豊中ブログ

2022年10月の記事一覧

【自習】【人権を考える公民】

今日は3年生の授業の様子を取材しました。

 

【自習】

3年生の2クラスは自習の時間でした。

1枚目の写真は、入試の過去問題に向き合っている様子です。早いもので、もう令和4年度も折り返し地点を過ぎた10月です。入試問題にはクセ(出題の傾向)があります。そのクセをふまえて、どの単元やジャンルの問題を自分の得点源にしていくかを考えながら解くことが必要ですね。

2枚めの写真は、別のクラスで小松菜の栽培方法について調べている生徒さんの様子です。技術の授業の「栽培」について予習をしていたのだと思います。それぞれ貴重な時間を自分のタメになるよう活用していました。

 

 

【公民(社会科)】

社会の授業では、「グローバル化と人権」というテーマで調べ学習をしていました。

先住民族、女性、子ども、人種の4つを役割分担をして調べ、班にもどって報告会をしていました。

 

【社会課題に挑むとは?】

ミャンマーの農家を救った日本人のエピソードがあります。

約250世帯が暮らすある小さな村では、葉巻たばこの「葉」を生産していました。葉に穴をあける害虫からたばこの葉を守るための大量の農薬で、村人の健康被害が懸念されていました。また、農薬や肥料のコストが上がる一方、買取価格が下がり続けたため、仲買人からの借金で村人の生活は苦しくなるばかりでした。

その現状を知った日本人男性が、ハーブのオーガニック栽培を提案します。彼はコーヒーやお茶のニーズに埋もれて、あまり注目されていなかったハーブティーが持つ潜在的な可能性に気づいたのです。

そして、カフェインの摂取を控える妊娠中や授乳中の方専用のハーブティーを開発するのでした。これにより、ミャンマーの農家の人々が生計をたてる新たな産業を提供することに成功します。

 

社会課題の解決には、まず実際にどのような課題を抱えている人や地域があるのかを知ることが必要です。そして、その課題を解決するために何ができるかという答えのない問題を解決するために必要なのが、情報と知識です。新しいアイデアは、既存の知識のかけ算で生まれると言われます。ここで紹介した日本人の男性は、ミャンマーの農地×ハーブの特性×子育て中の女性のニーズをかけ合わせました。知らないことを知るために勉強をし続ける大切さを示してくれるエピソードだと私は思いました。

 

【理科】刺激臭を体験する!

今日は、理科実験中の678組の授業にお邪魔しました。

さて、問題です!

塩化アンモニウム + 水酸化ナトリウム ⇨ さて?何ができるでしょうか?

 

正解は、アンモニアの気体です!

においは、強烈で一度嗅いだら忘れない「刺激臭」なのが特徴です。生徒の皆さんは、手順にそってきちんと手で仰ぐようにして確認をしていました。

2枚目の写真は、リトマス紙の色が「赤」⇢「青」に変わったときのものです。”アルカリ性”であることがわかります。

 

アンモニアは、臭いこと、噴水実験の見た目のインパクトは強いのですが、それ以外の印象はあまりない…という人が多いかもしれませんが、農業では重宝される物質です。窒素肥料の原料として使われ、全世界の年間生産量は1.6億tだとも言われます。

ちなみにアンモニアは、人の体の中でも作られていて、食べ物を消化する途中で発生します。アンモニアは有毒であり、体にとっては不要物ですので、肝臓で解毒されます。肝臓をいたわったほうがいい理由はこんなところにもあるのです。

 

進路説明会(3学年)

今年度2回目の、3学年を対象とした「進路説明会」を生徒、保護者対象に実施しました。

今後の進路計画や調査書等の説明がありました。

【方程式に挑む!】

今日は、1年生の数学の授業におじゃましました。

問題演習のプリント3枚に挑戦し、早くできた人はミニティーチャとして友達に教える活動をしていました。

「方程式」は、足し算・引き算・かけ算・割り算を繰り返して解を求めていきます。言い換えれば…「X(エックス)に何の数字が入れば、等式が成り立つかを考えるゲーム」です。

求めた解を式にあてはめて「確かめ算」をしている生徒さんもいました。正解だとわかると自然に笑顔になっていました。

 

【数学小話】

あるところにお殿様と家来がいました。よくはたらく家来にお殿様が「なにか褒美をやろう。」と言いました。家来はとても喜び「それでしたら、米を1粒ください。」と言いました。お殿様は「なんて欲のない者だ。米ならもっとあげよう。」と言いました。家来はニヤっと笑い「それでは今日は1粒、明日は2粒、明後日は4粒、その次の日は8粒、16粒、32粒…と増やして100日目までください。」と言いました。お殿様は「本当に欲のない者だ、よかろう100日目まで米をあげよう。」と承諾します。

 

さて、お殿様は100日目までお米をあげられたのでしょうか?

倍、倍、倍…と米粒が増えていくわけです。

最初の頃は、米粒の量は少ないのですが、計算していくと…

100日目には、1267650600228229401496703205376粒となります。31桁となるので、一十百千万…億、兆、京、垓…もはや日常で使う表現ではあらわせません。お米1合は、約6500粒だと言われるので膨大な量の米粒になります。

もはや米俵に包める量ではなく、お殿様は降参するのでした。

 

 

これと似たもので「コピー用紙を何回折ったら、月に届くでしょう?」があります。

紙の厚さを0.1mmとすると、理論上わずか42回で38万kmの高さにある月に届きます!

「信じられないよ!」という人は計算機で42回、0.1mmを2倍してみてください!

こういった計算は「指数関数 y=ax」と呼ばれるものです。「おもしろい!」と思った人は、高校の数学にハマる人かもしれません!

 

【暗唱テスト】おくのほそ道

3年生の国語の授業の様子です。

松尾芭蕉の「おくのほそ道」の一節を暗唱していました。自信のある人から順に、先生のところに行って発表をしていました。一発合格をして、カメラに向かってグーサインをしてくれた生徒さんもいました!

 

【豆知識】

おくのほそ道は、芭蕉が江戸から奥州、北陸道を巡った紀行文です。東北・北陸をめぐる、全行程の約2400キロメートルを約150日間でまわり、江戸に帰ります。

ちなみに、3年生が修学旅行で訪れた京都は、東京から約450キロメートルの距離にあります。芭蕉が歩いたのは、その5倍以上の距離になります。とんでもない脚力を有した俳句職人だったというわけです。

※俳句はかつて単なる言葉遊びという位置づけだったそうですが、それを世界で最も短い詩として文学に昇華させたのが芭蕉だと言われています。

「月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり(月日は永遠の旅人であり、やってきては過ぎていく年も旅人である)」江戸時代に生きた松尾芭蕉は、何を想ってこの詩を書いたのでしょうか。歴史的な背景をふまえて考えると、違った一面が見えてきたりしませんか?