押小日誌

押小日誌

「しもつかれ」は「しみつかれ」「しもつかり」「すみつかり」「すもつかれ」?

7日(金)の給食に栃木の伝統食「しもつかれ」が出ました。

「しもつかれ」は、鬼おろしでおろした大根や人参とサケの頭、大豆や油揚げ、酒粕などをいっしょに煮込んだ料理で、初午(今年は2/6でした)に合わせて作る、地域や行事と結びついた食べ物です。主に栃木県とその周辺で作られ、地域や家庭によって材料や作り方、味付けが異なり、それぞれの「味」があります。栃木県を代表する郷土料理「ソウルフード」と言えるかと思います。

 給食のしもつかれはとても食べやすくアレンジされていて子どもたちに大好評です。

 

 

お代わりする子も多く、「しもつかれは飲み物です」と言わんばかりにがっつり食べている子も。いいですね。

 

 

先日、さくら市ミュージアムで「しもつかれ」の料理の歴史と呼び名についてのお話があり、ちょっと興味がわいたので参加してみました。

歴史的には・・・

1 「しもつかれ」の大元は「宇治拾遺(うじしゅうい)物語」(1,220年頃の書物)に出てきた「すむつかり」(酢+憤り)という食べ物(・・・煎った大豆に酢をかけたもの。今のように煮ませんでした。)と考えられる。

2 はじめは煮ない調理法でしたが、だんだんコトコトと煮る料理に変化。(でも、煮ないタイプ(!)のしもつかれも残っている・・・煎った大豆に大根おろしや酢をかける など)

3 入れる食材や調味料が増えてきた。(さいしょは「大豆と酢」だけだったが、そのうち大根や人参、サケ、酒粕などが入るようになった)

4 (特に似るタイプのしもつかれでは)酢を使わなくなってきた。

と考えられるそうです。

呼び名について・・・

実はこの料理を「しもつかれ」と呼ぶようになったのは昭和40年代後半の頃で、それまでは、それぞれの地域で「しもつか」「しつか」「すみつか」「もつかれ」などと呼んでいたようです(「り」や「れ」は、なまりが関係していると考えられます)。今でも、その呼び名が残っている所もある(呼んでいる人もいる)ようです。大雑把に呼び名がどう変わったかを見てみると次のようになります。

 すむつかり → す(酢)み(味)つかり(浸かり)・すみつかれ → しみ(浸み)つかり(浸かり)・しみつかれ → しもつ(下野)かり・しもつかれ

呼び名は料理法とも関係していて(例えば 煮ると味がしみる→「し〇〇〇〇」、酢を使っている→「す〇〇〇〇」、など)、栃木県(しもつけ)に特有の食べ物なので、いつの間にか「しもつ〇〇」に変化して「しもつかれ」が一般的になったのではと考えられるようです。今は、全県的に「しもつかれ」と呼んでいますが、歴史や経緯、そしてその土地その土地に料理法と呼び名があったのですね。料理法や呼び名は大切にしたいなと感じたところです。

  

ちなみに、さくら市氏家地区では「つかれ」と呼ばれていたそうです。もし、みなさんのご家庭でそのように呼んでいたらぜひお教えください。また、しもつかれを作る地域に住んでいる親戚や知り合いの方で、「どこどこに住んでいるだれだれは「〇〇〇〇〇」と呼んでいる」など、ちがう呼び方で呼んでいるケースがあったらお子さんを通じて教えていただけるとうれしいです。

 【参考】

・郷土文化特別講演会「〔しもつかれ〕の方言地図を読む-料理の内容とその歴史に照らして-」(1月25日(土) さくら市ミュージアム 講師:新井小枝子先生(群馬県立女子大学教授))

・「郷土料理〈しもつかれ〉を表す語の形成と方言分布」(新井小枝子先生)

・「郷土料理 しもつかれ ~初午に作る行事食~」(文化庁「食文化ストーリー」リーフレット)

What would you like?(5年外国語)

「校長先生、次の時間、5年生が外国語の授業で買い物タイムがあるので、お時間があれば5年教室にぜひ」と英語担当の先生からお誘いを受けました。

 

