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校長室のひとりごと「ビースト」

 米国トランプ大統領が6年ぶりに来日しました。大統領専用機「エアフォースワン」で羽田空港に到着し、都内の米軍施設に向かうため大統領専用ヘリ「マリーンワン」に乗り換え、そこから大統領専用車で皇居に入り天皇陛下と面会されたと報道されていました。もともと車好きの私が注目したのは「ビースト」と呼ばれる大統領専用車です。移動中のテロから大統領を守るため特別な装備が施されていることは知っていましたが、都内を走るビーストの窓から手を振る大統領の映像を見て一層興味が湧き詳しく調べてみました。まず、車全体が厚さ5cm を超える軍レベルの装甲板で覆われ、ロケット弾が着弾したり近くで爆発が起こっても壊れないそうです。ドアに至っては厚さ20cm、窓は12cmの防弾ガラスという徹底ぶりです。タイヤは銃弾を受けパンクしても走行可能、車内は完全密閉されており化学兵器攻撃にも耐えられ、車内には暗視カメラ、酸素ボンベ、輸血用の血液製剤も装備されているそうで、正に「走る要塞」です。ちなみに普通の自家用車が車重1〜2トンなのに対して「ビースト」は車重約9トン、燃費は2.8km/lだそうです。

 また万全を期すために「エアフォースワン」「マリーンワン」「ビースト」は各2機、2台で移動し、どちらに大統領が乗っているのかわからないように移動するそうです。そのため通常は窓をスモークにしているのですが、昨日の移動ではビーストの後部座席で手を振る大統領の姿が見られたなど、安全な日本だからこその一幕だと感じました。