ブログ

校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「中学校で心がけてほしいこと」

 おとといは、西武台千葉中学校・高等学校の入学式に参列し、昨日は本校の入学式、そして今日はこの後、尾崎小学校の入学式に参列してきます。高校、中学校、小学校と異なる3校の入学式を経験できるのは、教育者として実にためになります。小学1年生から高校1年生までの、いわゆる義務教育の9年間での心身の成長が一目でわかり、改めて「人を育てる」という教職の「責任の重さ」や「働きがい」を実感することができるからです。

 さて、昨日の入学式の式辞の中で新入生に対して、中学校生活で心がけてほしいことを3点話しました。1点目は「決して諦めないこと」、最初から諦めるのではなく、どうしたらできるかを考え知恵を絞り頑張ることで、仮にできなくても自分の中には何かが残る、という話。2点目は「失敗を恐れずチャレンジしよう」、学校は失敗し、その失敗から学ぶ場、何もしないよりチャレンジすることで多くのことを学ぶことができる、という話。そして3点目は「多くの人と関わること」、仲の良い人同士の限られた人間関係だけではなく、たくさんの人と関わることで、自分と違う考え方や価値観などを知ることができ心を耕すことができる。という話です。

 どれだけ新入生の心に届いたかわかりませんが、この3点を意識して中学校生活を充実した3年間にしてほしいと願っています。それでは、小学1年生の初めての学校、かわいい姿を見に行ってきます。

校長室のひとりごと「入学式」

 今日は「入学式」です。3月の卒業式以来、1.2年生(現2.3年生)だけの生活でしたが、今日新たに新入生を迎え、本格的に令和7年度をスタートします。

 本校の創立は昭和22年、全校生徒257名でした。それから年を追うごとに生徒数が増加し、昭和61年度には774名にまで膨れ上がりましたが、平成に入ると今度は徐々に生徒数は減少を続け、昨年度は創立以来最少の245名での学校生活でした。3月に91名の卒業生を送り出し、今日入学してくる新入生は70名、2.3年生と合わせて全校生徒224名と、最少人数を更新します。3年生は3学級、2年生は2学級、新1年生も2学級、特別支援学級2学級と学級数でも創立以来最少での令和7年度のスタートです。

 だからといって生徒数や学級数が少ないことをマイナスだとは思っていません。少ないからこそのフットワークを生かして、この令和7年度の川間中学校は更に発展向上できるように様々な工夫を凝らした本校独自の、本校だからできる教育活動を展開していこうと目論んでいるところです。

 入学式は14:00開式です。今から初々しい新入生との出会いが楽しみです。

4月7日「令和7年度のスタート」

 いよいよ野田市立川間中学校、令和7年度の始業式を迎えました。この「校長室のひとりごと」を昨年度に引き続き更新してまいります。これまで同様ぜひご覧いただければと思っています。

 ところで60歳の私ですが、引き続き校長を務めることになりました。我々教員も定年延長制度により、昨年度から1年ずつ定年が伸び、現在60歳の私は62歳が定年です。そうは言っても本来60歳で役職定年なのですが「特例任用校長」として、改めて本校での校長を命ぜられ本校の校長3年目となります。これまで本校では「地域」に目を向け「地域」の皆さんにさまざまな場面でご協力いただき教育活動を進めてまいりました。今年も本校の特色である「地域」の教育力を大いに活用させていただき、新たなこの伝統、流れを定着させていこうと思っています。

 令和7年度も、お気軽にちょっと一服ついでに「校長室のひとりごと」をお読みいただければ幸いです。今年もよろしくお願いいたします。


 今日はこの後の始業式が終わり次第、お隣の西武台千葉中学校高等学校の入学式に行ってきます。

校長室のひとりごと「1年間ありがとうございました」

いよいよ令和6年度の修了式を迎えました。

 4月のスタートから新型コロナによる行動制限がないまま1年間が過ごせたのは、実に5年ぶりのことでした。そんなこともあってか4月からエンジン全開、今日の修了式まで卒業した3年生を筆頭に、行事に日常の生活にと、大きな事故もなく明るく元気に躍動的に過ごしてきた一年間でした。

 2月25日のこの場でも話題にしましたが、コロナ禍も明けた今、外部との交流を自粛してきた学校も地域の力を借りて、子ども達を地域ぐるみで育てようと趣旨のもと、なんとか学校のことを多くの人に知っていただこう、と始めたこのHPのブログでしたが今日でひとまず令和6年度の区切りとさせてたいただきます。ご愛読いただいた皆さんからの温かい言葉に支えられ、1年間で約114万件のアクセスをいただきました。本当にありがとうございました。

 また保護者、関係者の皆様、至らぬ点もあったかと思いますが、本校の教育活動に対しまして、深いご理解と計り知れないご協力いただきましたことに、この場をお借りして感謝申し上げます。一年間ありがとうございました。

校長室のひとりごと「別れの季節」

「暑さ寒さも彼岸まで」とは言い得て妙で、つい先日の積雪が嘘のように春本番が近づいています。日本の世の中は4月始まり3月終わりの「年度制」です。春の温かなやわらかさの一方で、この年度末は「別れの季節」、学校でも卒業や教職員の人事異動など毎年多くの別れがあり、感傷的な気持ちになる季節です。

 社会問題の一つに「少子化」問題があります。本校も年々新入生が減少し、今年度は昭和22年の創立以来の最少人数での学校生活でした。令和7年度は更に少なくなる見込みです。 ここ東葛飾地区は比較的人口密集地域のため子どもの減少曲線は緩やかですが、全国、全県的に見ると「少子化」による学校の存続が深刻な問題になっています。福岡県ではこの3月いっぱいで25の小中学校が長い歴史に終止符を打つと報道されています。千葉県内でも昨年度末に南房総市の二つの中学校が統廃合し、この3月には市原市、御宿町の各小学校が閉校となります。

 誰にも故郷、母校は存在しています。たくさんの人のたくさんの思い出が詰まった母校であり学び舎、それが学校です。もちろん自分一人でどうにかなる問題ではありませんが、改めて歴史と伝統ある川間の地の川間中学校を守っていきたいと痛感しています。

校長室のひとりごと「小学7年生?」

 昨日は市内の小学校で卒業式が行われました。私も本校の学区にある二つの小学校に隔年で来賓として出席しています。どちらの小学校も中学校とはひと味違った温かな雰囲気での卒業式です。小中連携事業として小学校の様子を見たり、昨日のような卒業式での6年生の様子を見ると、最上級生、本当にしっかりとした立派な姿で、本校に入学してくるのが楽しみです。

 中学校の教員は日頃中学生を見ているためか、入学してくる新入生はまだ体も小さく可愛らしく、ついあれこれと「お客様扱い」手をかけすぎてしまう傾向があります。新入生は新入生で、慣れない中学校、怖そうな先生、大人っぽい先輩、着慣れない制服のため緊張しているのか、「初めは大人しく…」と気を使っているのか、卒業式で見せてくれた小学校の最上級生としての頼もしさは影を潜めてしまいます。お互い悪気はなく良かれと気を使っていることなのですが、こうした余計な気遣いがいわゆる「中1ギャップ」の一つの原因なのかもしれません。そのためにも小中連携、お互いの様子を日頃から相互参観し理解した上で新入生に接しなくてはならないと、つくづく感じます。

 中学一年生という新入生には変わりありませんが、小学6年生の次、小学7年生という6年生の上乗せが中学1年生だという考え方で接することが大切なのかもしれません。

校長室のひとりごと「◯◯パ」

「コスパ」、費用対効果(コストパフォーマンス)の略語で、支払う費用に対する得られる効果について、費用に対して効果が大な時には「コスパが良い」などと使います。同様に「スペパ」という言葉は「スペースパフォーマンス」限られたスペース空間を有効活用する間取りやインテリアの配置などで使うようです。続いて「タイパ」です。「タイムパフォーマンス」時間の有効活用を示しますが、一説によるとZ世代の若者の間でコロナ禍に広まったと言われています。コロナ禍では学校もリモートやらオンデマンドやら自宅学習が続きました。大学では課題の動画を見る授業が増えましたが、この動画を通常再生ではなく「倍速」で視聴する方法が広まったようです。この倍速視聴を繰り返すことで内容は内容できちんと理解できているというから驚きです。授業だけではなく、録画したドラマや動画配信の映画などでも倍速視聴する人が多いそうです。調査によると全体の34%が倍速視聴の経験があり、20代女性の43%、20代男性の54%が倍速視聴をしているそうです。

