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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「ふたご座流星群」

 昼間は暖かいものの朝晩はめっきり冷え込み、 冬本番の乾燥した晴天が続いていますね。夜空を見上げればいつも以上に星がきらめき見える星の数も多いように感じます。今週末には今年最大で三大流星群の一つ「ふたご座流星群」が極大を迎えようとしています。今週末13日(土)夜から14日(日)にかけて、14日(日)夜から15日(月)にかけてが、流星群の活動が最も活発になる「極大」になると予想されています。振り返れば「〇〇流星群を見るぞ」と寒い夜中に夜空を見上げてみたところで、雲がかかっていたり、見る方角が良くなかったり、ちょうどのタイミングでよそ見をしていたりと、なかなか満足がいく流星群観測ができていませんでしたが、どうやら今回はチャンスのようです。というのも、まず方角は「ふたご座」から放射線状に広がって星が流れるので「ふたご座」がわからなくてもどの方角でも見えるそうです。また星が流れる数も空の暗いところで観測すれば1時間当たり30個~50個程度見えると予想されています。つまり、15分~20分程度空を見上げていれば確実に一つは流れ星を見ることができる計算になります。今週末は少しだけ夜更かしをし、ダウンコートを重ね着するなど最大限の防寒対策で夜空をじっと見上げてみようと思います。(最新の予報が変わり天気が心配ですが)

校長室のひとりごと「次期学習指導要領」

 以前も話題にしたことがありますが、学校は文部科学省が定める「学習指導要領」と呼ばれる教育課程の基準に基づき日々教育活動を行っています。これは日本全国どの学校でも一定の水準の教育が受けられるようにと、各教科で教える内容や目標などが示されており、概ね10年ごとに改訂されています。現在の中学校学習指導要領は平成30年に改訂されたもので「社会に開かれた教育課程」「主体的・対話的で深い学び」「カリキュラムマネジメント」と大きく3つのポイントが掲げられています。本校でもこの3つのポイントの実現を目指し日々教育活動に当たっているところです。ところで既に次期学習指導要領改訂に向け文科省の各分科会において細かい内容の検討が進められています。道徳部会では10代の若者が巻き込まれるケースが少なくない「闇バイト」問題について検討を進めているそうです。また、生成AI(人工知能)の発達に伴い「フェイクニュース」問題を取り上げ、SNSが普及する社会の中での関わり方などが盛り込まれるよう検討が進んでいます。

 よく「先生ってあれもこれもと大変だよね」と言われることがあります。確かに教員の多忙化という言葉も近年では当たり前に聞かれます。現代社会では加速度的に変化が著しく、前述のように時代や社会に即した指導内容が増えてきます。しかし代わりに減らすということはほとんどありません。これも先生方が忙しい原因の一つかもしれません。

校長室のひとりごと「プラマイゼロ?」

 世の中便利になると、それまでの何かを失っているように思えてなりません。例えば、自動車のナビゲーションがまだない時代は、運転しながら道路地図を膝に置き、信号待ちの寸暇を惜しんで進行方向に地図を合わせるようにひっくり返したり、曲がる場所を忘れないように交差点の名前を何度も繰り返しながらドライブしていたものです。そうして道を覚えていたように思います。今はナビに目的地をセットすれば画面を見なくても音声案内で目的地まで連れて行ってくれます。おかげでさっぱり道を覚えなくなりました。

 私はTVのニュース、情報番組、新聞、インターネットなどで様々な情報を仕入れています。最近の機器の進化もありインターネットには自動検索機能があり興味があるであろう情報をAIが予想し、次から次へと関連する情報を提供してくれます。例えば教育関係であれば、次から次へと新たな教育関係の情報の見出しが示されるため、教育関係で深掘りすることはできても、教育に関係のない未知の分野の情報に寄り道することが難しくなっているように感じます。情報が偏らないようアナログな新聞などもすすんで読むようにしています。

 数年前にテレビを買い換えました。別に映らなくなったわけではありません。付属のリモコンが壊れてしまったのです。家電量販店に行けばメーカーや機種に合う互換性のあるリモコンが売っていますが、どれも直近10年前後の機種にしか対応していません。電源や選局などはTV本体の裏から操作できるものの、それ以外の操作はリモコンでしかできず、やむなくテレビを買い換えました。ソファに座ったままで操作ができるリモコンは便利なのですが、いざというときに困ってしまいました。

