八木崎小学校 校長室より

校長室より

Pepperで何ができる???

 今日は運動会の振替で学校は休み。この日を利用して汐留にあるソフトバンク本社へ行き、ロボットプログラミング教育の研修に参加してきた。内容は、あのPepperでプログラミング教育を行うという研修であった。
 冒頭、Pepperは男でも女でもない。ジェンダーフリーの考え方で作ったので、「くん」や「さん」はつけないという企業の考えをお聞きした。さらに、人型ロボットの可能性や既存の取り組み状況の説明を聞き、いよいよプログラムを組んでPepperを動かす体験に突入。スクラッチをベースに作ってあるので、八木崎っ子なら、違和感なく、すぐに取り組めると感じた。
 問題は、この高性能ロボットを、どの教科のどの単元で、どのように使ってプログラミング的思考を養うか?ということだ。説明された事例は、どれも教科や総合的な学習の時間にすんなり当てはまらないのではないかと感じた。Pepperは、魅力的な素材だが、教育課程への位置づけが難しい。
 10月22日~25日に本校にもPepperがやってくる。本日の研修を活かして、八木崎っ子たちとPepperで楽しいプログラミング学習を実施できるよう考えていきたい。

運動会終わる

 平成最後の秋季大運動会が無事終わった。雨のため1日延期となったが、定刻通り始めることができた。
 その影には、スポーツ少年団の皆さん、地域の方、保護者、先生、中学生・・・たくさんの協力のお陰であることを忘れてはならない。15日午後2時頃に雨が止み、野球チームの皆さんやサッカーチームのお母さん方が集まりはじめ、スポンジを使った水抜き作業を始めた。黙々と作業する姿に、感謝、感謝であった。
 運動会当日の朝は、先生方が出勤時刻より、かな~り早くに集まりはじめ、校庭の整備作業、ライン引き、入退場門設置・・・前日準備でできなかったことも多くあったので、早めに出勤してくれたのだ。
 おかげで・・・素晴らしい運動会となった。かかわってくださった皆さんに感謝。そして、競技や演技で感動をくれた子どもたちに感謝。

歓声ふたたび

 学校に子どもたちの声が帰ってきた。44日間という長い夏休みが終わり、今日から2学期のスタート。日焼けして、ちょっぴり大きくなった八木崎っ子たち。どんな体験をしてきたのか話を聞くのが楽しみである。
 正門で子どもたちを迎えていると、誇らしげに作品を持って登校してくる子どもたち。「ねえ、見てよ」「すごいのつくったよ」と言っているかのようである。
 新しいお友だち2人を加え、659人でのスタートである。

夏休みの総括

 毎年、夏休みの終わりに夏休みの総括として、いきいき図書室、水泳教室、サマースクールに参加した児童、ボランティアさんの人数をまとめている。
 今年も、暑い中、多くの児童が参加してくれた。8日間開催した「水泳学習」には、のべ2290人の児童が参加し、泳力を向上させた。春日部高校水泳部の生徒さんや元中学校体育教師の応援もあり、泳げない子が泳げるようになった子も複数いた。
 水泳教室と並行して開放していた学校の図書室。この「いきいき図書室」には、のべ215人・ボランティア35人が参加、昨年度の約2倍の児童が利用してくれた。
 今後を見据えて8月後半に開催した3日間のサマースクール。のべ589人の児童が参加。中高大生ボランティアは、のべ240人が協力してくれた。感謝!
 こうして暑かった夏休みが終わろうとしている。もうすぐ2学期だ!!!

プログラミング学習の研修会ふたたび

 早稲田大学西早稲田キャンパスにて行われたプログラミング教育明日会議に参加した。
 文部科学省の視学官や大学の教授の講演、先進校の報告、教材体験、模擬授業、情報交換会等々盛りだくさんの内容だった。
 この研修会に参加して、2020年度から新たな教科「プログラミング」が始まるのではなく、『プログラミング的思考という新たな視点から、もう一度各教科を見直すことによって、子どもたちに新しい学びの形を提供できるのでは?』と考える必要があることを再認識できた。我々教師が柔軟な思考をする必要性があるんだということを改めて職員に伝えたいと思う。
 4種類のプログラミング教材を実際に体験できるコーナーでは、どれも工夫されていて、学校にも欲しいなと思うものばかりであった。どれも子どもたちにとっては魅力ある素材だが、本質を見極めないと目先のものに惑わされてしまう可能性もある。日々勉強である!

