八木崎小学校 校長室より

2017年6月の記事一覧

規律ある国

電車通勤をしているからだろうか、数年前から駅の改札付近に「無料のレンタル傘」を見かけるようになった。電車内に置き忘れた傘の再利用策のようだ。無料で貸し出し、どのくらいの率で返ってくるのだろうか?少し気になる部分である。
今日の新聞に同様の記事があった。大手清涼飲料会社ダイドードリンコが自動販売機に無料レンタル傘を備え付けたという記事である。自動販売機の側面に入れ物を付け、西武鉄道で忘れられた傘も一部活用するそうだ。会社は、社会貢献だから返却率は気にしないらしいが、試験的に行った場所では70%だったらしい。
規律ある日本人が多い『日本だからできる無料レンタル傘』ではないだろうか。たとえ誰も見ていなくても人様の物という意識が働けば、また、そのおかげで濡れずにずんだことへの感謝の気持ちがあれば、必ず返却するのが日本人であろう。
そういえば、市内の某中学校では、今も校内に『無人購買部』が存続しているという。なんと素晴らしい中学校だろうか!春日部の誇りである。
※購買部・・・学校などで、購買組合の制度にならって、学用品などを安く販売する所。

29連勝!!

藤井聡太四段が、東京の将棋会館で行われた竜王戦決勝トーナメントで29連勝を達成し、歴代1位となった。
対局は、午前10時から始まり、約11時間半にわたる熱戦の末、91手目で藤井四段が勝ち、最多連勝記録も30年ぶりの更新となった。  
藤井四段は、対局で勝利をおさめたあとの感想戦で、今までも「望外」「僥倖」など古風な言葉を発していたので、今回も、勝利をどんな言葉で表現するのか興味深かったが「自分でも信じられない」「非常に幸運でした」などと話したそうだ。ちょっと期待していたのだが・・・。
それにしても、この所、中学生の活躍が目覚ましい。数年前、ゴルフ界にスーパー中学生が誕生したが、その後も、水泳や卓球の世界にも世界レベルの中学生が誕生し、これからの活躍が楽しみである。
八木崎小にも、囲碁や将棋、バドミントン、野球、サッカー・・・各種スポーツ等にがんばっている子がたくさんいる。八木小OBの有名人にも茂木健一郎氏をはじめたくさんいらっしゃる。八木崎っ子の将来が楽しみである。

名前があれば・・・

前から気になっていた職員室にある落とし物置き場。たまる一方で、物があふれている。時折、「落とし物置き場を見させてください!」という子どもの声が聞こえるが、滅多に探していた物と出会えない。
気になっていたので、午前中に整理することにした。
一番多かったのは、ポケットティッシュ。2番目が、タオル地のハンカチ。3番目は、なんと!洋服。自分が着ていた物が分からないのか?冬物のコートやジャージ、スエットが目立つ。めずらしいものでは、歯の矯正金具。水筒も数本あった。(記名されていれば・・・)
名前が書いている物もあったので、名簿と照らし合わせながら、付箋に現在の学年クラス名前を書いて担任の机上に十数人分。しかし、無記名のもの百数十点は、持ち主が分からない。このままだと廃棄処分か?
物が豊かになり、低価格のものが出回り、大事に使う気持ちが薄れているのだろうか?先日、名前がついた傘6本を持ち帰ろうとしていた子がいた。傘って、1人に対してそんなに必要?考えさせられる光景だった。
保護者の皆様、我が子の持ち物には必ず記名してください!

小学1年生、頑張る!

最近、1年生の算数の時間にお邪魔することが多い。足し算をやり始めたと思ったら、もう引き算の学習に。まだブロックを使って、左から1.2.3.4..,と数えているのに、もう引き算か!
5のまとまりの概念がある子は、計算が早いが、全て、「いち、にー、さん・・・」と数えている子にとっては大変な学習だ。家でどれだけフォローしてくれるかが鍵となりそうです。

お日さまのにおい

ふと、手元にある柿の種の袋に目が行った。「お日さまの匂い、その正体はコレ」という題名に惹かれ読み始めた『こばなしのたね』。
天気のいい日に干した布団。家の中に取り込んだ直後、布団に顔を近づけると「お日さまの匂い」を感じることがある。その正体は・・・
『日光に含まれる紫外線が、綿を作るセルロースなどの物質をわずかだけ分解し、アルデヒドや脂肪酸、アルコールなどの物質に変化したもの』とある。
これらは揮発性なので、しばらくすると消えていく。
幸せな気持ちになる「お日さまの匂い」の秘密は、科学的なものだったのです。
~○田製菓(株)さんからの情報でした~