校長室のひとりごと「今時はピッ!」

 師走に入り、めっきり冷え込むようになってきました。夏の「猛暑」「酷暑」の記憶はいつのまにか薄れてきています。野田市の中学校の体育館にエアコン(空調)を設置するための工事が始まっています。今年度と来年度に分け市内全ての中学校の体育館にエアコン設置が完了見込みです。もちろん「暑いから」なわけですが、中学校の体育館は災害や有事の際に避難所になることを考慮し、まずは中学校に設置だそうです。このように体育館にエアコン設置の動きは全国的に広まっており、既に設置が完了している市町村も少なくありません。「真夏の避難所」ということで、エアコンだけではなく飲料水の自動販売機を校内に設置している学校も増えています。高校や私学ならまだしも、さすがに公立の中学校に飲料水の自動販売機、古い考えの私には違和感があります。真夏に避難所としての水分補給という面ではありがたい限りですが、日常生活の中で中学生が利用するのかどうか、自治体によって判断が分かれているようです。日常的に中学生が使用している学校は、昼休みや放課後の部活動前後など自由に利用しているそうです。教員として一番気になるのはお金の管理です。既に自販機を設置し生徒が自由に利用できる学校は、今時はお金ではなくスマホで「ピッ!」と決済しているので金銭のトラブルの心配はないと話しています。「なるほど~」と納得しつつも、スマホを自由に持ってきて、生徒が自分で管理しているということに、驚きと頭の中の整理が追いついていない自分に気がつきました。

校長室のひとりごと「いったい何時?」

 日常の会話の中で、我が子たち(既に成人)と話がかみ合わないことがあります。どちらが悪いのかおかしいのか・・・というより昭和世代の私と若者ではそもそも認識が違うようです。先日「今何時?」と尋ねられ「12時10分前」と答えました。これを読んでいる皆さん、いったい何時だと思いますか?時計の針は11時50分を指していたので、私は「12時10分前」と答えたのですが、最近の若者は、12時10分前とは「12時10分の前」つまり12時7.8分だと認識するようです。屁理屈の多い我が子達だけかと思えば、どうやら最近の若者に多い認識の傾向だそうです。また「1,000円弱」とはいくら位を思い浮かべますか?私は980円位を思い浮かべますが、若者は「1,100円位」と思い浮かべる人も少なくないとか。なぜ1,100円かというと「1,000円」と「弱」を別々に考え、双方を足して1,100円と認識しているそうです。日頃から若返った先生方や中学生相手の仕事なだけに、相手の常識や認識を考慮することが大切だと感じました。

 日曜日、街中で会合があり妻に車で送ってもらいました。到着して車を降りる際に「お迎えは何時?」と聞かれ、「2時10分前頃」と答えました。しかし1時50分になってもお迎えは来ません。結局2時7.8分頃迎えに来てくれました。「まさか妻までも令和にアップデートか?」と思った瞬間「ゴメンうっかり忘れてた」という一言。お迎えが遅れたことの腹立たしさより、時間の認識が昭和世代で良かったと感じました。

校長室のひとりごと「便利だけどお節介」

 12月に入ると今年1年間を振り返るような様々なイベントが行われたりランキングなどが発表され、年末の一つの風物詩になっています。先日ノミネートされた新語や流行語の中から昨日「2025新語・流行語大賞」が発表されました。見事(?)年間大賞に輝いたのは「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」という高市総理の自民党総裁就任演説の一節でした。インパクトありましたもんね。せっかくなので他のトップ10も紹介しましょう。「トランプ関税」「国宝(観た)」「二季」「エッホエッホ」「古古古米」「ミャクミャク」「緊急猟銃/熊被害」「戦後80年/昭和100年」「オールドメディア」でした。また審査員特別賞として「ミスタープロ野球」、受賞者は巨人軍の終身名誉監督の長嶋茂雄さんと発表されました。

