大人になる No19
【 自分を好きになろう 】
6月になりました。今日は天気が良くて、とても気持ちがいいですね。5月は、体育祭や中間テストなどをがんばった生徒の姿をたくさん見ることができました。また、5月にがんばり切れなかった生徒もいたかもしれません。でも大丈夫!今日からまた新たに自分づくりをしていこう。さて、自分を好きになるということは、大人にとっても、子どもにとっても、難しいことですよね。どうして私は、こんな容姿なのだろうとか、どうして僕は、友達とうまくやれないのだろうとか、どうして自分は勉強ができないのだろうとか…。生活の中で、いつもそんなふうに自分のマイナス点ばかり数えあげ、ため息をついていませんか…。特に中学生くらいの年頃だと、自分と他人を比較して、背が高い・低いとか、足が速い・遅いとか、絵が上手・下手とか、テストの点数を比べたりしがちですよね。でも諸君には、他人と自分を比較して、落ち込んだり、優越感に浸ったりするような生き方、考え方ではなく、かけがえのない自分を認め、好きになり、だからこそ自分を高めるための努力をし、そして同時に他人も同様にかけがえのない存在であることを認め、大切にできる人になってほしい。ここで、自分を好きになり、自分をかけがえのない存在と感じることを、英語では、Self-esteem(セルフエスティーム)といいます。日本語では聞き慣れませんが、自尊感情といいます。しかし、私達はともするとSelf-esteemを感じることのないまま、Powerlessness(パワーレスネス)つまり、無力感ばかりを感じ、自分の価値がわからなくなってしまうことが少なくありません。自分の感情を抑えることなく主張し、その上で相手をも尊重するという考えや行動をアサーションといいます。ありのままの自分や他人を認め、自分の中にある力を信じて、1つ1つの出来事に対処していくための方法です。社会の中の様々な問題やゆがみを解決する糸口は、まずは、とにかく自分を好きになることが第一歩なのかなと思います。(6月1日 校長)