 私もよく映画を動画配信で観ますが、最近の映画は、会話のない場面でも字幕が流れたり、会話のない場面でも独り言のようにナレーションが入る映画が増えたように感じます。本来映画は俳優の表情や間の取り方でさまざまな想像を巡らせることが醍醐味だと思っていましたが、最近は制作側も倍速視聴を視野に入れ、倍速でも物語が掴めるように工夫していると新聞の記事で読んだことがあります。

次は「◯◯パ」という言葉が生まれるのでしょう。

校長室のひとりごと「警察から?」

 連日のように「なりすまし」による「特殊詐欺」が報道されています。片っ端からお年寄りに「俺だよ俺…」と孫になりすまし「会社のお金を落としちゃって」「交通事故を起こしちゃって示談金が」などと騙そうとする「オレオレ詐欺」ですが、詐欺グループもずいぶん巧妙になり、警察を名乗る電話による詐欺が急増しているそうです。その手口は実在の新宿警察署を名乗り「あなたの口座から…」など不安を煽り、そのうちに「あなたが逮捕されるかもしれない」と追い打ちをかけ「在宅で事情聴取するので…」と個人情報を聞き出すという手口だそうです。今こうして文字として読めば、引っ掛かるわけはないと思ってしまいますが、以前は海外からの着信番号(+◯◯)でしたが、この新宿警察署を名乗る詐欺は、IP電話を利用して実際の03から始まる新宿警察署の番号が着信表示されるように細工するなど巧妙だそうです。

 被害に遭われた方は「そんなわけはない」と思いつつも警察からという恐怖で「つい」だそうです。実際に私の携帯電話に今、警察から電話がかかってきたらおそらく気が動転してしまいどうなるのか…

 もし、そんな電話がかかってきた場合には、相手の名前を聞き、一旦切ってから、最寄りの警察署に相談するようにと専門家は提唱しています。気をつけましょう!

 

校長室のひとりごと「ローマ字」

 今日は学年末保護者会を兼ねた今年度最後の土曜授業です。多くの保護者の皆さんの参観をお待ちしています。

 先日、ローマ字の表記について見直しを検討してきた文化審議会が今期の審議を大筋でまとめたという報道がなされました。報道の意味も理解できず、そもそも「ローマ字って何?」と問われても回答できそうもありません。そこでローマ字について調べてみました。

 初めてのローマ字は16世紀後半、室町時代だと言われています。キリスト教宣教師が外国人達に日本語を教えるために、アルファベットを使い日本語の発音を記したのが始まりだそうです。我々日本人が英語を覚えようと、カタカナでフリガナを振るようなものですかね。その後、鎖国でローマ字文化は衰退しますが19世紀に入りアメリカ人宣教師ヘボン氏がこれまでのローマ字をもとに「和英語林集成」という言わばローマ字辞典のようなものを作りました。これが「ヘボン式ローマ字」で、現在でも一般的に使われているローマ字です。

 ローマ字には「ヘボン式」意外にも「日本式」や「訓令式」などいくつか種類があるようですが、実際に使う我々一般人には馴染みもありません。そこで、今回の報道は「ヘボン式」を基本に見直そうということのようです。

 あまり「馴染みがないローマ字」と思いながらも、今PCのキーボードで文字を綴っているのはローマ字入力(PC独特のローマ字)だったりします。難しいですね。

校長室のひとりごと「江戸しぐさ」

 皆さん「江戸しぐさ」ってご存じですか。人口が増え栄えてきた江戸時代の江戸の街で、商人のリーダーたちが「平和でみんなが暮らしやすいように」と作り上げてきたルールのようなマナーのことを「江戸しぐさ」と呼んでいます。「江戸しぐさ」が記された文献は残っておらず諸説ありますが、もともと江戸時代には「繁盛しぐさ」と呼ばれていたそうですが昭和になってから「江戸しぐさ」と命名されたそうです。では具体的にどんなマナーかと言えば、例えば「傘かしげ」、雨の日に傘を差した人同士がすれ違う際に、傘のしずくで相手を濡らさないように傘を互いの外側に傾けるマナーです。「こぶし浮かせ」、これは複数の人が一緒に座るとき一人でも多くの人が座れるように、一人一人が腰を浮かせてこぶし一つ分詰めるというマナーです。次は「肩引き」、江戸の街には多くの路地があり、そんな狭い路地で人とすれ違うときに互いに右肩を引きぶつからないようにすれ違うというマナーです。「江戸しぐさ」はこのほかにもたくさんありますが、そのどれも大勢が生活し、多くの人が行き交う江戸の街で、人々が互いに気遣い、思いやり、生活しやすくするための「江戸しぐさ」、「ちょいとごめんなすって!」なんて威勢良い江戸の暮らしぶりが浮かんできますね。

 江戸の街を生活しやすくするためのマナー「江戸しぐさ」、仮に「江戸の街」を「学校」に置き換えたなら、互いを気遣い思いやりあふれる「粋」な学校になるかもしれませんね。

 

校長室のひとりごと「なりたい職業」

「中高生のなりたい職業」なるランキングが様々な調査機関から発表されています。人を育てる教員という仕事柄、数ある調査の中でも気になるランキングです。先日発表されたランキングを紹介します。

    【男子】  【女子】

 1位 会社員    会社員

 2位 公務員    マンガ家

 3位 YouTuber          公務員

 4位 ゲーム    パティシエ

    クリエイター

 5位 ITエンジニア 薬剤師

 6位 野球選手   看護師

 7位 建築家    料理人

    教員     保育士

 昔は男子も女子も教員が上位の常連でしたが、なんとも残念です。確かに近年、全国的に教員採用試験の倍率が低下を続けています。メディアによる「ブラック教員」などの報道が影響しているのでしょうか。こんなにやりがいのある職業はないと思いながら38年が過ぎようとしています。

  

校長室のひとりごと「後世にまで」

 昨日、第78回卒業式が行われ、無事に91名の3年生が卒業していきました。本校では校舎配置の都合上、1、2年生は校舎の3階、3年生は校舎の2階に教室が配置されています。いつも元気で、笑い声に溢れていた3年生だっただけに、2階は閑散とし、空になった教室を見ると、3年生の卒業を実感し寂しい気持ちになります。

 また今年も、もうすぐ校庭の満開の季節がやってきます。そして4月、新年度になれば新入生が入学し、また新しい生活、79年目の川間中の始まりです。今日からしばらくは1年生70人、2年生84人と154人での生活が続きますが、1、2年生力を合わせて頑張っていこうと思います。

  昨日の「校長式辞」内でも少し触れましたが、14年前の昨日3月11日午後2時46分、東日本大震災が発生しました。震源に近い宮城県などでは震度7を、東京や野田でも震度5強という広い範囲が被害を受け、多くの命が奪われてしまいました。当時、野田市では昨日同様に午前中卒業式を行いました。発生当時には生徒達は皆下校していましたが、市内の小学校では保護者への引き渡し下校を行ったことを思い出します。今の中学1年生は東日本大震災後に生まれた世代、被災者や語り部だけではなく、当時を知っている者として、後世にも語り継がなくてはならない出来事だと考えています。

校長室のひとりごと「旅立ちの日」

 今日は本校にとって大切な日、そして特別なお祝いの日「卒業式」です。生徒達は小学校でも卒業式は経験していますが、校区があるので6年生は卒業しても同じメンバーがそのまま中学校に入学してきます。しかし中学校の卒業は、みな受験を通して別々の学校に進学するため、中にはもう会うことがない級友も出てきたりと、小学校とは少し違った雰囲気が中学校の卒業式にはあります。

