八木崎小学校 校長室より

校長室より

彩の国教育の日

 埼玉県では、教育に対する関心と理解を一層深める機会として、毎年11月1日を「彩の国教育の日」、11月1日から7日までを「彩の国教育週間」としている。教育の日を含む教育週間には、家庭、学校、地域社会の連携のもとに、教育に関する様々な取組を推進することになっている。
 実際には、この1週間だけでなく、11月の1か月を教育月間として、春日部市内の小中学校が工夫を凝らして様々な行事に取り組んでいる。本校でも11日(土)には、土曜公開授業を実施、午後には八木崎小フェスタ(バザー)を開催。また、7日(木)には、中央公民館でスーパー元気さわやか集会を行う。本校からも代表児童が参加。隔週月曜日の『放課後子ども教室』も開催される。漢検に向けた勉強会や自主勉強会を行う。今月下旬に予定されている個別面談も学校と家庭との連携強化に欠かせない大切なものと位置づけている。

 ※彩の国教育の日についてチラシ↓
http://www.pref.saitama.lg.jp/f2215/kyouikunohi/documents/h29-omote-ura.pdf

文部科学省調査結果から

 文部科学省が実施した昨年度の調査結果が、新聞紙上に次々と発表されている。この時期は、いじめ認知件数や不登校の人数についての記事が多い。
 毎年のよう「過去最高」や「過去最多」の見出しが躍り、教育関係者としてむなしくなる記事の1つである。いじめの定義が変わったとはいえ、いじめが起きているのは事実。自殺で若い命が失われているのも事実である。今回の記事には、「教職員が要因となって不登校になった」という話題が目につく。教師の言葉や行動が子どもに大きな影響を与える。私は、それだからこそ、この道を選んだ。しかし、教師の中には、悪い影響を与えている者もいるようで残念だ。
 『地域の宝である子どもたちの健やかな成長のために自分の力を使おう!」と、改めて誓う。

トリアージ訓練

 本校を会場に「平成29年度 地区別防災訓練」が実施された。あいにくの雨で、外での様々な体験はカットされ、体育館で行われた地域の医師や看護師さんたちによる「トリアージ訓練」の見学が中心となった。
 「トリアージ訓練」とは、大きな災害が発生したときに、負傷者に対して医療従事者の数が不足している状況の中で、最善の救命効果を得るために、多数の負傷者を重症度と緊急性によって分別 し、治療の優先度を決定する訓練のことだ。
 地域住民の代表者や看護学校の学生さんたちが、リアルなメイクを施し負傷者役をやってくれた。地域の医師、看護師等の皆さんの緊張感のあるキビキビした動きに、参加された地域の皆さんも真剣な表情で見学されていたのが印象的だった。
 めったに見ることができない訓練風景に立ち会えて良かったと思う。

今日から読書週間

 終戦まもない1947年、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているなかで「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、そして新聞・放送のマスコミ機関も加わって、11月17日から、第1回『読書週間』が開催された。 そのときの反響がすばらしく、翌年の第2回からは期間も10月27日~11月9日(文化の日を中心にした2週間)と定められ、この運動は全国に拡がっていき今日に至っている。今年度、第71回のテーマーは「本に恋する季節です!」
 本校でも、独自の取組を行っている。家庭で親子読書も推奨している。たまには「ノーTVデー」「ノーゲームデー」があっていいと思う。さらに今年は、先生方にも「おすすめの本」を選んでもらい、おすすめカードを作って図書室に掲示してもらう予定だ。

フッ化物洗口

 過日、縁あって、県の歯科医師会の会議に出席させていただいた。話題は、小中学校におけるフッ化物洗口の実施推進であった。第2次埼玉県歯科口腔保健推進計画の平成30年度までの目標は、小学校600校。「良いことなのになぜ進まないのか?」と委員の皆さんからの疑問。学校現場の代表として意見を求められ、「効果への疑問と不安があるのではないか」+「時間の確保の難しさがあるのではないか」と回答。何でもかんでも学校教育に持ち込まれては、時間がいくらあっても足りない。学習指導要領に定められた内容を実施するので手一杯。ましてや、新学習指導要領実施を前に、「1コマ45分をどう増やすか?」が大問題となっているのが現実。そんな中、トータル10分程の時間を必要とするフッ化物洗口をどう組み込めというのか。いいことなら何でも学校で・・・という考えは理解できる。がん教育、ネットモラル教育、フェイクニュースへの対応等々・・・新たな課題が山積みで「○○教育」として小学生ぐらいの時期にやっておくと効果が大きいものは、たくさんある。各家庭に任せれば差が出てくるのは明白なのも理解できる。しかし・・・
 歯科医の先生方から、熱い思いを聞くにつけ、実施したい気持ちはあるのだが・・・。次の日、PTA役員さんとの会議があったので、このことを話題にすると、役員さんの中に、別の会議でフッ化物洗口のことを聞いてきた方がいらした。その方たちも、可能なら学校でやれるといいですねという考えであった。。その夜、偶然あるTV番組で、虫歯が一番少ないのは、新潟県。とうことで、その理由をさぐる番組を見た。そこにも、学校でフッ化物洗口をやっているという取材が・・・。
 何かと縁を感じる『フッ化物洗口』であった。