飯中 Now
暦の上ではもう秋 8月11日(水)
昨日は日中、あれほど暑かったのに、夜は驚くほど涼しい風が吹いていました。今朝もさわやかな空気に満ち、地域を1時間半も歩いてしまいました。歩きながら空を見上げると、秋の雲がありました。夏の積乱雲(入道雲)とは違い、空に広く薄い雲が広がっていました。立秋が過ぎ、暦の上ではもう秋ですね。私には季節の変わり目に必ず思い出す言葉があります。昨年度末、市内某中学校の校長職を定年退職された先生がいます。その先生は私の中学校時代の恩師です。私の中学校入学と同時に新任の教師として赴任し、技術の授業を教わりました。その先生が当時の卒業文集にこんな一文を書いていたのを今もはっきりと覚えています。「季節を告げる風よりも早く、次の季節の訪れを感じられる人になれ」というものです。この歳になってもまだ、日々の生活で季節の移り変わりを感じたり、見つけたりしたときに、先生のこの言葉を思い出します。この先生は、そんな素敵な感性を持った人になってほしいという願いがあったのでしょう。私はまだまだその域に達していないなと申し訳なく思います。生徒達にとっての最大の教育環境は、エアコンのある教室でも、一人一台のタブレットでもなく、良い教師との出会いだとつくづく思います。今日から16日まで学校閉庁日です。閉庁日明けからどうやって飯沼中の生徒達や保護者・地域の方々に、この学校でよかった、この先生に教わってよかったと思われる教育活動を展開しようかと誰もいない学校の校長室で、一人物思いにふけっています。(8月11日 校長)
夏休み前半終了 8月10日(火)
40日間ある夏休みも半分が終わりましたね。飯沼中の生徒諸君は1、2年生については、連日部活動に汗を流していますね。日焼けした肌、流す汗…、まさに青春という感じで目を細めて応援しています。3年生のみんなはどうですか?毎日、勉強ですか?夏期講習などに行っているのでしょうか…。自分の進路を切り拓くということは、大変なエネルギーのいることです。ただ、ここで言いたいのは、やみくもに勉強をしていませんか…。なぜ、勉強をするのですか…、なぜ、その高校に行きたいのですか…ということが自分の中で分かっているのかということ。また逆に、あきらめ、言い訳をして逃げ出すこと、志望校のレベルを下げることは簡単です。しかし、それでいいのか…ということ。この連休に私は、埼玉県の誇る偉人である、塙保己一先生と荻野吟子先生の記念館を訪ねてきました(渋沢栄一先生の記念館は何度も行っています)。お二人に共通することは、志(こころざし)を持ち続け、困難に負けずに学問に励んだということ。その先に道が拓けたということです。私もこの歳になり改めて、志を持ち、仕事に打ち込むこと、そのための研鑽(けんさん)に励むことを学ばせていただきました。中学生が勉強するということも、志に裏付けられての勉強でなければ、学力の向上は望めず、むなしい行動に終わってしまいます。今週は、いわゆるお盆休みに入りますね。生徒諸君もこの期間に一度ゆっくりと自分の人生、自分は何者なのかを見つめ、考えてみてほしい。その上で夏休み後半をまた元気にがんばろうではないか。(8月10日 校長)
大人になる No41 報告のできる人に
本日は、76年前、第二次世界大戦の末期に、広島に原爆が投下された日です。戦争により犠牲となられた数多くの御霊に対し、謹んで哀悼の誠をささげます。
暑く、熱い夏の日が続いています。来週はお盆休みを迎えますね。今年は昨年同様、保護者の実家に帰り、親せきなどと会う、いわゆる帰省をする家庭は例年より少ないのでしょうか…。孫(まご)や甥(おい)、姪(めい)の君達に会うことを毎年楽しみにしていることでしょうね。しかし、新型コロナウイルスの影響で、去年の夏も、そして今年の夏も緊急事態宣言等に基づくステイホーム等々、我慢のお盆休みとなりそうです。そこで、君を可愛く思い、大切に思い、どんな時にも応援してくれる方に、この夏の報告をしてみてはどうでしょうか…。特に3年生は部活動が終わり、この夏は、受験に向けて猛勉強の日々を過ごしていることを、電話、ZOOM、葉書や手紙などそれぞれの良さがありますので、手段は何でもよいので、心を込めて、これまでのお礼とさらに今後のがんばりを伝えてください。きっと喜んでくれるはずです。時代がどんなに変わっても、こういったことのできる人でありたいものです。(8月6日 校長)
大人になる No40 ニュースをよく見て! 8月5日(木)
暑い日が続きます。体調を崩してはいませんか。健康第一で乗り切りましょうね。さて、飯沼中の生徒諸君には、今この時だからこそ、よく、よくニュースを見て、正しい情報をもとに適切な行動をとってほしいと思います。いま、テレビやインターネットのニュースは、オリンピック、新型コロナウイルス関連、猛暑、台風などたくさんのことが報じられています。そのどれもが大切なことばかり。中学生として勉強や部活動を一生懸命にやることは大事なことです。また、新聞やテレビなどのニュースをよく見て、今、社会で何が起こっているのかを知ることもとても大切なことなのです。(8月5日 校長)
ある夏の日の午後 8月3日(火)
今週はとにかく暑いですね。いつも朝一番の駅伝練習や午前中の文化部、運動部の様子をブログに掲載していますが、夕方も朝同様に涼しいので、夕方に活動している部もあります。オリンピックの期間も折り返しました。夏休みの期間も半分近くまで来ましたね。生徒諸君の夏休みの益々の充実を期待します。(8月3日 校長)
夏本番! 新型コロナウイルスをぶっ飛ばせ 8月2日(月)
8月になりました。今週は暑くなるそうです。飯中生の夏はとっくに始まり、連日熱く熱く燃えて青春していますね。私も元気をもらっています。いま、世の中は新型コロナウイルスが猛威を振るい、埼玉県でも緊急事態宣言が8月31日まで発令されていますね。しかし、中学生の暑い、熱い夏は止まってはくれない。新型コロナウイルスへの正しい知識を持ち、元気にがんばるのみです。予防に関する正しい知識とは、まさに飯中4つの合い言葉です。この4つをしっかりと意識した行動をとれば(とればですよ!)、学校の教育活動が止まることはありません。今、私が最も心配していることは、家庭内感染です。ご家族が外で感染し、それを家庭という本来最も安心して過ごせる場で家族にうつしてしまうということです。前回の緊急事態宣言のときにも、このブログでお願いしましたが、ご家庭でも飯中4つの合い言葉を実践してください。特に、家の中でもマスクをしましょう。また、家庭内のことに限らず、最も感染のリスクが高まるのは、マスクを外している時間…、すなわち食事の時間なのです。ですから、学校の給食は全員前を向いて、しゃべらずに食べているのです。ご家庭内でも、食事の時間をずらしたり、黙って食べるようお願いします。家族の団らんは食事以外の時間にマスクをしてお願いします。こんなことをお願いすると、暗い気持ちになりがちですが、そうではありません。ご家族の大切な命を守り、中学生にとっての夏、そして2学期に控えている大きな行事に影響することがないようにするための積極的なアクションなのです。先日、本校の学校医さんのところへ養護教諭と共に足を運び、この夏休みと2学期に控えている大きな行事を行うにあたっての、留意点や必要な手立ては何かをご指導いただいてきました。修学旅行では、生徒本人やご家族の皆様にご理解、ご協力いただくことは多々ありますが、本日現在の状況ならば9月15日から3日間、予定通り実施します。埼玉、東京、関西、そして本校の状況が悪化すれば、また別ですので、悪化しないように一人一人が注意をして生活、行動しましょう。(8月2日 校長)
吹奏楽コンクール東部地区大会 8月1日(日)
本日、吹奏楽部の3年生にとって最後の演奏となる、吹奏楽コンクール東部地区大会が羽生市産業文化ホールにて行われました。校長の私も以前から顧問の先生に知らされていたので、とても楽しみにしていました。私は音譜も読めない素人ですが、生徒達と顧問の先生が心を1つにして演奏しているのを観たり、聴いたりすることがとても好きです。先日、本校の体育館にて行われた演奏会もとても素晴らしいものでしたので、今日のコンクールも午前中に学校で仕事をして、昼前には、はやる気持ちを抑えきれずに吹奏楽部の生徒達よりも早く羽生市産業文化ホールへ出発しました。会場は新型コロナウイルスの影響で、非常に厳密な入場制限がかかっていました。ホール内での撮影はもちろん、演奏後の生徒達との接触も禁止されていたので、会場入口の写真だけしか撮れませんでした。山﨑先生の指揮に心を1つにして演奏する生徒たち、その生徒たちの奏でる曲を聴いていると、ジーンとくるものがありました。吹奏楽部の3年生の生徒諸君、ここまでお疲れさまでしたね。去年は新型コロナウイルスの影響で一度も人前で演奏することができませんでしたね。人間生きていれば色々な事がありますね。でも、君達は明るさを失わず、元気にがんばりました。そして、君達は聴いている人の心を豊かに潤す演奏をすることができましたよ。素晴らしい演奏をありがとう。(8月1日 校長)
7月が終わります 7月30日(金)
明日の土曜日をもって、7月が終わり、8月になります。夏休みは8月29日(日)までですので、いよいよ1ヶ月を切りました。ここまで本校の生徒やそのご家族の皆様に大きな事件や事故があったとは聞いていませんので、安心している一方、新型コロナウイルスが猛威を振るい、ニュースでは埼玉県を含む一都三県と大阪府、沖縄県に8月31日までの緊急事態宣言が、京都にはまん延防止等重点措置が発令される見込みです。感染については交通事故と同じで、避けられない状況もあるかもしれませんが、自分がよく気を付けることで、リスクを極力減らすこともできます。緊急事態宣言が正式に発令されたならば、不要不急の外出は避けなければなりません。中学生として、これまで以上に社会情勢をよく見て、正しい情報を収集して行動しましょう。(7月30日 校長)
新型コロナウイルス 7月29日(木)
みなさんよくご存じの通り、今、これまでで最も多い新規感染者数の状況が数日続いています。本来ならば体内に抗体ができるはずの、既に感染歴のある者までもが2度目の感染をしたというニュースも聞きます。ウイルスの感染は自然発生ではなく、必ず感染源があります。学校の生徒の場合、そのほとんどが家庭内感染です。2学期は大きな行事が3つ控えています。3年生の修学旅行、全校で取り組む合唱祭、1、2年生の新人戦です。そのどれもが、生徒諸君にとって、一生に一度のかけがえのない行事です。昨年度は修学旅行も合唱祭も中止になりました。今年度は、今後県や市からの中止や休校の指示がなければ、どれも実施する予定です。しかし、学校が実施するにしても、個人では欠席をせざるを得ない場合があります。それは、家族や生徒自身が感染したり、濃厚接触者となった場合です。また、直前に体調不良となった者も参加を認めることはできません。結果的にPCR検査の結果が陰性であったとしても、学校は集団生活をする所ですので、集団に感染が広がるリスクがある状況では、参加は認められません。したがって、これまで以上に感染防止のために気持ちを引き締め、日頃の体調管理をしっかりと行うことが必要となります。飯沼中4つの合言葉を改めて確認し、行動に移す時です。お互いに気をつけましょう。(7月29日 校長)
7月28日(水)
夏休みが始まり一週間が経ちました。飯沼中の生徒諸君、夏休みの生活リズムをつかみ、勉強や部活動をきちんとこなせていますか。いま、三者面談を実施しているところですが、担任の先生や保護者の方と1学期の反省と夏休み、そして2学期への展望をよく確認して、しっかりと夏休みを過ごしてください。毎日涼しい部屋でゲームやYouTubeばかりの人はいませんよね…。そんな生活で2学期を迎えたら、しっかりと生活した者と、頭、心、身体のすべてで挽回不可能なほどの差がついてしまいますよ。今からでも遅くありません。今日から始めれば、今日から成長するのです。がんばれ飯中生!(7月28日 校長)
大人になる No39 吹奏楽部に学べ 7月27日(火)
いま、本校の部活動で最も礼儀正しく、規律があり、部活動を行う目的を見失うことなく活動しているのは吹奏楽部です。1学期や夏休みにフラフラと校舎内、校庭、体育館などを回って生徒達の学習や部活動の様子を見ていると、吹奏楽部が一番気持ちの良いあいさつをします。また、活動前に音楽室はもちろん、3階の廊下やトイレなどの掃除をすることから始まります。2人の顧問の先生から指導されたら「はい」としっかりとした返事をします。本校の部活動の目的は、プロを育成することではなく、社会で活躍することのできる人間を育成することです。他の部の生徒諸君もぜひ、吹奏楽部の姿勢を見習ってほしいと思います。吹奏楽部は8月1日のコンクールに向けてがんばっています。私も聴きに行くことを楽しみにしています。(7月27日 校長)
祝 全国大会出場 7月26日(月)
昨日、25日(日)に熊谷市のスポーツ文化公園陸上競技場にて行われた、学校総合スポーツ大会県大会陸上競技の部において、本校陸上競技部3年生の石塚 怜王さんが、共通男子110mハードルで4位に入賞するとともに、全国大会参加標準記録を突破したため、8月17日(火)から20日(金)に茨城県ひたちなか市、笠松運動公園陸上競技場にて行われる全国大会への出場権を獲得しました。おめでとうございます!このひたちなかの陸上競技場は、手前味噌になりますが、平成11年度に私が市内大増中学校陸上競技部顧問をしていたときに、優秀な女子生徒が関東大会で優勝した思い出深い競技場で、とても不思議な縁を感じています。陸上競技部、そして石塚さん、おめでとうございます!記念すべき東京オリンピックの年に全国大会に出場できるなんて素晴らしいですね。心身共に万全の準備をして、更なる飛躍を祈念しています。また、10月19日(火)に本校を会場として行われる、埼玉県駅伝競走大会市内予選会の選抜練習が今年は早くも始まっています。学年や部活(クラブチームを含む)を飛び越え、飯沼中のスポーツマン達が集まり、襷(たすき)をつなぐ駅伝に、今年も有志生徒達が集い、走り込んでいる姿を見て、早くも感動を覚えます。どうか健康に気をつけてがんばってくださいね。学校は今日も、三者面談と各部の活動で忙しい雰囲気に満ちています。(7月26日 校長)
7月25日(日)
朝、学校に行くと、野球部と女子バドミントン部が練習試合に出発するところでした。男子テニス部と男子バドミントン部も朝の涼しい時間帯に一生懸命に練習をしていました。また、昨日と今日、陸上競技部は、学校総合スポーツ大会県大会が熊谷市で行われ、過日市内予選を突破した選手達が県大会に出場します。がんばってほしいものです。いいですね、中学生には夏がよく似合う。(7月25日 校長)
7月21日(水) 学校は動いています
今日から夏休みですね。学校の授業は休みでも、飯中生の頭と心と体の成長は休んではいられない。飯沼中の生徒諸君、この夏、思いきり頭と心と体の汗を流してみないか…。(7月21日 校長)
1学期が無事に終わりました