 中学校の卒業式には「4つのお祝い」があります。一つ目のお祝いは「中学校の課程を修了した」というお祝いです。二つ目は「義務教育を終え自分で選んだステージに進む」という門出のお祝いです。三つ目は「9カ年間に渡る教育を受けさせる義務を果たした」という保護者へのお祝いです。そして四つ目は15歳と言えば昔の元服大人の仲間入りですから「15年間の子育てご苦労様でした」という保護者や家族に対するお祝いです。この4つのお祝いを広く披露するのが中学校の卒業式です。三つ目、四つ目は保護者、家族へのお祝いですが、卒業証書には一つもそのことは書かれていません。卒業生本人が家族の代表として、壇上で卒業証書を受け取ることの意味をしっかりと噛みしめ、立派に堂々と卒業生には式に参加してほしいと願っています。

 昭和22年の創立以来、1万人を超える先輩達から脈々と受け継いだ歴史と伝統を、今度は1.2年生達に託す時が来たわけです。卒業しても、いつまでも後輩達の憧れの先輩でいてほしいと思います。

校長室のひとりごと「春の訪れ?」

三寒四温とはよく言ったもので、週末の雪も春に向けた準備の一つだったと感じます。

「猫の日」に合わせて、我が家では3匹のネコを飼っていると紹介しましたが、これも近づく春のせいか躍動(?)する機会が増えてきたようです。猫同士のじゃれ合いで騒がしいのなんの…猫の聴覚は人間の4倍とも言われており、特に高い音、虫の羽ばたきなどの高周波も聞き分けるそうです。一方で雷や打ち上げ花火、物を落とすような突発的な大きな音に怯えるそうで、確かに我が家の猫もその通りです。また男性の低い声は動物の唸り声を連想するため、男性より高い声の女性に懐くことが多いそうです。こういった猫の習性から、ゆったりと透き通るような高音の「クラッシック音楽」が猫を癒す!という説があります。あるサイトでは「ロック音楽」も好むと紹介されています。猫の心拍数は運動後の人間くらい(150〜180)で、ロックのビートとシンクロするためだそうです。このようなことから猫専用の音楽を作っている人もいるというから驚きです。えっ?ところで試したのか?って話ですが、音楽を選んでいるうちに疲れたのか猫たちが落ち着いてしまうため、まだ試せていません。こういうところも気まぐれな猫ならではなんでしょう。

 明日は卒業式です。なんとか天気も大丈夫そうで一安心です。

 

校長室のひとりごと「魔法の言葉」

 想像してみてください。例えば、比較的混んでいる電車に乗りましたが詰めればもう一人くらいは座れそうです。乗ってきたあなたに気づき何人かが席を詰めてあなたが座れるスペースを空けてくれました。あなたはその席に座りますが、そのときどのような言葉を口にしますか?例えば、道を歩いていてハンカチを落としてしまいました。自分では気がつきませんでしたが、後ろから「落としましたよ」とハンカチを手に駆け寄ってくれた人に、どのような言葉かけをしますか?例えば、飲食店で店を出る際にスマホをテーブルに置き忘れてしまいました。店員さんが慌てて「忘れてますよ」とスマホを持ってきてくれました。その店員さんにどのような声をかけをしますか?

 三つの例で考えてもらいましたが「何も言わず頭を下げるだけ」と言う人もいるかもしれませんが、ほとんどの人は「○○○○○」という5文字を口にするでしょう。皆さんの5文字はどちらでしょうか。「すみません」「ありがとう」・・・

 つい「すみません」と言ってしまいがちですが、やはり「ありがとう」を選びたいものです。人は「ありがとう」と言われれば嫌な気持ちにはなりません。むしろうれしくなるものです。人をうれしくさせる力がある美しい日本語「ありがとう」。そんな「ありがとう」が飛び交う社会になれば良いなと思っています。

校長室のひとりごと「不易流行」

 年度末を迎え、今は来年度の日程やカリキュラムなど来年度の様々なことを決めたり調整したりしています。過去のこととなりつつあるコロナ禍の余波は学校にたくさん残っています。行事の精選・縮小、地域交流の自粛、部活動時間の短縮、リモート学習…もちろんこれらはコロナだけではなく、教員の業務改善や社会全体の変化も影響しています。一方でコロナの余韻は悪いことだけではなく、昭和から続く古い体制を見直す機会にもなり、学校教育は大きな転換期を迎えています。

 この大きな転換期に私が校長として常に意識していること、それは「不易流行」です。「不易」とはどんなに社会や時代が変化しても変わらないこと、変えてはならないこと。「流行」とは社会や時代の変化に合わせて変わること、変えなくてはならないことです。コロナ禍では、感染拡大防止が最優先だったため、様々なことをいわば削ってきました。そしてコロナ禍が明けた今、削ってきた何を戻して、何をそのままにするか、単にコロナ禍前に戻すわけには行きません。生徒達はもちろん先生方も若返りコロナ禍前の学校の様子を知らない先生もたくさんいます。

「生徒にとって」必要なことは削らず、むしろ手厚く時間を割いて、逆に削っても影響ないものは過去にとらわれず削るなど形を変えていくことがこれからの学校には必要だと思います。

校長室のひとりごと「3年生を送る会」

 令和6年度もいよいよ大詰めです。今日は「3年生を送る会」が行われます。「卒業式」や「修了式」はまだこれからですが、生徒会が企画し行われる行事としてはこの「3年生を送る会」が今年度最後になります。今年1年間の生徒会活動の集大成として、また、卒業してゆく3年生への感謝や激励、餞を表現する大切な生徒会行事です。1.2年生はこれまで時間をかけて準備し、何度も何度も練習をしてきました。3年生は入試の関係でほとんど練習していませんが、それでも例年1.2年生はやはり3年生にはかないません。

 3年生は今日の「3年生を送る会」から「卒業生」と呼ばれるようになり入試モードから卒業モードに切り替わります。また1.2年生は改めて3年生の卒業後の自分たち、つまり1年生は先輩に、2年生は最上級生になる自覚と責任を持つきっかけにする会でもあります。単に「お世話になった3年生のために…」の会ではなく、自分たちの1年間の成長を実感し4月からの新年度の準備となる、それが「3年生を送る会」です。

 約1ヶ月後、新年度最初の生徒会行事は「新入生歓迎会」です。先輩となって、最上級生となって新入生達を迎え入れる会、そのためにも今日の「3年生送る会」はとっても大切です。心のこもった温かい「3年生を送る会」になることを期待しています。

校長室のひとりごと「合格発表」

 今日午前9:00に千葉県公立高校の入試の合否の発表があります。明日の「3年生を送る会」を挟んで6日は埼玉県の公立高校の合格発表があります。もちろん既に入試は終わっているため、今更合否が覆ることもありませんが、それでも「みんな合格しますように」と願ってしまいます。

 既に第1希望の私立の高校に合格している生徒も含めて、今日、そして6日にはみんな進学先が決定することになります。もちろん全員に合格してほしいわけですが、現実には不合格の生徒が出てくるかもしれません。周りが合格に喜ぶ姿を見れば、尚更「この世の終わり」とばかりに落ち込むことでしょう。中には初めて経験する挫折を味わうかもしれません。でもそんな生徒にこそ「どこの学校に通うかはそんなに大した問題ではなく、むしろどんな3年間を過ごすかが問題だ」と話してあげたいと思います。そういえば「負けるが勝ち」という言葉もあります(不合格が負けという意味ではありませんが)。

 4月から通う学校が「良い学校だったのか」は3年後に判断できるのだろうと思います。3年後「この学校を選んで良かった」と胸を張って言えるような高校生活を送ってほしいと思います。

 

 

 

校長室のひとりごと「桃の節句」

 いよいよ3月、3月といえば「春」「旅立ち」「卒業」「別れ」を思い浮かべます。どことなくもの思いに浸る季節です。今日3月3日は「桃の節句」です。「桃の節句」といえば女の子をお祝いする年中行事で、お雛様(雛人形)を飾り、ちらし寿司や雛あられを食べる、その程度は知っていました。7月に初孫(女の子)が生まれ今年が初節句ということで「桃の節句」について改めて調べてみました。