 同様にこの時期気になるのが清水寺で発表される「今年の漢字」です。「ところで今年の漢字の発表はいつだろう」と検索すると12月12日「漢字の日」に発表されると書かれていました。そして驚いたことに「今年の漢字発表はいつ?」と検索しただけなのに、AIによる予想が表示されました。「米」「熊」「万」「暑」などの漢字が予想されており、何だかうれしい反面、発表当日の楽しみが少し減ってしまったかのような微妙な感覚でした。実際のところAI予想の中から今年の漢字が選ばれるのでしょうか。

校長室のひとりごと「伝統文化の継承」

 いよいよ12月、令和7年もあと一カ月となりました。あと一カ月だと思うと「あれもやらなきゃ」「これもまだやってないな」などと、やけに慌ててしまいます。

 昨日「野田市民俗芸能のつどい」が行われ本校の特設郷土芸能部が出演しました。特設郷土芸能部は、最後の大会を終えた3年生の有志が集い、夏休みから地元の「中里喜楽会」の皆さんのご指導のもと活動を始めます。演ずるのは里神楽「獅子起こし」、里に降りてきた獅子が餌を見つけ食べているうちに眠り込んでしまい、それを見つけた町人達が獅子を起こそうと、そして起きた獅子との騒動を笛や太鼓のお囃子に合わせて舞うもので本校に30年以上伝わる郷土芸能です。この「獅子起こし」は「文化祭」「ふれあいの広場」そしてこの「民俗芸能のつどい」で披露しています。これからも後輩達に受け継がれこの川間の地に根づき続けることでしょう。

 野田市には各地区に古くから伝わる地域色豊かなお祭り、そしてそのお囃子や神楽などが今もたくさん残っており、今回は本校以外にも、中央小学校、宮崎小学校、清水台小学校も発表し、また一般の各保存会等の皆さんも演じてくれました。こうした郷土に古くから根付く民俗芸能は、今に生きるものとして次の世代に継承しなくてはならないと改めて感じさせられました。

校長室のひとりごと「鶴は千年・亀は万年」

 昨日「サンディエゴの動物園で推定141歳のガラパゴスゾウガメが長い一生を終えた」というニュースが報道されていました。そういえば昔から「鶴は千年、亀は万年」と鶴や亀は長寿の象徴のように例えられてきましたが、まさか141歳とは驚きです。いつものようにネットで長寿について調べてみたところ、まず鶴ですが上野動物園のタンチョウが36年間生きたという記録が残っています。これが公式の最長寿だそうですが、非公式ではオウムやインコは鳥の中でも長寿で100歳を超えると言われているそうです。亀はと言えば、ガラパゴスゾウガメが175歳、アルダブラゾウガメが200歳以上という記録が残っているそうです。「鶴は千年、亀は万年」とまではいきませんがどちらも長寿には変わりありませんね。更に気になり長寿の動物について調べてみるとびっくりの結果でした。アイスランドガイ(二枚貝)の507歳が科学的に証明されており最長寿、ついでニシオンデンザメとシロナガスクジラが共に推定500歳以上、馴染みある鯉は200歳以上の記録があり、ハマグリも200年以上生きるとされています。いずれにしても長寿の動物の共通点はゆっくりとした代謝、細胞の修復能力の高さ、そして安定した生態環境だそうです。ちなみに人間の最長寿はフランス人女性の122歳という記録が残されているそうです。

校長室のひとりごと「宇宙ゴミ」

 空気が澄んでいるこの時期、夜空を見上げる機会が増えたように感じています。人工衛星をはじめ科学技術の進歩に伴い宇宙の謎も少しずつ解明されてきています。しかし宇宙開発が進み我々の生活が便利になる反面、問題も持ち上がっています。「宇宙ゴミ」です。「宇宙ゴミ」とは人工衛星やロケットの残骸で、地球近くの軌道を高速で周回しており、それが人工衛星などに衝突でもすれば破損はもちろん大変なことにもなりかねない無視できないゴミのことです。この「宇宙ゴミ」は現在推計で10cm超の物に限っても約5万個あると言われています。そしてこの「宇宙ゴミ」対策としてロボットアームで掴み回収する、レーザーで除去するなど様々な研究が進められていますが、これらは大がかりな設備・費用が必要になることから実用化には至っていません。そんな中、宇宙関連事業を手がけ3年の企業が「宇宙ゴミ」自体の発生を防ぐ装置を開発しました。この装置は新たに打ち上げたロケットや人工衛星が役目を終えたあと、樹脂製の膜が船の帆のように開き、わずかにある空気抵抗を利用し、周回軌道から離脱させることで徐々に落下を促し大気圏で燃えて消滅するという仕組みです。今後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のH3ロケットにこの装置を搭載し実証実験を行うそうです。

