八木崎小学校 校長室より

校長室より

ハインリッヒの法則

 先週、児童の交通事故や行方不明など「ひやっ」とすることが続いた。先生方には、引き続き、交通安全指導の徹底をお願いした。
 ハインリッヒの法則とは、労働災害における経験則の1つで、『1つの重大事故の背景には、29の軽微な事故があり、その背景には、300の異常が存在する』というもの。「ひやっ」が多く続くと、いずれ大きな事故が発生する可能性が高いので、「ひやっ」の段階で芽を摘んでおく必要がある。
 公道でルールを守るには、校内でルールを守って行動できなければならない。教室を飛び出して廊下に出る子、左右関係なく廊下を歩く子、廊下を走る子は、交通事故の危険性が高い子である。可愛い八木崎っ子から、これ以上、交通事故者を出してはいけない!
 もちろん、交通安全指導は、学校だけでは効果が薄くなる。家庭での安全指導、地域の方の見守りが加わって完璧になる。

きけんなかべ ちかづかないで!

 6月29日付け読売新聞に、防災科学研究所の島崎さんという研究員が、通学路に潜む防災上危険な場所がひと目で分かるよう「子ども向けのイラストを公開した」という記事が掲載されていた。通学路上や普段使っている道路に、イラストのような場所がないか親子で歩いてみてはいかがでしょうか。

もう梅雨明け?

 本日午前11時、関東甲信地方の梅雨明けが気象庁から発表された。6月中に梅雨明けするのは統計開始以来、初めてのこととなるようだ。
  関東甲信地方で、これまでに最も早い梅雨明けは、2001年の7月1日。今年は過去最も早く、6月中に発表されるのは初めてのこと。梅雨の期間は23日間で、こちらは1978年と並ぶ最短記録とのこと。
 気になるのは、関東の水がめ。8つのダムの平均貯水率は61%(H30.6.28現在)とあった。このまま、雨が降らないと、水不足が心配される。今の時期から節水を心がけなければならない。

いやな雰囲気

 このところ小学校絡みの、いやなニュースが続いている。
 新潟で起きた女児殺害事件、大阪の地震でブロック塀の下敷きになった小学生、そして、あってはならない交番襲撃→拳銃強奪→近くの小学校で警備員を射殺→校舎内への発砲・・・。昔の日本では考えられないような事件が相次いでいる。不審者情報も相変わらず続いており、不愉快な日が続く。
 地域の宝である子どもたちを守るには、やはり、地域が立ち上がらなければならない。幸い本校は、保護者や地域に呼びかけ、子どもの見守りをお願いしているためか、数年前から不審者情報が少なくなっている(ほとんど無くなっている)。子どもの下校時刻に合わせて、散歩、犬の散歩、庭の手入れ等をお願いし、『見守る眼』を増やしてきた。保護者も自転車のかごに見守り隊のステッカーをつけて走っている。
 この『見守る眼』を今後もさらに増やし、安全で安心な地域を目指していきたい。

違法建築物

 6月18日午前7時58分、大阪北部で震度6弱の地震が観測された。登校途中の女子児童が、地震により崩れた学校のプールの壁の下敷きになり死亡したという。映像を見たとき、やけに高いな?鉄骨は?と疑いの目で見てしまった。
 そして夜になって違法建築だったというニュースが入ってきた。建築基準法施行令では、ブロック塀の高さを「2・2メートル以下」と定めているが、倒壊した塀は高さ約3・5メートルだったという。
  1974年に設置された1・9メートルの基礎部分に、プールの目隠し代わりとして約1・6メートル分を積み上げたため、道路から見れば3.5メートルの巨大な壁となっていたのだ。この新たに積み上げた部分がそっくり崩れた状態に見える。尊い大切な命が、大人たちの怠慢によって失われてしまった。
 再度、本校の校地内を回ってみたが・・・いくつか心配な所があったので、明日来校する施設課の皆さんにご指導をお願いする予定である。