大人になる No9
【 泣こう ③(シリーズ 最終)】
連休は楽しく過ごせましたか。今日からまた飯沼中学校という学び舎(まなびや)で、自分づくりのために頭と心と身体の汗をたくさんかこう。さて、この「泣こう」シリーズ最終です。前回は、悲しいことや泣きたいことに出会ったら、なんの遠慮も我慢もすることなく、泣きたいだけ泣いていい。そして自分の力で解決できないことに出会ったら、周りの人に、助けて、力を貸してと言える、本当の意味で強い人になれるといいね、という話でしたね。
不安や悲しみに出会ったら、自分の心に素直に問いかける。そして、自分が何を望んでいるかがわかったら、できるだけ、その望みをかなえてあげよう。しばらく家から出ないで、ただただ寝ることにする、庭やテラスでひなたぼっこをする、ゆっくりとお風呂に入る、友達とゆっくり話す…。すると悲しみは、いずれ薄れていく。笑ったり、微笑んだりできるようになり、幸せな気持ちになることだってある。いつまでも悲しんでいる必要なんてない。
さあ、最後のまとめです。悲しいこと、嫌なこと、不安なことに出会ったら、その風に吹かれて泣くことは大切なこと。「負けるもんか」なんて思わなくていい、悲しいと言おう。不安だと言おう。助けてと言おう。そしてこれだけは知っておいて欲しい。その経験は、君を成長させ、優しく広くそして強い心の持ち主になることに近づけてくれる。何も心配いらない、心を開き、前を向いて生きよう。飯沼中で、いま私がはじまるのです。(5月6日 校長)