春日部市は、新型コロナウイルスの感染拡大により、まん延防止等重点措置の対象地域になりました。本校では、感染防止対策として、1学期末の給食未実施の期間は、お弁当ではなく再登校により部活動を実施しています。また、夏休み中もお弁当持参による練習及び試合等は行いませんのでご承知おきください。さて、本日は令和3年度の1学期終業式を行いました。終業式も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点及び熱中症防止の観点から放送による実施となり、生徒達は、各教室で話を聴きました。終業式では、各学年の代表生徒による今学期の振り返りと今後の目標についての発表があります。いつも素晴らしい発表ですが、本日発表した生徒達もとても素晴らしい作文発表でした。また、校長の私からは、式辞を通して、1学期飯中生は、総じてとてもよくがんばったことを強調しました。さて、明日から夏休みとなります。毎日みなさんの顔を見られる訳ではないこの期間、やはり心配なのは、みなさんの命、そして健康・安全です。今年の夏は、新型コロナウイルスへの感染対策として、飯中生の4つの合言葉である、①マスク、②換気、③手指の消毒、④ソーシャルディスタンス、この4つを家でも、部活動等で学校に来た時も、プライベートで出かけた時も忘れずに行動しましょう。また、今年の夏も強烈に暑いです。熱中症対策も中学生らしく自分でよく考えて、水分補給、休憩、食事や睡眠などしっかりと行動してください。最後に、SNSのトラブルです。これはトラブルを起こしたら一生消すことのできないネットの性質を考え、絶対に起こしてはならないものなのです。匿名にしても鍵アカにしても、被害者が警察などの専門機関に相談すれば、実はすぐに分かってしまいます。夏休みは、気が緩みがちな時です。後で大きな痛手となって返ってくることのないように注意してくださいね。それでは、健康に気をつけて、よく遊び、よく学ぶ充実した夏休みにしてください。(7月20日 校長)
1学期もあと2日
今年は梅雨の長雨(ほとんど豪雨でした)が続くなぁ、、と思っていたところ、2、3日前から急にカラッと晴れ、ドカッと暑くなりましたね。体調を崩している人はいませんか…。とにかく暑い日が続いています。私達にとって一番大切なものは、命であり、健康・安全です。熱中症には家でも、学校でも、外でも十分気をつけて過ごしましょう。さて、1学期も今日を入れてあと2日ですね。明日は1学期終業式です。1学期を振り返り、がんばったこと、もう一歩だったこと、そして夏休みや2学期に向けた新たな誓いを立てるときです。今日は各学年ともに、学年集会を開き、1学期の総まとめをしたり、学活で夏休みのしおりの読み合わせをしたりしていました。3校時は全校で大掃除をして、1学期の汚れをきれいに落としていました。明日は1学期終業式です。通知表も渡されます。そして夏休み、、楽しみですね!(7月19日 校長)
大人になる No38
【 1学期最後の授業 】
今日は令和3年度、1学期最後の授業でした。終わり良ければすべて良しという言葉がありますが、今日はどのクラスの授業も教室に入ってすぐ、良い授業の雰囲気を感じるものでした。1学期の学習はどうでしたか…。たまには心を落ち着かせ、静かに1学期を振り返ってみよう。夏休み直前の生徒諸君に、今日は古谷 綱武さんの詩を送ります。
「道」
道はいつもひらかれている
道はすべての人の前にひらかれている
学ぼうとする意欲
知ろうとする意欲
考えようとする意欲
うまくなろうとする意欲
より良く生きようとする意欲
意欲を持ちさえすれば
自分の歩く道がみえてくる
道はいつもひらかれている
すべては、君自身のやる気にかかっているということだね。夏休みどう過ごすか、成長するのか、しないのかは君次第ということです。飯中生のがんばろうとする意欲に期待します。(7月16日 校長)
大人になる No37
【 時間を大切にして勉学に励みなさい 】
今日の埼玉新聞に、資本主義の基礎を築き、現存する何百もの会社を作った、埼玉県の誇る実業家・経済学者である渋沢栄一先生の直筆の書が県立松山高校に掲額されているという記事がありました。「為爾惜居諸(なんじのためにきょしょをおしむ)」と書かれているそうです。時間を大切にして勉学に励むようにと、生徒を激励するために書かれたのだそうです。この精神を受け継いだ松山高校の建学の精神は、文武不岐(ぶんぶふき)、直訳すれば、「学問と武芸は分けることのできない一体のもの」という意味ですね。今の君達に合わせれば、勉強も運動もどちらも一生懸命に取り組みなさいという意味ですね。渋沢栄一先生の教えに思いを馳せ、背筋の伸びる思いがしました。最近、授業を回っていると、2年生はどのクラスにも数名寝ている者がいますね。眠くなるような授業をしている教師にも責任はありますが、生徒諸君はそれでいいのか…、諸君の人生は諸君で決め、行動し、責任を取るものなのだ。広い意味で豊かでより良い人生を送るために学習がどれほど大切なものなのかは、中学生ならばわかるはずだ。周りの生徒達にも言いたい。何のために体育祭をしたのか…、学び合い高め合う、良き集団になるためではなかったのか…。こんなことで夏休みにしっかりと自分を律し、学び多き夏を過ごすことなどできるのか…。ピリッとしなさい。(7月15日 校長)
大人になる No36
【 進路について学んで行こう ② 】
3年生諸君はこの夏、苦しいときに、つい自分だけが…と思いがちですが、みんなも同じように苦しいのです。その苦しさを共有し、お互いに励まし合いながら乗り切ろう。苦しいときに芽生え育った友情はとても強く、美しいものです。君は1人じゃない。応援してくれる人がいっぱいいることに気づいているかな…。家族、先生方、その他の大人の人達、たくさんの人達が君達のために力になろうと思っています。君達がうるさいなぁと思っていることを言うのもそのためなのですよ。ムカツク前にありがたいなぁと思えば、気持ちがスーッとして、頑張ろう!という気持ちが自然に生まれてくるはずです。1学期には体育祭がありましたね。体育祭を通して、クラスの力が高まりました。クラスの力は1人1人を大きく羽ばたかせてくれるものです。進路を通し、卒業期には、3年間の様々な活動を通して、かけがえのない友情を育み、それが人生の財産であることを知るでしょう。そしてどんな時も君の味方になってくれる家族という存在の大きさも知ることになるでしょう。共に支え合い、喜び合える仲間づくりを残りの日々でしっかりして行こう。 つづく(7月14日 校長)
大人になる No35
【 2年生防災教室行われる 】
毎年、1月には阪神淡路大震災、3月には東日本大震災、9月には関東大震災など、かつて地震により大きな被害を被ったことに関して、そのことを後世を生きる人達に受け継ぎ、防災の確認日とする地域が多いものです。本校も9月の当初に小中合同の避難訓練を行ったり、3月11日には市をあげて黙祷を行います。一方、ここ数年初夏から秋にかけて、梅雨の長雨、夏の集中豪雨、秋の長雨や台風など雨による災害が全国各地で起こっています。今年もここ最近だけでも、熱海や九州、中国地方で豪雨による被害が発生しています。また、生徒諸君は覚えているでしょうか…、令和元年10月の台風19号では本校も避難所となりました。このように、私達は自然災害と常に隣り合わせの生活を送っているのです。そこで、本日は国土交通省江戸川河川事務所の職員お二人にお越しいただき、様々な自然災害、特に豪雨による河川の氾濫と私達のとるべき行動について、豊富な資料と共に、大変丁寧なご指導をいただきました。災害はいつか必ず我々の身に降りかかります。人間の歴史とは、災害からいかに命や財産を守るかの歴史といっても過言ではないのです。歴史を教訓に、人間は知恵を絞り、その時の最先端の技術で対策を立て、災害に備えます。大切な人の命を守り、安心安全な生活を送るために、私達は、これからも学び続けていくのです。今日の講義で印象的だったのは、地震と違い、河川の氾濫の災害は、時間が比較的あるので、日頃からの正しい知識と備え、そして的確な情報収集をすることだということでした。2年生の生徒諸君、大変貴重な学びでしたね。(7月13日 校長)
大人になる No34
【 進路について学んで行こう ① 】
今週で1学期の教科の授業は終わりになります。季節も梅雨の終わりが近づいていますね。しとしと降る雨ではなく、昼間は晴れて暑くなり、夕方、雷と共にゲリラ豪雨が私達の住む地域を襲いますね。さて、3年生諸君にとっての夏、それは進路を考え、目標に向かって精一杯の努力をする夏となります。これまでは、小学校も中学校も義務教育ということで、同じ地域の仲間と同じ学校で勉強や運動に励み、楽しい時間や喜び、そして悲しみや苦しみをも共にしてきました。そんな仲間も中学校を卒業すると同時に、それぞれ違う道を歩き始めるのです。その道の方向を決めるのが進路です。これから君達は、卒業後の人生をどの方向に進むのかを本人、保護者、先生、まわりの大人達と考え、自己実現に向けて努力をしていかなければなりません。初めて経験する、人生の別れ道に差しかかっているのです。色々と不安なこと、苦しいこと、悩むことなどが自分に降りかかってくるときでもあります。君達の今までの人生の中で1番大変なときがこれから来るのです。でもだからこそ私は言いたい。苦しかったり、悩んだりするから人間的に成長できるのです。苦しみや不安、悩みなどにつぶれてしまったり、逃げて楽な方に進んでしまったりしていては、自分の人生を切り拓くことになりません。挑戦し、壁にぶち当たり、死に物狂いで努力しなければなりません。傷ついたり、しんどかったりするだろうけど、へこたれないで乗り越えてほしいと先生は思っています。なにも成績が上がったり、学力がついたり、希望する高校に合格することだけを言っているのではありません。それは単なる結果であって、大切なことは、苦しさに立ち向かい、それを乗り越えようとがんばること。その経験が人間としての厚みを増していくのです。これからの人生の中には、もっともっと大変なことはたくさんあります。その時、楽な方へ逃げてしまったり、潰れてしまったりしないような、たくましく、しなやかな強い人間性をこの進路活動においても身に付けていくのです。 つづく (7月12日 校長)
大人になる No33
【 君と一緒に誰かの陰口を言う者は、君の陰口もどこかで言うだろう 】
陰口とは、その場にいない誰かのことをあれこれ言うことですね。だから誰かと一緒に陰口を言えば、その相手と親密な関係で結ばれたような気がするものです。しかし相手が変われば、「あの人はあなたのことをこう言っていたよ」となるのが世の常です。誰かの行為の一面だけを目にとめて悪く評価し、次々に人に悪口を言いふらす人がよくいますよね。あなたがそういう人でないことを願います。また、同じ行為にも良い見方と悪い見方があり、自分の行為に恥じるところはないという自信を持っている人は、他人の行為を良い方に解釈することができます。「○○さんって、ものすごくケチなのよ」と誰かが言ったとしても、「ケチじゃなくて物を大切にする人なんだよ」というふうに切り返し、陰口をうのみにしないように出来るものなのです。飯沼中の生徒も仲間との人間関係づくりが苦手な人が少なくないようです。また、口を開けば不平不満を言っている生徒もいますよね…。校長の私より生徒諸君の方がずっとよく生徒同士のことは分かっていますよね…。もし心当たりがあるという人がいたら、もう不平不満を口にしたり、人の陰口を言うのをやめなさい。周りからの評価も上がり、仲間からの接し方も変わってきます。そして考えや心が前向きになり、すべてが良い方向に進み始めますよ。(7月9日 校長)
本日はお足元の悪い中、1学期末の保護者会のためにご来校いただきましてありがとうございました。
小学生と仲良く、楽しくザリガニ釣りをしました
今日は、中野小学校の2年生の児童のみなさんが本校に来校し、本校周辺の用水路でザリガニ釣りをしました。中学生の地域貢献の1つと考え、3年1組の生徒達に協力してもらい、小学生の面倒を見てもらいました。小学生は安心して中学生に頼り、楽しく体験学習ができました。私が感心し、嬉しく、そしてありがたく思ったことは、3年1組の生徒達が、父性、母性をいかんなく発揮して、とても優しく小学生に接し、小学生とともに自分達も楽しそうに活動していたことでした。ぜひ将来は、保育士や教員になってもらいたい生徒ばかりでした。3年1組の生徒諸君、ありがとう。(7月8日 校長)
7月7日は七夕(たなばた)
今日、7月7日は七夕です。七夕とは日本の伝統文化である節句の1つです。節句とは、季節の変わり目に行う儀式的なもので、1年に5つあります。1月7日の七草、3月3日は桃の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕も節句です。5つ目は、あまり知られてはいませんが、9月9日は重陽の節句といいます。七夕のお話は、中国古代の民間伝承がもとになっているそうです。織姫と彦星は、中国風だと織女(しょくじょ)、牽牛(けんぎゅう)というそうです。日本には、奈良時代に宮中儀式として伝わり、織姫が機織り(はたおり)の上手な働き者だったという言い伝えから、手芸や裁縫の上達を願う風習につながりました。星に願い事をする原型はここから始まっているのだそうです。現在は、笹竹に折り紙で作った飾りを吊るしたり、短冊に願い事を書いて吊るしたりします。日本の伝統的な行事を正しく理解し、受け継いでいきたいものですね。(7月7日 校長)
大人になる No32
【 本当に役立つ勉強とは何か 】
先日、ある教育関連誌を読んでいると、高校の中途退学者に対する調査で、彼らが高校に望むこととして、約半数の者が社会に出てから役に立つことを教えて欲しいという回答を選んだという記事が目にとまりました。彼らは高校では社会に出て役立つことを教えてもらえなかったという思いを持っているのでしょうか…。一見、もっともらしい要望のようにも見えますが、果たしてそうでしょうか?私はそうは思いません。そもそも社会に出て役立つとは、どういう意味なのでしょうか?漢字が読めなければ不便だろうし、ローマ字も同様ですね。足し算・引き算が出来なければ買い物だってできません。しかし、これらのことは小・中学校で習うことですよね。それとも、英会話やコンピュータの操作や帳簿類の作成、管理または設計図を描くための技術などというものをイメージしているのでしょうか?確かに、これらのことは、覚えればすぐに役立つものばかりです。しかし、すぐに役立つようなものは、実は大して役に立たないものなのです。本当に役立つことというのは、授業をはじめとする思考の訓練を通じて、世の中の色々な事象に敏感に反応する感性であったり、興味や関心を持って調べたり、実行したりして、より良い選択をしながら生きることのできる力であったり、困難に出会っても簡単にはくじけない強い心や身体を持つことだと私は思います。協力してことに当たり、喜びを分かち合える仲間を持つことのできる人間関係づくりの能力もそうです。そういうものを手に入れることはなかなか難しいものです。訳のわからない(?)勉強をはじめ、学校で部活動や学校行事など様々なことを経験しながらでしか、なかなか身に付かないものなのです。
いま君達は、期末テストが終わり、その結果に一喜一憂していないだろうか。3年生は自分の卒業後の進路について真剣に考えて行かなければならない時期でもある。生徒諸君には、本当に役立つ勉強とは何なのかということを見失わないでほしい。(7月6日 校長)
テスト返却
今日は午前中、どの教室を覗いても、先週の期末テストの返却をしているか、技能教科の実技試験などを行っていました。テストが返ってきたらどうすればよいかは何度も言ってきたのでもう言いません。君はどう生きていくのか…この言葉だけを今日は投げかけます。(7月5日 校長)
期末テストは終わったが…
期末テストが終了しました。お疲れ様でしたね、今日は寝不足でしょうか…。今日の夜は早く寝るといいかもしれませんね。土日は、がまんしていたゲームを楽しんだり、録画しておいた好きなテレビ番組を見るのもいいでしょう。何かをがんばったときには、自分へごほうびをあげたり、好きなことを思い切りやることも人生には大切なことです。そのかわり月曜日からは、また気持ちを入れ替えて学習に取り組むこと。期末テストが返ってきます。テストでできなかったところを復習し、もし再テストをしたら100点が取れるようにしておくことが大切です。そのうえで、また新たな学習が積み重なっていくのです。つまり、期末テストは終わっても、学習は続くのです。心豊かに、より良い人生を送るために学習は一生続くのです。(7月2日 校長)
いよいよ1学期最後の月 7月ですね!
