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校長室のひとりごと「ポチる」

 先日、6年度実施の「国語世論調査」の結果を文化庁が発表しました。調査は1995年から毎年実施されており、対象は全国の16歳以上の男女です。調査は多岐にわたっていますが、本来の言葉の意味と違った意味で使われている言葉についてメディアでも紹介されていました。

『にやける』は本来の「なよなよしている」ではなく「薄笑いを浮かべている」と本来とは違った意味で使っていると回答した割合は81.9%。また『役不足』は本来の「力量に対して役目が軽すぎる」ではなく、逆の「役目が重すぎる」と回答したのは全体の約半数48.9%だったそうです。

 調査では他にも「新しい表現」について尋ねており、次の各表現を使うと回答した割合は「エモい(17.8%)」「ポチる(32.0%)」「映える(50.4%)」だったそうです。これらの表現以外にも「さくっと」「まったり」「もふもふ」などについても調査対象の半数以上が「使っても別に気にならない」と回答したそうです。この調査を実施した文化庁国語課担当者は、語感からくる言葉のイメージやニュアンスを持てる表現なら相手に伝わりやすく広まりやすいと分析し、またSNSの普及が文字や語句、言葉の使い方に影響していると調査対象の9割近くを占めていたとも話しています。

 改めて「言葉」を正しく、そして本来持つ意味についても正しく理解したいと感じました。