八木崎小学校 校長室より

校長室より

外国語は早い時期から

昨日(7日)、6年生19名と一緒に本校に隣接する『アイムジャパン』さんを訪問した。6年生が、タイやベトナム、インドネシアの方から色々と情報を得るのが目的だった。
交流が始まると、あちこちでワイワイガヤガヤ。「有名な観光地は?」「世界遺産はありますか?」「子どもたちの間で流行っている遊びは?」等々、質問は続く。
そんな中、タイ人の方の説明が気になったので、立ち止まって、しばらく子どもたちとのやり取りを聞いていた。その方は、タイ語の他に英語、日本語を話せる。すると、タイでは、どの家庭でも5歳くらいからタイ語と並行して英語も習っているとのこと。早い子は2歳。正式に学校で習うのは9歳。そこで、本当にどの家庭でも英語を習っているのか聞くと、どの家庭でもとの返事。
やはり、絶対音感と同様に英語の発音も小さいうちから始めるのがいいのかもしれない。

七夕

1年生の教室入口付近に竹が取り付けられ、児童がつくった飾りや短冊が飾られている。短冊を見ると、「○○になりたい」「○○ができるようになりたい」「家族が長生きしますように」「お友だちみんなが仲良しでいますように」などの可愛い文字が並んでいる。
7月7日、今日は七夕。子どもたちが書いた短冊を見ながら、ふと「五色の短冊、私が書いた~」と、『たなばたさま』の歌が思い浮かんだ。五色の色?調べてみると、赤、青(緑)、黄、白、黒(紫)の5色らしい。5色の色にはそれぞれ意味があり、中国の「陰陽五行説」と儒教の「五常の徳」に対応しているらしい。赤は、父母や祖先への感謝、黄色は、人間関係を大切にする心、黒(紫)は、学業の向上という具合だ。
先ほどの1年生の短冊。赤の色紙に「家族が長生きしますように」と書いていた子は、知っていたのか偶然か。
いずれにせよ、今夜は、星空になってくれますように。

南極の氷

『南極の氷がやってくる』ということで、南極観測船「しらせ」に4回乗船した春日部市出身の海上自衛官の方が来校され、5年生の子どもたちに、南極観測のことや南極のことを写真やVTRを交えて説明してくださった。
約2時間の特別授業の中で、子どもたちから大きなどよめきが起きた時があった。それは、「地球温暖化が進むと南極の氷が溶けて海面上昇につながる」と思っていたことを覆された時だった。自衛官の方の話によれば、「温暖化で北極海の氷は溶けているが、反対に、南極の氷は増えている」とのこと。思わず「えっ!」と声が出てしまった八木崎っ子たち。よく話を聞いているなあ。感心、感心。さあ、温暖化なのに、なぜ南極の氷が増えるのか?誰が一番に調べてくれるかな。

ゆっくり走ろう

校長会で以下のような資料をいただいた。
自動車や自転車で牧場の脇を行き来していた人が、ある日、歩いて牧場の脇を通った時の話。いつも元気に走り回っていた牛たちを見ていたこの人が、二頭の牛に注目。「いつも元気に走り回っていたのに、どうして立ったまま。座ったままなのか?」
すると、牧場の方が「自動車や自転車で牧場付近を走られたのでは、この二頭の状態はみつけられません。この二頭は怪我をしていて、・・・(中略)自動車や自転車では、活発に動いている牛たちしか目に入らないのです。」と話された。
教育界にいた筆者は、感動した。「あなたは、自動車に乗って教育をしているのではないか。だから、元気で活発に動く子どもたちのことは目に入るが、じっと立ったり座ったりしている子が、目に入らないのではないか」と言われているように感じたという。

この資料に出てくる牛の話のように、我々教師は、じっと立ったり、座ったりしている児童を発見し、寄り添ってあげる視点を忘れてはならない。「自動車や自転車に乗って授業を行っているのではないか」と常に自分自身に問いかけながら児童に寄り添った教育を推進させたいものである。

授業参観Ⅰ

本日、高学年と支援学級の授業参観・懇談会を実施した。暑い中、たくさんの方が来校され、子どもたちの授業風景を参観してくださった。
校門付近には、PTAの役員さんが立ってくださり、自転車でいらした方の誘導を行ってくれた。感謝。暑い中、本当にありがたいことだ。こうして隙間を埋めてくださる方がいらっしゃるおかげで、先生方は授業を進めることができる。
また、春日部市が設置してくださったエアコンも威力を発揮してくれている。外は猛暑だが、締め切った教室なら、80人近く人がいても快適に学習できる。本当に感謝である。