梅雨本番、朝から雨が降っています。今日から7月、1学期最後の月ですね。当然ですが、色々なことのあった1学期でした。生徒諸君は本当によくがんばって1学期を過ごしていたと思います。さらに、今日から期末テストですね。ここ数日だけを見ても、放課後の各学年の教室は、補習を行ってくださる先生方と共に、真剣に勉強に励む生徒の姿が多数ありました(昨日の飯中ブログを見てください)。飯沼中学校もだいぶアカデミックな学び舎になりつつあると嬉しく思います。さらに、今日は学校総合スポーツ大会市内予選最終日、男女バドミントン部の個人戦がウイングハットで行われます。特に3年生にはがんばってほしいと思います(テストは後日、別室で受験するので大丈夫です)。健闘を祈ります。(7月1日 校長)
大人になる No31
【 学習を考える ④ ~点数主義より実力主義で~ 】
明日から定期テストが始まります。1年生にとっては初めての期末テスト、また1学期の成績をもとに、進路を具体的に考える3年生は、テストの結果(点数)がとても気になることでしょう。「気にするな」と言っても無理でしょうが、ここで大切なことは、ただ単に「あーあ、~点だったぁ」で終わってはいけないということです。まずこのことを理解して下さい。結果(点数)だけを気にしていると、すべて満点の人はいないのですから、必ず苦しくなって勉強そのものが嫌になってしまいます。そこで今日は、勉強について、実力主義という考えを紹介します。これまで学習についてこう言われてきたはずです。①学習の中心は授業である。②それを支えるために、家庭学習(予習、復習、宿題)を毎日少しずつでもコツコツとやる。テストというのは、この2つを通し、どれだけ自分の力として身に付いているのかを調べるためのものなのです。
【だから】点数は気にしない(何点でもいいのです)、間違ったところを気にしよう!
【そして】間違ったところを勉強し直すのです。
【なぜならば】そこが君の勉強不足のところだからです。
【そうすれば】もう1度テストを受けると100点が取れるはずです。その時君の実力は100点になっているのです。
【つまり】テスト後の勉強がいかに大切かということなのです。これが実力主義という考えです。ただし、テストで手を抜いていいと言っているのではありません。点数や成績が良いのに越したことはありません。ただ、一夜漬けの勉強で取った点数は、すぐに忘れ消えてしまう実力なのです。あくまでも毎日コツコツと積み上げてきたものこそが本当の実力として身に付くということなのです。明日からの期末テストとその後の取り組みに期待します。(6月30日 校長)
大人になる No30
【 学習を考える ③ ~部活動との両立~ 】
学習について色々と考えてきました。今まさに生徒諸君は、期末テスト直前で、諸活動が停止となり、いつも以上に学習に取り組み、そのやり方や効果などに関心が高まっているはずです。学習のやり方ですが、幼稚園や小学校の低学年の子供に、自分で勉強しなさいと言ってもそれは無理なことです。その子には何をどうやって勉強するのかが分からないからです。自分の学習すべきことが分かることは1つの学力で、どういう方法で学習すればよいのかが分かることも1つの学力なのです。さて、テストに向けての学習というのは、その時期に近づけば近づくほどみんな懸命にやりますよね。しかし、テストのための一夜漬け的な学習は、はっきり言って効果は期待できません。なぜならば、テストが終わればパーッと頭の中から消えてなくなってしまうからです。学習は目標を持って、一歩一歩着実に積み重ねてゆくものです。次に、部活動との両立ですが、私は学生に関しては、勉強だけの人間や部活だけの人間というのは、さみしい気がしますし、そういう人は本当に周りから応援される人だとは思いません。勉強やスポーツ、芸術などで世界に名を馳せる偉業を成し遂げた人物の生き方を見聞きすると、その分野のことだけを徹底的に取り組んだという逸話がありますが、飯沼中学校ではそのような人物の育成を狙った教育活動を行ってはいません。やるからには学習も部活動も両立させて、何でも思い切り取り組めるバランスの取れた人になってほしいと思います。(6月29日 校長)
スケアード・ストレイト自転車交通安全教室
今週も始まりました。夏の暑い季節がもうすぐそこまで来ていますね。本校では、夏季及び冬季の期間限定で、熱中症の予防と防犯の意味合いで、生徒全員を対象に、申請者の自転車通学を許可しています。中学生の交通手段といえば、徒歩か自転車です。登下校、コンビニに買い物に行く、友達と遊ぶ、塾に通うなど、様々な場面における交通安全指導を定期的に行うことは、生活の中で自分の命は自分で守るという観点からも大切なことと考えます。そこで、本日はスケアードストレイト交通安全教室を実施しました。これは、埼玉県警察(春日部警察署)の事業として行われているもので、大変人気があり、応募してもなかなか希望が通らないものなのですが(私の30年近い教員人生の中で3回目)、今年度、幸いにも実施することができました。スケアード・ストレイトとは、恐怖を直視させるという意味で、スタントマンが生徒の目の前で交通事故を再現することにより、交通事故の衝撃や怖さを実感させ、交通ルールを守ることの必要性について、生徒自身に考えさせる機会を与えるという教育技法です。今日は春日部警察署の方と専門のスタントマンの皆様にご来校いただき、中学生にとってありがちな不注意や交通違反、そしてこれまで気がついていなかった潜んでいる危険を知識として知ることができました。あとは学んだことを日頃の生活で実行することが大切なのです。健康で安全な生活を送るための知識を身に付け、実践することのできる人になりましょう。飯中生は、大切な命を自分自身で守ります!(6月28日 校長)
大人になる No29
【 学習を考える ② ~学習の基本は「自学自習」~ 】
生徒諸君は、学校では授業という形で日々勉強を教わっている訳ですが、こういう形式での学習は、内容はよく精選されているし、教え方もよく研究されているので、学ぶ側がしっかり集中して行えば、かなり効率良く学力が身に付くものなのです。しかし、それだけで本当の学習をしているとはいえません。
学習とは、学校だけでやるものではありません。社会に出て仕事に就いても、実は学校以上に学習しなければならないものなのです。しかもその学習は、授業形式ではないのです。すべて自分で調べたり、学んだりしなければならないのです。その時になって「誰も教えてくれないから学習できません」などと言えないのです。やはり、自ら学ぶ力が身に付いていないといけないのです。人が豊かにより良い人生を送るためには、一生学び続けていくことが必要なのです。 つづく (6月25日 校長)
大人になる No28
【 学習について考える ① 】
まだあと少し運動部の大会が残っていますが、今日はチャレンジ学習(計算)の日ということで、学習について考えてみましょう。学習には3つの要素があると考えます。1つは、知識です。人間は有史以来、文化を発展させ、科学技術を進歩させて、現在に至る、便利で安心・安全な社会を築いてきました。それらの蓄積である知識を身につけることは、自分を含め人間全体の将来を決定していく大きな力となるのです。2つ目は、知力です。学習をしていて「こんなもの実際の生活に何も使わないじゃないか」と思ったことがあるでしょう。しかし、実はその難しい学習をすることによって、自分の脳や感性が鍛えられるのです。鍛えられた脳は、いろんなものに敏感に反応し、正しくより良い判断を導き出す回路を持つことになります。それが知力なのです。3つ目は鍛錬です。学習は楽しいことばかりではありません。時に苦しく、辛いこともあります。その苦しみや辛さを乗り越え、打ち勝つことは、その人の心を鍛え、人間的な強い心を生み出すことにつながるのです。さらに人の苦しみや辛さも分かってあげられる心の広さも持てるようになるのです。 つづく (6月24日 校長)
学校総合スポーツ大会(陸上部、男女バドミントン部)
今日は、学校総合スポーツ大会の市内予選が行われ、陸上競技部は2日目、男女のバドミントン部は初日の団体戦が行われました。午前中に2つの試合会場を回り、飯中生のがんばりを目に焼きつけてきました。ウイングハットで行われた男女のバドミントン部団体戦ですが、シングルス1試合と、ダブルス2試合の計3試合で2本先取で勝利となります。1回戦、男女とも接戦の末、2-1でなんとか勝利をものにしたところまで応援しました。老眼の私はシャトルの行き来する速さについていくのがやっとでした。最近ではバドミントンの桃田賢斗選手の活躍をテレビで観ることが増えましたが、中学生のバドミントンもなかなか素晴らしいプレーが観られることに驚きました。次に、野田市にある総合運動公園陸上競技場に移動し、陸上部の応援です。駐車場に車を止めて競技場まで歩いている時に、「女子走り高跳びは残り4名に絞られました。○○さん、○○さん、525番 飯沼中 加藤さん、…」とアナウンスが聞こえたのと同時に走っている自分がいました。現地に着いた時、最終試技、3回目の跳躍でした。“跳べっ!”と祈り、跳躍を見つめました。が、惜しくもバーを落としてしまい彼女の中学校での跳躍は終わりました。私は近寄り、「お疲れ様、惜しかったね!よくここまでがんばったね。この経験を活かして高校でも何かに打ち込めるといいね」と言うと、泣きながらうなずいていました。中学生にとって夏は暑いだけでなく、爽やかな汗、そして美しい涙を流す、熱い青春そのものなのです。陸上部、バドミントン部のみなさん、お疲れ様でしたね…。さぁ、次は何をがんばろうか…。(6月23日 校長)
開校記念日
今日は、飯沼中学校の開校記念日です。本校は、昭和57年、庄和町立葛飾中学校から分離し、川辺小学校及び中野小学校区内に誕生した、創立40年目の学校です。春日部市の東部に位置し、東には江戸川が流れ、田園に囲まれた自然豊かな環境の学校です。平成17年10月1日に春日部市及び北葛飾郡庄和町が廃されて、新たに春日部市が設置されたことに伴い、春日部市立飯沼中学校となりました。これまでに本校を卒業していった生徒の数は、6432名になります。令和3年度は、新入生131名を迎え、2年生121名、3年生116名、全校生徒368名、教職員35名で日々教育活動を行っています。校長の私が、吉川市(当時は北葛飾郡吉川町)の中学校に入学した年に飯沼中学校も開校したことを知り、不思議な縁を感じます。初代校長の寺田新市先生が作られた校歌の中にある「自主実行」という言葉が本校の学校教育目標(自主実行 ~自ら学び、進んで実行~)になっています。今日も生徒達は、明るく、元気に、そして穏やかに学校生活を送っています。今日は、これまで本校で学び、巣立っていった生徒達のがんばりや教職員の苦労や喜びなど、すべての学校関係者の皆様に思いを馳せる日にしたいものです。(6月22日 校長)
風になった陸上競技部の生徒達
今日は、陸上部の学校総合スポーツ大会市内予選会の応援に行ってきました。梅雨の晴れ間のとても良い天気の一日でした。仕事の関係で、各学年の100m予選しか応援できなかったのですが、本校の生徒達は、試合に臨む姿も、そして結果も素晴らしいものでした。まさに、疾風のごとくストレートコースを駆け抜けていく生徒達は、爽やかな風のようでした。明後日の二日目もがんばってください。(6月21日 校長)
校内硬筆展 3年生 推薦・特選・金賞
校内硬筆展 2年生 推薦・特選・金賞
校内硬筆展 1年生 推薦・特選・金賞
5組・6組 金賞
学校評議員会
本日は、令和3年度第1回学校評議員会を行いました。学校評議員制度は、学校教育法施行規則を根拠として、地域社会に開かれた学校づくりを一層推進していくため、保護者の代表の方や地域でご活躍の住民の方、教職経験のある方や有識者などがその構成員となり、地域の思いや願いに即した特色ある学校教育を実施するために、相互の意思疎通や協力関係を高めるために設けられた組織です。各学校ごとに概ね、5名前後の評議員を置き、定期に会議を開いているものです。本日は令和3年度のこれまでの教育活動を振り返り、ご意見やご感想をいただくとともに、今後の学校の教育活動についてもご意見を賜りました。また、授業参観もしていただき、生徒達の様子を見ていただきました。2、3年生はテスト日でしたので1年生と5、6組の授業を観ていただきましたが、「どのクラスも良い授業でしたね」と褒めていただきました。(6月18日 校長)
大人になる No27
【 学総を終えて 】
毎朝、自分自身の健康のためをも含め、学校区を歩き、小・中学生の通学の様子を見守っています。みなさんよくご存じの通り、学校の周りは、四方すべてが田んぼですね。また地域の所々には畑があり、自分の家の小さな庭で行っている家庭菜園の苗の様子と比較しながら楽しく歩いています。歩きながら見る街の景色と車で走りながら見る景色とは、実は全然違います。今も述べた田んぼや畑の様子が手に取るように分かりますし、季節の空気を感じます。さて、田んぼで気付いたことなのですが、ゴールデンウイーク頃に水を入れ、稲の苗を植えますよね。その後しばらくすると、いったん水を抜いてしまうのです。これはどうしてかというと、水がなくなったことで、稲が懸命に生きようとして、根を広く深く張るのだそうです。その後また水を入れることで、丈夫でおいしい米ができるのだそうです。良い環境で育つことだけが将来、強くたくましく、そして、より良く生きていけることにつながるとは限らないということを学んだ気がします。長い人生にはカッコ良く勝つことよりも、負けることの方がはるかに多いのです。一生懸命に取り組んだのなら、負けたっていいんです。その事が必ず役に立つのだから。負けた時には受け身をとり、すぐに体勢を立て直し、新たな気持ちで次の一歩を踏み出す。そんなしなやかで強い人になりたいものですね。歩きながら田んぼを見て学び、感じたことです。(6月17日 校長)
特別支援学級交流会
今日は葛飾中学校を会場に春日部市の東ブロック(旧庄和町)を中心とした中学校のグループが集まり、特別支援学級の交流会が行われました。今回は、飯沼中学校が企画運営をする番であったため、5、6組の先生方の指導のもと、司会進行などもすべて本校の生徒の手で行われました。小学校でも交流会を行っているので、小学校の頃からの顔なじみであったり、放課後に通っている施設で一緒に過ごしたりする仲間もいたようで、すぐに楽しい雰囲気で活動が始まりました。自己紹介を兼ねた、カードを使ったグループエンカウンター(出会いにおける人間関係づくり活動)に始まり、みんなで楽しく「日本よさこい数え歌」を踊ったりと楽しい時間を過ごしました。今日の交流会を見て、改めて飯沼中の生徒達はみな、素直で穏やかでそして、しっかりした生徒が多いと感じました。(6月16日 校長)
学校総合スポーツ大会 2日目
今日は学校総合スポーツ大会市内予選会、本校からは、男女テニス部の団体戦が、男子は大沼運動公園、女子は庄和総合公園でそれぞれ行われ、教頭先生と分担して応援に行ってきました。私は大沼運動公園に男子の応援に行ったのですが、夏空の下、爽やかなユニフォームに身を包み、テニスをする3年生男子はカッコいい!の一言でした。新人戦で優勝しているので、第一試合はシードで始まりました。東中に勝ちベスト4へ。そして江戸川中に勝ちファイナルへと進みました。ファイナルの対戦相手は武里中でした。本校の生徒達は、暑いなか3試合連続でのプレイで正直きつかったようでした。結果は、1-2で惜しくも負けてしまいました。結果だけを見れば残念ですが、試合をする本校生徒達を見て、チームが1つになり、点を取ったときにはチーム全員で拍手をし、点が取られても、「ドンマイ」「切り替えよう」と応援しているのを見て、心から本校生徒と顧問の先生を誇りに思いました。お疲れ様でした、かっこよかったですよ!女子も1-2で豊野中に負けてしまいましたが、みんながんばっていましたと報告を受けました。女子テニス部のみなさんもお疲れ様でした。
学校総合スポーツ大会 & 吹奏楽部演奏会
6月12日(土)、大会の応援をするため、朝6時に学校に到着すると、すでに顧問の先生方の車と生徒達の自転車があり、朝の最終調整が行われていることが、校庭から聞こえてくる掛け声や雰囲気で分かりました。私は早くも、“よしっ!”という気持ちになりました。スポーツの試合ですから、試合に勝ち負けはつきます。しかし、そんな結果よりも大切なことを先生方の指導のもとに、飯沼中の生徒達は既に学んでいると思ったからです。さて、応援に出発します。生徒達の活躍する姿を私も心に焼き付けます。健闘を祈ります。
