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校長室のひとりごと「熊」

 連日、報道されている「熊」関連のニュース、全国的に熊の目撃情報、農作物被害、人的被害が報じられています。今年の熊による人的被害はここ数年間で異例の増加ペースだそうです。専門家は、東北や北海道で記録的な少雪もあり熊の冬眠が例年より早く明けたこと、ブナの大凶作など猛暑による深刻な餌不足などが影響していると話しています。また、秋めいたとはいえ、例年より冬眠に入るのが遅く12月末まで注意が必要だとも話しています。

 先日、文部科学省は異例とも言える熊対応策を全国の学校に(教育委員会経由)通知すると報じられました。全国各地で熊の目撃情報が相次ぎ、その近隣では「休校」や保護者の車での送迎で登下校する学校も出ています。特に北海道や東北地方などでは市街地でも目撃情報があり、通常の生活ができない状況を思えば納得できる対応かもしれません。この通知は環境省の熊出没時のマニュアルを参考に「学校のゴミ集積場所は施錠する」「登下校中など熊の足跡を見つけたらすぐにその場を離れる」等が示される予定だそうです。そんな中、昨日は小学校や高校に熊が出没した映像が報じられました。幸い子ども達に被害はなかったものの心配はつきません。

 「熊なし県」の千葉県に暮らしていることもあり、どこか他人事のように捉えてしまっていましたが、近県でも目撃情報があることからも、この文部科学省の通知文に沿って生徒達に注意喚起していこうと思います。考えが甘いかもしれませんが、なんとか人間と熊と上手に共生できないものでしょうか。