校長室のひとりごと
校長室のひとりごと「学校の防犯」
防災の日(9月1日)に、校内に不審者が侵入したことを想定した対応訓練を行ったことを紹介しましたが、不審者侵入の対応として賛否が分かれているのが「防犯(監視)カメラ」の設置についてです。近年市街地の様々な場所に防犯カメラが設置され、多くの事件解決に役立てられています。2001年の大阪池田小学校で不審者による児童殺傷事件を受け、多くの市町村でも正門など学校周辺に防犯カメラが設置されるようになり、2023年現在、全国の幼・小・中・高の64.6%の学校で校地内に防犯カメラが設置されています。今年5月に東京立川市の小学校での侵入事件、全国で発生している心ない教員による校内での盗撮事件、後を絶たないいじめ問題など社会における学校への関心(不信感)が高まっています。そんな中、熊本市はモデル校で試験的に普通教室にカメラを設置するそうです。過去には東京都の小学校で校舎内に防犯カメラを設置した例がありますが、結局保護者の皆さんの猛反対があり撤去されたそうです。今、再び校舎内、教室内にカメラを設置したらどうか、という議論があちらこちらで持ち上がっています。もし校舎内にカメラを設置するとなれば、各自治体の予算が必要になること、プライバシーや映像の流出などのリスク、個人情報保護の問題、設置場所の選定など設置までのハードルは決して低くありません。そして何より、一日中、カメラをとおして監視されているという子ども達の精神的なストレスなど考えれば、安易に「じゃあ校内にカメラを設置すれば・・・」とは行かないのではないでしょうか。
*今日は葛北駅伝大会が行われます。私もこの後応援に行ってきます。
校長室のひとりごと「秋分の日」
いったい今年の夏の暑さはどうなっているのか?この場でも何度かこのようなことを書いてきましたが、一雨ごとに秋の気配が近づいてきたことを実感しています。つけっ放しだったエアコンもoffの時間が日ごとに増え、夜明けも徐々に遅くなり、日没も徐々に早まり・・・ 「暑さ寒さも彼岸まで」昔の人は上手く言ったもので明日9月23日はお彼岸の中日「秋分の日」です。夏と秋の区切りの日とされており、昼の長さと夜の長さが同じ日、それが「秋分の日」とされています。その「秋分の日」がなぜ国民の休日なのか調べてみると、古くから農作物を育てる太陽が私たちを育ててくださっているという「日願(ひがん)信仰」と真西から太陽が昇るこの時期が浄土への道が一番近づくとされてきた「浄土の世界(彼岸)信仰」が結びついた結果として、この日はご先祖様の供養を行いつつ仏教修行をすることで自分を見つめ直すのに最適だという名残で、彼岸にはお墓参りをする、その中日の「秋分の日」は国民の休日なのだそうです。
学校という建物は基本的に南向きに窓があるため、秋が近づき太陽が夏に比べて傾くと教室には日差しが差し込みます。ここ校長室も同様で午前中には直射日光が降り注ぎ秋の訪れを感じています。
※ なぜ教室の窓は南向きか?机に向かう生徒達の手元の左から照らされるように、だそうです。
校長室のひとりごと「第2回弁当の日」
今日は土曜授業、2回目の「弁当の日」です。6月21日にも「弁当の日」を行いましたが、献立、食材の買い出し、実際の弁当づくりに至るまで生徒本人が全て行う、それが弁当の日です。もちろん先生達も自分で作った弁当を持参し、生徒達と一緒に弁当を食べるという企画です。「弁当の日」には栄養配分などの「食育」の観点も大切にしていますが、何よりも献立を考えたり、食材の買い出し、実際の弁当づくり、味見など一連の活動の中で、家族との会話が増えることが一番のねらいです。今の世の中、同じ部屋にいても、スマホなど自分一人の時間が多く、昔のような一家団欒、家族の会話が少なくなっている現状があります。