大人になる No25
【 また1つ大人に近づきました 】
今日は、年に1度の生徒総会。生徒総会とは一体何でしょうか。担任の先生から説明はあったでしょうか…。私は本当の名称は、生徒会総会だと思っているのですが、生徒総会とは、生徒会の総会です。人は1人では生きてはいけませんよね。人が複数で生活するところには、ルールというものが存在します。また、複数の人の集まり(組織といいます)には、役割分担があったり、みんなのために使う目的でお金を集めたりします。そして年に1度(多くの組織は4月や5月)、総会という全員の集まる会議を開き、代表の役員から、昨年度はこういう活動をしました。みなさんから集めたお金はこういう使い方をしました、という報告を受けます。次に、今年度はこういう活動を予定しています、また、お金はこういうことで使う予定ですと説明を受けます。これらの報告や説明を聞き、会員全員でそれでいいかを考え、多数決を取ります(承認するといいます)。総会に関する一連の流れは、職場の総会でも、地域の自治会の総会でも同じです。先生方も春日部市の先生方の総会とPTA総会など職場に関する総会を毎年4、5月に行います。今日は生徒会の総会だったわけですが、生徒会の会員である生徒諸君一人一人が、より良い学校生活にするためによく話し合いに参加していたと思います。なお、今年度は新型コロナウイルスの影響で、体育館ではなく、zoomを使っての各クラスでのリモートによる総会となり、また議案の承認についても、Google foamによる議決となりました。若い人たちの適応性は目を見張るものがあると感じました。飯沼中の生徒達は今日、大人になるための経験を1つ重ねました。
次に、今日は3年生の家庭科の授業を教育委員会の先生方が参観に来ました。内容は、収入と支出を具体的に想定して、1ヶ月の生活の仕方を考えるという授業でした。自分が中学校時代にこのような内容の授業を受けた記憶がないなぁと思い返してみたところ、校長先生の中学時代は、男子が技術、女子が家庭科と男女に分かれて習っていたのです。つまり、私は家庭科を中学校で習っていなかったのです(体育も男女で別修でした)。今日は、毎月かかる生活費の一覧表から、家計簿のようなものを作っていくと、どの生徒も感想で述べていましたが、「無駄遣いをしてはいけない」、「こんなに毎月学校や塾の費用がかかっているとは思わなかった」、「貯金も大切」、「親に感謝」などの感想を持ったようです。このような実生活に即した学びも大人になる上で必要なことです。飯沼中は、生徒諸君が大人になるための学び舎なのです。(6月10日 校長)