最近の学校の様子から

タグ:総合的な学習の時間

9月1日 4年生「バーチャルウォーター」

渋谷教育学園渋谷高校から2名の高校生が来校し、「バーチャルウォーター」についての、出張授業をしてくださいました。

お二人は世界高校生会議の一つである「Warter is Life」というイベントの日本代表チームに選ばれている高校2年生です。彼女たちは「バーチャルウォーター」というキーワードに基づき、「日本の水循環の実態の共有や、日本における水資源の次世代の責任・責務についての自覚を促したい」ということで研究を進めているそうです。

 

 

 

「バーチャルウォーター」とは、食料を輸入している国が同様の量を自国で生産した場合、どのくらいの水が必要になるかを推定した数字だそうです。

例えば、牛肉1kgを生産するには、約20000倍の水(牛の飼育に必要な水、牛のエサを養成するための水、商品パッケージ製作の過程で必要とされる水 など、消費者が牛肉を口にするまでに使われる目に見えない水のこと)が必要だそうです。当日は、事前の課題を基に、「バーチャルウォーター」という概念を基にすると日本は他国からたくさんの水を輸入していることになることや、環境のためになることをすることが水資源の保全にもつながることをレクチャーしてくれました。

子供たちはみんなしっかりとお話を聞くことができていました。プレゼンテーションソフトを使いながら分かり易く話す素敵な高校生の姿を見て、将来の自分の姿を思い描いた子もいたかもしれません。

 

彼女たちと本校との出会いは1本のメールからでした。

環境学習に取り組んでいる様子を本校のホームページで見てくださったそうで、小学生へ発信を希望されるメールをいただきました。

その後、何度かのやり取りを行い、今回の4年生授業に至ったのです。

 

本日、素晴らしい授業を実施してくれた2名に感謝いたします。子供たちにとって、とても有意義な交流となりました。

また、事前課題にご協力をいただいた、4年生の保護者の皆様にも感謝申し上げます。

8月26日 5年生 藍の二番刈り

5年生は、春から藍を育てています。

4月の芽出しから始まり、7月には一番刈りをしました。

刈りとった株が再び成長し、50センチほどの丈になったところで二番刈りを行います。

 

今日は、いつもお世話になっている地域の方々をお迎えして、二番刈りを行いました。

学校自体は夏季休業期間中のため、参加が可能な子が作業をしていました。

 

刈り取った藍の葉を乾燥させます。

後々、茎を取り除きます。

 

乾燥させた葉は、数か月後に藍染めの材料になります。

また、藍の畑にはこの後、花が咲き種の採集ができます。

採集した種が来年も芽を出し・・・  植物の命の循環も実感できるとよいな、と考えています。

5年生 バケツ稲

5年生は夏休み中も当番制で水やりに来ています。

 

総合的な学習の時間で取り組んでいるバケツ稲にも変化がありました。

緑色の穂が伸び始め、白い小さな花が咲きました。

秋の刈りとりまで、グングン成長してほしいものです。

7月5日 6年生「地球のエネルギーと発電について」

6年生が先週に引き続き、講師を招いた環境学習を行いました。

本日の講師は、連光寺小学校の關口 寿也 校長先生です。

本校の前校長先生でもあります。

 

關口先生からは、主な発電方法を例に、それぞれが電気をつくる仕組みについて教えていただきました。

 

また、それらの仕組みには必ずメリットとデメリットがあることも紹介されました。

 

授業の終わりに子供たちからの質問や感想の発表がありました。

 

前回の村山先生のお話や、今回の關口先生のお話を参考にして、これから自分たちにできるアクションについて考えていきます。

6月28日 6年生環境学習「光害ーひかりがい」

6年生は昨年度の総合的な学習の時間で、「マイタウンプロジェクト」を企画し、地域に対して様々な提案をしながら地域の団体や居住する人々との交流も深めていきました。

今年度は「エコタウンプロジェクト 未来の街づくり」を企画し、学習を開始しています。

今後、エコ活動や環境問題等の身近な課題に対して自らアクションを起こしていくために、環境について研究している外部講師から授業を受け、見識を深めていきます。

 

本日は、アルピニストとしてもご活躍されている環境研究家の村山孝一先生をお迎えして、

環境学習「光害ーひかりがい」の授業を行いました。

 

村山先生からは何本かの動画や画像を交えて授業を進めていただきました。

私たちの住んでいる町は、夜もとても明るくなっています。

人工衛星から撮影された地球の画像を見ると、人口の多い国や都市はひと際光を放っています。

 

新宿の高層ビルから撮影された画像が紹介されました。

人の生活に光は必要です。夜間の活動もしやすくなり、防犯の役目もします。

ただし、不要な光はないだろうか。

これが6年生への最初の投げかけでした。

 

 

続いて、高尾山周辺の画像と、午前1時ごろの京王高尾山口駅周辺の画像も紹介されました。

 

高尾山口駅は終電の終わった後も明るい光を放ち続けます。

本来ならば夜は真っ暗になるべき場所が人工の照明によって光を放ち続けることによって、どんな影響があるのか。

これが次の投げかけです。

ヒントとして光合成の例が引用されました。

植物は昼に光合成をしているが、夜間は呼吸のみで酸素は発生されません。

一日中光を浴びていると、光合成のリズムが壊れてしまいます。

植物の成長への影響により、酸素濃度だけではなく、周辺の生物の生態系等々、様々な影響が考えられるようです。

 

現代の地球環境の問題にも直接つながりそうな考えも出そうです。

6年生にとって、学習をスタートさせるにあたり、思考を巡らすとてもよい時間になりました。

 

ちなみに授業は、4台の冷風機をフル稼働させ、体育館で行いました。