 漠然と宇宙に興味を持ち「より遠くの星」「より新たな発見」など目先のことだけに注目していましたが、そのために発生する「宇宙ゴミ」について考えたことはありませんでした。

校長室のひとりごと「経営者の視点」

 もともとは一人の教員でしたが今は学校長という立場で中学校に勤務しています。直接生徒を指導する場面もほとんどなく、専ら「経営者」の視点で日々学校に勤務しています。文部科学省や千葉県の掲げる教育施策はもちろんのことですが、社会の変化や時代の流れなども考慮しつつ、定期的に経営の方向性を先生方に示しています。その経営の方向性を決めるために大切にしていることは、生徒達の実態です。どんな立派な経営の方針を掲げようと本校生徒の実態に即していなくては、ただの「絵に描いた餅」にすぎませんから。そして生徒達の実態を掴む一つの手段として年4回の定期テスト後に全校生徒対象に実施している「アンケート」があります。内容は定期テストへの取り組みを振り返るような設問や日々の学習について、学習以外での家庭での生活などについての設問です。例えばアンケートの中には「塾や習い事」についての設問がありますが、これにより生徒達の放課後の時間の使い方や様子を掴むことができます。また「自己肯定感」についての設問での回答の割合により教師の生徒への関わり方を示すことができます。「社会や地域」に関する設問では、学校としての地域への関わり方などを示してきました。

 11月も下旬になり、少しずつ次年度の青写真を考え始めます。生徒達は毎年1/3ずつ入れ替わりますからその年、その時ごとに正しく生徒の実態を把握し学校経営の具体的な戦略を先生方に示し、同じ方向で生徒たちと接することが大切だと感じています。

校長室のひとりごと「竹林の小径」

 京都といえばどんな風景、景色を思い浮かべますか?6月に行った修学旅行3日目は、嵐山方面の散策で「竹林の小径(こみち)」に行きました。この「竹林の小径」近辺は平安時代に貴族の別荘地だったそうで、手入れされた竹林が両側を覆う400mほど続く道で、小倉山歴史的風土特別保存地区の日本を代表する景観の一つです。行ったことがなくても一度はその映像や画像を見たことがあるのではないでしょうか。実際にこの小径を散策すると、両側の竹が道を覆い、その間から微かな木漏れ日が、日常の雑踏を忘れさせてくれる心地よい空間です。

 近年京都はオーバーツーリズムが問題となっていますが、6月の修学旅行でも「竹林の小径」は混み合い「人・人・人・・・」でした。それでも特別な景観に、初めての生徒達は感激していたものです。その「竹林の小径」での問題が話題になっています。「落書き」です。青々と立ち並ぶ竹に無数の心ない文字や記号が深く刻みつけられ、その被害は実に350本とも言われています。落書き被害は7.8年前から確認していたそうですが、ここ1.2年で急増しているそうです。これらの落書きは竹の表面を削ってしまっており、そこから竹が弱り枯れてしまう原因にもなり安全性の面でも大きな問題です。落書きが酷く弱ってしまった竹はやむをえず伐採される措置がとられるそうです。日本が誇る美しい景観を守るために、国籍などは関係なく観光客一人一人のマナーが問われています。