今日は教頭先生と分担して、生徒諸君の試合の様子を応援に行ってきました。私が応援に行ったのは、まず、谷原西グランドで行われていた、女子テニスとサッカーでした。テニスはコートがたくさんあり、本校の生徒達も同じ時間に複数のコートで試合をしていたので、応援も大変でした。3年生を中心にどのペアも真剣な表情でプレイしていました。さらに真剣な表情の中にも、良いプレイをした時やミスをした時でさえも笑顔でエア・ハイタッチをしていたのが印象的でした。次にすぐ隣のグランドではサッカー部が試合をしていました。飯沼中と緑中の合同チームは、武里中との対戦でした。本校からは4、5名の生徒が試合に出ていました。サッカー部の生徒達は日頃から緑中と練習をしているので、既にチームメイトとして違和感なくプレーしていましたが、私は、知らない生徒が半分以上いるチームの試合を見て、不思議な感じがしました。しかし、スポーツとは不思議なもので、すぐにこの合同チームを熱く応援していました。次に向かったのは、野球部の試合です。豊春中との試合でした。新人戦も豊春中との対戦で惜敗しているため、どうなっているか固唾を飲んで牛島球場に向かいました。球場に着き、得点版を見ると、5回裏で4点のビハインドの状況でした。生徒達は、大きな声を出し、プレーをしていました。また監督も日頃の授業や朝・帰りの会などでは決して見ることのできないほど大きな声と気迫で頻繁に選手を励ましていました。最後に向かったのは、武里中で行われた女子バスケットボール部の試合です。3年生中心にこれまでがんばってきた女子バスケットボール部ですが、ここ数日でけが人が出てしまい、最後の大会に出場することが叶わなかった選手もいました。そういった選手の気持ちをも背負い、チームが一丸となって必死に試合に臨んでいたのが印象的でした。今日私が応援に行った競技は、勝ち負けの結果だけで言えば、全て惜しくも負けてしまいました。しかし、中学生の部活動の目的は勝つことではありません。それ以上に貴重で大切な経験をたくさんし、学ぶことの多かった3年間だったはずです。3年生の生徒諸君お疲れ様でした。まだ、試合の残っている男女テニスの団体戦、そして男女バドミントン部、陸上部の生徒達の健闘を祈ります。
さて、汗と涙、泥まみれのユニフォームもいいですが、吹奏楽部の演奏会もとても心が癒される、手作りの心温まるものでした。今日12日に予定されていた東部地区の演奏会が新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。「なんとか生徒達に演奏会の経験をさせてやりたい」という2人の顧問教師からの熱い訴えに、「どうしたらできるのかを考えて提案しなさい」と言ったところ、翌日には企画書を持って来たのです。その情熱に負け、「よし、やろう!」となり実現しました。生徒達の生き生きとした表情と演奏、先生方の演奏と短時間ではありましたが、手作りの心温まる演奏会でした。はやく以前のように思い切り活動できる日が来るといいですね。(6月12日 校長)
大人になる No26
【 中学生には夏がよく似合う 】
明日は学校総合スポーツ大会の集中日です。今日はその初日として、東中学校を会場に水泳の大会が行われています。中高生にとっての部活動とは、授業だけではなかなか身に付かないこと、例えば健康で力強く生きるための体力やどんなことにも負けない強い心、また、授業だけでは学びきれないこと、例えば礼儀、感謝の心、友情などを学ぶ青春の活動です。運動部の3年生にとっては、この学校総合スポーツ大会をもって、中学校の部活動を引退することになります。私は個人的には、引退ではなく、進路を切り拓くための準備(主に勉強)を優先するため、活動を停止しているに過ぎないと思っています。以前、私が鷲宮中学校で陸上部の顧問をしているときに、3人とも入れ替わりで陸上部で活動した3兄弟がいました。上の兄が在学中に小学生だった弟たちも小学生ながらグランドで一緒に走っていました。彼らは、3年生の夏の最後の大会が終わっても、正式な大会には出場権がないにもかかわらず、3月31日まで毎日部活動に参加し、後輩たちと練習をしていました。卒業後も大会が終わると必ず結果の報告をしてくれました。数年後には、東京マラソンで優勝し、その時も結果報告の電話をくれました。公務員ランナーと呼ばれた川内選手です。彼らは部活動を理由に勉強ができないようなことは当時の顧問(私)に許されていませんでしたので、勉強も手を抜かずにやりましたし、それ以上に陸上競技に打ち込む魂があったのです。飯沼中の生徒諸君はどうですか…。中学生には夏がよく似合います。日焼けした顔、さわやかな汗、真剣な表情、そして美しい涙…。3年生の生徒諸君、明日は全てを出し切り、悔いの残らない試合をしてほしい。そして後輩達は、その姿を心に焼き付け、先輩方を越えられるよう、今後さらにがんばってほしい。(6月11日 校長)
大人になる No25
【 また1つ大人に近づきました 】
今日は、年に1度の生徒総会。生徒総会とは一体何でしょうか。担任の先生から説明はあったでしょうか…。私は本当の名称は、生徒会総会だと思っているのですが、生徒総会とは、生徒会の総会です。人は1人では生きてはいけませんよね。人が複数で生活するところには、ルールというものが存在します。また、複数の人の集まり(組織といいます)には、役割分担があったり、みんなのために使う目的でお金を集めたりします。そして年に1度(多くの組織は4月や5月)、総会という全員の集まる会議を開き、代表の役員から、昨年度はこういう活動をしました。みなさんから集めたお金はこういう使い方をしました、という報告を受けます。次に、今年度はこういう活動を予定しています、また、お金はこういうことで使う予定ですと説明を受けます。これらの報告や説明を聞き、会員全員でそれでいいかを考え、多数決を取ります(承認するといいます)。総会に関する一連の流れは、職場の総会でも、地域の自治会の総会でも同じです。先生方も春日部市の先生方の総会とPTA総会など職場に関する総会を毎年4、5月に行います。今日は生徒会の総会だったわけですが、生徒会の会員である生徒諸君一人一人が、より良い学校生活にするためによく話し合いに参加していたと思います。なお、今年度は新型コロナウイルスの影響で、体育館ではなく、zoomを使っての各クラスでのリモートによる総会となり、また議案の承認についても、Google foamによる議決となりました。若い人たちの適応性は目を見張るものがあると感じました。飯沼中の生徒達は今日、大人になるための経験を1つ重ねました。
次に、今日は3年生の家庭科の授業を教育委員会の先生方が参観に来ました。内容は、収入と支出を具体的に想定して、1ヶ月の生活の仕方を考えるという授業でした。自分が中学校時代にこのような内容の授業を受けた記憶がないなぁと思い返してみたところ、校長先生の中学時代は、男子が技術、女子が家庭科と男女に分かれて習っていたのです。つまり、私は家庭科を中学校で習っていなかったのです(体育も男女で別修でした)。今日は、毎月かかる生活費の一覧表から、家計簿のようなものを作っていくと、どの生徒も感想で述べていましたが、「無駄遣いをしてはいけない」、「こんなに毎月学校や塾の費用がかかっているとは思わなかった」、「貯金も大切」、「親に感謝」などの感想を持ったようです。このような実生活に即した学びも大人になる上で必要なことです。飯沼中は、生徒諸君が大人になるための学び舎なのです。(6月10日 校長)
今日の飯沼中
大人になる No24
【 夢をかなえる ~素晴らしい人生~ 】
せっかくの人生なんだから、素晴らしい人生にしたいですよね。そのためには、自分が必要としているものを、ためらわず自分自身に与えよう。与えると言っても、ただ待ち続けているだけではダメです。積極的に自分で行動を起こそう。それは知識を得ることだったり、経験を重ねることだったり、資格を取ることだったり、そして前向きな心や体力であるかもしれない。植物が日の光や水を得て成長し花を咲かせるのと同じで、君が人生の花を咲かせるために必要なものを自分で考え、自分に与えよう。疲れたら休んだっていいんです。いつでも身体や心の声に耳を傾けよう。人と比べる必要もないのです。いつでも前向きに考えるよう心がけよう。つらいことがあったら、我慢するのではなく、自分で行動して何とかすること。もし、自分の力で解決できないときは、遠慮せずに周りに助けを求めよう。幸せになるんだと心に決めて、心の中にイメージを持ち続けていれば、夢は必ず実現できる。 つづく(6月8日 校長)
大人になる No23
【 夢をかなえる ④ ~自分を信頼する~ 】
自分で考えて人生を選ぶ時には勇気がいるものです。その勇気はどうやって持てばいいのでしょうか?私は、まずは自分を信じることから始まると思います。自分には、自分だけの良さがあり、それをみんなが求め、必要としているはずです。音楽でも美術でも文学でも、名作を生み出した人の多くは、若い頃、君と同じような不安を抱えていたに違いありません。スポーツでプロとして活躍した人も同じです。でも彼らは、認めてくれる人がいないときでも、自分を信じ、目標に向かってまっすぐに進んだからこそ道が拓けたのです。君は、いままで自分に自信が持てず、いつも大事なところで弱気になったり、積極性を発揮できなかったりを繰り返してきたのではないだろうか。人は君のことを、謙虚で優しい人なんて言ってくれるかもしれません。確かに、人との付き合いでは、謙虚であることが必要なこともあります。しかし、自分の人生を選択するような大事な場面では、それではうまくいかないことの方が多いと思います。そういう時は、自分がうまくできた時のことを思い出し、自信を持とう。例えば、みんなの前で、うまく発表できたこととか、職場体験で小さな子供たちに慕われたこととか、思い切って先生に反論したら先生もわかってくれたときのことなど。自分の得意なことや良いところに気持ちを集中させていると、それだけで自分を信頼する気持ちが高まってくる。それだけで自分を好きになり、自分を信じるための土台が、自然に君の中に築かれていくのです。 つづく (6月7日 校長)
大人になる No22
【 夢をかなえる ③ ~成功って何だろう~ 】
成功にはどんなイメージを持っていますか…。お金をたくさん持っている人のことでしょうか?権力を手にしたかで成功を測る人もいるのでしょうか。成功するということは、友達をたくさん作ることかもしれない。何かをつくり出したり、好きなスポーツを学校を卒業後も続けることかもしれない好きなことをやっている人は、絶対的に幸せだと私は断言する。私は教員になり、日曜日の夜や月曜日の朝に憂鬱な気持ちになったことは一度もない。毎日、明日はどんなことを朝の会で話そうか、授業ではどんな取り組みをしようか、陸上部の練習メニューは何にしようかと考え、明日もやるぞ!という気持ちでいました。今の時代の働き方には合わないが、土日も毎週部活動をやり、お盆休み返上で全国大会のためにグランドに立った。年末年始も駅伝(当時は1月の中旬に県大会が行われていた)の練習でグランドに立ったが、それが苦痛だとは一切感じなかった。校長になった今も、仕事を生きがいにする気持ちは少しも変わらない。充実した日々を学校で送っている大変幸せな人間だとつくづく思う。諸君も好きなことが職業につながったら最高だと思います。人は、真剣に打ち込むものを持っていると充実感が得られます。また友達をたくさん持っている人は、分かち合う喜びを知ることができます。つまり成功はお金では測れないと私は思います。自分が人の役に立てるということを実感したり、自分の知っていることや感じた喜びを誰かと共有したりすることが成功なのではないだろうかと私は考える。いまあるものをかけがえのないものだと感謝する人もいる。そんなシンプルな生き方もある。どれだけお金や物を持っているかなんて大事なことじゃない。そんなことを望む必要もない。健康でシンプルでスッキリした人生を送ることができたら、それも成功の1つの形だと思います。成功とは何かを決めるのは君自身の心です。成功に決まった形があるという考えは、もう捨てた方がいい。 つづく(6月4日 校長)
大人になる No21
【 夢をかなえる ② ~中学校卒業後の第一歩は…~ 】
今日は3年生の生徒、保護者合同の進路学習会を行いました。3年生の生徒諸君は、あと10ヶ月後には、小、中学校9年間を共に過ごしてきた仲間と別れ、それぞれの人生の第一歩を踏み出すのです。どの方向に一歩を踏み出すのかは、人それぞれ…。多くの者は、高等学校に進学するのでしょう。そこで、どの高校に進学するのかが当面の考えなければならない課題となります。考えるときに参考とする高校の特徴は、通学距離や時間であったり、入学試験を勝ち抜くための自分の学力との関係であったり、3年後の進学先や就職先であったり、やりたい部活動の有無や活動状況も気になることでしょう。気をつけなければならないことの1つは、いわゆる学力テストの偏差値だけで高校を決めることです。同じ位の偏差値の高校でも、見学会や説明会、体験入学に参加してみると、それぞれの特徴があって、雰囲気は全く違うことも少なくありません。これは人間と同じで、人間も学力テストの偏差値が同じ2人がいても、顔も性格も、体つきも、雰囲気も皆それぞれ違いますよね。ですから、学校の特徴をよく調べる必要があるのです。また、県立か私立かなど設置者の違いにより学費なども違ってきます。今は各世帯の収入に応じて、補助金が出る制度がありますので、私立イコールお金がかかるという時代ではなくなってきています(私が担任をしていた時代は、三者面談をすると、「うちは私立に行かせるお金がないから、県立一本勝負で!」というご家庭も少なからずありました)。私が一番大切にしてほしいと思う進学先の決め方は、将来の自分を考え、そこから逆算して人生を考え、中学校卒業までたどり、どんな学校に進むことが必要なのかを考えるというものです。例えば、私のように学校の教員になりたいと思う者は、大学で教員になるための勉強をして、教員免許状を取得する必要があります。その上で、各県の教員採用試験を受験し、合格すると先生として学校で働くことができるのです。よって、大学選びは教員免許状が取れる大学を選ぶ必要があります。また、高校選びは、そのような大学に進学実績のある高校を選ぶことが将来の夢をかなえることに近づくというわけです。これから生徒諸君は、まず自分自身を見つめ、考え、悩んでください。そして、保護者や担任をはじめとする先生方と話し合うことも必要です。幼い時とは違い、将来のことを考えることは、楽しみより不安が多いものです。しかし、その不安をゲームをすることでごまかしたり、逃げたりしていては、一歩も夢に近づくことはできません。君は一人じゃない!仲間やまわりの人と一緒に、人生を切り拓くためにがんばっていこう。(6月3日 校長)
大人になる No20
【 夢をかなえる ① ~世界は変化している~ 】
世界は刻々と変化している。いままでの常識や価値観はもちろん、人々のモラル(道徳観やマナー)も変わってきた。古い価値観にとらわれずに、新しい考え方で生きようとしている人は増えているけど、そこにはまだ困難がつきまとっている。技術が進歩して、人々は瞬時に色々な人とコミュニケーションできるようになった。昔は手を伸ばしても届かなかったのに、いまは世界がすぐそこにある。しかし、それゆえに大量に流れ込んでくる情報に圧倒されて、自分を見失ってしまう危険性もある。また、男も女も、若者も定年退職後の人も、誰もが色々な生き方があることを知って、自分なりに人生を選びたいと考えるようになった。いつの時代も若い人の多くは、自分を反抗的な人間だと思い、保護者や先生の言う真面目な生き方は嫌だと思うものだ。でも、どうしたら自分なりの生き方ができるのかわからなくて、悩んでいる若者もいるだろう。人生を決断する時は勇気がいる。一歩踏み出してみても、すぐに成功するとは限らない。選ぶ仕事によっては、長い間下積みをしたり、知識や技術を学んだりしなければならない。失敗すれば多くのものを失う可能性だってある。きっと多くの保護者や先生方は、昔ながらの考えに立って、君に意見するだろう。ときには、保護者が勧めるとおりに生きた方がいいように思えたりすることもある。自分らしく生きてみたいと思うけれど、保護者の期待にこたえたいという気持ちだってある。そこで、一度立ち止まって考えてみよう。君にとっての成功とか幸せとは、いったい何なのか…。つづく (6月2日 校長)
