なな山は百草団地の南にある里山です。
なな山緑地の会の方が手を入れている山です。
西の山、中の山、東の山と特徴が違う3つの山があります。
ホームページはこちら→なな山緑地の会なな山自然観察会は季節ごとに年5回計画しているのですが、
今年度は春の2回の観察会がコロナウイルス感染症拡大防止のための臨時休校で、
夏の観察会は雨天と東京都の不要・不急の外出自粛要請のため中止しました。
そのため、今年度初めての観察会になりました。
11月21日、快晴です。異様なほどの高温で半袖1枚でも過ごせるくらいの陽気でした。
今回は子ども13名、大人9名の22名が参加しました。
秋のテーマは紅葉・落葉と実です。
この日は、落葉樹の林である西の山を観察しました。
なな山では落葉樹のコナラの間伐材を使ってシイタケのほだ木を作っています。
そして、ほだ木に菌を打ち込んで原木栽培をしています。
売っているシイタケがどのようにできるのかを初めて見る子どもばかりです。
西の山は間伐と下草刈りをしっかりしている管理が行き届いた里山です。
そのため、たくさんの種類の動植物が生息しています。
初冬となって花は少なくなりましたが、キチジョウソウが咲いていました。
赤い実もついています。
30㎝程度の高さの落葉低木で秋に花が咲く、キク科のコウヤボウキの花も残っていました。
細い草の茎のような幹がよくしなるため
高野山では幹を集めて小さな箒(ホウキ)にしたということです。(右写真)
様々な実も観察しました。
朴(ホウ)葉焼きや朴葉みそ、朴葉すしでお皿代わりや巻いて使われる大きな葉のホウノキは
実も落ちていました。
クヌギの実は丸いどんぐりです。コナラのどんぐりもたくさん落ちていました。
紫の実がきれいなムラサキシキブ。左写真は葉に毛が多いヤブムラサキ。
右写真はムラサキシキブです。なな山ではどちらも見ることがてきて比較できます。
お正月に飾られるマンリョウ(万両)とセンリョウ(千両)。
葉の下に実がつくのがマンリョウ、葉の上に実がつくのがセンリョウです。
ヤマノイモ(ヤマイモ)の実は飾りになります。
観察が終えて森遊びをしました。
朝早くからなな山緑地の会の方が、落ち葉を集めたりブランコを設置したり、
工作の準備をしてくださったりしました。
落ち葉のプールに向かって、落ち葉の上を滑ります。
木からロープをつりさげたアルプスの少女ハイジに出てくるようなブランコです。
遊びから戻り、カブトムシが欲しい子は幼虫を採りに行きました。
最後は、なな山の篠竹(アズマネザサ)を使ったヒンメリづくりです。
ヒナメリはフィンランドの冬至のお祭りに飾られるモビールです。
フィンランドでは麦わらで作るそうですが、篠竹で作ると硬くて立派です。
暑いくらいの陽射しのもと、林の中で昼食もいただき、
往復4時間の自然を満喫した盛りだくさんな半日を過ごすことができました。
次回の冬の観察会は2月20日に予定しています。ぜひ、ご参加ください。
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