いつも食事の準備をしてくれている、朝起きたら弁当ができあがっている、という決して当たり前ではないことへの有り難み、家族への感謝の気持ちを持つと同時に、弁当づくりをとおして家族の会話、笑顔が増えてくれることを願っています。6月の1回目の「弁当の日」の振り返りでは、多くの生徒が家族への感謝を言葉にすると共に「またやりたい」「次はもっと・・・」などの感想を記していました。自分で作ってきた弁当をみんなで一斉にオープンして食べる弁当、教室内に笑顔があふれていたのが印象的でした。今日もそんな笑顔あふれる各教室を偵察するのが楽しみです。保護者の皆様、ご協力有り難うございます。
また、今日は「ふれあい除草作業」です。全校生徒、PTA、地域の方々とともに夏場に伸びきった校庭を体育祭に向けて整えたいと思います。
校長室のひとりごと「合同開催の共栄祭」
文化祭まで、あと1週間と迫ってきました。文化祭では合唱コンクールも行われるため、どの学年・学級も合唱練習に励んでいます。校舎に歌声が響き、生徒達の活力を感じます。
今年の文化祭は東部中学校との合同開催です。この合同文化祭をとおして「互いの文化に触れ、尊重し、認めることで共に栄えよう」という願いを込め「共栄祭」と名付けられました。文化祭を企画する両校の生徒会本部は、これまでリモート会議を重ね企画や準備を進めてきました。午後の部で行われる合唱コンクールでは東部中の各学級を混ぜてのコンクールのため本校と東部中をオンラインでつなぎながら合唱を披露し合う交歓会も進めてきました。何もかもが初めてのことで苦労もありましたが、なんとか来週の本番を迎えられそうです。
ところで、なぜ2校で合同開催なのかというと、少子化の波を受け両校とも生徒数が減少し、学級数も少なくなっていること、近年の急激な社会の変化で先行き不透明な世の中に羽ばたいてゆくことになる中学生、そんな中学生には学校や地域という枠を超えて交流し、互いを知り認め合い、視野を広げてほしいという願いに東部中学校の校長先生にも賛同していただき今回実現することとなりました。また昨年同様川間小学校、尾崎小学校にも合唱も披露してもらいます。小学生中学生共に視野を広げ、地域、野田市への意識が高まればと期待しています。 共栄祭まであと1週間、どうなることか今から楽しみでなりません。
校長室のひとりごと「高齢化」
先日9月15日は「敬老の日」。現在60歳で孫がいる私は「老人なのか?」という素朴な疑問について調べてみました。かつては定年を迎えた60歳から「敬老の日」に祝う習慣があったようですが、現在は(公務員も定年が延びています)60歳ではなく、老人福祉法により高齢者とされる65歳や70歳でお祝いするケースがスタンダードだそうです。良かったんだか残念だったのか微妙な気持ちで「敬老の日」を過ごしたところです。
ところで、厚生労働省は9月15日時点での100歳以上の高齢者の数を発表しました。昨年度より4644人増え、過去最多の「9万9763人」だそうです。調査を始めた1963(昭和38)年の100歳以上は全国で153人、1981(昭和56)年に1000人を超え、1998(平成10)に1万人を超え、現在は10万人弱・・・日本の人口が減少していると先日この場でも紹介しましたが、100歳以上はもちろん、いわゆる高齢者が急激に増えている日本の「高齢化」が浮き彫りになった形です。ちなみに女性の最高齢は1911(明治44)年生まれの114歳、男性の最高齢は1914(大正3)年生まれの111歳だそうで、女性の平均寿命は87.13歳に対し男性の平均寿命は81.09歳です。
「きんも、ぎんも100歳・100歳」なんて「きんさん・ぎんさん」がCM出演していたのを思い出しましたが、当時はまだ100歳の長寿は珍しかったんですね。(ちょっと古すぎますかね)皆さん長生きしましょ!