大人になる No19
【 自分を好きになろう 】
6月になりました。今日は天気が良くて、とても気持ちがいいですね。5月は、体育祭や中間テストなどをがんばった生徒の姿をたくさん見ることができました。また、5月にがんばり切れなかった生徒もいたかもしれません。でも大丈夫!今日からまた新たに自分づくりをしていこう。さて、自分を好きになるということは、大人にとっても、子どもにとっても、難しいことですよね。どうして私は、こんな容姿なのだろうとか、どうして僕は、友達とうまくやれないのだろうとか、どうして自分は勉強ができないのだろうとか…。生活の中で、いつもそんなふうに自分のマイナス点ばかり数えあげ、ため息をついていませんか…。特に中学生くらいの年頃だと、自分と他人を比較して、背が高い・低いとか、足が速い・遅いとか、絵が上手・下手とか、テストの点数を比べたりしがちですよね。でも諸君には、他人と自分を比較して、落ち込んだり、優越感に浸ったりするような生き方、考え方ではなく、かけがえのない自分を認め、好きになり、だからこそ自分を高めるための努力をし、そして同時に他人も同様にかけがえのない存在であることを認め、大切にできる人になってほしい。ここで、自分を好きになり、自分をかけがえのない存在と感じることを、英語では、Self-esteem(セルフエスティーム)といいます。日本語では聞き慣れませんが、自尊感情といいます。しかし、私達はともするとSelf-esteemを感じることのないまま、Powerlessness(パワーレスネス)つまり、無力感ばかりを感じ、自分の価値がわからなくなってしまうことが少なくありません。自分の感情を抑えることなく主張し、その上で相手をも尊重するという考えや行動をアサーションといいます。ありのままの自分や他人を認め、自分の中にある力を信じて、1つ1つの出来事に対処していくための方法です。社会の中の様々な問題やゆがみを解決する糸口は、まずは、とにかく自分を好きになることが第一歩なのかなと思います。(6月1日 校長)
5月最終日
はやいもので、今日で5月が終わります。5月、生徒諸君は何を考え、何をがんばり、そして、何を学び、成長しましたか。忙しい毎日に心を奪われ、こういったことを考えることなく過ごしていると、あっという間に1学期、いや1年間が終わってしまいます。こまめに立ち止まり、自分を振り返り、小さな軌道修正をすることで、間違いのない着実な進歩をすることができます。5月を振り返り、6月に向けた新たな志を立てよう。
さて、28日(金)、みなさんが体育祭の振り替え休業日の日に、学区にある中野小学校の算数の研究授業にお招きいただき、授業の様子、学校の様子を参観させていただく機会に恵まれました。特に私は6年生の算数を見たのですが、どの児童も大変意欲的に学習に取り組んでいました。よく考え、よくまとめ、よく意見を交流し、そして発表していました。来年、本校に入学することを首を長くして楽しみに待っています。また、そのことに関連して、明日6月1日~6月3日までの期間、旧庄和町の学校選択制に伴う学校公開日が設定されています。公開日の時間設定は、1校時から3校時となっていますが、私は校長として、公開日はもちろんですが、365日いつでも、何時でも学校を公開しているつもりです。地域立の学校ですので、小学生の保護者の皆様、地域の皆様、そして本校生徒の保護者の皆様、いつでも飯沼中にお越しください。部活動の朝練習、朝の会、授業、給食、帰りの会、放課後の部活動といつでも、何時でも、仕事の空き時間にちょっとだけでも結構です。学校にお越しになり、お子様たちの様子を見に来てください。また、校長室も常に扉を開けておりますので、ご意見、ご要望など大歓迎でお待ちしています。(5月31日 校長)
英検
本日、公益財団法人 日本英語検定協会が実施する実用英語技能検定(英検)を、本校を会場として行いました。合格を目指して、真剣に取り組んでいる生徒の姿がありました。資格を有するということは、人生の可能性が広がることにつながります。前向きに生きる生徒の皆さんの合格を祈っています。 なお、春日部市では、英語検定の検定料の助成を行っています。助成についての詳細は、下記で確認してください。↓クリック
https://www.city.kasukabe.lg.jp/kosodate_kyoiku/kyouiku/miraijinzai/eigokenteijosei.html
部活動で青春しよう ~学総にむけて~
今日は、体育祭の振り替え休業日。午後からの出張の準備で午前中学校に行くと、校舎内、体育館、そして校庭では、本校の生徒達が顧問の指導のもとに活発に活動をしていました。さっそくカメラを持ち、ナイスショットを求めて活動を見て回りました。運動部は、3年生にとっての最後の大会である学校総合体育大会が6月の中旬にあります。また吹奏楽部も東部地区の発表会が6月12日にあると聞いています。部活動で汗と涙をたくさん流そう。また、本日は陸上部の通信陸上競技大会2日目、フィールド競技が野田市総合公園陸上競技場で行われています。がんばれ陸上部!(5月28日 校長)
大人になる No18
【 大人になる上での疑問 ~性について~ 】
今日は性について考えます。保護者の皆様もこのことに関して、目を反らしたり、学校任せにしたり、配偶者に任せたりすることなく、しっかりと向き合ってください。日本国内の一般論ですが、コロナ禍の影響で、中高生の望まない妊娠が増加傾向にあると聞きます。また、芸能人がモデルとなってしまったのでしょうか…。公共施設の多目的トイレなどで中高生が不適切な行為に及ぶことも多いと聞きます。今日は言葉を選びながらも勇気をもって話を進めます。中学生、それは勉強や部活動をがんばる日々、そして将来の自分の生き方を考える自分づくりの日々でもあります。また一方で、第二次性徴といい、心も身体も大人に近づき、急激に性を意識し始めます。具体的には、身体的な特徴として、男子は身体がたくましくなります。女子は丸みを帯びたからだつきになってきます。それぞれ個人差はありますが、多くの生徒がこの三年間のうちに、男子は精通を、女子は初経を迎えるものが多いです(一般的には小学校高学年から高校生くらいの間)。また精神的な面では、人を好きになったり、身体に興味を持ったり、その反面、意図的に避けたりすることも始まります。昨今の社会情勢は、ネット社会が急速に拡大し、フィルタリングをかけていなければ、アダルトサイトなどを視聴・閲覧することが簡単に行える時代となりました。また、そのようなサイトの内容は、その性質上、現実の世界とかけ離れた、過激なものも少なくありません。それを中学生が見て刺激を受け、抑えきれない性衝動にかられ、行為だけが目的となってしまうことがあるのです。性行為(日本の言語文化ではセックスともいいます)とは、社会的に責任のとれる、愛し合う大人同士が、子供を持つためにする行為であり、家族を持つことにつながるものです。よって、自分自身で生きていく確信を持ち、さらには相手や将来の家族に対する責任をも意識できるようになるまでは、するべきではないのです。これまで君を大切に大切に育ててくれた保護者は、そのような覚悟や責任、そして共に生きる幸せのもとで、君を産んでくれたのです。勘違いしないでほしいのは、性行為をすることが相手を本当に好きな証拠だと勘違いすることです。将来、本当に大切な人と巡り会い、たくさんの困難をも乗り越えて、自信を持って保護者に紹介し、共に生きていこうという決意ができるまで我慢しなさい。(5月27日 校長)
GIGA school いよいよスタート!
すべての児童生徒に一人一台のタブレット型パソコンを学校で使用できるようにし、学びの質の向上を目指す、全国的なプロジェクトである、GIGA school(ギガ スクール)がいよいよ本校でもスタートしました。今日は3年生が秋に予定している修学旅行の事前学習を行うために、初期セッティングをしました。生徒達は嬉しそうに、目を輝かせて自分のタブレットを操作していました。今後は、ただ使うことを目的とするのではなく、学びの質の向上のための便利なツール(道具)として活用できるように、教職員も研修を重ねて参ります。(5月26日 校長)
夢の跡
さわやかな笑顔と汗、深まった友情と団結
22日(土)に延期となった令和3年度の体育祭が、本日気持ちのよい五月晴れの空の下に行われました。開会式には、春日部市長の石川良三様がお忙しいなか、激励に駆けつけてくださいました。また、春日部市教育委員会教育長の鎌田亨様にもお忙しいなかご参観いただきました。ありがとうございました。さて、2年ぶりの体育祭だったわけですが、今年は、新型コロナウイルスの影響で半日の開催としました。競技や演技の内容も感染症防止対策を考慮に入れての実施、また保護者の皆様の参観もご家庭から1名という限られた条件のもとで行わせていただきました。保護者・地域の皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。生徒達は昨年度できなかった分まで体育祭を楽しんでいました。事前の準備や練習をも含め、この体育祭を通して、生徒達は様々な事を学びました。生徒達のさわやかな笑顔や真剣な表情がすべてを物語っていたと思います。また明日からの学校生活の向上に期待します。(5月24日 校長)
お弁当
土日の学校行事の日には、生徒たちはお弁当を持ってきます。生徒達がお弁当を食べている姿を見ると、いつも昔の自分のことを思い出します。私も小中学校時代は、学校給食を食べていました。当時は土曜日にも半日の授業がありましたので、中学生時代の土曜日は、お弁当を食べて、午後から部活動を行っていました。また、高校時代は基本的に毎日お弁当を母親が作ってくれました。できの悪い息子でしたので、当時は作ってくれることに対して感謝の気持ちをあまり持つことのなかった自分でしたが、この年になり、数年前まで妻が息子にお弁当を作っている姿を見たり、実家に帰り、年老いた母の姿を見るにつけ、どんな気持ちで母親が毎日お弁当を作ってくれていたのかがようやく分かりました。飯中生の諸君、お弁当を作ってもらったら、ありがとうやごちそうさまのひと言の言える人であってほしい。本当の意味でのありがたさは、まだわからないだろう。それでいい、若いとはそういうものだ。今は夢中で中学校生活を送ればいい。保護者の皆様、本日はお子様のために朝早くからお弁当を作っていただき、ありがとうございました。(5月22日 校長)
月曜日に思いきり楽しみましょう!
今日は、楽しみにしていた体育祭でしたが、雨天によるグラウンドコンディションの悪化のため、月曜日に延期となりました。私は朝、蓮田市の自宅を出て、学校に到着するまでやる気満々だったのですが、その後雨が降り始め、ここ数日の天候も影響し、グラウンドに水が浮いてきてしまいました。教頭先生、教務主任の先生、そして体育科の先生方と協議をし、仕事がお休みの保護者の皆様には申し訳なかったのですが、今日、明日、そして月曜日の天気予報を参考に、24日(月)に良い条件のもとで、生徒達に去年できなかった分まで思い切り体育祭を楽しんでもらおうという判断をしました。保護者の皆様、なにとぞご理解のほどお願いいたします。なお、本日の振り替え休業日は28日(金)を予定しています。
大人になる No17
【 怒ろう 】
今回はちょっと難しいからよく考えて読んでほしい。まず、結論から述べると、怒ることはいいことだ。腹が立つ、頭にくる、ムカツク、いいかげんにしろ、ふざけるな、許せない、顔も見たくない…。こういった感情は、あまり良い印象ではないですよね…。でも、怒りは本当に「悪い感情」だろうか…?もしかしたら怒りは、私たちに大事なことを教えてくれているのかもしれない。君は、どんなときに怒りを感じるだろう…。たとえば…非難されたり、一生懸命にやっていることをばかにされたり、失礼な言い方をされたり、無視されたり、暴力をふるわれたりしたとき…。こんな時、怒りがこみあげてくるのは自然なことです。その怒りは、自分を大切にしようとする、君の気持ちの表れでもある。時として怒りは、君をトラブルから救い、身体や心を守ってくれる。怒りが、行動したり決断したりする勇気を、あなたに与えてくれることもある。怒りを感じるということは、君の心が健康な証拠なのです。だから怒ってもいい。大事なのは、怒らないことではなくて、怒りに支配されないことだ。怒りに支配されると、必要以上に相手を攻撃したり、非難したり、傷つけたりする。そんなとき、君の怒りは自分を守るためでなく、自分を正当化するために使われている。怒りを暴走させると、いろいろなものを失ってしまう。かけがえのない人や物、新しい自分と出会うチャンス、貴重な意見、友情や愛情、尊敬や信頼…。どなったり、叫んだりする前に、数を数えるというのもいい方法です。 口をひらく前に、10秒だけ待とう。イライラしたら、まず自分に聞いてみよう。なにが気に入らないの?、疲れたの?つらいの?自分の気持ちがわかっていれば、怒りが爆発する前に、問題を解決することができる。何が怒らせるのか、それがわかったら、慎重に、やさしく、だけど毅然(きぜん)として、問題の解決にあたろう。ぶつぶつ文句を言っているだけでは何も解決しない。つまらなそうな顔をして、口を開けば不平不満。そんな人生を送るのはやめたほうがいい。お腹が空いているなら、なにか食べる。頭が痛いなら早く帰って寝る。肩がこっているなら軽い運動をしてほぐす。疲れたら体む。これも怒りに支配されないための方法の1つ。もし、いじわるな人や、あなたの気持ちを無視する人など、君を不快にさせる人がいたら、君はどうする?もしかしたら、怒ったらケンカになりそうだからとか、仕返しされたらいやだからとか、まわりの人がどう思うか心配だから…なんて考えて、怒るのをがまんしてしまう人がいるのでは…?でもそれは、いやな思いをすることを、自分で選んでいることなんだよ。不快なことをされたら、がまんしないで、そういうことはやめてとか、あなたと一緒にいるのはもうやめるとか、優しく、だけどはっきり言えばいい。居心地の悪い場所からは、遠慮しないで立ち去ろう。君を守るのは君自身。それを忘れないでください。怒りは、人を傷つけるためにあるのではなく、自分を守るためにある。そして怒りは、自分自身を、そして周りの世界を、良いものに変える可能性を持っているのです。今日はちょっと難しかったね。明日は体育祭、元気いっぱいで楽しもう!(5月21日 校長)
大人になる No16
【 からだからのメッセージ ~心や身体の言葉が聴けるようになろう~ 】
昨日は、体育祭の予行練習お疲れ様でした。みなさんのがんばりには頭の下がる思いがしました。さて、昨日は保健室に来る生徒がいつもより多かったようです。晴れていれば、熱中症の心配をします。保健室も満員になります。小雨が降っていれば風邪をひくかもしれないと心配をします。学校は370人の生徒全員を見て、体調を心配します。しかし、予行をやる、やらない、体育祭をやる、やらないと決断をしなければなりませんので、たまたまその日に体調が悪い生徒がいても、学校全体のことを考え、行事や大会を実施することはよくあることです。そこで、いつも言っていることですが、君達はもう中学生なのですから、自分の心や身体の状況をきちんと分析・判断し、ダメな時には自分からヘルプを発信することを求めます。みなさんには、この先の人生において、自分の心や身体を点検する能力が必要なのです。そのための練習を失敗を重ねながらもしなければなりません。保護者や先生、周りの友達に気づいてもらわなければ体調が悪かったり、心が疲れていても言い出せないようではこの先が心配です。さあ、身体をチェックしてみよう。深呼吸してリラックスに努めていますか?気がつくとイスにもたれかかってボーっとしていませんか?腰は痛くない?手をぎゅっと握りしめていない?歯を食いしばっていない?肩や首筋はこっていない?おなかや頭は痛くない?爪をかんでいない?これらの様子を感じ取れたら、セルフケアの第一歩は合格です。緊張しているときは、深呼吸して身体の中から緊張を追い出そう。身体が緊張すると、どんどん疲れてしまう。いつもいつも緊張していると病気になってしまう。身体の声はどうすれば聞こえるのかな…?まず、緊張していると思ったら、身体の力を抜こう。心や身体といつも仲良くしよう。心や身体のメッセージをちゃんと聞いていれば、調子が良いか、悪いか、よくわかるはずです。(5月20日 校長)