 旧暦の3月3日「上巳(じょうし)の節句」はちょうど桃の花が咲く頃ということで「桃の節句」と呼ばれ、5月5日が男の節句「端午の節句」であることから「桃の節句」は女の子の節句お祝いの日となったそうです。女の子が遊ぶ物として雛人形が飾るのが風習となりました。この雛人形は平安時代に貴族の女の子たちが紙で作った人形を紙で作った御殿で遊ばせるという遊びが由来だそうです。また雛人形には厄を引き受ける役目があり、女の子から災いを守り幸せな人生を送れますようにと願いが込められているそうです。

「桃の節句」で食べるちらし寿司の具にもそれぞれ願いが込められており、例えば「エビ」は腰が曲がるまで長生きできましょうように、「いくら」は子沢山に恵まれますように、「豆」は健康でまめに働けるように、「レンコン」は先が見通せますように…だそうです。

今日は、そんな願いを込めて孫に会ってこようと思います。

校長室のひとりごと「過去の経験から」

 東日本大震災による津波など大きな被害を受けた岩手県大船渡市の山林火災の報道には胸を痛めています。多くの方が避難所生活を始めているそうです。

 1月、発生から30年の阪神淡路大震災について先週話題にしました。その後も2004年新潟中越地震、2011年東日本大震災、2016年には熊本地震、2018年北海道胆振東部地震。そして昨年2024には能登半島地震と、わずか30年の間に6回もの大地震、それも甚大な被害をもたらした震災が発生しています。ある専門家によれば30年以内に80%の確率で南海トラフ地震が起きるという予測も発表されています。この30年で防災に関する様々な取り組みが行われてきました。阪神淡路大震災は発生時刻が午前5時46分と朝食準備と重なったため、火災も発生し被害は拡大しました。また電気の復旧とともに寸断されていた電線等から発火し火災が長引いたとも言われています。様々な過去の経験から、例えば電力・ガスは揺れを感知したら元から供給を止めるシステムなど防災対策が各分野で進んでいます。同時に国民の防災意識は一気に高まりました。混乱を招いた阪神淡路大震災の時からは比較にならないほど避難所の整備は全国の自治体の取り組みもあり随分と進みました。

 しかし、地震だけではなく台風や今回の山林火災など避難生活で相変わらず課題になっているのは「寒さ」でもなく「食料」でもなく「トイレ」だと専門家は語ります。

 どこか他人事の関東地方に住む我々は、この30年の経験から得た教訓を生かし、日頃より簡易トイレなど備えておく必要があるのではと改めて感じています。

校長室のひとりごと「改正戸籍法」

 職業がら、生徒の氏名を取り扱ったり、実際に呼んだりする機会はたくさんあります。ことのほか気を遣うのが入学式や卒業式でです。少しでも新入生の不安や緊張を和らげようと頑張ったところで、新入生の名前を読み間違えでもすれば、元も子もありません。卒業式も、今まさに社会に羽ばたこうと希望に満ちた卒業生の名前を読み間違えるなんてことはできません。それだけ氏名、特に下の名前の読みには気をつける習慣が身についています。昨今のキラキラネームには初見で読めない名前が増えてきており悩まされます。同じ漢字でも読み方が違ったり「エッ?なんでそう読むの?」と想像もできない名前の生徒も増えており気を遣います。

 さて、マイナンバーカードなどの普及を背景に、5月より改正戸籍法が施行されます。改正法の施行に合わせ、法務省は届け出があった場合に容認できる名前の読み仮名の指針を公表しました。指針によるとキラキラネームなどの名前の多様化を踏まえ、例えば漢字の意味と正反対の読み方や、漢字と全く関連のない読み方、子どもの将来に不利益になりかねない読み方などが認められないそうです。

いずれにしても、子どもに一生ついてまわる名前ですから、慎重に名付けたいものです。

校長室のひとりごと「守りもせず攻めもせず…」

 昨日、本校のHPのアクセス数が、4月から「100万件を突破した」と書きました。PCのキーを押しながら改めて「ことの重大さ」を実感していました。

 不思議なもので、あんなに望んでいたアクセス数ですが、増えれば増えるほど、うれしい気持ち反面「怖さ」も感じています。はじめは見てくれる人は先生方、保護者の皆さん、お世話になっている地域の方々など内輪の方を想定していましたが、さすがに一日で数千、数万ともなると、内輪に方々だけではなく私自身とも面識のない皆さんも見ていただいている、と言うよりむしろそういった皆さんが多いでしょう。改めてそう考えると「いい加減なことは書くわけにはいかない」と、妙な正義感や責任感を感じます(いい加減なことは書いていないつもりですが)。そんな話を我が家でしていると「らしくないねぇ!」「もっと攻めなきゃ!」などと(人ごとのように)娘に言われてしまいました。

 よく、動画サイトで、フォロワーを増やしたいがために「やり過ぎ」の動画をアップし、それが迷惑行為となり報道されていることを思い出しました。「なるほど、見ている人が多くなれば多くなるほど、エスカレートしちゃう心理ってこういうことなんだ」と変に納得してしまいました。守りに入らず、攻めもせず、これまで同様に校長室から「ひとりごと」をつぶやいていこうと思います。

校長室のひとりごと「100万超え」

 今年度の初日、4月8日に「校長室のひとりごと」をはじめ、今日で184回目です。本校生徒の素晴らしさ、学校の現状についてなど校長でなければ書きにくい部分をズバズバと書くことで、地域の方をはじめ少しでも多くの方に知ってもらい理解を得よう、と「まあ気楽に毎日続けてみるか」という意味で「校長室のひとりごと」と題して書き始めました。4月8日(昨年度まで)時点でのHPアクセスカウンターは1411320件。毎朝「どのくらい増えているかなぁ?」とアクセス数を見てスケジュール帳にメモるのが楽しみでした。そうは言っても、4月当初は毎日、数十アクセスという状況でした。それでも回を重ねるごとに徐々に口コミで広がったのか、今では毎日数千アクセス、多い日には1万を超えるアクセスがあるほどになりました。先週2月21日(金)の夕方のアクセスカウンターは2412012件、そして今朝は2437703アクセス、なんと4月からのアクセス数「100万件」を突破しました。4月当初、無理を承知でカウンター数が「10万件くらい増えて150万件超えたら凄いな!」という目標を立てていたため、正直自分でも驚いています。本当に全て皆さんのおかげです。ありがとうございます。

これを機会に一層精進し「ひとりごと」を校長室から発信していきます。これからも川間中学校をよろしくお願いしますね。

 

校長室のひとりごと「ニャンニャンニャン」

 明日2月22日は「ニャンニャンニャン」で猫の日。我が家では3匹に渡って30年近く犬を飼っていました。3匹目の犬を飼っているとき、娘が一匹の子猫を連れてきて以来、現在は3匹の猫を飼っています。

 一般的な性質上、従順な犬は呼べば走って寄ってくるし「お座り」「お手」など飼い主の指示にも従う頭の良い動物です。ただ毎朝の散歩は辛かったですね。少しくらいの雨なら散歩に行きたがるし、実際行ってあげていました。一方猫はというと、毎朝「お腹すいた」と起こしにきますが、お腹がいっぱいになれば自由気ままに過ごしています。昼間は出窓で幸せそうに日向ぼっこ、羨ましい限りです。よく「犬派」「猫派」などと言いますが、一般的には犬と猫どちらが人気なのでしょう?猫の日が近いせいか、ネットで調べてみると「犬と猫」に関するデータが実に様々で多くのサイトであり、調査対象人数や年齢、性別なども様々なためどれが正しいのかも見極めできません。いくつかのサイトに共通する結果として「犬派」が「猫派」よりも若干多いようです。あるサイトでは年齢別のデータもありましたが、20~40代では犬派が約50%、それが50~60代になると犬派が60%を超えています。また、信憑性は定かではありませんが犬派の人は「支配的」「協調性が高い」「周囲からの評価を求める」傾向があるそうで、一方の猫派の人は「芸術を好む」「マイペース」「オンオフの切り替えがうまい」傾向があるそうです。どうですか当たっていますか?