校長室のひとりごと「1/fゆらぎ」
ご存じの方もいると思いますが、自然の中には人をリラックスさせ落ち着かせる効果のある「1/fゆらぎ」というものがあります。この「1/fゆらぎ」とはどのようなものなのかと調べてみると「心地よさを感じる音や感覚で、パワー(スペクトル密度)が周波数fに反比例するゆらぎのこと」また「予想できそうで、予想することが難しい意外性を含んだ規則的な動き」などと説明されています。???「予想できそうで予想が難しい・・」とはどういうことかと思い更に調べてみると「焚き火」が例としてあげられていました。「焚き火」の炎の大きさや形は、見ている次の瞬間(例えば5秒後)どうなっているか、大体は予想できほとんど変わらないでしょう。炎の勢いや大きさ、色などは大凡の予想ができますが、揺らいでいるため正確に予想すること困難で、これが「予想できそうで予想が難しい・・・」ことのようです。「焚き火を見ていると落ち着く」という人も少なくないのはこの「1/fゆらぎ」の効果だといわれています。他にも「小川のせせらぎ」「浜辺の波音」「そよ風に揺れる木々の音」なども自然の中にある「1/fゆらぎ」と言われています。確かに想像すると落ち着いてリラックスできそうですよね。また、モーツアルトなどのクラシック音楽や、自然の風のように不規則に強弱が変わるエアコンや扇風機などが「1/fゆらぎ」効果のあるとされています。
校長室のひとりごと「ラーメン好きはご注意」
特別にラーメン好きというわけではありませんが、なぜか定期的に食べたくなってしまうのがラーメンです。私が好んで食べるのは「味噌ラーメン」、麵にこってりと味の濃いスープが絡みつき、食べ終えた後のスープを汗をかきながらレンゲですすり飲むのは「やり遂げた感」を感じ病みつきになってしまいます。中には「週3で・・・」「ほぼ毎日・・・」なんてラーメン好きも世の中にはいるようですが、先日そんなラーメン好きには気になる記事を見つけました。
全国屈指のラーメン消費量を誇る山形県の山形大学などチームが40歳を対象にラーメンについて追跡調査し、衝撃的な結果が公表されました。その衝撃的な結果とは、「週3回以上ラーメンを食べる人」は、「週1.2回の人」に比べ死亡リスクが1.52倍高い傾向にある、また、年齢に関係なく更に飲酒の習慣がある人では2.71倍のリスクがあるそうです。調査チームによると、原因の一つは「塩分の取り過ぎ」で、高血圧、脳卒中、心疾患、腎臓病などの塩分の取り過ぎが原因で引き起こすリスクが上がるためと話しています。また、予防策としては「減塩」「野菜を併せて」「スープを全部飲み干さない」などとしています。
ラーメン好きには酷な予防策かもしれませんね。
校長室のひとりごと「オーバードーズ」
「オーバードーズ」という言葉をご存じでしょうか。若者を中心に精神的苦痛から逃れたり、多幸感や高揚感を得るために、市販薬や処方薬を過剰摂取することです。近年この「オーバードーズ」問題がクローズアップされています。2024年度の厚生労働省調べ(中学生約3万8千人)によると、過去一年間にオーバードーズの経験がある中学生は1.8%(55人に1人)と推定されると公表されました。調査をとりまとめた「国立精神・神経医療研究センター」によると、過去一年間に市販薬を「ハイになるため」「気分を変えるため」に定められた回数や量を超えて使用したことがあるかどうかを聞き、乱用経験率を算出したもので、男子の1.5%、女子の2.0%で全体では1.8%がオーバードーズの経験があると回答したそうです。学年別では中学1年の2.1%、2年生の1.8%、3年生の1.6%、また薬の入手先としては、薬局・ドラッグストアが64.2%、家にある常備薬が33.3%という結果でした。乱用経験のある生徒は、経験のない生徒に比べ「学校が楽しくない」「相談できる友達がいない」「悩み事があっても親には相談しない」との回答が多く、日常や学校生活での「生きづらさ」が影響している傾向が見られたそうです。
ちなみに前回の本調査は2021年、対象が高校生で結果は1.6%(60人に1人)だったことから、ここ数年でオーバードーズの「広がり」「低年齢化」の傾向が数値として表れた結果です。
校長室のひとりごと「自分には良いところがある」
