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校長室のひとりごと「次期学習指導要領」

 以前も話題にしたことがありますが、学校は文部科学省が定める「学習指導要領」と呼ばれる教育課程の基準に基づき日々教育活動を行っています。これは日本全国どの学校でも一定の水準の教育が受けられるようにと、各教科で教える内容や目標などが示されており、概ね10年ごとに改訂されています。現在の中学校学習指導要領は平成30年に改訂されたもので「社会に開かれた教育課程」「主体的・対話的で深い学び」「カリキュラムマネジメント」と大きく3つのポイントが掲げられています。本校でもこの3つのポイントの実現を目指し日々教育活動に当たっているところです。ところで既に次期学習指導要領改訂に向け文科省の各分科会において細かい内容の検討が進められています。道徳部会では10代の若者が巻き込まれるケースが少なくない「闇バイト」問題について検討を進めているそうです。また、生成AI(人工知能)の発達に伴い「フェイクニュース」問題を取り上げ、SNSが普及する社会の中での関わり方などが盛り込まれるよう検討が進んでいます。

 よく「先生ってあれもこれもと大変だよね」と言われることがあります。確かに教員の多忙化という言葉も近年では当たり前に聞かれます。現代社会では加速度的に変化が著しく、前述のように時代や社会に即した指導内容が増えてきます。しかし代わりに減らすということはほとんどありません。これも先生方が忙しい原因の一つかもしれません。