体育祭予行を通して
今日は午前中、土曜日に予定されている体育祭の予行を行いました。時より小雨(霧雨)が混じるなか、生徒諸君はとてもよくがんばりましたね。競技者、演技者、そして体育委員さんや放送委員さんなどの競技役員の生徒達も、一人一人がそれぞれの立場でがんばっていました。数日前に私は全体練習の講評で、君達が尊敬し憧れた、この春卒業していった先輩方は、昨年度、体育祭をはじめ、ほとんどすべての行事が中止になってしまいました。どんなに残念だったことでしょう…、活動に制限はあるとはいえ、今年体育祭をできることへの感謝や喜びをぜひ感じてほしい。そしてそれを競技や演技、応援に取り組む姿で表してほしいと話しました。今日、君達が小雨の降る中、しっかりと行動できたことで私はもうすでに、十分満足しています。ものごとは準備や練習が7割、本番3割と私は考えています。その意味で今年の体育祭は、準備と練習で、もうすでに感動の涙を誘うほど、生徒諸君や先生方はがんばっています。そんなみなさんのことを私は誇りに思います。さあ、土曜日の天気はどうでしょうか…。日曜日は晴れの予報のようですが…。天気も含め、今年の体育祭を本当に楽しみにしています。(5月19日 校長)
大人になる No15
【 気持ちを話そう 】 ~相手のことを傷つけたり、怒らせたりせずに、思ったこと、感じたことを話してみよう~
中間テストお疲れさまでした。今年から中間テストの日程を2日間にしました。1日に5教科すべてをやるとなると君達の勉強の負担が大きいのと、先生方が問題を作ったり、採点をしたりする時間の確保も大切だと考え、今年から2日間にしました。みなさんの率直な感想を聞きたいです。先生方にやりとり帳や立ち話でも結構ですので、テストの感想など自分の気持ちを話してみてください。さて、自分の気持ちを誰かに話すということは、誰かを責めたりすることとは違うし、恥ずかしいことでもありません。大切なのは、私は、僕はこう思う、私は、僕はこう感じる、私は、僕はこうしたいと、はっきり言うことなのです。そして、もう1つ大切な事があります。自分の気持ちをうまく話すためには、相手に対して「あなたは…」で始めてはいけません。「おまえはバカだ」「おまえはダメなやつだ」「あなたのせいよ」なんて言うのはダメ!頭にきたときは、相手を責めるのではなく、自分がどう感じたか、なぜそう感じたかを話そう。責められれば誰だって腹が立つし、相手が嫌いになるかもしれない。君だって、もし誰かに「お前ののせいだ」なんて言われたら、いやな気持ちになるよね。たとえば…、待ち合わせの時間に遅れてきた友達に、「20分も待たせるなんて、あなたバカじゃないの」なんて言ってはダメです。そんなふうに言われたら、誰だって、素直に「ごめんね」って言えなくなる。「20分も待って、心配しちゃったよ」って、君が言ったらどうだろう。友達はきっと「ごめんね」って素直に言ってくれるはずです。腹の立つことや、悲しいことがあったとき、がまんすることはない。君は自分がどんなふうに感じているかってことを素直に話していいのです。でも、自分の気持ちを話すということは、相手を責めたり、傷つけることとは違うということも忘れないでください。つづく (5月18日 校長)
大人になる No14
【 大人になる上での疑問 ⑤ 勉強しても成績が上がらないんだけど… 】
毎朝、学区内を歩いていると色々なことに気づきます。田んぼや畑の様子がよく分かるようになりました。稲の成長、田んぼの水の量、畑の農作物の日々の成長。そして今日は、カエルの鳴き声を聞き、ザリガニの姿も見ました。今まで気づかなかったことに気づいたり、分からなかったことが分かったときは嬉しいものですね。さて、土日は中間テスト前の諸活動停止期間ということで、勉強をたくさんした生徒が多かったことでしょう。みなさん、勉強をして成績を上げよう!と思ってもなかなか上がらないでしょう。これはね、私が中学生の時に気づいた、お風呂の理論と勝手に名付けた考え方で解決できます。それは、お風呂に栓をしてお湯を入れ、じっと風呂を見ていてもなかなかお湯はたまらないでしょう。ところが、居間でテレビでも見ているとあっという間にお湯はたまり、あふれてしまうこともあります。成績上がったかなぁ、まだかな、まだかな…と思って勉強しているうちは、まだまだ成績は上がりません。学校の授業はもちろん、家庭学習が生活の一部となり、分かること、できるようになったことに喜びを感じたり、自分で決めた学習の時間や量に達成感を感じたりしていく中で、いつの間にかに成績も上がり、伸びるものなのです。ところが、私も経験がありますが、風呂の栓をしっかりとしないとお湯は流れてしまってたまりません。これは勉強で考えると、復習をしっかりとしないと、せっかく学んだことが、どんどん忘れて頭の中から消えてしまうということなのです。今日、明日は中間テストです。テストが返されたとき、点数に踊らされるのではなく、できなかったところをしっかりと復習し、できるようにすることが何よりも大切なことなのです。そうすれば、テストで満点をとった者と同じ土俵で新たに授業を受けられるのです。テストの結果よりも、今はテストのやり直しをしっかりとすることを大切にしてください。(5月17日 校長)
大人になる No13
【 大人になる上での疑問 ④どうして毎日掃除や後片付けをしなくちゃいけないの? 】
車を運転する人は、駐車場に車を駐めるとき、多くの場合、面倒でもバックをして車を入れます。これは次に出しやすくするためです。同じように、片付けとは、次にやるべきことに対する準備なのです。サッカーや野球のグランドでもそうです。練習が終わってボールを片付けなければ、翌日の練習はできません。トンボをかけずに地面がでこぼこだと、転んで怪我をしてしまうかもしれません。また、きれいに片付いた場所であれば、小さな異変にすぐに気付けるのです。石があってもすぐに気付いて、取り除くことができる。この気付くということはプレーにも生きてくるのです。仲間が苦しそうな顔をしていれば、何かあったかなと気付けるし、こっちにボールをパスしろという小さなサインも見逃すことがなくなる。生活の中でも、花が咲いたこと、仲間の様子がいつもと違うこと、ゴミが落ちていることに気づくことができていますか…。自分のことしかやらない、自分のゴミじゃない、自分の分担じゃない…そんな人が世の中増えているような気がします。生徒諸君には、周囲に気を遣い、刻々と変化する状況を読み取り、爽やかに行動することのできる気持ちの良い人になってほしい。掃除や後片付けの大切さが浮かび上がってきましたね。(5月14日 校長)
大人になる No12
【 大人になる上での疑問 ③ 大人になったら働かなくてはいけないの? 】
野菜を作るためには、土地を耕し、囲いを作り、種をまいて、水をやらなければ芽は出ません。収穫まで日々世話をする必要もあります。花が咲き、実がなり、ようやく食べることができるわけです。ここまでだけでも、種を管理し売る人、囲いを作る人、耕す道具を作る人が必要です。いつでも食べられるように収穫物を冷凍する人、その冷凍庫を作る人、冷凍庫を運ぶための交通機関で働く人も必要ですね。さらに、冷凍庫は電気がなければ使えません。電気は…。そう、働くとは、私達が生きていくために大事なそうしたシステムの一部となることなのです。今、保護者の世話になり、働かなくても生きていけると思っている人もいますが、保護者がいなくなっても生きていけるでしょうか?
人間は寝ている時間を除けば、ほとんどが働いているか、そのための準備や移動をしていることに気づいてください。みなさんが寝ている時間を除けば、一日の大部分を学校で過ごしているのと同じですね。お金のためだけに1日の大部分、いや一生の大部分を費やすなんてつまらないと思いませんか?働かなくちゃいけない…ではなく、自分の得意なことや好きなことを仕事にすることを考え、どんな仕事で社会のためになろうか(社会貢献)、どんな仕事でやり甲斐のある充実した人生にしょうか(自己実現)を考えて行きましょう。(5月13日 校長)
部活動保護者会へのご出席ありがとうございました。今後とも、お子様のより良い成長のためにどうぞよろしくお願いします。(5月13日 校長)
学力学習状況調査
本日は、埼玉県の学力学習状況調査が行われました。また5月27日(木)には、全国の学習状況調査が行われます。どちらの調査も概ねその目的は、子供の学習の定着の様子や昨年度からの成長(伸び)、そして個人や学校、地域ごとの相対的な学力について、本人、保護者、教職員、教育委員会がそれぞれの立場で状況を把握し、今後に活かすことです。さて、昨今は学力に対する考え方が変わり、以前のように、どれだけ暗記をしたかとか、解き方をマスターし、繰り返し練習し、早く正確に解くということだけではなくなっています。文章を読み取る読解力、資料を見て分かることや課題となっていることを見取る分析力、規則性などを見つけ出し、帰納的に課題を解決する応用力、それぞれの手法の良さを分析してより良い課題解決の道筋を求める比較力など多岐に渡る能力を調べ、そのトータルを学力として表します。従って、教える側の教師も日々の授業でこれらの力をつけることを意識した授業を行っています。車のナビゲーションと同じで、将来なりたい職業、なりたい自分など、進みたい道を考えるには、まず自分の現在地を知ることが必要です。国や県の学力テスト、業者テスト、来週予定されている中間テストなどはすべて、自分の現在地を知るために行うものなのです。しかし、現在地を知るだけで終わってしまっては進むことはできません。現在地を知り、その後どの方向に進むのか、どんなスピードで進むのか、交通手段は何を選ぶのかということを考えることが求められるのです。抽象的な表現になりましたが、まとめると、試験は今の自分を知り、今後に活かすために行うものなのです。(5月12日 校長)
大人になる No11
【 大人になる上での疑問 ② どうして勉強しなくちゃいけないの? 】
昨日と同じで、結論から先にいうと、人生を楽しむために勉強するのです。楽しくより良い人生を送りたくはありませんか。たくさんのことを勉強した人とそうでない人とが同じ本を読んだり、同じ映画を観たときには、感じることがまるで違います。また、生活の中で同じ場面に向き合ったときにも、たくさん勉強をした人は、知識や人脈を使い、より良い選択、より間違いのない選択をすることができます。中学校での勉強とは、ものごとを多面的に見る力をつけるためのものなのです。学校で学ぶ国語や数学などは、その教科の学習を通して、様々なものの見方や考え方を学ぶためにあるとも言えます。授業が苦痛だと思うときもあるでしょう。退屈な授業をする先生方にも問題があるかもしれませんが、そこに意味を見出せないのは、自分のレベルがまだ低いという見方もできます。
私は以前、埼玉県立総合教育センターというところで、1年間学校を離れて勉強をさせていただく機会に恵まれました。そこにはその分野の経験豊富な先生方や、退職された校長先生、臨床心理士の資格を持つカウンセラー、精神科のお医者さんもいました。私はそこで、自分なりに勉強することの意義を知りました。まず、そこにいた人達は、さすがにその分野で第一線の方々でしたので、本当に人間的にも魅力的な方達ばかりでした。私はその方々の持っている魅力にひかれ、「この方達の言っていることが分かるようになりたい、対等に会話をしたい」と思いました。たくさんの本を読み、研修会に参加していくうちに、自然と世界が広がり、部屋にいた方達の会話の意味が分かるようになってきました。私は、勉強するということは、自分の世界が広がり、たくさんの人と交流が持てることにつながるのだと身を持って実感したのです。本校の生徒諸君は、これから未来に、そして世界に出て活躍する人になってもらいたい。そのためには、たくさんのことを学ぶ必要があるのです。(5月11日 校長)
大人になる No10
【 大人になる上での疑問 ① いい高校や大学に行った方が幸せになれるの? 】
結論からいうと、そうです。しかし、いい高校や大学とは学力テストの偏差値の高い学校ではありません。そうではなく、今の自分の実力より、1つ上、2つ上の学校を目指して勉強をする努力こそが大事なのです。努力をしないで、今の自分の力で行ける学校に入ることは、一見、手っ取り早く、楽で得をしたようですが、実はそうではないのです。努力をすることこそが、人が幸福を手に入れる唯一の道であり、その意味で大人たちは君達に、「いい高校、いい大学に入りなさい」と言っているのです。忘れてはならないのは、努力をしなければ才能も引き出せないということです。よって自己実現もできません。パイロットになりたければ航空大学、コンピュータのプログラマーになりたければ理工学部のある大学、画家になりたければ芸術大学、調理師になりたければ調理師になるための学校…と、自分にとってのいい学校を目指す中で、どれだけ努力をし、自分を高めたかで人生は形作られていくのです。今は、少子化で大学やその他の学校に入ること自体はあまり難しくない時代ですが、簡単に手が届くものを目指すのではなく、努力をしないと手の届かないものを目指しなさいということです。(5月10日 校長)
体育祭見どころ紹介
本日、各学年で2時間ずつ体育祭の学年練習を行いました。今年の体育祭は、感染防止対策を十分に講じた上で行います。生徒は全員終始マスク着用、競技・演技の前後には、消毒用ウエットティッシュで手指の消毒を行います。また、応援席では適切な距離を置いて座り、見学・応援をします。さて、今年度の体育祭のぜひ観ていただきたい内容を申し上げますと、まず、開会式で行う飯沼中学校の看板となりつつあるラベンダー体操を全校生徒で行います。通常のテンポで体操したあと、疾風バージョンという速いテンポの体操も行います。なかなかハードな体操で全校生徒で行うと圧巻です。次に、演技種目ですが、今年度は2、3年生男女の飯中ソーランを披露します。集団のダンス用にアレンジされた速いテンポのソーラン節です。各クラスの生徒達に考えさせた、オリジナルの振り付けの場面もあります。次に学年種目ですが、1年生はハリケーンです。台風の目と呼んでいる学校もあります。通常4名ずつで行うところ、本校では感染防止対策を考え、3名で間隔をあけて行います(↓写真参照)。また、次の走者へのつなぎでは、一般的に行う、クラスの集団を集めて頭上や足元に棒を通すことはしません。2年生は因幡の白うさぎです。落下によるけがの防止策として介添えが1名付きます(↓写真参照)。瞬間的な身体接触はありますが、マスクと競技前後の手指の消毒を確実に実施させます。クラス対抗で男女別のグループ間でリレーします。3年生はリレー綱引きです。はじめに10名ずつで綱引きをしているところに、トラックを4分の1周走り終えた生徒達が次々に綱引きに合流します(↓写真参照)。3年生について付け加えると、3年生は最高学年として、開会式に始まり、すべての活動が素晴らしいです。日々の保健体育の授業や学年練習でも、1、2年生とは意識が明らかに違います。昨年度できなかった体育祭、憧れた昨年度の3年生を越えようという気持ちが痛いほど伝わってきます。最後にクラス全員リレーと部活動対抗リレーも楽しみです。(5月7日 校長)
大人になる No9
【 泣こう ③(シリーズ 最終)】
連休は楽しく過ごせましたか。今日からまた飯沼中学校という学び舎(まなびや)で、自分づくりのために頭と心と身体の汗をたくさんかこう。さて、この「泣こう」シリーズ最終です。前回は、悲しいことや泣きたいことに出会ったら、なんの遠慮も我慢もすることなく、泣きたいだけ泣いていい。そして自分の力で解決できないことに出会ったら、周りの人に、助けて、力を貸してと言える、本当の意味で強い人になれるといいね、という話でしたね。