4月に行われた中学3年生対象の「全国学力学習状況調査」の結果が7月下旬に戻ってきました。今年行われた国語・数学・理科の結果をもとに先生方が今、詳細を分析しており今後の学習に役立てようとしているところです。校長である私は、教科の調査結果はもちろんですが、毎年「生徒質問」の結果に注視し学校経営に反映させています。例えば「自分には良いところがあると思いますか?」というような自己肯定感を問う質問の本校、また野田市の回答結果です。残念ながらこれまで全国平均や千葉県平均に比べ「そう思う」と回答する割合が、野田市・本校ともに少ない現状がありました。生徒達の将来にとって「自分は出来る」「良いところがある」という自己肯定感を持つことは何よりも大切なことだと考えています。日頃より「どんな小さなことでも見逃さず褒め、認めてあげましょう」と先生方に話してきました。調査対象の学年は毎年変わるため一概にその成果が現れたとは言えませんが、今年は「自分には良いところがある」の設問で全国、千葉県平均ともに「そう思う」が約40%に対して本校は46%。また「先生はあなたの良いところを認めていますか?」では「そう思う」が全国が約46%、千葉県が約47%に対し、本校は約55%とどちらも大きく上回る結果でした。この調査結果に甘んじることなく、本校生徒全員が「自分は出来る」「良いところがある」と思えるように取り組んでいこうと思います。
校長室のひとりごと「生徒会長に10万円?」
毎年秋になると多くの中学校で「生徒会役員改選」が行われます。生徒会長を含め本部役員の任期は一年、1.2年生の秋に改選され翌年度の秋まで、つまり現2.3年生中心から1.2年生中心の生徒会役員へ引き継ぐための選挙です。ちなみに本校では9月30日に立候補者の立ち会い演説を行い、その後全校生徒による選挙が行われます。そして後期より新生徒会長はじめ役員をリーダーとした生徒会活動が始まるわけです。
そんな中学校の生徒会役員の改選を前に、滋賀県彦根市の新たな珍しい取り組みが話題になっています。彦根市にある7中学校の「新生徒会長に10万円を交付する」というのです。キャッチコピーは「彦根の中学生が地域・社会を変える!」で、詳細を見ると、この10万円は生徒会長への小遣いではなく、生徒会長に立候補した際に公約を発表し、見事生徒会長に当選すれば、その10万円を元手に公約を実現させるという斬新な取り組みです。一般的に中学校の生徒会活動に対しては「形式的な活動で自由度が少ない」「やりたいことがあっても予算など金銭的な壁で実現できない」などの意見が多く、こうした生徒達の思いを応援するための今回の企画で、そのための予算は既にクラウドファンディングで目標額が集まっているということです。実際に立候補者が、どういった公約を唱えるのかとても興味があります。
校長室のひとりごと「1年で90万人減」
「82億3200万」。何の数字でしょう。世界の人口です。昨年の「81億1900万人」から1年間で1億1300万人増加したことからもおわかりのように、地球上の人口は増加の一途をたどっています。国連の推計では2037年には90億人、2061年には100億人を超えると予想しています。
先日、総務省は日本の人口について調査結果を公表しました。2025年1月1日現在日本の人口は「1億2065万3227人」と昨年度より90万人減と過去最大の減少でした。世界的に人口が増加している一方、日本では少子高齢化が深刻で減少の傾向は今後も続きそうです。総務省は来年にも1億2000万人を割り込むと予想しています。この人口統計には、国内滞在期間3ヶ月以上の外国人も含んでおり、対象の外国人は35万4000人増え、日本の人口のうち367万7463が外国人だそうです。
また人口の推移を都道府県別で見ると東京都以外の46道府県で減少し、千葉県では2万5709人減少で608万4566人と減少率は0.42%です。この減少率が最も高いのが秋田県で1.91%、次いで青森県の1.72%、高知県の1.71%です。
日本の少子高齢化による人口減少もそうですが、いわゆる「生産年齢(15歳から65歳)」の減少も大きな問題の一つとなっています。
校長室のひとりごと「猛暑にメリットは?」
久しぶりの雨で少しは涼しく(と言っても30℃超え)なったのも束の間、まだまだ暑い日は続き今年29回目の猛暑日予報が出ています。こう暑いと思考回路も混乱気味で妙なことを考えてしまいます。例えば、この暑さを語るのに「秋になっても夏のような暑さ」と言うべきか「今年の夏は長いな」と言うべきか・・・ どうでも良いことですがこの暑さのから、そんなことを考えてしまいます。
一般的に日照時間が延びる夏は外出の機会も増え消費が拡大すると言われていますが、今年の暑さは尋常ではなく、日照時間の長ささえデメリットとなり外出すら控えてしまいます。熱中症の危険性、暑さの影響での火災、車のトラブル、米や農作物の生育不良、エアコンの稼働しっぱなしの電気代の負担の増加など、どうしてもこの暑さをネガティブにとらえてしまいます。ではまだ続くこの暑さをポジティブに捉えるために何か暑さによるメリット、良いことはあるのでしょうか。一般的にはアイスクリームやビール、飲料水といった「夏物消費」が増えるわけですが、生産者にはメリットかもしれませんが、私のような一般人にとってのメリットではありません。強いて挙げるのであれば、我が家の太陽光発電がたくさん発電し蓄電してくれていること、暑すぎて「蚊」や「害虫」が少ないなどはメリットかもしれません。
