最近の学校の様子から

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6月14日 読み聞かせ

火曜日は全校読書の日です。

いくつかのクラスでは保護者による読み聞かせが行われました。

テレビや動画が日々進化している時代でも、読み聞かせという文化は衰退しません。むしろ、その重要性を説く声は年々強くなっていると思います。

読み聞かせにはどんな効果があるのか、これを議論しても答えは見つからない、というよりも多種多様な価値が混在しているため、単一な効果にたどり着くことはないと思います。

読み聞かせをすると、教育的若しくは学力向上にどんな効果があるのか。

それも諸説ありすぎて、はっきりとした回答はなかなかできませんし、実はそこまで追求するためにこの活動を推進しているわけではありません。

どちらかというと、読み手と聞き手のコミュニケーションや本との出会いなど、割と不確かな要素を重視していると言ってもよいかもしれません。

あとは、人それぞれに感じ方は多様だと思います。

 

ただ、お話を読んで聞かせてもらうことを嫌う子はほとんどいません。

大人でも、興味関心のある話を(自分のために)語ってもらえるのはうれしいと思います。そういった意味では子供と同じ(気持ち)かもしれません。

読み聞かせを専門的に推進している方に言わせると、読み聞かせをしてもらう年齢に上限は無いそうです。

「読み聞かせは〇歳まで」「〇歳からは一人で読書するべき」ということは無いのだそうです。

 

朝のスタートを保護者の皆様の読み聞かせでスタートできることに感謝しています。

子供たちは、とても楽しみにしている活動です。今後もよろしくお願いいたします。

本の帯

図書室前に、新しい掲示物が登場しました。

本に巻かれている帯を題材にしたポスターです。

 

本の魅力を最大限アピールするためにカバーの上から巻く紙のことを「帯」といいます。

本の紹介やキャッチコピー、宣伝文句が記載されており、帯で読者の興味を引きつける役割があります。

全国の書店員や著名人の推薦文が入れられることが多く、帯の宣伝文句がきっかけでベストセラーになったりする場合もあるほどです。

国語の学習でも、「本の帯」をつくる内容が設けられていて、読書活動の推進にもよい影響があります。

 

 

ちなみに、帯は日本独自の文化で、海外の本には、基本的に帯は付いていないそうです。

6月7日 読み聞かせ

今年度も保護者の方々のご協力のもと、朝の読み聞かせを行っています。

火曜日の朝が読書活動の時間になっているので、その時間を中心に予定を組んでいます。

全学級が一斉に行うのではなく、学級担任と担当の保護者の方が日程調整をして予定を立てています。よって、今日も半数くらいの教室で行われていました。

 

教室の前方に集まることができないため、プロジェクターで拡大投影もしてくださっていました。

 

本校では本に親しむ活動を今後も大切にしていきます。

6年国語 「本は友達 ブックトークをしよう」

各学年の国語には、読書活動を取り入れた単元が配置されています。

6年生は、読書活動を通じてグループで話し合いをする学習をしていました。

学級で7つのグループを作り、読む本を決めます。

グループの構成は、普段の読書量や興味・関心等を考慮しているので、グループの実態に合わせた内容やボリュームの本が選択できます。

今回、選択された7冊は、「ゆりの木荘の子どもたち」「流れ星にお願い」「精霊の守り人」「ビーバー族のしるし」「かがみの孤城」「虹色ほたる」「ギヴァー」です。

 

一気に最後まで読むのではなく、計画に沿って読みすすめていきます。

 

読んだ内容について、議論するための問いを準備します。

 

この問いを中心に議論が進められます。

 

互いの意見や感想の違いが明らかになったり、そのよさを認め合えたりすることで、自分の考えを広げることができます。

授業には、図書室で学校図書館司書として従事している職員も参加しました。

 

最後に、グループごとの振り返りを共有して次の授業への入口としました。

 

文学的文章を読むことには、2つの効果がよく挙げられます。

登場人物や場面設定、個々の叙述などを基に、世界や人物像を豊かに想像することに加えて、「どのように描かれているか」という表現面にも着目して読むと、物語の全体像が具体的にイメージできます。

また、感動やユーモアなどを生み出す優れた叙述、暗示性の高い表現、メッセージや題材を強く意識させる表現に着目していくことも、高学年児童にとっては意義があります。

最近は文学作品以外の様々な分野について、「伏線を回収する」という表現方法が注目されることが増えています。

子どもたちの議論の中にも、この表現方法に気付き、作品の魅力を一層感じている発言がありました。