校長室のひとりごと「飛行機雲」

 今日のように空気が澄んだ今の季節、晴れた空を見上げるのは気持ちの良いものです。ここ野田市は飛行機の航路になっているため、空を見上げると通過する飛行機も見ることができます。そう言えば「飛行機雲が残ると雨が降る」という言い伝えがあります。これにはそれなりの根拠があるようです。飛行機雲とは飛行機の燃料が燃えるときに発生する水蒸気が雲の原因ですが、上空が乾燥しているようならすぐに飛行機雲は消え、逆に上空の湿度が高ければ、いつまでも飛行機雲が残り、飛行機が尾を引いたように見えるそうです。そもそも上空の湿度が高い状態とは、低気圧が近づいているなど雨雲が近づいているサインだと言えるため「飛行機雲が残ると雨が降る」という言い伝えは、概ね正しいと言えるでしょう。同じように「猫が顔を洗うと雨が降る」という言い伝えもあります。猫にとって敏感なセンサーでアンテナ的な存在の「ひげ」、この「ひげ」は微妙な湿度の変化を感知しますが、そのひげの湿度を嫌がり顔を洗う仕草をしていると言われています。ただ、そもそも猫のグルーミング行動の一つですから「偶然では」という説もあります。この言い伝えには、いわゆる科学的な根拠はありません。我が家の3匹の猫について観察し「猫が顔を洗うと雨が降る」を実証実験、データ集めをしてみようと思います。(でも今朝も顔を洗う仕草をしているように思いますが・・・)

校長室のひとりごと「市長と話そう集会」

 今日は「市長と話そう集会」が行われます。これは野田市長が年一回、市内の全小中学校を訪問し、次世代の地域を担う小中学生の生の声を聞き、今後の市政のヒントになればと始められたものです。一方生徒達にとっても、直接市長さんと対面で歓談し、市政についてや野田市の未来についてなどの質問や意見を交わすことで、野田市民としての自覚が高まるきっかけになっています。学校によってこの集会の持ち方は異なり「全校集会」のように全校が一堂に会する集会形式だったり、学級や学年の代表が参加し学級の考えや質問などを投げかける形式だったりと様々ですが、今回本校は、予め各学級で募った質問を学級の代表生徒が市長さんに尋ねる方法で会を進めます。生徒達が野田市、野田市政についてどんな疑問を持っており、直接どんな質問するのかといえば、例えば「野田市の魅力と野田市の課題について」「市長という立場で具体的に中学生に何を望むことは何か」「昨今の集中豪雨などによる野田市の水害対策」「市としての少子高齢化対策」など多方面にわたって質問するようです。

 今日の「市長と話そう集会」を受け、代表生徒が今度は各学級に報告することで市長さんのお考えや市政、更には自分たちに課せられた諸課題などについてを共有し、次の世代を背負って立つ中学生が「ふるさと野田」について考えを深めるきっかけになることを願っています。

校長室のひとりごと「野田の恵みを味わう」

 今の給食は本当に美味しいです。各校の栄養士さんが栄養バランスを考え抜いた献立で、生徒たちにも好評です。翌月の献立表が配られるとすぐに、私の好物にはマーカーで印をつけ校長室の一番目立つ場所に掲示するほど楽しみにしています。このホームページでも毎日の給食画像を掲載しているので納得していただけるのではないでしょうか。

 今日の給食は「野田の恵みを味わう給食の日」ということで、市内の小中学校で統一メニューです。献立メニューは「クリームライス、鶏肉の香草パン粉焼き、シューブレザ、ガルビュール、牛乳」です。と言われたところで私には鶏肉だということはわかって、それ以外は聞きなれない料理名なのですが、野田市の恵みである地元の食材を使っているところがポイントです。例えばお米は野田市の水と土から作られた「黒酢米」、この地域の農家さんが丹精込めて育てた「ほうれん草」、そして水はけの良い関東ローム層で育てられた色が濃く甘みが詰まった「ニンジン」など地産地消の食材を存分に生かした献立メニューです。校長の重要な仕事の一つに給食の「検食」があり、子供達が食べる30分前には「検食」、生徒が安全に美味しく食べることができるかをチェックします。ですから今日も生徒たちより一足先に「野田の恵み」を味わうかと思うと今から楽しみでなりません。