横浜で研修

今日から二日間開催される関東甲信越地区小学校長研究協議会神奈川大会のため横浜に来ている。
行きの車中でのこと。ふと一つ先の車両を見ると、お腹の大きな女性がつり革につかまって本を読んでいた。周りには大学生や社会人が座っているが、誰も席を譲ろうとしない。スマホに集中?していたり、寝ていたり•••。また、右手には高齢の方が立っていて、その前には、若い女性たちがスマホや化粧をする姿。結局、大宮まで動きはなく、お二人とも降車した。
7月の全校朝会の内容が固まった。

アニメから学ぶ

アニメにも感動する言葉が、たくさんちりばめられている。ドラえもんや名探偵コナン、宇宙兄弟などが有名である。
「言葉は刃物なんだ 使い方を間違えると厄介な凶器になる。言葉のすれ違いで、一生の友だちを失うこともあるんだ。一度すれ違ったら、二度と会えなくなっちまうかもしれねえぜ」
というコナンの言葉は、機会あるごとに先生方にも紹介している。
また、ドラえもんに登場するしずかちゃん。のび太との結婚を控えた前夜、パパから、生まれたときからの感動的な話をされ、最後に、のび太との結婚に対する不安な気持ちを伝えると、パパは、
「やれるとも。 のび太くんを信じなさい。
 のび太くんを選んだきみの判断は
 正しかったと思うよ。
 あの青年は人のしあわせを願い、
 人の不幸を悲しむことができる人だ。
 それがいちばん人間にとって
 だいじなことなんだからね。
 彼なら、まちがいなくきみをしあわせにしてくれると
 ぼくは信じているよ」
と。
我が子にこんな話ができるパパに私もなりたい。

放課後子ども教室

今年度第1回の放課後子ども教室が開催された。内容は、漢字の勉強。約130人の児童が参加した。
5時間授業をやった後の放課後の時間を使い自ら学習をする子どもたち。着席すると、すぐに持参したドリルを始める姿に感心する。一方で、べちゃべちゃおしゃべりをしていて、何をしに来たのか分からない子どもの姿も。目標のあるなしで、こんなにも違うのかと再確認させられた放課後である。
それにしても、ボランティアの皆様には、感謝!感謝!である。初回の混乱はあったが、本日の反省を活かし次回に備えてくれることであろう。漢字学習教室を充実させるためにも、多くの保護者・地域の皆様の支援をお願いしたい。『地域の宝物(=子どもたち)』をよりよく育てるために。

ストロベリームーン

昨夜の満月は、『ストロベリームーン』といって、ネット上では話題になっているらしい。今年1年で、月が地球から最も離れ、一番小さく見えるのは事実だが、イチゴのように赤く見えるというのは、疑わしい。朝日や夕日が赤く見えるのと同じ原理で、月も昇り始めと沈む時は赤く見えるというのが正しい説であろう。ちなみに、アメリカでイチゴの収穫が始まる6月に見える満月ということでこの名称がついたという記事もあった。私も月を撮影してみたが、デジカメでは、無理だった。ただ、いつもの満月より小さく見えることだけは確認できた。
今日、明日と、ウイングハットでドッジボール大会が開催されている。本校からも約80名の八木崎っ子が参加している。ぜひ、ドッジボールを楽しんできて欲しい。そして、ドッジボールをとおして、他の小学校の人と仲良くなり、1人でも多くの知り合いをつくってきて欲しいと願う。

大人の教育は・・・

1年生の下校時に正門から用水路までを行ったり来たりして下校を見守っていたときのこと。私の目の前に高級車が停まった。助手席側の窓が下がると、年配の男性が「あんた、学校の先生か。」そうだと答えると「なんとかなんないか。あれ、あんたの所の保護者だろ。道路に平気で駐車して、自分の子どもを乗せているぞ。公園の方にもたくさん停まっている。多くの子どもが下校しているのに、平気で停めているんだ。この道路を使っている者にとっては、いい迷惑なんだよ!しっかり教育しろよ!」とお叱りを受けた。「申し訳ありません。保護者の方にも注意を呼びかけておきます。いい情報ありがとうございました。」と、その場は応対した。
しかし、学校は大人の教育までやるところだろうか?我が子のことしか見えない親を、どう教育しろというのか。注意を呼びかけることはやぶさかでは無いが・・・。
いつの頃からか、何でも学校にという風潮が。迷惑なら、その場で注意をすればいい。これは、いろいろ事例に当てはまる。直接やれば簡単にいくことを、学校を介してやろうとする事例が多くある。自分は、悪者になりたくないという気持ちがそうさせているようだ。
道路は駐禁。ハザードランプを点滅させて我が子が来るまで路駐していることが、他の迷惑になっている。駐車していることで死角ができ、子どもたちの危険が増していることに気づかない大人。「そこには、自分さえよければ」の考え方も見え隠れする。
そんな大人にならないよう、目の前の子ども達を育てていきたいと思う。
某市の教育長さんなら、「どんどん警察に通報してください」と返すところだろうか。

ニュースです!