ちなみに、この夏沖縄では猛暑日が一日もないそうです。
校長室のひとりごと「スマホ使用制限条例」
愛知県豊明市の市長が「スマホの使用は一日2時間まで」と促す条例案を9月市議会に提案すると話題になっています。この条例案は「市民(特に子ども)の、睡眠時間を十分に確保することが心身の成長に不可欠」だという考えからだそうです。厚労省のデータなどを参考とし「一日2時間」となったそうですが、関連報道の街頭インタビューでは、一日に14時間使用しているなど軒並み10時間超えの若者の実態が報じられていました。もちろん2時間以内やほとんど使用しないという例もあるでしょうが、大人として10時間超えはやはり心配です。
近年、諸外国ではSNS規制の動きが加速しています。オーストラリアでは16歳未満の子どものSNS利用を原則禁止にする法律が施行され、EUでも「15歳未満のSNS利用禁止」が提案されており、EU全体での規制の可能性もあります。確かに中学生をはじめ若者は食事中も寝る前ベットに入っても、時間があればSNSや動画がひっきりなしに繋がっていたり見ている現状があります。
スマホやSNSが一概に「悪」だとは決して思いませんが、やはり子ども達には使用時間や使用内容を含め節度ある使用をさせなくてはなりません。中学生であれば、やはり契約者である保護者の理解なくしては子ども健康、SNS被害などから守ることができないでしょう。それが叶わないからこその「条例や法律」の施行に発展してしまうのでしょう。
校長室のひとりごと「夏休みの宿題とAI」
夏休みの思い出と言えば、ラジオ体操で一日が始まり、暗くなるまで汗だくで遊ぶ。プールに行き真っ黒に日焼けし、日焼け具合を競ったりしていましたが、それも遠い過去のこと。今は「熱中症警戒アラート」が発表され屋外での活動がそもそも出来ず、プールに入るときも日焼けを防ぐなど様々な理由でラッシュガードなどで肌を覆うのが当たり前に… 時代の流れを実感します。子ども達の夏休みの変化を感じるもう一つが「宿題」です。ある調査では、34%(3人に1人)の子どもが夏休みの宿題に「人工知能AI」を利用しているというのです。ではどんな課題にAIを使っているかというと「ワークのわからないところを聞く」「自由研究で参考にする」などは想定内ですが、「作文・論文」「読書感想文」にAIを利用し、そのまま写している子どももいるようです。何より驚かされるのが「絵日記や絵画」などに「画像生成AI」を利用し、そのAIが作成した絵を更に「子どもっぽく」「小学生らしく」と更にAIを利用し、いかにも子どもの絵のように加工している例もあるようです。
近年どこの学校でも宿題の量を減らしています。単に「書き写せば…」というような思考を伴わない課題を減らし、点数などで表せない「物事に対する考え方、取り組む姿勢、行動」など日常生活に役立つ能力「非認知能力」を養う課題に重きを置いているためです。非認知能力を養う課題、つまり「作文・論文」「読書感想文」「絵日記・絵画」までも一つの作業をこなすかのようにAIを頼るのはいかがものなのでしょうか。
校長室のひとりごと「最も暑い夏」
「今年の夏は暑かったな~」と過去形で話す前に9月になっても暑い日が続いています。気象庁がこの夏(6月7月8月)の暑さについて1898年の統計開始以降「最も暑い夏」だったと発表しました。国内最高気温記録が塗り替えられたり、最高気温35℃以上の「猛暑日」の地点も過去最多になるなど「異常な高温」だと関係者は話しています。
また、都市化の影響が少ない長期間観測が行われてきた全国15カ所の、この夏の平均気温を分析した結果、過去30年間の平均値より「2.36℃」もこの夏は高く、過去最高だった昨年、一昨年よりも1.76℃と大幅に上回っていたそうです。地域別で見ると特に北日本が例年より高温で、平年より3.4℃上回り、北海道だけで見ると3.7℃上回ったそうです。全国どこも暑く、予報最高気温が一番低いのは「沖縄」なんて天気予報もあったくらいです。この「暑すぎる夏」の要因は、大きく地球温暖化なわけですが、今夏はその温暖化の影響を受けた偏西風が大きく蛇行し熱帯の暖気が日本に流れ込んできていること、高気圧続きで熱い空気が地表に押しつけられ夜でも気温が下がらないことなどが上げられるそうです。
野田市は数年前まで9月の第2土曜日に体育祭を行っていましたが、今は学校ごとに10月にずらして開催しています。この暑さではやっぱり9月の体育祭は無理ですよね…
校長室のひとりごと「不審者対応訓練」