校長室のひとりごと「ドローンハイウェイ構想」

 千葉県北東部に位置し利根川の流れに抱かれ豊かな自然と積み重ねられた歴史ある「東庄町」をご存じでしょうか。イチゴ狩りが有名で私も子ども達が小さい頃に数回訪れている町です。誕生70周年を迎えた東庄町も人口流出、少子高齢化が加速度的に進み、新しいまちづくりに取り組んでいます。2023年3月に統廃合で使われなくなった小学校跡地に「東庄町ドローンパーク」が誕生しました。ここではドローン技能の習得、技能証明書の取得ができる教習所、産業用ドローンの修理を行う技術センター、農業用薬剤散布、スマート農業の支援など次の社会を見据えたドローン活用の中枢的な役割を持った場所です。東庄町の唯一の中学校では基本的に自転車による遠距離通学の生徒が多く、登下校の見守り活動も大変だったそうですが、今は週2回ドローンによる通学路の上空からの見守り活動を行っており、見守りの効率化だけではなく、ドローンに設置されたスピーカーを通して注意喚起も可能で犯罪抑止の効果もあるそうです。また利根川沿いという立地をいかし近隣自治体と壮大な計画「ドローンハイウェイ構想」が持ち上がっているそうです。これは市街地では心配な「もしものとき」の安全性も考慮した利根川上空をメインルートとするドローンによる物流の常時運用化を目指すというものです。

 かつては関東の物流の支えだった利根川水運を思わせるような壮大な「ドローンハイウェイ構想」、いずれ利根川の上流、ここ野田市にいながらドローンが東庄のイチゴを運んでくる日が来るのでしょうか。

校長室のひとりごと「デフリンピック」

 もともと体育教師の私は、これまで様々なスポーツを経験し、様々な角度からスポーツに関わってきました。そんな私なりの持論ですが、スポーツで一番大切なことは「情報」だと思っています。もちろん技術や体力、経験、時には「気合い」なども大切ですが、それらを最大限に発揮するためには、その時の気温や風、湿度など外的な情報を正しく判断し分析すること、つまり「情報分析」が大切です。では天候などの外的な情報をどうやって入手しているかと言えば、肌に当たる風の強さや風向き、体感で得る気温や湿度、会場の喧噪や様子など、いわゆる「五感」と言われる感覚が中心です。

 さて、日本で初めての「デフリンピック」が東京で開催されます。デフリンピックとは耳の聞こえにくいアスリートのための国際スポーツ大会で、五輪やパラリンピックのように4年に一度の開催、第1回の開催は1924年にフランス、パリでの開催でした。そして100周年の今大会が東京で明日開幕します。話を戻しますが、スポーツで大切な外的な情報の中には「耳」から得る情報も少なくありません。例えばスタートのピストルの合図、ゲーム中の審判のホイッスル、会場の応援の様子など・・・例えばデフリンピックでは陸上の短距離はスタートライン上の「スタートランプ」が赤く光れば「位置について」赤から黄色に変われば「用意」青に変われば「ドン!」というように、本来は「耳」から得る情報を「眼」からの情報「視覚による情報保証」が各競技でなされているのがデフリンピックの大きな特徴です。私の教え子もサッカーで出場します。デフリンピックに注目したいと思います。

校長室のひとりごと「世代を超えての交流」

 昨日は、3年生全員で尾崎小学校を訪問しました。市内小中学校音楽会で3年生の学年合唱を披露しましたが、その歌声、楽しそうに唄う3年生の姿が各学校の先生方の目にとまり、ぜひ小学生達に見せてあげたいという尾崎小学校の先生方のお願いを受けての訪問でした。小学生の前で誇らしげに唄う3年生、笑顔で体でリズムをとりながら見る小学生、双方にとって良い経験となったようです。

 明日は川間地区社会福祉協議会主催の「ふれあいの広場」です。この川間地区の地域行事では一番規模の大きな行事で、会場となる本校に多くの地域の皆さんが来校します。約5年間のコロナ禍で学校と地域との関わり、人と人との関わりが、途絶えてしまいました。感受性豊かで多感な中学生にとって、人と人との関わり、更には世代を超えての交流は何より大切なことだと常々感じています。この「ふれあいの広場」という地域行事に一部の発表生徒だけではなく多くの生徒が関わることができないかと社会福祉協議会の皆さんに無理にお願いし、今日の事前準備、明日の運営にも生徒が携わるという「協賛」という形で今年も本校は関わらせていただいています。

 3年生は、受付や総合司会をはじめ各ブースでお手伝いさせていただくことで、様々なことを肌で感じ地域の一員としての自覚を高めてほしいと思っています。1.2年生はそれぞれ学年発表、全校発表の合間に、地域の一員として活動する3年生の姿を見て来年、再来年の自分の姿と重ねてほしい、そんな「ふれあいの広場」になることを願っています。