不安や悲しみに出会ったら、自分の心に素直に問いかける。そして、自分が何を望んでいるかがわかったら、できるだけ、その望みをかなえてあげよう。しばらく家から出ないで、ただただ寝ることにする、庭やテラスでひなたぼっこをする、ゆっくりとお風呂に入る、友達とゆっくり話す…。すると悲しみは、いずれ薄れていく。笑ったり、微笑んだりできるようになり、幸せな気持ちになることだってある。いつまでも悲しんでいる必要なんてない。
さあ、最後のまとめです。悲しいこと、嫌なこと、不安なことに出会ったら、その風に吹かれて泣くことは大切なこと。「負けるもんか」なんて思わなくていい、悲しいと言おう。不安だと言おう。助けてと言おう。そしてこれだけは知っておいて欲しい。その経験は、君を成長させ、優しく広くそして強い心の持ち主になることに近づけてくれる。何も心配いらない、心を開き、前を向いて生きよう。飯沼中で、いま私がはじまるのです。(5月6日 校長)
立夏 ~日本の伝統文化を受け継ぐ~
ゴールデンウィークが終わろうとしています。本日5月5日は、二十四節気の立夏です。暦の上では夏の始まりです。木々が芽吹き、若葉の緑が鮮やかで気持ちのよい季節ですね。また、5月5日は国民の祝日である、こどもの日であり、端午の節句でもあります。ご家庭におかれましては、祝日や節句などについてお子様と話をしたり、伝統的な季節の食べ物を食したり、端午の節句の今日であれば、菖蒲湯に浸かるなど、祝日の意味を家族で確認し、日本の伝統的な行事を正しく理解させ、受け継いでいきたいものです。その意味では、毎年のゴールデンウィークは祝日や伝統文化を理解する絶好の日々です。また、今の中学生の保護者の年代を考えると、中にはそういった事を正しく理解することなくここまで生きてきた方もいるかもしれません。そうならばむしろ親子で一緒に学ぶ良い機会ではありませんか。今日はゴールデンウィークの一日一日を振り返ってみてはどうでしょうか…。さて、明日から学校がまた始まります。1年生もいよいよ部活動の本入部となります。加えて12日は埼玉県の学力テストがあり、17日からは中間テストも控えています。並行して22日(土)の体育祭の練習も本格的になります。生徒も教師も忙しい日々ですが、これぞまさにアカデミックな学び舎であり、青春の日々ですので、保護者の皆様には御家庭において、お子様の心身の健康面にご留意いただき、見守っていただきますようお願いします。何かご心配な事がありましたら、担任や部活動の顧問までご相談ください。(5月5日 校長)
大人になる No8
【 泣こう ②】
前回は、人は誰でも悲しい別れをすることから逃れ続けることはできない、だから悲しいときには思い切り泣こう、泣けば心が軽くなり、すっきりするんだよ。という話でしたね。今日は、続きです。君の悲しみを誰かに話してみるのもいいという話。怒りでも、恨みでも、何でもいい。友達やお父さん、お母さん、おばあちゃん、おじいちゃんでもいい。学校の先生やカウンセラーさんでもいい。君が信頼できる人なら、誰でもいい。泣くことと似ていて、話をすると、気持ちを外に出し、すっきりする。ただ話すだけで、自分の中の重く固くなっていた気持ちがだんだんほぐれてくるような気がする。そして、君の中にある良い思い出を大事にしよう。その思い出が君に力を与えてくれる。辛いことや悲しいことがあったときは、自分のことをいつもより大事にしなければならないときです。そして自分の心に聴いてみよう、自分がいま、本当に欲しいもの、必要としているものは何かを、どうすれば気持ちを楽にすることができるのか、何をしてもらえば気持ちが安らぐだろうかと。君はいま、誰かに助けてと言えますか。勉強が解らないとき、たくさんのやるべきことを抱えてしまったとき、友達とけんかをして気まずくなってしまったとき、悲しいことに出会ったときなど、自分の力では解決できないことに出会ったとき、人に相談したり、力を借りることは恥ずかしいことでも何でもない。自分の弱さや困っていることを正直に話せるということは、むしろ強いことなんだ…。 つづく(4月30日 校長)
大人になる No7
【 泣こう ① 】
みんなには大好きな人がいるよね。お父さん、お母さん、おばあさん、おじいさん、兄弟、姉妹、友達、恋人、小さい頃から一緒だったペットのいる人も。でも人は、大好きな人にさよならを言わなければならない時がある。仕事で遠くへ行ってしまう人、離婚して離ればなれになる家族、違う人生を求めて旅立つ人、たった1人の友達が引っ越してしまう、大好きなお兄さんが家族と離れてひとり暮らしを始める、大好きな人が死んでしまうことだってある。生きている限り、人も、動物や植物もみんな、いずれは死んでしまう。大切な人を失ってしまったら、誰だって、つらく悲しい気持ちになる。それは自然な気持ちだ。そんな時、悲しんでばかりいてはダメだとかしっかりしなくちゃなんて思って、必要以上にがんばってしまうかもしれない。「あの人がいなくても大丈夫」とか、「淋しくなんかない」なんて言ってしまうかもしれない。だけど、無理をして頑張っても、悲しい気持ちや、つらい気持ちが消えてなくなるわけじゃない。身体の中に残った悲しい気持ちのせいで、病気になってしまうこともある。だから、悲しい気持ちをどこかへ追いやったり、押さえつけたり、かくしたりしてはいけない。悲しみにたえているのは、そうしなければ悲しみに負けてしまうからだと君は思うかもしれない。でも、悲しみを感じ、悲しみにひたることはとても大切なこと。悲しいときは、ちゃんと悲しもう。悲しむことは悪いことじゃない。悲しいときや、つらいときは、まず泣こう。泣けば、悲しみやつらさは、君の中から少しずつ外へ出て行く。誰だって悲しいときは泣くんだよ。泣きたいときは、いっぱい泣こう。泣くとそのあと気持ちが楽になり、心が軽くなった気がする。まわりには、ちゃんとわかってくれる家族や仲間がいる。涙は、君の心を優しく包む。涙を流し、悲しみに包まれよう。涙は、君の心の中に降る雨のしずくのようなもの。悲しみや痛みを静かに、ゆっくり洗いながしてくれる。 つづく (4月28日 校長)
大人になる No6
【 みんな飯沼中の仲間なんだ 】
ここ数日で、心の痛む大変悲しく残念なことが2つありました。4月も後半となり、体育祭や運動部の大会が近づいてきました。運動部の大会も体育祭も体を動かすことが得意で元気な生徒達にとっては、勝ちたいよね。よくわかります。でもここで改めて自分の心と向き合い考えてほしいことがある。それは、目標と目的の違いです。目標は次の大会で勝つこととか、自己新記録を出すこと、体育祭なら全員リレーで勝つことなどですよね。でも、目標より大切なことがあります。それは目的です。部活動では、それぞれの競技を辛くても一生懸命練習することなどを通して、人間としての成長を目指しているのです。体育祭、みんなで力を合わせて、汗をかき、がんばることで、友情を深め、かけがえのない仲間との絆を深めること、それが体育祭の目的です。さらに、もう1つ考えてほしいこととして、約370人の生徒がいる飯沼中、国語の漢字が得意な生徒もいれば、数学の計算を誰よりも早く正確に解くことのできる生徒もいる。絵を描くことが好きな生徒もいれば、走ることが大好きで速い生徒もいる。それが個性というものです。体育祭でも部活動でも得意な者がそうでない弱い者に対し、心ない言葉をかけてしまい、相手を傷つけてしまうということがありました。転んで擦りむいた傷ならつける薬はあります。でも、心の傷には特効薬はないのです。言った生徒も悪意を持って言ったのではないのでしょうが、中学生の行動としては残念です。相手の気持ちを考える、さらにあなたを愛してくれている保護者がいるように、相手にもその子を愛している保護者がいるのです。あなたが学校で心ない言葉を言われていると知ったら、あなたの保護者は悲しみ、心配するでしょう…。言われた生徒の保護者も同じなのですよ。全力は美なりという言葉がある。苦手な事にも一生懸命に取り組んでいること、それこそが素晴らしいことであり、美しい姿なんだ。体育祭も部活動も、一生懸命に取り組むこと、一生懸命に取り組んだ者にしか分からない充実感を味わえればそれでいい。仲間と共に汗を流し、順位とは違う自分達だけの心の勲章を分かち合えればそれでいいんだということを今日は生徒諸君に強く言いたい。みんな飯沼中の仲間なんだ。
保護者の皆様へ
本校は、地域立の学校として、良いことも悪いこともすべて保護者・地域の皆様に知っていただくことを基本方針としています。今回心ない言葉を発してしまった生徒も悪気はなく、人として学ばなければならないことを学ぶ機会になったと考えます。また、うちの子が当事者でなくてよかったではなく、親子で共に考えることが大切です。今後このようなことがないように、教職員から適切な指導を行います。今後とも様々な情報をオープンにして参りますので、ご家庭と学校で同じ方向を向いて子供たちを導いていけたらと考えます。どうぞよろしくお願いします。(4月27日 校長)
体育祭集会
本日5校時、第1回体育祭集会が校庭にて行われました。この集会は体育委員の生徒達が運営にあたり、スローガンの発表、種目の発表に続き、ダンスリーダーからのメッセージや実行委員長からの話がありました。集合の様子や聴く態度、そしてリーダー達の姿から体育祭に向けた生徒達の思いが強く伝わってきました。今年はなんとか体育祭を実行したいと切に願っています。(4月26日 校長)
大人になる No5
【 人生を楽しむ 】
学校が始まり半月が経ちます。生徒諸君の心や体は疲れていませんか‥。大丈夫、疲れてなんかいないと言う人ほど、自分では気付いてはいないけど、実は疲れていたりするものです。土日はゆっくり休んでほしい。そして、春の気持ちの良い休日を満喫してほしい。いつもは当たり前のように感じている何気ない事を、1つ1つ確かめてみよう。きっと、忘れていた喜び、気付かずにいた不思議を見つけられると思います。公園に散歩に出かけたり、自転車に乗って本屋さんに好きな本を買いに行ったり‥。普段は忙しくてゆっくり見る余裕のなかった道端や公園に咲く花に気付くかもしれない。自分の感覚を信じて、自分が本当に美しいと思うものを見つける。自分の感覚を大事にして、自分が本当に嬉しいと感じることをする。それがあなたを新しい自分へと導くのです。自分を楽しませる方法を探して、自分の力で自分を幸せにすることができることを知るのです。自分が幸せになると、他人をも幸せにすることができる。人は嬉しそうに笑っている人を見ていると、なぜかそれだけで自分も嬉しい気持ちになれるから。さあ、心を開き、新鮮な気持ちで自分のまわりの世界を見てごらん。そう、人生を楽しもう。つづく(4月23日 校長)
大人になる No4
【 人生を楽しむ 】
人生なんてつまらないものと決め込んで、暗い顔をして過ごすか、心が嬉しいと感じることをどんどんやってみるか。それは自分自身が決めることです。いまは、勉強と部活と塾の生活で、つまらないと感じている人もいるかもしれない。しかし、人生は学生時代だけではありません。いや、学生時代でない時間の方がずっとずっと長いのです。その時になって、仕事の時間以外全部自由!となったとき、君は人生を楽しむことができるのだろうか。過去や未来にしばられて、今をおろそかにしてはいけない。今の自分を大切にして、幸せになることが、過去の経験を生かすということだし、それがあなたの未来を豊かにすることにつながっていくのです。つづく
【よさこいリーダーは今】
体育祭の練習が保健体育の授業で始まっていますが、昼休みに学校のリーダーとして、よさこいソーランのリーダーさん達が体育館でダンスを覚えたり、オリジナルの動きを考えたりしてくれています。2、3年生の生徒のリーダーとして授業でも活躍します。1年生の生徒諸君も、来年は、あんなカッコいい先輩になりたいなぁ思うことでしょう。体育祭が本当に楽しみになってきました。(4月22日 校長)
新入生の体験入部、体育祭練習が始まりました
【1年生の体験入部】
中学生にとって部活動は、小学校にはなかったとても楽しみな活動です。毎日の授業が終わった放課後に自分で決めたそれぞれの部の活動を行います。部によって計画的に朝練習をしたり、土日の活動を行う部もあります。自分で決めたやりたい事であるため、どの生徒達も生き生きと目を輝かせ、楽しそうに活動しています。本校の部活動の目的は、社会性を身に付けることがまずあげられます。日々の授業とは違い、異学年での活動となります。先輩として部をまとめたり、後輩の面倒を見たり、また後輩として礼儀正しい行動を学んだり、自分達でできる事を考えたりすることで多くのことを学びます。また、2つめの目的として、生涯にわたりスポーツや文化活動に親しみ、潤いのある人生、心豊かな人生を送ることのできる資質を養うことがあげられます。さぁ、1年生諸君!どの部に入りますか?たくさんの部をよく見て、体験し、大いに悩み、一番がんばれそうな部を選びましょう!最後に本校では、部活動と同等の目的が見込まれる活動をご家庭の責任で行っている生徒、具体的には地域で球技や文化活動の団体に所属し活動をしている生徒につきましては、入部を強制しておりません。つきましては、後日配布する届入部の欄にその旨を記入し、担任にご提出ください。
【体育祭の練習が始まりました】
本校では、5月22日(土)に体育祭を予定しています。詳しくは、後日配布する通知文をご覧ください。今年度は、感染防止対策を十分に講じ、内容を一新し、午前中で全種目を行い、終了します。また、保護者の参観は、今年度につきましては、ご家庭で1名とさせていただきます。このことにつきましては、名簿管理を行いますので、例外はありません。また、社会情勢によっては、保護者の参観はすべて中止とさせていただくこともありますし、体育祭そのものが中止または延期となることもあり得ることもご理解ください。体育祭は生徒及び保護者、地域の皆様が大変楽しみにしている意義深い学校行事の1つであります。しかし、飯沼中学校は、体育祭の意義よりも生徒及び生徒と共に生きるご家族の命を最優先で大切にします。さて、本校の体育祭の目的の1つに、活動を通して、先輩・後輩のより良い関係を築き、学校全体の団結を高めるとあります。この目的は実施計画上の形だけの目的ではなく、練習の段階から先輩と後輩が共に活動することを取り入れています。本日から、保健体育の授業は、時間割を調整して、1年生と3年生が共に同じ授業を受けています。3年生は整列の仕方やラベンダー体操などで後輩たちの見本となり、指導をします(写真をご覧ください)。体育祭が無事に実施できることを切に願っています。
【春日部市教育委員会学校訪問】
本日午後、春日部市教育委員会の先生方にご来校いただき、年度当初の学校の様子をご覧いただき、たくさんのご指導を賜りました。ご指導いただきましたことを今後の教育活動で活かして参ります。ありがとうございました。(4月21日 校長)
大人になる No3
【 人生を楽しむ 】
最近、心からうれしいなぁって思ったことはありますか?きれいなものを見て、うわあ、きれい!って思ったことありますか?遊んでいる時間があったら勉強しなさい、わがままばかり言っていないで人の気持ちを考えなさい、人生はおまえが考えているほど甘いもんじゃない…。保護者や先生方は、諸君の成功を願い、励ますつもりで、そういうことを言ったんだよね。みんなは、それが分かっているからこそ、できれば期待にこたえたいと思い、それなりに努力してきたよね。ここで思い出してみよう!子供のころ、夢中になって絵を描いたこと、朝早く起きて友達とカブトムシを捕りに行ったこと。 うちでは飼えないよと言われた子猫に、こっそりミルクをあげたこと。葉っぱや花をちぎって、おままごとのごちそうをきれいに盛りつけたこと。どれも楽しかったでしょう。でもいつだって、楽しい気分は、勉強しなくていいの?の一言で消え失せてしまったよね。勉強や仕事も大事だけど、楽しい時間を持つことも、とても大事なことなんだ、なんてこれまで誰も言ってくれなかったでしょ。だから校長の私が言おう!いまこそ自分に言ってあげよう、さあ、楽しもう!って。ここで言っておきたいのは、楽しむ方法はいくらでもあるということ。お金がたくさんないと楽しい人生は送れないなんて考えていませんか?最新のゲームがなければ楽しくないとか、SNSの相手がいなければ楽しくないなんて考えていないですか?人生を楽しむっていうのは、そういうこととはちょっと違います。人生を楽しむのは、そんなに難しいことじゃない。それはとても簡単でシンプルなもの。例えば、美しい朝日や夕陽を見る、花や星を見る、好きなものを作る、たまにはとびきり美味しいものを食べる。天気の良い日に散歩する、小さな子供と遊ぶ、犬や猫と遊ぶ、自転車に乗る、運動をするなど、楽しむ方法はいくらでもあるのです。つづく(4月20日 校長)