 

校長室のひとりごと「忘れられない日」

 皆さん「忘れられない日」ってありますか?

 私の忘れられない日、それは今から23年前の2002年2月20日です。以前も紹介しましたが、当時スケルトンという競技に携わっており、この日はソルトレークシティ五輪の試合当日です。当時の日本チームにはメダルを狙える選手もおり、私も意気揚々と少しでもメダルの可能性を高めるため努力を惜しみませんでした。前日までの公式練習では手応え十分でメダル圏内、あとはメダルの色だけとも思っていました。開会式前から現地に入り毎日晴天で試合前日も晴天。しかし2月20日だけは・・・

 このスケルトン競技、氷のコースを時速100km以上のスピードで滑り降り、ゴールまでのタイムを競い合います。安全上、レギュレーションは厳しく選手とソリを合わせて115kg以下、使うソリも構造上27kg以上(2002年当時)と決まっています。しかし例えば100kgの体重の選手であれば合計127kgでもOKで、積雪で抵抗が増せば大柄な外国選手には有利です。

 2月20日、予報通り朝から雪。運営サイドもシェードをかけコースに雪が入らないように整備してくれています。雪は降り続き試合時間が近づくと無情にもシェードを取り払いコースに雪が積もり始めます。五輪ですからTV放映の都合です。いざ試合開始、やはり前日までの公式練習とは違い番狂わせが続出です。

 終わってみれば第8位。入賞こそ果たしましたがメダルには手が届きませんでした。毎年2月20日には空を見上げ「五輪には魔物が住んでいるんだよな」とブツブツ独り言をつぶやいています。今日のような青空の日は尚更です。

校長室のひとりごと「出前授業」

 その分野の専門的な社会人の方々に授業の補助、または直接授業していただく機会が増えています。いわゆる「出前授業」です。保健体育の武道(柔道)の単元では教員の補助として一定期間柔道講師に来ていただき、より安全で専門的な指導をいただいています。またスポット的にご講演いただいた授業では、「つぼみスクール」「思春期講演会」「気象防災授業」「環境教育授業」「薬物乱用防止教育」、国語の「席書大会」「朗読会」などがあります。通常の授業では理科の「わくわく理科(東京理科大)」、社会では「主権者教育」、そして明日、明後日は美術の「美術鑑賞授業」で画家(私の教え子)に来ていただき、全学年、全学級の美術の授業をしていただきます。

 やはり専門家による指導は、生徒にとってモチベーションが上がり興味関心が高まるものです。来年度以降も、優れた地域の人材を上手にコーディネートし、効果的な出前授業を進めていきたいと思います。

校長室のひとりごと「雨水(うすい)」

 今日は二十四節気の「雨水」。雪が溶け水になり流れ始め、雪が雨にかわる頃という意味だそうですが、昨晩からの北風、今朝の冷え込みなど「最強寒波の再来」と報じられている通り、本格的な春はもう少しお預けのようです。「春」といえば「桜」、「桜」といえば「桜咲く」、「桜咲く」といえば「受験の合格」。今日は千葉県公立高校の学力検査(入試)の1日目です。1日目の今日は、国語・数学・英語の筆記テストが、2日目の明日は、理科・社会の筆記テストが行われ、いずれかの日に面接や作文、表現(実技など)など受験校ごとに設定されている検査が行われます。昨日も3年生は、先生方と面接の練習を重ねるなど最後の確認をしていました。コロナやインフルエンザ等も本校では流行していません。確かに寒いことには変わりありませんが、天候にも恵まれた学力検査の1日目、受験生一人一人実力を発揮し頑張ってほしいと思います。

 合格発表は3月4日、その頃にはもう少し春の気配が感じられるようになっているでしょう。そして受験生みんなに「桜咲く」ことを心から祈っています。

校長室のひとりごと「表彰」

 昔と違い今は実に様々なコンクールや作品募集の案内が学校に届きます。部活動でも大会数が増えてきています。それだけ生徒の活躍の場が増え、認めてもらえる場面が増えていると言えます。本校では、そんなコンクール、大会などの入賞者を全校集会の場で表彰しています。毎回、実に多くの生徒が様々な分野で表彰を受け、全校生徒から拍手をもらっています。表彰はまず、該当する顧問や担当の教員が全校生徒にその大会やコンクールの概要を紹介し、受賞した生徒を呼名します。受賞者は「はい!」と返事をして賞状を授与する私の前に移動します。顧問や担当教員が賞状を代読し私から賞状やメダルを授与します。授与後生徒は全校生徒に向きを変え一礼、それに合わせて全校が拍手で受賞を讃えるという一連の流れです。そんな毎回の表彰、実は以前から気になっていることがあります。それは呼名の返事「はい!」です。皆一様に返事が小さくなんとも自信なさげです。中には全く聞こえず「欠席か?」と思ってしまうような生徒もいます。中学生といえば感受性の強い思春期、全校の前で名前を呼ばれること自体が恥ずかしいことなのもわからないでもありませんが、表彰は誇らしいことで恥ずかしいことではないはずです。なんとか「表彰=認められる場→堂々と返事」という流れを作っていきたいものです。

校長室のひとりごと「音楽交流会を終えて」

 この場でも紹介しましたが、先月市内南部中学校との音楽交流会を行いました。当日は南部中学校の吹奏楽部が本校まで来てくれて、全国レベルの演奏を本校全校生徒が聴いたり、その吹奏楽の演奏に合わせて踊ったり歌ったりと音楽づくしの楽しい交流会となりました。

 さて、交流会を終えて全校生徒に感想を書いてもらい私も一通り読みました。一様に「南部中の演奏は迫力があって凄かった」「演奏していない人も旗などを持って笑顔で踊っていて楽しそうだった」「機会があればまた演奏を聴きたい」などの感想が綴られていました。また「楽器をスイングさせる動きが揃っていたり、踊っている人がずっと笑顔だったり、相当練習をしているんだなと思った」「今まで思ったことはないけど音楽って楽しいんものなんだと気づいた」「同じ中学生であそこまでできるのが凄いと思った、私ももっともっと色々なことに真剣に取り組もうと思った」「今回は南部中と音楽を通しての交流だったけど、他の中学校とも交流してみたい」などの感想も書かれていました。

 南部中学校の吹奏楽部の保護者の皆さんの送迎で実現できた交流会、本校生徒にとって音楽的にも、それ以外にも良い刺激となった大きな意味を持った交流会でした。

校長室のひとりごと「大阪関西万博」

 子供の頃に広告の裏に、色とりどりの空飛ぶ車が行き交い、リニアモーターカーが超高速で移動し、ロボットが普通に活躍しているような「未来」を想像し描いていたものでした。

4月13日に開幕する「大阪関西万博」まで2ヶ月となりました。私と同年代の皆さんは万博といえば1970年の大阪万博「太陽の塔」などを思い浮かべるのではないでしょうか。「人類の進歩と調和」をテーマに77カ国が参加した1970年の万博では「動く歩道」「モノレール」「リニアモーターカー」「電気自動車」「テレビ電話」「携帯電話」「缶コーヒー」などが初めて登場し、子どもながらに「へ〜っ未来ってすごいなぁ」と漠然と憧れていたものです。そんな子ども心もいつしか忘れていましたが、改めて世の中を見れば、全て現実の物として活用しているものばかりです。子どもながらに憧れていた「未来は今」だったんですね。

 さて、4月に開幕する大阪関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」、160以上の国と地域、民間企業などが参加し最新技術や独自の文化が紹介されます。日本館では「火星の石」の展示や「空飛ぶ自動車」も活躍するそうです。

 近い将来、万博を「月や火星」で開催する時が来るのでしょうか。

校長室のひとりごと「あと1ヶ月で」

 建国記念の日も過ぎ2月も中旬、いよいよ令和6年度のまとめの時期、年度末が見えてきました。来月の11日は卒業式、3年生は残すところわずか19回の登校で中学校を卒業します。中学校の卒業式には「中学校3ヶ年の課程を修了した」という意味と同時に「義務教育9ヵ年の過程を全て修了した」という意味があり、人生において大きな節目、祝福すべき特別な日です。立派な姿で卒業してほしいと思います。