今日も朝から暑いですね。昨日9月1日は「防災の日」でした。1923年9月1日の関東大震災に由来しています。「防災の日」には学校はもちろん全国的に避難訓練や防災に関わる催しが行われました。例年本校でも、大地震発生、それに伴った火災発生を想定した避難訓練を実施してきましたが、今年は、校内に凶器を持った「不審者」が侵入したことを想定した避難訓練を実施しました。今年5月、立川市の小学校に保護者(母親)の知人2名が教室押し入った事件は記憶に新しいところです。「池田小学校事件」以来、何度となく学校に不審者侵入事件は全国で発生しており、どこの学校でも「不審者対応マニュアル」というものを作成し、年度はじめの職員会議で確認しています。「いざ」という時に先生方がマニュアル通りに動けるのか、生徒たちの命を守れるのか、というと少し疑問が残ります。そこで今回は不審者侵入を想定し、教員も生徒たちもどう動き、どう安全を確保し、関係機関とどう連携をとるべきなのかを訓練したわけです。
昨日の訓練では、先生方が自分の役目を再認識し、生徒の安全を確保し、速やかに体育館に避難させること、また生徒たちも整然と速やかに移動する動きが確認できました。機能の訓練では予めシナリオがありましたが、いざという時に命を守るための行動を考え行動できるように訓練を重ねたいと思います。
校長室のひとりごと「今日から9月」
本当に暑かった今年の夏休み。大きな事件事故もなく、今日から学校が再開しました。この「校長室のひとりごと」も今日からまた更新していきます。引き続きご愛読いただければと思います。今年は(も)雨も少なく連日記録的な暑い日が続き昼間の陽射しがこたえ外に出るのも億劫になってしまったのは私だけでないようで、昼間に歩いている人、外で遊んでいる子どもたちも随分少なかったように感じました。いつも以上に暑かった夏、皆さん体調など崩されていませんか。
ところで、冒頭に「暑かった夏休み」と書きましたが、今日も朝から暑く予報ではこの暑さはまだまだ続くようで、また9月10月も暑さはしばらく続き、「秋らしい秋」がなく寒くなりそうだと長期的な予報も出されています。
子供たちだけではなく、我々大人も猛暑の夏で体力が落ちてしまっています。まずは生活リズムをしっかりと取り戻し、今日から再開した学校生活を健康に送れるようにしていきたいと思います。
校長室のひとりごと「明日から夏休み」
いよいよ明日から「夏休み」。今年はカレンダーの巡りで44日間にわたる長期の休みです。野田市は前後期の二学期制のため「終業式」ではありませんが、このあと長期休業中に向けた全校集会を行います。集会の中で私は、以前ある医学博士の講演を聴いて印象に残っていることを話そうと考えています。内容は「命」についてで「命とは自分が自由に使える時間」だと話していらっしゃったのが印象に残っています。そこで生徒たちに「みんなの日常は、朝起きて朝ご飯を食べる、そして学校に行き、勉強したり部活動に取り組んだり、家に帰れば塾に行ったり、スマホをいじったり、晩ご飯を食べてお風呂に入って寝るといったところでしょうか。どれも自分のために時間を使っています。でも夏休みはたっぷりと時間があり、その時間をどう使うかも自分で決めることができます。その自分で決めることができる時間の少しでも、自分以外の人のために使ってみませんか。医学博士の先生が言うように『命』が時間だと考えれば、自分以外の人のために時間を使うことが、心を豊かにし、豊かな人生を送ることにつながるのではないでしょうか・・・」というような話です。
3年生は受験生、1.2年生は部活動の新チームでの活動など忙しいとは言っても、日常に比べれば時間的な余裕はあるはずです。自分以外の人に目を向けることで、一回り成長した生徒達に9月再会できることを楽しみにしています。
※ 「・・・ひとりごと」も夏休みに入ります。また9月にお会いしましょう。
校長室のひとりごと「人型ロボット」
技術の進歩には驚かされるばかりです。特に昨今「人型ロボット」の進化は目覚ましく、コテコテの昭和世代の私は「未来がやってきたな」と感じてしまいます。4月には中国北京で世界初の「人型ロボット」のハーフマラソン大会が行われました。中国国内の企業や研究者が開発した20体が参加しました。スニーカーを履いたり、ランニングウェアを着たりと様々でしたが、スタート後に壊れてしまったロボットなどもいた中、6体の人型ロボットが完走し、優勝ロボットのタイムは2時間40分だったそうです。また同じく北京では、AIを搭載した人型ロボットによるサッカーの試合が行われたと報じられました。そしてこの8月には中国北京で「世界人型ロボット体育大会」が開かれ、中国はもちろん、アメリカ、ブラジル、ドイツ、オランダ、イタリア、ポルトガル、シンガポール、オーストラリア、アラブ首長国連邦、インドネシア、そして日本から選手(ロボット)が参加し、陸上、サッカー、武術、体操などの競技が行われるそうです。また、この大会ではスポーツだけではなく、日常生活の中の「資材の運搬」「接客」「清掃」「仕分け」などのジャンルでも「場面競技」で争われるということです。