*月曜日が振り替え休業になりますので、次は18日(火)です。

校長室のひとりごと「希望ナンバー」

  全国各地で手軽な足としてコミュニティバスが運行されていますが、我が野田市にも「まめバス」と呼ばれるコミュニティバスが運行され市民の足となっています。車体は野田市の名産「枝豆」色(黄緑色)に塗られ、フロント上部には「枝豆」のモチーフが施された可愛い小型バス、どこまで乗ってもワンコイン100円で乗車できることから、何台かある「まめバス」には「100」のナンバープレートが付けられています。また「野田市制75周年記念事業」の一環として、3月より「幸運を呼ぶまめバス」としてピンク色にラッピングされた特別仕様の一台が運行しています。ナンバーは「100」ではなく、末広がりの「8888」だそうです。

 ナンバープレートといえば、登録時に数千円払って「希望ナンバー」を付ける人が増えていますね。近年よく見かけるのが「358」、風水などから縁起が良い数字を合わせた3桁の数字です。またよく見かけるのが、パトカーの「110」、消防車や救急車の「119」「4771」。また名字を数字に当てはめた「141」「510」「310」「3110」や、犬好きの「9911(クンクンワンワン)」サーファーの「1173」など、気にしてみると実にユニークなナンバープレートを付けた車が走っているものです。皆さんの身の回りにも、このような希望ナンバーを付けた車が走っているかもしれません。

校長室のひとりごと「インフルエンザ」

 インフルエンザの流行が例年より早く、報道されているように全国的に学級閉鎖、学年閉鎖をしている学校も少なくありません。千葉県や他県でも「インフルエンザ注意報」が発令されており、本校でも先週末あたりから3年生を中心にインフルエンザが出始めています。冒頭で「今年は例年より早い」と書きましたが、例年であれば年明けの入試に備え、多くの3年生は12月にワクチン接種をするというイメージでしたが、今年はワクチンを接種する前に流行が始まったというところでしょう。ある医師によれば、大阪万博に世界中から人が集まり、冬のインフルエンザの時期に当たる南半球の人も多く日本を訪れたことも、この流行の時期の早さに影響しているのではないかと話しています。新型コロナ感染症を経験している我々にとってはインフルエンザなどの感染症対策は慣れていると思いますが、改めて予防策を確認しておきましょう。

  ・正しい手洗いやうがい

  ・マスクの着用

  ・休養と栄養で免疫力を高める

  ・人混みをできる限り避ける

  ・室内を適温、湿度を保ち、定期的に換気をする

  ・そして何よりワクチンの接種  など

 何しろ高熱が出るのがインフルエンザ、辛いインフルエンザにかからないように気をつけましょう。

校長室のひとりごと「1並びの11月11日」

 猛暑もいつの間にかおさまり、過ごしやすい日が続いています。例年思うことですが「秋・春」が短く、季節が「二季」になってしまうのかと不安になってしまいます。秋の深まり(冬の到来)を感じる昨今、気づけば校庭のイチョウは黄色く色づき始め、猛暑で葉焼けしてしまったもみじも、薄ら赤く、校庭の景色からも秋(冬)を感じる季節となってきました。

 ところで、1位は8月8日で69件、2位の10月10日は63件、3位は11月11日で61件・・・ これは何の順位でしょうか?日本記念日協会が認定した「記念日」の数が多い順のベスト3です。数字の「1」の形が4つ並んでいることから、今日11月11日は3番目に記念日が多いそうです。例えば「ポッキー&プリッツの日」「うまい棒の日」「きりたんぽの日」「チンアナゴの日」など確かに棒状の物が記念日になっています。一方変わり種としては漢字では「十一」と書くためプラス・マイナスで「プラズマクラスターの日」と言うのもあるそうです。「ポッキー・プリッツの日」が制定されたのは「1」が6本並んだ平成11年11月11日だそうです。ちなみに1位の8月8日には「世界のこの日(日本の猫の日は2月22日)」や「そろばんの日」などがあり、2位の10月10日には「眼の愛護デー」「銭湯の日」などがあるそうです。世の中には様々な記念日があるものですね。