大人になる No2
【感情は自分のもの Part.2】
感情は自分のものということは、それは自分が起こしている感情であるということも同時に意味します。私達はよく、自分の感情をまわりのせいにしてしまいがちです。電車が遅れたせいでイライラさせられている、あいつが約束を守らないので今自分はこんなに腹立たしい思いをしているなど、自分の感情を出来事や相手のせいにしがちです。しかし、その考え方では、より良い大人にはなれません。うれしくなったり、悲しくなったり、怒ったりするのは、それ相応の出来事やきっかけがあることが多いのは確かですが、その出来事やきっかけで、すべての人がまったく同じように悲しくなったり、怒ったりするわけではありませんよね。つまり、出来事やきっかけが自動的に感情を引き起こすのではなく、その間にその人のものの見方・考え方がはさまっていて、そのフィルターを通ってその人の感情が生じるのです。(専門用語でこれを認知(にんち)といいます)例えば、まわりの人から見れば、たいしたことではないと思われるようなちょっとした失敗でも、ひどく気にする人もいます。「気にし過ぎだよ」と言われても、気にしてしまう自分がいるわけです。ここで、気にし過ぎでいつも落ち込んでいる自分、そういう自分を変えたいと思っている人もいることでしょう。気にしてしまう自分も自分ですが、それを変えたいと思っている自分もまた自分なのです。まさにそこが、これからの自分づくりの出発点になります。
自分のものの見方・考え方は、今までの自分や自分の感情を支えてきたもので、大切にしてよいものだけれども、それが自分や他人を苦しめたり、きゅうくつにしていると思ったならば、その考えをもち続ける必要はなく、自分で変えていってもよいのです。そうやって皆さんが過去の自分と対話しながら、確かな未来の自分をつくっていくことを私は期待しています。いま私がはじまるとは、そういうことなのです。今日は、ちょっと難しかったかな。いつかまた、今日のブログを読み返してみてください。何かに気づき、わかることもあるかもしれません。つづく(4月19日 校長)
大人になる No1
昨年度、このブログで「いきいき子育て」シリーズを立ち上げ、保護者の皆様にメッセージを送りました。今年は生徒に向けて、大人になるためのヒントを発信していこうと考えています。
【感情は自分のもの Part.1】
保護者世代にヒットした、宇多田ヒカルのアルバム“ファーストラブ(First Love)”に入っている、 “Time will tell (時間がたてばわかる)”という曲があります。その曲は「泣いたって 何も変わらないって言われるけど 誰だって、そんなつもりで泣くんじゃないよね」というフレーズからはじまり、「だから今は泣きたいだけ泣いていい、もっと、もっと、もっと」で終わります。まさにそれが今回、私が生徒諸君に伝えたいことです。
うれしくて笑ったり、ワクワクしたり、ドキドキしたり、ハラハラしたり、恥ずかしかったり、緊張したり、悲しくて泣いたり、怒ったり、落ち込んだり、好きになったり嫌いになったり、申し訳ないと思ったり、うらやましいと思ったり、後悔したりと、私たちは本当に色々な感情とともに生活しています。そうした感情がないとしたら、私たちの生活はとても味気ないものになってしまうことでしょう。むしろ感情にこそ、その人らしさが表れているといえるのではないでしょうか。
自分の感情は、周りから否定されそうになっても自分で大切にしてよいし、また相手の感情も大切にしましょう、というのがアサーションという考え方です。実際、宇多田ヒカルの曲のように「泣いたって何も変わらない」と言われたり、「くよくよしたってはじまらない」などのアドバイスを受けたりすることもあるかとも思います。自分でも泣いたり、怒ったりすることを恥ずかしいと思っている人もいるかもしれません。そういうとき「泣いたって何も変わらない」といわれても、涙がでるほど悲しいという今の思いは自分のものなのだし大切にしてよい、ということを思い出してもらえたらと思います。だから「今は泣きたいだけ泣いていい、もっと、もっと、もっと」ということなのです。自分を大切にする、そして同時に相手をも大切にする、これが一番の基本だと私は思います。つづく(4月16日 校長)
保護者会ご出席ありがとうございました
本日は、ご多用の中、保護者会のためにご来校いただきましてありがとうございました。本来ですと、授業参観を行っていただいた後に保護者会を行うのですが、新型コロナウイルスがここへきて、また勢いを増している状況です。教室の中に生徒と保護者が数十名いる状況は作れませんので、ご了承ください。さて、今回の保護者会は、1、2年生につきましては各教室、3年生につきましては体育館にて行いました。私はそれぞれの学年のあいさつを主任に依頼され、3つのあいさつ文を作成し、1、2年生については、昨日録画をしたものを本日流しました。3年生につきましては体育館にて直接挨拶をさせていただきました。各学年共通で話した内容をお示ししますと、①学校と保護者・地域がベクトルを合わせた協力体制を取ること。同じ方向に力を合わせなければ、効果がなくなってしまったり、違う方向に進んでしまったりしますので、注意が必要です。②新型コロナウイルスは解決していない。それどころか変異種が現れたり、新規感染者も再度の増加傾向にある。今年は、コロナをより正しく理解し、感染防止対策をしっかりと講じ、教育活動のやり方を工夫して前に進めたい。そのための行事計画を立てている。しかし、昨今の状況を考えると、昨年度同様、結果的にすべて中止となることも否定はできない。宣言の有無や波は、人間側の意識や行動によるものである。宣言の有無に関わらず、国民一人一人が感染防止対策を意識した生活をするべきであり、学校も今後、これまで同様しっかりと子供を指導していく。また、子供の感染ルートは、家庭内での感染が圧倒的に多い。ご家族が家庭内にウイルスを持ち込み、マスクを着けない食事どきにコミュニケーションを取ることで家庭内感染をするので、ご家庭内でも感染防止の意識を高めた生活をお願いしたい。③学校で行う授業は、文部科学省の検定を受けた教科書を使い、時数なども全国共通である。教え方もよく研究されている。学力の差がつくのは、家庭学習のやり方が大きな要因の1つであると考える。学びとは、量より質であることは間違いないが、中学生は学びの土台づくりの時期であり、基礎・基本の定着には、一定の量を目安にすることも必要である。個人差もあるが、塾なども含めた最低ラインをあえて示せば、学年の数字の時間は取り組みたい。3年生ならば一週間で約20時間(1年生は約7時間、2年生なら約15時間)は家庭学習をしなければ、テストで測れる学力の他の生徒との相対的な成績はおいて行かれることになる。また、ゲームや動画ばかり見ている生徒は、字を読まないため、読解力が著しく成長しない。読解力と学力の相関関係は論証も実証もされているため、ご家庭でも積極的に読書をする環境を作っていただきたい。以上となります。1年間どうぞよろしくお願いします。(4月15日 校長)
基礎・基本を大切に ~1年生も今日から教科の授業がスタート~
春を迎え、スポーツ選手たちの活躍が注目を集めています。水泳の池江璃花子選手やプロゴルファーの松山英樹選手など若い選手の世界をリードする活躍が期待されていますね。また、野球の選手もJリーグの選手もカッコ良い、素晴らしいプレーを日々披露していますね。実はプロ、アマを問わず一流の選手達は、基礎的な練習を非常に大切にしています。野球で言えばキャッチボールやトスバッティング、サッカーで言えばパスやトラップ、ドリブルなど基礎的なことを本当に大切にし、繰り返し練習しているそうです。
では君達中学生にとっての基礎・基本とは何でしょうか?それは、基本的な生活習慣の確立です。具体的には、①時間を考えて行動する、②あいさつや号令がしっかりできる、③授業や家庭学習を大切にする、④係の仕事や掃除をさぼらずにやる、などがあげられます。これらのことを日々意識して行うことが大切です。これらのことがしっかり出来れば、学習も部活動も自然と目に見える結果となって表れます。基礎・基本を大切にして、中学生として大輪の花を咲かせてください。(4月14日 校長)
新入生オリエンテーション
本日は1、2時間目を使い、新入生オリエンテーションを行いました。そこで私は2つの観点でとても感心しました。1つは、新入生の聴く態度が素晴らしかった。まだ緊張しているし、新入生はそんなもんだという思いを大きく上回るほどの素晴らしい態度で、新しい学校生活へ真剣かつ興味津々な前向きな態度が伺えました。2つ目は生徒会の生徒達が大変立派な姿を見せてくれたことです。新入生たちが憧れてしまうほど先輩らしい挨拶や説明だったことです。新入生たちは、上級生の立派な姿や説明を見聞きして、中学校生活のレベルの高さに身が引き締まり、また自分たちの学校生活への希望をしっかりと持つことができました。素晴らしい新入生オリエンテーションでした。(4月13日 校長)
身体測定と避難訓練
本日は、学校全体で行う行事が2つありました。1つ目が身体測定です。体育館と保健室を会場に、身長、体重、視力、聴力などを測定しました。生徒一人一人が自分の身体の成長を知るとともに、健康への関心を高めたり、健康であることに感謝したり、命を大切にする態度を養うことが目的です。2つ目は、避難訓練です。本日は年度当初ということで、避難経路を知ることが第一の目的でした。どの学年、どのクラスも真剣な態度で訓練に臨むことができました。校庭に避難後、教頭先生から講評をいただきました。自分の身は自分で守ることは当然ですが、中学生は、場合によっては、周りの人を助けたり、災害発生後に力仕事を担ったりするなど、地域社会への貢献をしてほしいとの話がありました。身体測定と避難訓練、一見、全く違う活動に思えますが、大切な命を考え、見つめるという共通のねらいがある活動を行った日でした。ご家庭でも身体測定の結果や災害発生時の避難等について話をしてください。(4月12日 校長)
初日
初日
昨日までの過去は、
ウォーミングアップだったよ
今日から本番!
安積 得也
昨日は、始業式、入学式お疲れさまでしたね。さてこの詩は、安積 得也さんの書いた詩です。みなさんはこの詩を読んで、どんな感想を持ちますか。一日、一日を大切に一生懸命に生きている人は、きっとこんな気持ちで毎日を迎えているのではないでしょうか。今日はクラスで初めてじっくりと過ごす日となりました。自己紹介をしたり、教科書を配ったり、係や委員会を決めたり、校庭で記念写真を撮ったり。クラスや学年の仲間たちとの良い出会いであったと思います。今日から本番!という気持ちで、また来週からもがんばりましょう。(4月9日 校長)
いま私がはじまる ~始業式、入学式~
本日は、令和3年度1学期始業式、令和3年度第40回入学式が行われました。飯沼中学校の生徒諸君、この学び舎で、いま私がはじまるのです。がんばりましょう。保護者・地域の皆様、本教の教育活動に何卒、ご理解とご協力のほど、よろくお願いいたします。(4月8日 校長)
始まり ~学校っていいな~
本日は、準備登校が行われました。朝登校してくる生徒達の表情は、飯沼中の仲間たちとの久しぶりの再会や新しいクラスの発表が待ち遠しい気持ちで、まさに弾むような明るい笑顔でした。今日ははじめに、各教室にて、放送による校長からの話を聴いたあと、転退職された先生方の紹介がありました。紹介後、転退職された先生方からのビデオメッセージを視聴しました。続いて、校内の清掃を行い、最後はいよいよクラス発表の学活を行い、終わりとなりました。放課後は2、3年生の代表生徒たちに、明日の入学式の準備として、体育館をきれいに飾ってもらいました。クラス発表の様子や笑顔で入学式の準備をする生徒たちを見て、やっぱり学校っていいな…と、しみじみ思いました。私も中学生に戻りたいです。明日の入学式、新入生とその保護者の皆様、何の心配もいりません。本校の2、3年生は、自主実行の精神に満ちた素晴らしい上級生です。また、本校の教職員もそれぞれの個性を生かして、全力で生徒達を教え、育みます。安心して飯沼中学校に入学させてください。どうぞよろしくお願いします。(4月7日 校長)
令和2年度 ありがとうございました
本日をもって、令和2年度が終了となります。この1年間の飯沼中学校へのご理解とご協力に対して、本校教職員を代表し、お礼を申し上げます。大変お世話になり、ありがとうございました。明日からの令和3年度もどうぞよろしくお願いいたします。(3月31日 校長)
3月30日 桜が満開の飯沼中、部活動も生き生きと
令和2年度修了式
新型コロナウイルスの影響で、学校も大きな影響を受けた令和2年度でしたが、保護者・地域の皆様のご理解とご協力を賜りまして、なんとか本日、修了式を行うことができました。修了式を迎えるにあたり、今年度最初で最後となりますが、全校生徒(1、2年生)が集まる形で、なんとか実施することはできないかを考え、校庭での実施に踏み切りました。生徒達は、春の青空の下、式にふさわしい、とても真剣な態度で代表生徒や教職員の話を聴くことができました。中学生として立派な姿を見て、改めて感慨深いものがありました。来年度への期待が一層膨らみました。1年間の教育活動へのご理解とご協力に対し、改めて感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。4月から始まる令和3年度も更なるご理解とご協力をお願いいたします。(3月26日 校長)
まとめの学年集会
明日はいよいよ令和2年度の修了式です。そして今日は、今年度のまとめの学年集会を1、2年生ともに時間をずらして行いました。私は今日の学年集会を保護者、地域の皆様にぜひご覧いただきたかったと強く思いました。コロナ禍で様々な活動が制限された1年でしたが、本校の教職員、そして生徒達はそれぞれ本当によくがんばり、こんなにも立派に成長したのだと、このブログで世界中に発信します。我ながら日本一の中学校だと思います。それほど今日の学年集会での生徒たちは、立派であり、心が温まり、来年度のさらなる成長と活躍を期待させるものでした。先日の球技会を見ても、また2年生の校外学習における生徒たちの行動、そして接した方々から頂いた生徒への評価は非常に高いものでした。しかし、本校の教職員は、決して現状に満足しません。さらに良い学校を目指して、あと一日、そして来年度も全力で生徒を指導してまいります。(3月25日 校長)
1年生は学級活動、2年生は球技会
今日もよく晴れました。春爛漫といった感じでした。本日は、1年生が学級活動を行い、環境整備やお楽しみ学級レクなどを行いました。また、2年生は、昨日の校外学習で、先生方は疲れていたようですが、生徒達は元気いっぱいに球技会を笑顔で楽しみ、校庭でサッカー、体育館でバレーボールで爽やかな汗を流していました。昨日、今日の1、2年生の様子を見ていると、本当によく成長しているのを感じます。1年前と比べれば身体はもちろんですが、何と言っても人としての成長を感じます。しっかりあいさつができる生徒が増え、役割を自覚して責任をもってやり遂げ、そして仲間を大切にすることのできる集団となりました。この1年間の社会情勢考えると、よくここまで来たなと驚いています。それは、生徒たち一人一人がよくがんばったことはもちろんですが、生徒たちを教え導いた教職員、保護者・地域の皆様がそれぞれの立場でよく力を尽くしてくださったことも大きな要因だと考え、校長として深く感謝しております。あと数日、どうぞよろしくお願いします。(3月24日 校長)
2年生校外学習20
バスの中で解散式を行なっています。代表の生徒は、立派な感想を述べていました。本日は、みんな安全に帰ってくることができました。本当にありがとうございました。
2年生校外学習19
ただいま、日光江戸村を出発しました。みんな元気です。