豊中ブログ

豊春中 学校ブログ

【0より大きく5以下のX】〜変数と定数と努力〜

今日は、1年生数学の授業を取材しました。

生徒の皆さんは、「変数」を人にわかりやすく伝える方法について学習していました。

変数Xが0より大きく5以下…これを毎回、日本語で書くのは結構手間です。ではそれを記号を使って表すとどうでしょう?

0<X≦5 と表せます。シンプルで見やすくなりますね。

 

ジェットコースターは、年齢や身長に制限があります。「3歳以上、身長90cm以上」という制限があるジェットコースターに3歳で身長が90cmピッタリの子どもは乗れるのでしょうか?

「日曜日を除き週4日以上、1日4時間以上就労していて、かつ帰宅が午後3時以降…」というような働き方の条件に自分が当てはまるかどうかを考えることもあったりします。 

こんなふうに、日常生活でその数字ピッタリの人が含まれるのかどうかを判断することは決して少なくありません。

上の写真は、ある生徒さんのメモです。今日の授業の一番の大切なポイントを自分の言葉でまとめていました。これさえ理解していれば、今後出くわす条件の判断に迷うことはありません。

 

 

【こばなし】

「変数」と「定数」と「努力」

以前、テレビで関西の有名テーマパークの業績を大幅回復をさせた人の特集を観ました。その人が、言っていたのが…「多くの人は、動かせない数字「定数」を動かそうとして、うまくいかずに悩んでいます。大事なのは、自分のやり方や工夫で変えることができる「変数」の方に目を向けることです。」といったものでした。

この考え方・視点を持つことは、生きる上でとても重要だと思っています。

人生において、努力を必要とする場面にでくわすことはよくあります。もちろん努力することは大切です。しかし、やみくもに頑張れば良いものではないと私は認識しています。それは、先に述べたとおり、その努力が実を結ぶかどうか“分かれ目のひとつ”に、「キチンと“変数”に力を注いでいるか?」があるからです。

何か新しいことに挑戦するときは、冷静に自分の行動を分析したり、適切なフィードバックをもらうことが大切なのではないでしょうか。そのときに、必要になるのが「数学の知識」ではないか?と思う…今日このごろです。

 

 

 

東部地区学力検査

今日は、3年生を対象に「東部地区学力検査」を実施しています。

どの生徒も自分の力を最大限発揮できることを期待しています。

【Story Retelling】要約活動!

今日は、3年生の英語の授業を取材しました。

今日の一番の活動は、「リテリング(Retelling)」でした。リダイヤル、リメールと同じ意味の「リ」と、教える「テル」を合わせた言葉で、要約とも言い換えられます。つまり、『英語の本文を読んでその内容を英語で要約してみよう!』という活動というわけです。

今回の英文では、アメリカ式の手話についての会話でした。生徒の皆さんは、【英語の手話】をキーワードにした要約にトライしていました。コツとしては、HeやSheで書かれている英語の本文を説明するときには、Heが誰でSheが誰なのかを伝えるために固有名詞に直すことです。タブレットPCを活用して、手話に関して調べたり、わからない単語を翻訳するなどしてリテリングをしていました。

 

 

【こばなし】

無目的な勉強は続かない

私の中学校時代の同級生で、社会人になって1年目にシンガポールに半年間研修に行った友人がいます。会社の方針で、外国の方とコミュニケーションをして会話力や仕事のやり方、外国の文化を吸収せよ!というものだったそうです。仕事はもちろん、買い物をするのにも英語を使わないといけないので、勝手に英語力が身についたと言っていました。今でも、その頃に出会ったシンガポールの友人と英語でメールをしたり、日本に戻ってきたあとも仕事で関わる外国の方と英語でしゃべることができるそうです。

英語を喋らないといけない場に身を置くことを、中学生が実行するのは難しいかもしれませんが、「目的(夢)を作って何かにトライする」ということは今の生活にも転用できることだと思います。

例えば、カラダを鍛えようと筋トレやジョギングをしようと決意しても、無目的に始めても3日と持たないことは予想できますよね。しかし、カラダを鍛えることで将来の自分にプラスになることがハッキリしていれば、続けることができたりします。高校に行ってやってみたいスポーツがある!入学してすぐにレギュラー争いに加わりたい!という夢があれば、受験生が勉強の合間にも筋トレや走り込みをすることは不可能ではないでしょう。むしろそういったメリハリがあると、受験勉強にも効率よく取り組めたりするポジティブな変化が生まれるかもしれません。

『努力とは、ただ根性でがんばるのことではなく、より大きな目標や夢を叶えるためのプロセスだと考えるといいよ!』と、ある本を読んで学びました。この考えをもつと、努力し続けることや苦しいトレーニングもちょっぴり楽しめるようになりました。