 今から14年前の3月11日、その日も当時の中学3年生にとっては祝福すべき特別な日でした。卒業式を終えた午後2時46分、あの「東日本大震災」が発生しました。震源から離れたここ野田市でもプールの水があふれるほど大きく揺れ、体育館の天井の一部が落下したり屋根の瓦が落ちたり、地震が原因で火災が発生したりと、被災地ほどではないとはいえ、卒業生への祝福の日が別の意味で特別な日になってしまったことが記憶に残っています。以来この時期になると、災害について考えさせら、いつ起こるかわからない自然災害だからこそ、教師も生徒も防災意識を高め、防災体制を再確認しておこうと思います。

全国の中学3年生にとって門出を祝うにふさわしい日になってほしいと願っています。

 

校長室のひとりごと「Web出願」

 先週、千葉県公立高校入学者選抜の出願があり、本校からも多くの3年生が出願しました。出願といえば、受験生本人が受験する高校に出向いて手続きをし、受験番号の記された受験票をもらう。そして家の神棚など一番大切な場所に保管する…なんていう流れがこれまで一般的でしたが、私立はもちろん県立高校も今は「web 出願」を採用しており、インターネット上で行なっています。ですから、出願時に中学校が作成する調査書(内申書)等は、直接受験校に中学校から送付するという流れです。受験生本人はどっちみち出願も初めてなので戸惑いも少ないのですが、保護者の皆さんの方が戸惑いが隠せないようです。これも時代の流れですかね。

ところで、先週の出願を受けて各校の「志願者倍率」が発表されました。全日制の過程が1.14倍、定時制の課程が0.57倍です。受験生達は出願した高校の倍率を見て一喜一憂していましたが、大切なのはこれからです。入試本番の「学力検査」は2月18、19日に、そして合否の発表は3月4日、受験生本人が従来のように高校に掲示される発表を見に行きます。

倍率に惑わされず自分の実力を発揮し、みんなに桜咲くことを祈ります。

校長室のひとりごと「灯台下暗し」

 スキー林間も終えまた今日から日常に戻りました。菅平が寒すぎたため野田の朝が心地よく感じます。

 さて、この場で野生動植物が絶滅の危機に瀕しているという話題に触れてきました。「スズメ」が近年の開発や環境の変化により激減し絶滅危惧種II種に指定されたという話です。「そういえば最近スズメを見かけないなぁ」。それ以来ずっと気になっていました。「もしかするとこのまま本当に見ないまま絶滅してしまうのでは」とも思い、切ない気持ちでいました。このブログを読んでいる方からも先生たちからも「そういえばスズメ見ないですね」と言われたりもしてきました。

 我が家の庭には、よく鳥がやってきます。この時期は小さな緑色した「メジロ」がチュンチュンと戯れていますが、やはりスズメは見かけません。先週末洗車したての車の屋根に「鳥フン」が落とされていました。拭き取ってもまた落とされます。一体誰の仕業かと物陰から見張っていると、なんと「スズメ」です。それも1羽ではなく4、5羽が車庫の屋根の骨組みに停まっているではないでしょうか。私の気配を察したのかすぐに車庫の外に飛んでいってしまいましたが、見ると以前はよく見かけたように電線にたくさんのスズメが連なっています。

なんだか「鳥フン」ですら愛おしく思えた週末でした。

校長室のひとりごと「スキー林間最終日」

 いよいよスキー最終日、昨日は前も見えないくらいの「豪雪」にも負けず、スキーの腕前はみんな想像を遥かに超えるほど上達しました。レッスン後にはみんな良い顔でホテルに戻ってきました。さすがに疲れはあるものの「インフルエンザ」などの体調不良もなく無事に最終日を迎えました。

 今回のスキー林間では、雪山という非日常の環境で級友と寝食を共にすることで多くの経験を積むことができたようです。中学2年生といえば、多感で一番難しい年頃です。日頃の学校生活ではなかなかできないこと、例えば誰に頼まれたでもないのに、食事後、食堂のイスを整えたり、みんなが脱いだスリッパを並べ直したり、レッスン中に転んだ仲間に手を差し伸べたりと、目立たないところで仲間を支えている生徒たちの姿をたくさん見かけました。おそらく私が知らないだけで、本当はもっとたくさんの心温まる生徒たちの行動があったのだと思います。明日から日常に戻っても、このような気持ちを大切に、そして互いにそんな気持ち、行動を認め合える学年になってほしいと願うばかりです。

さあ、あと半日。今日も滑るぞ!

校長室のひとりごと「スキー林間2日目」

2年生のスキー林間二日目の朝を迎えました。昨日は、ホテルでの昼食後、開校式を行い、午後2時間のレッスンを行いました。雪混じりの天気でしたが、経験者も全くの初心者も皆リフトに乗りなんとか降りてくることができたようです。二日目の今日は一日レッスンがあるので、レッスンが終わる頃には自在に滑ることができるようになるでしょう。

数年に一度という今シーズン最強寒波が関東地方にやってきています。野田もさぞ冷たい朝を迎えていることでしょう。

この画像は、菅平高原のホテルの温度計です。寒さに負けず頑張ります。

校長室のひとりごと「スキー林間」

 今日から3日間学校を留守にします。2年生の校外学習スキー林間に同行するためです。本校では2年生の校外学習「林間学校」はこの時期にスキー実習を行なっています。行き先は長野県菅平高原。年によっては雪不足が心配ですが、今年はどうやらその心配も必要なさそうです。私が若い頃はバブル時期、週末ともなれば若者達はスキーに行っていたものですが、近年はスキー人口も減少し、ほとんどが外国人スキーヤーというスキー場もあるようです。ほとんどの生徒は今回がスキー初体験です。それでも例年、3日目ともなると「シューッ」と滑れるようになるものです。

 今回のスキー林間は、スキー技術の上達ももちろんですが、それよりも日頃ここ野田では味わえない一面の銀世界、そして白い雪山と青空とのコントラスト、−10℃も下回るようなツーンと透き通る空気感などの大自然を肌で感じ取ってほしいと思っています。そして仲間と寝食を共にすることで、互いを思いやり、絆を深めてほしいと願っています。

 学校生活の延長と言いつつも、この非日常の3日間だからこそ「五感」を研ぎ澄ませ、様々なことを感じとれる三日間にしてほしいと願っています。

この三日間は、随時画像もアップしようと思っています。お楽しみに…

 

校長室のひとりごと「渡辺さんと坂田さん」

 暦の上では今日から春「立春」です。幸い雪ではなく雨模様だった昨日は「節分」でした。

 ご存知ですか?世の中の「渡辺さん」「坂田さん」は、節分に豆まきの必要がないそうです。その理由は平安時代中期に遡ります。京の街で悪さをしていた鬼を「渡辺綱(わたなべのつな)」という武将がやっつけたことから、「渡辺」は強いと鬼の間で広まり、以来「渡辺」という姓の家には鬼が近寄らないので「鬼は外」の必要がなくなったと伝えられています。またその様子を描いた当時の絵には別の鬼を退治している「坂本金時(さかもときんとき)」という後の金太郎のモデルと伝えらている武将も描かれていることから「渡辺さん」同様に「坂田さん」も鬼が近寄らないと代々伝えられているそうです。そのため今も「子供が小さい頃はやったけど基本的には豆まきはしない」という渡辺さん、坂田さんが多いようです。お知り合いに「渡辺さん」「坂田さん」はいらっしゃいませんか。ぜひ豆まきをしたか聞いてみてください。

校長室のひとりごと「節分」

 60年も生きてくると、近年の社会の変化についていくのがやっと、というよりついていけず、つい昔の余韻に浸りたくなってしまいます。この時期コンビニやTVのCMでは「節分」や「恵方巻き」という語句をよく目にします。我が子たちが小さい頃には、お面をつけて「ガオーッ」って鬼を演じ、「鬼は〜外」「福は〜内」という大声で豆をぶつけられてきたものです。今の子育て家庭にも豆まき文化は残っているのでしょうか。