昔憧れた「手塚治虫」の世界や「ドラえもん」のような猫型ロボットが活躍する社会が訪れる日は来るのでしょうか。
校長室のひとりごと「創造性・創造力」
「誠実・英知・壮健・創造 〜未来を創造する人材の育成~」。これは本校の学校教育目標です。昨年「創造」という言葉を加えました。昨日の話に通ずることですが、数年後の社会はどうなっているのか予想すらできない「VUCAの時代」と言われています。日本社会はこれまで長きに渡り、自ずと一定の価値観の中で、社会をどう発展させていくかを追求してきましたが、AIなどの技術革新により、価値観も変化し世の中は大きく変わり始めています。そんな先が見えない社会の中に飛び込もうとしている小中学生には、これまでの固定概念には捕われない「創造性・創造力」が求められているわけです。しかし「創造性・創造力を育もう」と力んだものの、難しいのはその手立てです。「創造」とは独自の方法で新しい何かを作り出すこと。生徒達に今までなかったことや物を作り出す力を育ませようとしても漠然過ぎて、なかなか手のつけようがありません。そこで実際に生徒達を指導する先生方には、これまで生徒達が身につけてきた知識や技能を、その教科だけにと留めず、他教科で得た知識・技能とを互いに見えない糸で関連付けさせること、そうして生徒個々の「引き出し」を増やすことが、新たな発見、新たな疑問、新たな価値観を持つきっかけになり、それが「創造性・創造力」に繋がることを話しました。昨日書いた「探究学習」は自分の知識・技能を結集させながら一つの結果を追い求めていくこと、つまり「創造性・創造力」を育む第1歩だと考えています。そうは言っても難しいことには変わりありませんね。
校長室のひとりごと「異年齢クラスでの探究学習」
これまで何度かこの場でも「探求的な学習」について話題にしてきました。AIなどの技術革新で社会の変化は著しく世の中はどう変化しているのかすら予測が難しいと言われています。そんな社会で主体的に生きてゆく今の子ども達には、これまでのように既習の学力だけではなく、自分で何かを作り出したり、変化させたりできるような創造性が求められています。そこで高校では「探求的な学習」が必修化され大学入試へも影響を与えています。中学校では「総合的な学習の時間」の中で探究学習を行います。今年度本校では、探求したいテーマを生徒個々が設定し、そのテーマごとに1年生から3年生まで一緒のクラスを新たに編成し、時には個人で、時には協働で探究学習を進めています。実際に生徒が設定した探求のテーマをいくつか紹介します。
「未来のAIと人間の関係」「絶滅危惧種の増加」「南海トラフに備えできること」「人間と機械と未来」「水位上昇問題」「海洋汚染問題」「未来の世界の中での日本」「未来の税金問題」「地球温暖化を防ぐ」「企業の人材確保の競争率激化」「少子高齢化の改善策」「20年後の輸入問題」「30年後の文化と伝統」「環境に良い家づくり」…
この他にもたくさん興味深いテーマを設定しています。これらのテーマだけを見ても、現在抱えている課題や問題が様々で、中学生が興味を持っていることがわかります。単に調べ学習で留まるのではなく1年間でどこまで掘り下げることができるのか今から楽しみです。
校長室のひとりごと「はいポーズ!」
校長は修学旅行や校外学習など、何かと写真(集合写真)を撮られる機会があります。いつも私は前列中央で写真屋さんの「はいみんな良い顔をして!」「じゃあ次はピースしてみようか・・・」など言われたとおりに操られています。最近はカメラと言うよりスマホで手軽に写真を撮れるので、プライベートでも撮られる機会が増えたように思います。しかしカメラ(スマホ)を向けられると、どうポーズを撮れば良いのか困ってしまい、いつもこわばり引きつった顔で写ってしまいます。カメラ(スマホ)を向けられたときのポーズには年代によりある特徴があるそうです。令和世代では、視線が顔に集中しないようにと、顔を隠す、横顔、視線をそらすポーズが多いそうです。では平成世代ではどうかというと、手をアゴに添えたり手に持った飲み物などを顔周りに持ってくるなど、ファッション誌の表紙のような決めポーズが多いそうです。また「ギャルピース(手のひらを上に向けたピース)」などを考えた世代でもあり「ギャルピース」は今も健在だそうです。では昭和世代はというと、恥ずかしがりながら控えめに胸の前でピースが多いようです。また私のようにどうして良いか迷った末に、手を前に組んでみたりソワソワしている間に撮影終了なんてパターンが多いようです。どうでしょう、アルバムを開いて見直してみたら面白いかもしれませんね。
※ この週末「セミ」が鳴き始めましたね!