記者の私は、食事で大盛りを頼まない、炭水化物のおかわりはしない!ことを去年の10月から続けています。何事も続かなかったこの私が1年間もそれをやり続けることができました。これは、根性や気合といった類の成果ではなく健康を大事にして、人生を通してやりたいことに挑戦し続けるカラダをキープしたいという夢がそれを可能にしてくれただけです。

今日の“こばなし”がみなさんの人生の何かにお役に立てたら嬉しい限りです。

 

 

【発泡スチロール アート】パンとケーキが美味しい理由

今日は、2年生の美術の授業を取材しました。

教室をのぞくと何やら楽しそうな作業をしていました。

取材すると美術の「立体作品」の単元を、豊春中では発泡スチロールの塊を削った立体アート制作にしているそうです。

 

写真で生徒さんが手にしている黄色の発泡スチロールカッターは、細い金属線から出る熱で発泡スチロールを溶かしながらカットする機械です。普通のカッターでは削るのが難しい曲線のカットが簡単にできるのがメリットです。一般的な美術の授業では使わない特別な道具で、豊春中美術科が独自に導入している便利道具です!とにかく生徒のみなさんが楽しそうに工作をしていました。

 

生徒のみなさんは黙々とカッターで作品を削っていました。何人かにインタビューすると、「サバを作っています!」「ファインディング・ニモのカクレクマノミを作ります!尾ひれは布で作ります!」「これ、トカゲです!上手でしょう?」「私のはナマズになります!」など、作品のアイデアを目を輝かせながら教えてくれました。

 

上の写真は、設計図です。「正面」「横」「上」の3つの面の形を決めてカットを始めます。形が整ったら、表面に特殊なフィルムを貼り付けるそうです。このフィルムは、磨くと光沢が出るのでメタリックな印象の作品ができあがります。

 

 

【まめちしき】

発泡スチロールが軽いのはなぜ?

発泡スチロールは軽くて、衝撃にも強く、熱を通しにくい特徴を持っています。理由は、その構造にあります。

石油からできる「ポリスチレン」をふくらませて、発泡スチロールは作られています。そして、なんと製品体積の98%が空気なのだそうです。この空気があるおかげで、輸送中に電化製品が衝撃で壊れるのを守ってくれたり、熱が通りにくくなり食品の鮮度を守ってくれます。

ふくらますといえば、パンやケーキのスポンジも同じです。小麦粉の生地をそのまま焼いても硬いままです。しかし、重曹(じゅうそう:ベーキングパウダーに25〜30%程度入っています)を入れると、加熱したときに化学変化が起きます。このとき、二酸化炭素が発生します。これが生地の中に空洞を作ってくれて、パンやケーキのスポンジにふわふわの食感を生み出してくれるのです。

化学変化と料理は、切っても切れない密接な関係があるわけです。2、3年生のみなさんは「炭酸水素ナトリウムの熱分解」の実験で学習しましたよね? 勉強したことが日常生活とリンクすると面白いですよね。

 

 

【アメリカ史】【音の正体を探る】

今日、記者は678組の授業を取材してきました。

社会と理科に分かれて学習していました。社会のグループでは、アメリカに関する調べ学習を行っていました。

アメリカ国旗(星条旗)の線や星の数が表現していることや、独立記念日奴隷解放宣言などについて学んでいました。

授業の導入で、星条旗の赤と白の横シマは建国時の13州を!白い星の数50個は現在の州を表していることが説明されていました。

 

理科のグループでは、音の正体音の高低が生まれる仕組みについて調べる実験をしていました。

バスドラム(低音の太鼓)を叩き、反対側に立てたロウソクの火を音の力で消せるかを試しました!また、モノコード(実験用の琴)の弦の長さを変化させて、音が高くなったり低くなったりする理由を考えました。

 

【まめちしき】

アメリカの歴史

GDPランキングで世界第1位なのが、アメリカ合衆国です。(ちなみに、2位は中国、3位が日本、4位がドイツ、5位がインドです。※2022年現在)

※GDPとは国内総生産のことで、簡単に言うと商品やサービスによって発生したその国の儲けのことです。

 

アメリカは、経済的にも文化的にも影響が大きい国ですが、建国が1776年ですので今年で246歳ということになります。国の歴史としては比較的若いと言えるでしょう。

その246年間で州が新しく増えるたびに、星条旗の星の数も増やしていくので、これまでに26回も国旗のデザインが変わっているそうです。現在の27代目の国旗は、リニューアルされない歴代最長の記録を保持しているそうです。

国旗一つを例にしても、国の歴史を学ぶよいきっかけになりますね。