平成28年度のベルマークの合計点数は、154003点。これは、埼玉県内で18位の点数で、春日部市内1位であった。県内で参加している幼稚園や学校数は、1120校あるそうだ。
今年度は、八木崎っ子のかかわりを多く設定したので、この点数がどこまで伸びるか、今から楽しみである。順位ではなく、点数である。昨年度の154003点が、まずは、今年度の目標となろう。子どもたちは、「放送で全校に呼びかけたい」、「私たちも切る」、「分類する」「商店街の方にお願いして箱を置かしてもらえないかな」等と張り切って活動してくれている。ありがとう。

子どもの歯にもっと関心を!

年度当初の各種健康診断が一段落した。毎年行っているこの学校健診は、学校保健安全法に基づく健康診断で、毎学年6月30日までに実施することになっている。
歯科健診もその1つ。虫歯等があれば治療勧告書が渡される。虫歯は、ないに越したことはないが、勧告書をもらったら、できるだけ早く歯科医へ行って受診をして欲しい。時には、歯科医に行くと「虫歯はありません」と言われる場合もある。学校健診では、多くの人数を短時間で健診するので、疑わしきものも治療勧告の対象になることもある。歯科医受診の結果、虫歯でなければ、それはそれで良いではないか。それより、虫歯を治すことが大事。特に永久歯の児童は早めの治療をお願いしたい。
できれば予防歯科にも心がけたい。今は3か月に1回はチェックをと呼びかける歯科医もある。それが無理でも、せめて半年に1回ぐらいは歯のチェックをしてみてはいかがだろうか。大切な我が子のためにも。
歯の健康状態と学力の関係を研究している学者もいる。親が我が子の歯の健康に関心をもつことはいいことだと思う。
今月12日(月)には、第1回学校保健委員会が予定されている。1人でも多くの保護者の方が参加してくれることを期待している。

梅雨入り間近

うっとうしい梅雨の季節が近づいている。雨の日には、何をして過ごしていますか。
我が家では、子どもが小さい頃、TVゲーム等は買わなかったので、もっぱらトランプや人生ゲーム、陣取りゲームなどを家族そろって楽しんだ記憶がある。スマホは高校生になってから。中学生の勉強や部活に費やす時間を考えると、睡眠時間を削らない限り携帯やスマホなどやる時間がないのではないか。
調査結果で1日3,4時間というデーターがみられるが、?である。その年齢の時にやらなければいけないことをやらず、すべてを携帯やスマホにまわしているのでは?と心配になるのは、私だけだろうか。
我が子がかわいいなら、どうすべきか?答えは明白である。

「さきたま抄」から

学校でとっている埼玉新聞の記事に『さきたま抄』という欄がある。読んでいて職員と共有したい記事に出会うと先生方に紹介している。
そんな中、平成29年5月28日付けの記事を本ブログでも広く紹介したいと思い、埼玉新聞社に問い合わせ、記事使用申請を行った。その返事が届いたので、本日紹介する。


 【 ↑ 埼玉新聞 5月28日掲載】

最近、「働き方改革」「ワークライフバランス」等の言葉を、参加した研修会でよく耳にするが、現場での工夫は飽和状態。記者の方が書いてくださっているような具体的な施策を期待している。

反応がいい!!(Ⅱ)

5月31日の全校朝会の最後に、プランターの雑草(雑草という名の草は無いが)について話をした。
雑草を抜く前と抜き終わったプランターの写真を見せ、八木崎っ子が、プランターや花壇の通りすがりに雑草を1人1本抜いてくれると、700本の雑草が無くなる。プランターの所に30秒ほどでいいから留まって1人10本抜いてくれたら7000本の雑草が無くなる。・・・
翌朝、また雑草を抜きにプランターの所に行ったら、雑草が無くなっていた。休み時間には、3年生の担任から、「校長先生、3年生のAくんとBさんが、花壇の草を抜いていました!」と報告を受けた。校長の話の意図が分かり行動に移してくれた八木崎っ子たち。流石です!

地域と共に

ご家庭では、『家庭用 彩の国の道徳』をお子さんと読んでくださっているかと思いますが、その1ページ目に、「教育は、家庭の教えで芽を出し、学校の教えで花が咲き、社会の教えで実を結ぶという文章が載っている。子どもを育てるのは、学校・家庭・地域の連携が不可欠であることを表現している文章といえる。
幸い本校は、保護者や地域の皆様から絶大なるご支援をいただいているので、豊かな教育活動を展開することができている。今後も、地域に眠る教育財産を発掘しながら、学校教育にかかわっていただき、地域ぐるみで八木崎っ子をより良く成長させていけたらと強く願うものである。