ろを振り返ると皆さんの後ろには、道ができているはずです。皆さんの道は、優しい道ですか。力強い道ですか。それとも我慢強い道でしょうか。私たちは、日々道を残しながら生きているのです。そして、私たちが残した道は、やがてその人の人柄や生き方として周囲の人たちから認識されていくのです。
 中学校へと進む皆さんの前に、まだ道はありません。皆さん自身がこれから道をつくっていくのです。ぜひ自分の個性を生かして、自分らしさに溢れた納得のいく道をつくっていってください。皆さんが中学校でつくったその道は、きっと皆さんが未来に向かって飛び立つための滑走路となるはずです。
 さあ、いよいよ旅立ちです。今日まで皆さんを大切に育んできてくれた多くの人たちに感謝し、希望に向かって素敵な道をつくっていってください。皆さんの周りでは、いつも愛情をもって見守ってくださった地域の方や、大切なことを一生懸命伝えようとしてきた七井小の職員が応援しています。そして、皆さんのそばには、支え合ってきた仲間や何があっても守り抜いてくれる家族がいます。つまずいたときには、遠慮なく救いを求めてください。手を差し伸べてくれる人がたくさんいるはずです。
 保護者の皆様、本日は御卒業おめでとうございます。大切なお子様を六年間お預かりいたしました。皆様方のこれまでの御支援・御協力に感謝するとともに、いたらない点も多々あったことをお詫びいたします。
 結びに、五十七名の卒業生の前途が幸多いことを心より願い、校長の言葉といたします。


  平成二十七年三月十九日      益子町立七井小学校長 濱澤 徹













絵文字:音楽絵文字:音楽絵文字:音楽絵文字:音楽絵文字:音楽 ↓ クリックすると卒業式当日の合唱を聴くことができます。絵文字:音楽絵文字:音楽絵文字:音楽絵文字:音楽絵文字:音楽絵文字:音楽絵文字:音楽

卒業式 別れの言葉 6年生合唱「旅立ちの日に」.mp3