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校長室のひとりごと「読書の日」

 昨今、若者の読書離れが気になります。これには学校としても少々責任を感じているところです。数年前まで多くの小中学校では「読書の時間(朝読書)」をカリキュラムに取り入れていました。これをお読みの皆さんには「朝自習」の時間に読書を取り入れていた、と言えばイメージが掴めるでしょうか。毎日10分~15分でも読書に触れる時間があり、それが読書の習慣に繋がっていたことは否めません。しかし、コロナ禍頃からでしょうか、教員の時間外勤務時間の削減の動きと相まって、特に中学校では一日のカリキュラムを見直す動きが出てきました。勤務時間内に部活動の時間を確保するためです。本校も例外ではありません。そこで「朝読書」の時間をなくし、登校後、朝の諸連絡を済ませ1時間目の授業開始としています。中学校の場合は年間1015時間、週29時間、1単位時間は50分の授業を削るわけにはいきませんから、ある意味苦渋の決断と言えます。では中学生に読書は必要ないのかと言えばそうではありません。ゲームやSNS、動画など眼から入る情報ばかりの世の中だからこそ、読書により「文字」や「文章」から想像を巡らせる、読み取る力は子ども達に培ってほしい能力の一つだと考えています。

 10月27日、今日は「読書の日」です。そして11月9日までが「読書週間」でもあります。秋の夜長、子ども達に読書を勧めるのはもちろんですが、私も文字や文章の世界に浸ろうと思います。