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校長室のひとりごと「学級の合唱」

 いよいよ東部中との合同開催「共栄祭」当日を迎えました。初の試みとなる文化祭の「合同開催」、心配もありますが今から楽しみです。午前の部は「弁論」「英語スピーチ」などの学校代表生徒の発表や「祝いの手打ち」「郷土芸能」「吹奏楽部発表」を、午後の部では両校交じっての「合唱コンクール」、学級ごとの合唱で全員がステージに上がります。「業務改善」や「行事の精選」が進む今の時代に、なぜあえて「学級の合唱」なのか、そこにはこだわりがあります。先生方にはそのこだわりを理解していただいた上で各学級練習を重ねてきました。これは東部中も同様です。コロナ禍を経て、人間関係を構築するのが苦手な生徒も増え、本来学級の中で様々な経験をしながら身につけてゆくはずの何か大切なことが後回しになっているような、そう感じることが多々あります。合唱を仕上げるには様々なことを合わせなくてはなりません。「音程を」「指揮者に」「息継ぎを」「気持ちを」「パートごとに」など多くのことを合わせなくてはなりません。学級の合唱は合唱部でも合唱団でもありません。音楽が得意な生徒もいれば苦手な生徒もいます。だからこそ合わせることは難しく、一曲を仕上げるまでには「紆余曲折」があるわけです。どの学級もその紆余曲折を乗り越えて今日を迎えました。賞を目指しやりきったからこそ、競い合うコンクールの意味があり、結果として賞をとれてもとれなくても学級集団は成長します。学級というただの人の集まりから、意味を持った仲間、学級の絆を育むことが出来る、それが「合唱」なのだと信じています。今日は大きなホールに各学級の「自分たち色」の合唱が響くことを願っています。