教室に行ってみると、子どもたちがグループになって楽しそうに活動しています。この時間は、「What would you like?」という単元で、今回は、実際にお店屋さんを出して、買い物をする時間でした。お店の人になった人は「何がよろしいですか?」「〇〇円です」など、お客になった人は「〇〇をお願いします」「いくらですか?」など、丁寧な言い方を使いながら英語のやりとりを楽しみます。子どもたちはこれまで、オリジナルのメニューを考えたり、値段を設定したりして、お店を準備してきたそうです。

 

 

   

子どもたちは、お店の人になってもお客さんになっても本当に楽しそうに活動していました。担任・副担の先生もお買い物。あるお店では飲み物を買うとじゃんけんをして勝ったらただになるキャンペーンも。楽しい中でもしっかり大切なフレーズを使いながら英語のやりとりを楽しんでいました。

 

  

私もお金券を握りしめ(ちなみに3,000円)、全部のお店を巡り買い物を楽しみました。(買ったもの一覧…ラーメンやハンバーガー、おすし、ステーキ、そしてスイーツまでいろいろ購入)

 

子どもたち、これで、外国に行ってどこかお店に入ってもしっかり注文・買い物できそうですね。

漢字検定に挑戦

先週1月31日(金)の放課後、希望者による漢字検定を実施しました。

 

日本漢字検定協会による検定で、学校を会場として実施するものです。今回は、5級(小学校卒業レベル)~9級(小学校2年生修了レベル)に16人が挑戦しました。 

開始前…緊張感が漂います。監督の先生の説明を聞きながら試験の準備をします。

 

ドキドキです。

 

いよいよ開始です。問題を見てみると、なかなかの難問もあります。私、最近漢字が書けないな…と思っていて、この検定にチャレンジする子たちに拍手を送ります。

 

 

 

  

 

全員、最後まであきらめずにがんばりました。チャレンジすることはとても大切です。そしてチャレンジすることをサポートいただいた保護屋の皆様にも感謝申し上げます。結果は1ヶ月後ぐらいに学校に届く予定です。合格を願っています。

2月朝会

5日(水)朝、ランチルームで朝会を行いました。

押上小で大切にしている「3つの『あ』」の一つに「挨拶(あいさつ)」があります。今回の朝会では、私から「挨拶が大切なのはなぜ?」ということをお話ししました。

1 挨拶は、互いにうれしくなる力がある

2 挨拶は、仲良くなる力がある

3 挨拶は、大人になったときにも必要とされる力である

という3つの力が挨拶にあって、「挨拶」は、みんなが幸せに生きるためにとても大切なことだとお話ししました。

子どもたちはとても真剣に聴いてくれました。朝会のあと、子どもたちの挨拶がさらによくなったように感じています。打てば響く子どもたちに幸せを感じます。

引き続き、ご家庭でもお子さんとの挨拶をさらにお願いできればありがたいです。

  

その後、いくつかの表彰を行いました。

「税に関する絵はがきコンクール」「地区書初展」「ミュージアムこども絵画展」の3点を表彰しました。返事もしっかりできてすばらしい態度でした。

 

 

  

 

受賞したみなさんおめでとうございます。これからもいろいろなことにチャレンジしてくださいね。

伝統工芸とまちづくり(4年社会科見学)

先日、4年生が社会科見学で益子町を訪れました。

地域の伝統産業を学ぶ学習で、益子焼について知るとともに、伝統工芸をどのようにまちづくりに生かしているかについての見学・実習です。

益子陶芸美術館(たくさんの益子焼と出会いました。濱田庄司さんや島岡達三さんなど人間国宝の方々の作品も。また、濱田庄司さんの邸宅や登り窯も見学しました。)

 

 

 

城内坂見学の後、窯元での見学・手びねり体験(登り窯のお話、益子焼の特徴や作り方など、いろいろ詳しく教えていただきました。芸術作品(?!)が完成です。焼き上がりが楽しみですね。)

 

 

 

 

伝統工芸が盛んな町について、見て、聞いて、体験して、いろいろ学びましたね。帰ってからの学びにぜひ生かしてくださいね。

関係機関の皆様に感謝申し上げます。お世話になりました。