 以前も「節分」について触れたことがありますが、季節を分けるのが「節分」、つまり「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日が節分なので一年に4回節分があります。そのうち、一年のはじまりということから立春の前日の節分がポピュラーなわけです。ところで節分といえば2月3日というイメージが強いのですが、今年は2月3日が立春なので2月2日が節分だとご存知でしたか?私も「えっ?」と思い調べてみたところ、地球が太陽の周りを1周するのには365日と6時間かかるそうで、この6時間分を修正するためにこうなっているのだそうです。

 今年の節分は日曜日、家族みんなで豆まきで福を呼び込んでみてはいかがでしょうか。

校長室のひとりごと「音楽交流会」

 本校に着任する前は、市内南部中学校で校長を務めていました。南部中学校は1学年の人数が本校の全校生徒数程度の大規模校です。大規模校には大規模校の良さがあり、本校のような小中規模の学校にも良さはたくさんあるものです。本校もそうですが中学校は、文化祭や先日の新入生説明会のように小学校との連携や交流活動は行われていますが、同じ中学校同士では、ほとんど交流はありません。部活動の大会などで「敵」「味方」の関係が影響しているのでしょうか。

 実は今日、その南部中学校の吹奏楽部に本校に来ていただき、全国トップクラスの演奏を鑑賞し、また演奏に合わせて本校生徒が合唱するという「音楽交流会」を行います。互いの学校のカリキュラムや授業の関係で、予定を組むのが難しいのですが、午前日課の南部中と一日日課の本校との予定が合い実現する運びとなりました。純粋に同じ中学生の素晴らしい演奏、それに合わせた合唱の場を設けることが互いの生徒の刺激になり、音楽的活動以外にもつながるモチベーションを持たせることができればと思っています。合奏も合唱も一曲を仕上げるには、時間と努力と皆の気持ちを合わせるなど、簡単なことではありません。今日の交流会を通して心に届く何かを感じてほしいと願っています。

校長室のひとりごと「興風会」

 今日は「柏寿賞・平成柏寿賞」の贈呈式が行われます。この「柏寿賞・平成柏寿賞」とは公益財団法人「興風会」による学校教育振興事業の一つで、市内の学校教育、社会教育、社会体育などの活動で模範となる顕著な実績をあげた教育関係者や市民へ贈られる大変価値ある賞です。

 なかなか一般の方は「興風会」という名前は知っていても詳しくはご存知ないかもしれません。野田といえば醤油、キッコーマンの創業者である茂木、高梨両家が野田の地で事業を拡大できたことに感謝し、地域への恩返しのために、地域貢献の基盤とし昭和4年に設立されたのが「(財)興風会」です。そしてその活動の拠点となっているのが、野田の商店街のキッコーマン本社の隣の一際目立つコンクリートのロマネスク様式の昭和4年に竣工された「興風会館」です。この「興風会館」は当時、県内では千葉県庁に次ぐ規模の洋風建築で、地上4階地下1階建てで国の登録文化財にも指定されています。外観だけではなく中に入れば館内全てがモダンで歴史の重みを感じる造りです。

 そんな歴史と伝統の「興風会」より「興風会館」で本日受賞される皆さん、大変おめでとうございます。私も贈呈式に参列してきます。

校長室のひとりごと「おかげさまで」

 受験シーズンの前半を終え私立高校の受験は概ね終了、連日その合否結果(合格通知)が届いています。私立高校を第1志望にしている「単願」の生徒は、合格すれば4月からの進学先が決まったことになります。最近の高校受験は、出願もWeb(インターネット)上で、合否の結果もWeb上で発表されます。受験生は自分でログインし合否を確認するわけです。合否の発表を受け、私立単願の合格生徒たちが、次々に校長室にやってきます。おそらく3年生の先生方の指導でしょうが「第一希望の〇〇高校に合格しました。」と報告するためです。皆一様に本当に嬉しそうな笑顔で得意げに報告してくれます。また「推薦してくださりありがとうございました」とお礼も言ってくれます。生徒にとっては中学3年間で一番の試練だったでしょうから、私も嬉しい気持ちになります。そんな生徒たちの報告に対して私も満面の笑みで「おめでとう!やったなぁ」などと返し、「合格は切符を手に入れたに過ぎない。大切なのは4月からどういう高校生活を送るかだよ。そのための準備期間が卒業までのあと2ヶ月を大切に過ごしてほしい」と真顔で話しています。また「あなたのこれまでの生活ぶりがあったからこそ推薦書に署名捺印したまで、これもあなたの実力、自信を持ってこれからも頑張れ」と付け加えています。

 今年の受験も2月中旬の千葉県、2月下旬の埼玉県の各公立高校の入試を残すのみとなりました。もう少し、あと1ヶ月です。がんばれ受験生!

校長室のひとりごと「御中」

 このブログを毎日書くにあたり、新聞記事やネットニュースなどを参考にすることがありますが、情報の真偽や偏った考えなどに惑わされず、自分の考えに基づいて書くことを心掛けています。いつものようにネットニュースを見ていると気になる記事がありました。「御中」についてです。毎年受験シーズンになると話題になりますが、出願書類等を郵送する際、高校側が封筒を準備してくれています。その封筒の表には、予め「〇〇高校入試係 行」などと印刷してあります。この封筒に出願書類を入れて送付するわけですが「 行」の字を2本線で消し「御中」と新たに書き加えることを指導しています。この「行」を「御中」に書き換えることに対してSNSでは「そんなの知らなかった」「最初から御中で印刷すれば良いのに」「学校で教えてくれれば良いのに」などの書き込みがあると記されていました。中には「日本人として知っていて当たり前」「社会人の常識」「何でも省略すれば良いわけではない」などの書き込みもあったそうです。

 今年から千葉公立高校入試でもWebによる発表なりましたが、私学ではまだ合否の結果を自分宛に郵送してくれる学校もあり、その際返信用封筒に自分の名前(宛名)を書きます。「野田太郎 行」と書くよう指導します。まさか自分に「様」を付けるわけにはいきませんから。当然、返送された時には「行」を2本線で消し「様」が付け加えられています。デジタルでのやり取りが増えている世の中ですが、アナログの良さも、更にはアナログのマナーなども引き継いでいかなければならないと感じます。

校長室のひとりごと「新入生説明会」

 今日は土曜授業です。令和7年度の「新入生説明会」を行います。本校に入学予定の6年生児童対象とした説明会、新入生保護者対象の説明会を同時並行で行います。6年生児童は、まずスライドによる「学校紹介」を控室となる各教室で見たあと、校舎内を見学してまわります。新入生が入学直後に「一段一段の階段の高低差」「体育館の大きさ」などを感じに圧倒されるようなので予め見てもらう予定です。続いて中学校の教員による「体験授業」です。これらは義務教育9年間という考えをもとに、スムーズに中学校生活に移行できるようにすることが目的です。同時に保護者の皆さんは体育館で、中学校のカリキュラムや1日の生活、各授業について、学校徴収金など、いわゆる中学校全般に関する説明をします。また保護者の皆さんには説明会後に公民館事業「家庭教育講演会」を行います。経験豊かな元小学校の校長先生による「中学生を持つ親の心得」についての講演です。

「中1ギャップ」「中1プロブレム」などという言葉がありますが、少しでも新入生、新入生の保護者の皆さんの不安を取り除くための一助になればと考えています。

校長室のひとりごと「大学入試に注目」

 先週末は「大学入学共通テスト」が全国各会場で行われました。もともと1989年までは「共通一次試験」と呼ばれ、その後2020年までは「大学入試センター試験」に、そして2021年からは現在の「共通テスト」と呼び名も内容も変化してきています。今年の「共通テスト」は報道でも取り上げられていたように「情報」という新しい教科が加わるなど2022年度に改訂された現行の学習指導要領を受けてきた受験生に対応した「共通テスト」で、いくつかの変更点がありました。

