粕壁南公民館
認知症見守り声掛け訓練
11/15(水)粕壁南公民館及びララガーデン春日部を会場に、春日部市で実施する初めての事業「認知症見守り声掛け訓練」を行いました。
この事業は粕壁南公民館と春日部市第1・第5地域包括支援センターの共催で実施したもので、認知症高齢者の徘徊はいなくなってから時間がたてばたつほど遠くへ行ってしまう可能性が高まり発見が難しくなることから、日頃から気に掛ける「ながら見守り」をしつつ、少しでも早く見つけるために、地域住民と連携して見守り声掛け訓練を行うものです。
はじめに、包括支援センターの職員が内容の説明と注意事項を伝えます。
その後、全員でララガーデン春日部へ徒歩で移動します。中庭に集合し、3班に分かれて訓練を行います。
会場の3か所にそれぞれ状態が違う認知症徘徊者に扮した包括支援センターの職員が待機し、参加者の皆さんが来ると訓練開始。班で1名が代表して声をかけ、他の方はその様子を見守ります。
服を着るのが不自由な方へは怖がらせないように手伝ってあげます。
3班がそれぞれ実地体験を終えたところで、粕壁南公民館へ帰って訓練の振り返りを行いました。
振り返りの中では、「相手が話しやすいような配慮が必要だった」、「一人ではなかなか声をかけるのは不安」というような意見や、「本人に名札等を持っていれば、声をかけるきっかけにもなるということが分かった」、「認知症にもいろいろなタイプがあることが分かって勉強になった」という意見があり、参加者の皆さんはぞれぞれ初めての体験ながら、認知症徘徊者の方への対応について、理解を深めたようでした。
認知症の人への基本姿勢は、①驚かせない、②急がせない、③自尊心を傷つけないだそうです。これを受けた対応として、①まずは見守る。②余裕をもって対応する。③声をかけるときは一人で。④後ろから声をかけない。⑤やさしい口調で。⑥おだやかに、はっきりした話し方で。⑦相手の言葉に耳を傾けて、ゆっくり対応するという7つのポイントがあります。
これらのポイントをすぐに実践することは難しいですが、覚えておくことで徘徊の方を見かけたときの対応も変わってくると思います。
また、市高齢者支援課で「春日部市ひとり歩き高齢者保護対策事業」を行っています。「どこシル伝言板」という機能で、認知症等で行方不明になった際に衣服等に貼ったQRコードが読み取られると、保護者へ瞬時に発見通知メールが届きます。詳しくは市高齢者支援課までお問い合わせください。