Educational Solution Seminar 2018

 タイトルのセミナーに参加してきた。久しぶりに新宿へ。会場は京王プラザホテル4階。ICT教育やプログラミング教育の動向についての情報を得るため、講義2本、体験授業2本に参加。
 渋谷区は、約8000人いる児童生徒一人一人にタブレットを配付。約900人いる教職員にも配付しているという。しかも、スマホと同じLTE回線というから、どこでもITにつながる。中学生は毎日自宅へ持ち帰り可。小学生も週末には持ち帰っているそうだ。校長会や教頭(東京は副校長)会の会議資料も職員会議資料も電子化しているそうだ。年間約8億円の維持費。保護者負担なし。同じ日本なのか?と思うくらい、うらやましい環境だ。
 NPO法人「みんなのコード」代表理事の利根川さんの講義は、「全ての子どもたちがプログラミングを楽しむ国」というテーマで語り続けた。
 『レゴブロックは、1個だと、ただのブロック片。このブロック片を色々と組み合わせると、車になったりロボットになったりお城になったりする。子どもたちには、創造力を働かせて、ブロック片ではなく、様々な形を作って欲しい。』
 『活躍する先生の特徴は、「まず、やってみる人」、「気づいたら、その仕事を楽しんでいる人」、「そして、周りの人を巻き込んでいる人」』
 この2つが特に印象に残っている。
 8月22日には、早稲田大学のキャンパスで、また勉強してくる予定である。
 学ばざる者・・・

東から西へ

 夏休みの前半1/4が終わった。この間、林間学校が無事終わり、水泳教室も順調に進んでいる。いきいき図書室も、毎日ボランティアの方が来校し児童を迎えてくれている。感謝。
 さて、記録的な猛暑、異例のコースをたどっている台風12号と、自然環境の異変ともとれる現象が続いている。東から西へと逆走している台風12号は、迷走を始める恐れが出てきているようだ。まさか、もう一度、北上してくるなんてことはないと思うが・・・。
 この異常気象は日本だけではない。世界中で起きている。その原因を作っているのは我々人間。今一度、環境問題について真剣に考える必要を感じる。

1学期終了

 本日、1学期が終了した。平成30年度、新たに転入された先生方の力を加え、全職員一丸となって予定された教育活動を展開することができた。時には、子ども同士のけんかやトラブルもあったが、その都度、先生方が組織的に丁寧に対応し、保護者の方と連携を取りながら解決に向けて進めてくれたので、どれも大きな問題にならず、その後の生活に活かすことができたように思う。全職員、保護者、地域の皆様に感謝。

西日本豪雨災害

 西日本を襲った豪雨により四国や山陰地方で大きな被害が出ている。時間が経つにつれ死者も増え200人を超えた。地震でも津波でもない、単なる雨。その雨が、あのような災害をもたらすとは、誰が予想しただろうか。線上降雨帯の位置がずれれば、このあたりにだって、あのような雨が降る可能性がある。亜熱帯化しつつある日本の気候だから。今一度、春日部市のハザードマップを確認し、土地の高低や避難場所等について家族で確認しておく必要性を感じる。もちろん、学校でも。
 福祉委員会の児童が、災害にあった人たちに何かできないかと考え、全校児童に向け、募金の呼びかけを行っている。今日と明日、募金を実施するという。
 行動を起こさなければ何も変わらない。頼もしい子どもたちに拍手を贈りたい!

子どもは地域の宝

 この土日、第46回春日部夏まつりが行われた。異常な暑さの中、子ども御輿や山車が出ていた地区では、八木崎っ子も地域の大人に見守られながら、山車を曳いたり太鼓をたたいたりして夏まつりを楽しんでいた。中央2丁目自治会では、アイムジャパンに研修で来ている外国の方々も参加し、まつりを盛り上げていた。
 どの地域でも共通していた話題は、後継者問題。中心で動いているのは高齢の方々。若いお父さんお母さん方がもっと参加してくれれば・・・という声が聞こえてくる。これは、まつりに限ったことではない。ゴミゼロ運動、市民体育祭なども同じような光景となる。面倒なことから避けたがる今の風潮が様々な所で影響を与えているようだ。
 人間関係が希薄になっていくことで、地域における子どもたちの居場所も少なくなっているのではないか。地域の宝である「未来を担う子どもたち」を地域ぐるみで育てる灯火を消してはいけない。