 以前、大学入試の「AO選抜」から「総合型選抜」に変わったことを話題にしましたが、こういった大学入試の変更については日頃より注視しています。中学生には直接的に関係はしていないませんが、大学側が高校生に求める資質や能力を問うのが大学入試であり、高校はそれに対応した教育を実践することになります。ということは高校側が求める資質能力も大差はなく、それを身につけさせることが中学校の役目の一つだと考えられるためです。今年の「大学入試共通テスト」の出題傾向は「思考力」を問う問題が多く出題されたと聞いています。本校生徒にも思考力を身につけさせるような授業を心がけたいと思っています。

校長室のひとりごと「背番号51」

 メジャーリーグで活躍したイチロー氏がアジア出身選手として初めて「アメリカ野球殿堂入り」を果たしました。満票での殿堂入りが期待されていましたが、満票には1票たりませんでした。それでも素晴らしいことには変わりありません。殿堂入りを果たしたイチロー氏は会見でこう話しています。(一部省略します)

「1票足りないのはすごく良かったと思う。足りないものを補いようがないんですけど、努力じゃないからね。それを自分なりに完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思うんですよね」と。

 更に「不完全であるというのはいいなって。生きていく上で不完全だから進もうとするわけで。そういうものを改めて考えさせられるというか。見つめ合える、向き合えるというのは良かったなと思います」と。

 イチロー氏といえば、野球はもちろん全てにおいてストイックに先を追い求める誰もが認める唯一無二のアスリート、その「イチロー氏」だからこそのコメントだと心に刺さりました。

 長年所属していたシアトルマリナーズは、イチロー氏がつけていた「背番号51」を永久欠番に決めたようです。

 

校長室のひとりごと「美味しい給食」

 先週の千葉県私立高校入試に続き、今日は埼玉県私立高校入試の集中日、がんばれ受験生!

 ところでこのHPでも毎日写真でアップしている「◯日の給食」、ご覧になっていますか?学校給食も日々進化しており、生徒達への提供前に校長の重要な役割「検食」が毎日楽しみでなりません。毎日美味しく仕事を忘れておかわりしたくなってしまいます。どこの学校でも栄養士さんが工夫を凝らし、調理員さんや配膳員さん達の陰の努力の賜物だと日々感謝しています。そんな給食、生徒達の人気メニューと言えば「揚げパン」や「豚キムチチャーハン」、「クリームペンネ」などあげればきりがありません。しかし昔も今も子ども達に大人気なのが「カレーライス」でしょう。

 今日1月22日は「カレーの日」です。全国学校栄養士協議会が学校給食週間(1月24日〜31日)の前に、子ども達に人気のカレーライスの提供を全国の学校に呼びかけたことにちなんで、今日1月22日を「カレーの日」に制定されたたそうです。

ちなみに本校の今日の給食は…  ぜひあとで写真をご覧ください。

栄養士さんが工夫を凝らし考え抜いた一カ月の献立表もHP内で閲覧できます。「今日何にしよう?」なんて時にはヒントになるかもしれませんね。

 

校長室のひとりごと「体力の低下」

 よく「子ども達の体力の低下」が話題になりますが、昨年度の体力テストの結果が公表されました。小学5年生女子が過去最低を記録し、中学2年生男子は昨年度より上昇しコロナ禍前の体力に回復したようです。種目別では小学5年生の「握力」「立ち幅跳び」中学2年生の「持久走」が過去最低だったそうです。

 元々体育教師の私は、日々「子ども達の体力の低下」を実感しています。確かに技術技能の向上のためか、部活動では昔よりレベルが上がった種目もあります。しかし、校長室から見る体育の授業の様子からは男子も女子も体力の低下は否めません。例えばソフトボールの授業では、まずボールを狙ったところへ投げられません。またマット運動の授業では倒立(補助あり)ができません。昔は組体操で全員倒立していたものですが、随分と様変わりしています。原因としてよく言われている一つには、幼児期や小学生の運動体験の減少があげられています。昔はクラブチームや運動の習い事もなく、木登りや缶蹴り、三角ベース、公園の鉄棒などで暗くなるまで遊んでいましたが、そもそも外遊びが減っています。今は小さい頃からサッカーならサッカー、器械体操なら器械体操を習い、色々と経験する時間もないために、全体的な体力の低下という結果につながっているのかもしれません。

(またおじさん特有の昔話になってしまいました…)

校長室のひとりごと「淡水生物も…」

 歳をとると「昔は…」なんて昔話をしているものです。若い頃は、そんな昔話をするおじさんの話を「面倒くさいな」などと聞き流していましたが、まさか自分が得意げに昔話をする日が来るとは…

 話を戻しますが、私が子どもの頃は、江戸川にハゼ釣りに行ったり、用水路に四つ手網を仕掛け、タナゴやクチボソ、ドジョウなどを捕まえたり、田んぼでメダカやザリガニを捕まえたりしていたものです。それから半世紀も経てば環境も変化し、何より危険な水辺も減ってきたように感じます。

 この度「国際自然保護連合」が淡水生物を地球規模で調査し、その結果が公表されました。それによれば、私が捕まえて遊んでいたような、いわゆる淡水生物の¼が深刻な絶滅の危機にあるようです。原因は様々でしょうが、一つはより生命力の強い外来種の増加による生態系の変化、そしてもう一つは河川や水田周辺の整備による環境の変化があげられています。

 以前、スズメなど野鳥の絶滅の危機について書きましたが、野鳥の餌となる淡水生物の減少が関係しているのだろうと思います。

校長室のひとりごと「風化させない」

 千葉県私立高校入試の集中日です。本校からも32名の3年生がそれぞれの高等学校の入試に行っています。実力を発揮し全員に合格してほしいと願っています。

 ちょうど30年前の1995年の今日1月17日午前5時46分、阪神淡路大震災が発生しました。当時は今日と同じように多くの3年生が受験当日、3年生の担任だった私は早朝から最寄駅で受験生にエールを送り学校に戻ると、職員室の空気がいつもと違っていました。職員室のテレビには、まるで映画でも見ているかのような悲惨な街の映像と地震を知らせるニュース速報が繰り返し流れていたことをはっきりと覚えています。目に飛び込んだ映像は、とても日本、いや神戸の現状だとは受け入れられないものでした。あの日は、一日中職員室のテレビはつけっぱなし、時間が経つにつれ次々に新しい映像が流れてきました。高架の高速道路は崩れ、今にも落ちそうなバス、脱線した通勤電車、家もビルもみな崩れあちらこちらから煙と炎が立ち上がる上空からの映像・・・  

 犠牲となった6434人の中には、受験に行くはずだった多くの受験生もいたことを知りました。神戸では30年経った今も「午前5時46分57秒(地震の時刻)」で止まったままの時計が、無言の語り部となり見る人の心に風化させないよう訴えかけています。

 あれから30年、今日の受験という日を無事に迎えられたこと、それ自体が幸せなことだと感じる今日1月17日です。

 この週末は全国で大学入試共通テストが行われます。がんばれ受験生!

校長室のひとりごと「おじさんの特徴?」

 若者のSNSによるトラブルは一向に減少しません。年末の全校集会の「校長先生の話」ではスライドを流しながらSNS、インターネット社会の特徴や恐ろしさなどを全校生徒に話しました。これまでも学年や学級で注意を呼びかけてはいるのですが、生徒達は一般的な話として聞き流しているせいなのか、相変わらずトラブルが続いているため、全校に向け私が話すことにしました。

 私自身も、SNS(チャット機能)を活用しますが、生徒たちのトラブルとは違う意味で気をつけています。先日ドキッととする記事を見つけました。「直したいおじさん、おばさんの特徴」というSNS、特にチャット機能に関する指摘です。記事によると…

 ① 絵文字をやたらたくさん使う

 ② 文章がとにかく長く読みたくない

 ③ 延々に終わらないラリー

 ④ 「ヨ」「ネ」など文末にカタカナを使う

 ⑤ スタンプ乱用

だそうです。おじさん代表(?)の私などは「別に良いじゃん!」と思いますが、受け取った側のZ世代には「重く」感じてしまうようです。 気をつけます…