山開きと初山参り

富士山の山開きのニュースが流れていた。
7月1日といえば、我が子が誕生したとき、市内の御嶽山へ行き、初山参りというのをやった記憶がある。
初山参りとは、子どもの無病息災を祈る行事であり、前年の初山以後に生まれた子どもを連れてお参りをするというものである。健やかな成長を願って子どもの額に朱印が押され、お札やうちわをいただいた。
我が子の健やかな成長を願う気持ちは、昔も今も変わらない。初山参りは、現在も、続いているようで、赤ちゃんを連れた親子連れが御嶽山に向かっていく。

規律ある国

電車通勤をしているからだろうか、数年前から駅の改札付近に「無料のレンタル傘」を見かけるようになった。電車内に置き忘れた傘の再利用策のようだ。無料で貸し出し、どのくらいの率で返ってくるのだろうか?少し気になる部分である。
今日の新聞に同様の記事があった。大手清涼飲料会社ダイドードリンコが自動販売機に無料レンタル傘を備え付けたという記事である。自動販売機の側面に入れ物を付け、西武鉄道で忘れられた傘も一部活用するそうだ。会社は、社会貢献だから返却率は気にしないらしいが、試験的に行った場所では70%だったらしい。
規律ある日本人が多い『日本だからできる無料レンタル傘』ではないだろうか。たとえ誰も見ていなくても人様の物という意識が働けば、また、そのおかげで濡れずにずんだことへの感謝の気持ちがあれば、必ず返却するのが日本人であろう。
そういえば、市内の某中学校では、今も校内に『無人購買部』が存続しているという。なんと素晴らしい中学校だろうか!春日部の誇りである。
※購買部・・・学校などで、購買組合の制度にならって、学用品などを安く販売する所。

29連勝!!

藤井聡太四段が、東京の将棋会館で行われた竜王戦決勝トーナメントで29連勝を達成し、歴代1位となった。
対局は、午前10時から始まり、約11時間半にわたる熱戦の末、91手目で藤井四段が勝ち、最多連勝記録も30年ぶりの更新となった。  
藤井四段は、対局で勝利をおさめたあとの感想戦で、今までも「望外」「僥倖」など古風な言葉を発していたので、今回も、勝利をどんな言葉で表現するのか興味深かったが「自分でも信じられない」「非常に幸運でした」などと話したそうだ。ちょっと期待していたのだが・・・。
それにしても、この所、中学生の活躍が目覚ましい。数年前、ゴルフ界にスーパー中学生が誕生したが、その後も、水泳や卓球の世界にも世界レベルの中学生が誕生し、これからの活躍が楽しみである。
八木崎小にも、囲碁や将棋、バドミントン、野球、サッカー・・・各種スポーツ等にがんばっている子がたくさんいる。八木小OBの有名人にも茂木健一郎氏をはじめたくさんいらっしゃる。八木崎っ子の将来が楽しみである。

名前があれば・・・

前から気になっていた職員室にある落とし物置き場。たまる一方で、物があふれている。時折、「落とし物置き場を見させてください!」という子どもの声が聞こえるが、滅多に探していた物と出会えない。
気になっていたので、午前中に整理することにした。
一番多かったのは、ポケットティッシュ。2番目が、タオル地のハンカチ。3番目は、なんと!洋服。自分が着ていた物が分からないのか?冬物のコートやジャージ、スエットが目立つ。めずらしいものでは、歯の矯正金具。水筒も数本あった。(記名されていれば・・・)
名前が書いている物もあったので、名簿と照らし合わせながら、付箋に現在の学年クラス名前を書いて担任の机上に十数人分。しかし、無記名のもの百数十点は、持ち主が分からない。このままだと廃棄処分か?
物が豊かになり、低価格のものが出回り、大事に使う気持ちが薄れているのだろうか?先日、名前がついた傘6本を持ち帰ろうとしていた子がいた。傘って、1人に対してそんなに必要?考えさせられる光景だった。
保護者の皆様、我が子の持ち物には必ず記名してください!

小学1年生、頑張る!

最近、1年生の算数の時間にお邪魔することが多い。足し算をやり始めたと思ったら、もう引き算の学習に。まだブロックを使って、左から1.2.3.4..,と数えているのに、もう引き算か!
5のまとまりの概念がある子は、計算が早いが、全て、「いち、にー、さん・・・」と数えている子にとっては大変な学習だ。家でどれだけフォローしてくれるかが鍵となりそうです。