大人になる No21
【 夢をかなえる ② ~中学校卒業後の第一歩は…~ 】
今日は3年生の生徒、保護者合同の進路学習会を行いました。3年生の生徒諸君は、あと10ヶ月後には、小、中学校9年間を共に過ごしてきた仲間と別れ、それぞれの人生の第一歩を踏み出すのです。どの方向に一歩を踏み出すのかは、人それぞれ…。多くの者は、高等学校に進学するのでしょう。そこで、どの高校に進学するのかが当面の考えなければならない課題となります。考えるときに参考とする高校の特徴は、通学距離や時間であったり、入学試験を勝ち抜くための自分の学力との関係であったり、3年後の進学先や就職先であったり、やりたい部活動の有無や活動状況も気になることでしょう。気をつけなければならないことの1つは、いわゆる学力テストの偏差値だけで高校を決めることです。同じ位の偏差値の高校でも、見学会や説明会、体験入学に参加してみると、それぞれの特徴があって、雰囲気は全く違うことも少なくありません。これは人間と同じで、人間も学力テストの偏差値が同じ2人がいても、顔も性格も、体つきも、雰囲気も皆それぞれ違いますよね。ですから、学校の特徴をよく調べる必要があるのです。また、県立か私立かなど設置者の違いにより学費なども違ってきます。今は各世帯の収入に応じて、補助金が出る制度がありますので、私立イコールお金がかかるという時代ではなくなってきています(私が担任をしていた時代は、三者面談をすると、「うちは私立に行かせるお金がないから、県立一本勝負で!」というご家庭も少なからずありました)。私が一番大切にしてほしいと思う進学先の決め方は、将来の自分を考え、そこから逆算して人生を考え、中学校卒業までたどり、どんな学校に進むことが必要なのかを考えるというものです。例えば、私のように学校の教員になりたいと思う者は、大学で教員になるための勉強をして、教員免許状を取得する必要があります。その上で、各県の教員採用試験を受験し、合格すると先生として学校で働くことができるのです。よって、大学選びは教員免許状が取れる大学を選ぶ必要があります。また、高校選びは、そのような大学に進学実績のある高校を選ぶことが将来の夢をかなえることに近づくというわけです。これから生徒諸君は、まず自分自身を見つめ、考え、悩んでください。そして、保護者や担任をはじめとする先生方と話し合うことも必要です。幼い時とは違い、将来のことを考えることは、楽しみより不安が多いものです。しかし、その不安をゲームをすることでごまかしたり、逃げたりしていては、一歩も夢に近づくことはできません。君は一人じゃない!仲間やまわりの人と一緒に、人生を切り拓くためにがんばっていこう。(6月3日 校長)