粕壁南公民館ブログ

2024年12月の記事一覧

粕壁南公民館のみどころシリーズ② タンカー(GLOBTIK TOKYO)の模型 

粕壁南公民館の見どころを紹介するシリーズ第2弾は、ロビーでひときわ目を引くこのタンカーの模型です。

大変精巧に作られており、一種の美術品のようです。

解説版には

このように書かれています。この模型作成時の話なのでしょう。

なぜここにこのようなものが?と思われる方も多いと思います。

展示台には「寄贈日:昭和61年3月31日、寄贈者:石川島播磨重工業(株)、協力者として、春日部市 浜島武雄氏」と記されています。

当時館長を務めていた方にお話を伺ったところ、

市内、元新宿にお住まいで石川島播磨重工業(株)にお勤めであった浜島さんが、海のない春日部市で、普段タンカーを見ることの少ない子どもたちの学習の一助になればと、ご自身の退職を期に会社と春日部市との間を取り持ってくださったのだとか…

模型は大変重く、位置を動かそうとした五人がかりでもびくともしませんでした。

もう少し詳しいことが知りたいと、インターネットで調べたところ、

ほぼ同型の「1/100模型が2023年(令和5年)12月に、ジャパンマリンユナイテッド(株)から呉市に寄贈され、呉市の呉中央桟橋ターミナルの2階に展示された」とありました。同様の模型がもう一つあるのですね。

また、本物のタンカーは「1986年(昭和61年)に解体された」、とありました。寄贈日と解体期日との間に何か関係があるのでしょうか。

詳しいことをご存知の方はぜひご連絡ください。

 

粕壁南公民館のみどころシリーズ① 金森良泰さんの絵画 

今回より、不定期とはなりますが、粕壁南公民館の見どころを紹介するシリーズを7回にわたってお届けします。

第1回目は、公民館に入ってすぐ、ロビーの正面で皆様をお迎えしている、左右一対の天女の絵画です。これは、春日部市にお住いの、日本を代表するフレスコ画家、金森良泰さんによる「飛翔花奏Ⅰ、Ⅱ」です。

金森さんは、春日部市に7点の絵画を寄贈していただいており、平成23年に紺綬褒章を受章されました。その絵画は当館のほか、市立医療センターや正和工業にじいろホール(市民文化会館)でも皆さんの目を楽しませてくれています。市内での活動は春日部市都市景観審議会委員、春日部市教育委員、春日部市美術展覧会実行委員などを歴任し、市の文化活動発展のためにご尽力いただいております。

 

※フレスコ画とは…

漆喰の上に水で溶いた顔料で描くもので、長期間色が褪せない特徴があるので、壁画などによく使われています。古くはアルタミラ洞窟の壁画も同じ原理で書かれているのだそうです。フレスコ画は、漆喰が乾く前に急いで描きあげねばならず、「フレスコ」とはイタリア語で「フレッシュ」(新鮮)が語源だそうです。描き直しや修正ができないので、高度な技術と計画性が必要とされるものだそうです。レオナルド・ダ・ピンチの「最後の晩餐」が有名です。