大人になる No8
【 泣こう ②】
前回は、人は誰でも悲しい別れをすることから逃れ続けることはできない、だから悲しいときには思い切り泣こう、泣けば心が軽くなり、すっきりするんだよ。という話でしたね。今日は、続きです。君の悲しみを誰かに話してみるのもいいという話。怒りでも、恨みでも、何でもいい。友達やお父さん、お母さん、おばあちゃん、おじいちゃんでもいい。学校の先生やカウンセラーさんでもいい。君が信頼できる人なら、誰でもいい。泣くことと似ていて、話をすると、気持ちを外に出し、すっきりする。ただ話すだけで、自分の中の重く固くなっていた気持ちがだんだんほぐれてくるような気がする。そして、君の中にある良い思い出を大事にしよう。その思い出が君に力を与えてくれる。辛いことや悲しいことがあったときは、自分のことをいつもより大事にしなければならないときです。そして自分の心に聴いてみよう、自分がいま、本当に欲しいもの、必要としているものは何かを、どうすれば気持ちを楽にすることができるのか、何をしてもらえば気持ちが安らぐだろうかと。君はいま、誰かに助けてと言えますか。勉強が解らないとき、たくさんのやるべきことを抱えてしまったとき、友達とけんかをして気まずくなってしまったとき、悲しいことに出会ったときなど、自分の力では解決できないことに出会ったとき、人に相談したり、力を借りることは恥ずかしいことでも何でもない。自分の弱さや困っていることを正直に話せるということは、むしろ強いことなんだ…。 つづく(4月30日 校長)