2015年10月の記事一覧
新人戦エピソードⅣ~バレー部
「修正できる能力」
バレーボール女子は予選リーグを1勝1敗の2位で通過し、決勝トーナメントに進出しました。
決勝トーナメント1回戦は、他グループの予選を1位で勝ち上がった東中です。予選でも、相手ポイントを各セットとも10点以下に抑えて圧倒的に勝ち上がってきたチームです。
1セット目は、ローテーションもできないまま、相手の得点が重なっていきます。とくに、サーブのレセプションで何点も取られたり、レセプションはうまくいっても、相手センターの2弾攻撃で、こちらの前衛陣の空いたスペースにフェイントを落とされてしまいます。あれよあれよという間の1セットは、1対25の大差で取られてしまいました。
試合中も、セット間のインターバルのときも、顧問の先生がたから「サーブレシーブ」や「フェイント」の対応の指導をもらいました。
とはいっても公式戦です。言われてもなかなか修正は難しいものです。
ところがです。2セット目に入り、サーブポイントは決まるし、フェイントの対応を何とか拾うようになっていきます。サーブブレシーブも失敗はあるものの、何とか拾えるようになってきています。このセットは逆に、あれよあれよという間に本校のポイントが重なります。試合中に自分たちの対応の不十分さを一所懸命修正しようとする姿勢が随所に見られるからです。この前向きの姿勢があとのような結果をもたらしたのだと思います。
結局、2セット目も12対25で取られてしまい、試合は敗戦でした。
しかし、東中から12ポイントを取ったのです。さらに、中学生が試合中に技術や対応を修正するというのはかなり難しいことであると思います。できそうで、できないことだと考えます。それを行おうとする意識と、実際に修正できたこと、以上が、勝敗以上に今回の新人戦の大きな成果であると感じています。
決勝トーナメントに残ったベスト6の1校として、さらに精進を重ね、来年の夏には、もうひとつ上を目指して、全員でこの冬に鍛えてほしいと願っています。