校長室のひとりごと「崖っぷち」
先月「関東甲信越中学校長会研究大会」に参加しました。楽しみにしていた記念講演「絶対にあきらめない」銚子電鉄の竹本勝紀社長のお話は大変印象に残っています。竹本社長は、何度も経営難による廃線の危機に直面しながらも、その度に独特の発想で乗り切ってきた経験談をユーモア交えてお話ししてくださいました。その中で「崖っぷち」の経営状態を逆手にとって新たな企画を考えているとも話しておられました。
先日新聞を見ると、この「崖っぷちプロジェクト」について紹介されていました。まずは「犬吠崖っぷちライン」という名称です。もうお気づきだと思いますが銚子の犬吠埼、屏風ヶ浦など崖の景勝地と崖っぷちの経営難とをかけて名付けたものです。JRと連携し、車内の乗り換えアナウンスで「犬吠崖っぷちライン」と流されているそうです。また竹本社長は、「崖っぷち」の中小企業を応援しようと「崖っぷちサミットin犬吠埼」を開催すると意気込んでおられ「最低7社以上集めたい、崖っぷちだけにG7サミットだ」と話されているそうです。
これらの逆境を逆手にとるという発想で、これまでも「銚子名物ぬれ煎餅」や「まずい棒」、本銚子(本調子)駅になぞらえて「運気アップ記念切符」、銚子名産「鯖(サバ)」にかけて「鯖威張る(サバイバル)カレー」など様々な商品をヒットさせてきました。これらの一つ一つに商品化までのドラマがあり、社員一丸となって「地域のために銚電を残さなくては」という全社員の「地域のために銚電を残さなくては」という強い思いを感じます。勉強になりました。夏休みにぜひ銚電に乗りに行こうと思います。
校長室のひとりごと「あれ、セミは?」
西日本や東海地方は短い空梅雨で、例年より早い夏の到来で連日猛暑が続いています。関東地方も連日の暑さは、既に真夏と言っても良いかもしれませんね。いつもなら梅雨明けと同時に「ミーンミーン・・」と暑さに輪をかけるようなセミの鳴き声があちらこちらから聞こえてくるのですが、今年は全国的にセミの鳴き声が聞こえてきていないようです。虫の生態に詳しい専門家によると、今年は梅雨が短く、集中豪雨はあったものの空梅雨で地中深くまで水分が行き渡らず、木々にも十分な水分が足りず、セミの幼虫の栄養分となる樹液が少なかったこと、またセミの羽化には地温が20℃以上の日が続かなくては幼虫の羽化のスイッチが入らないこと、地面が乾燥して固まっているため幼虫が地表に出てこられないことなどの原因が重なっているからではないかと推察しています。
早朝から安眠を妨げるかのような夏の始まりを知らせてくれる風物詩のセミ、鳴かないと鳴かないで何か物足りなく感じます。セミは寿命のほとんど4年以上を土の中で過ごし、ようやく訪れる夏に地表に出てきて羽化し、数日間だけ大合唱をし短い生涯を終えます。そう思うとあの「やかましい大合唱」が、やけに恋しく感じてしまいます。
校長室のひとりごと「テレビ離れ」
3年生と校長面接を行っています(6月30日参照)。生徒の普段の姿を引き出そうと質問内容も工夫しています。「どんなテレビ番組をよく見ますか?」と問えば、「〇〇とか△△などが好きです」と生徒達は答え、すかさす「昨日の◇◇見た?面白かったよね」などと私も返すというやりとりで生徒の緊張を和らげていたものです。しかし最近は「どんなテレビ番組・・・・見ますか?」と聞くと「テレビは見ません」と答える生徒が大半です。「ではニュースはわからないかな?」と聞くと「ニュースはスマホで見ています」といった具合です。年々テレビ離れが進んでいると実感します。テレビの視聴に関する調査がありますが、2014年実施の調査で「テレビコンテンツを全く見ない」と回答した13歳~19歳は10%だったのに対し、2022年実施の調査では「全く見ない」と回答した13歳~19歳は19%と倍増しています。調査によればこの傾向は、全ての年代で同様の結果が表れているそうです。テレビっ子だった私は「テレビばっかり見てるんじゃないよ!」とよく叱られたものですが、テレビ離れが良いのか悪いのか判断が難しいところです。情報を手に入れる手段としてスマホを利用することは悪いことではありませんが、AIが自動的に履歴から「興味のありそうな情報」を次から次へと表示し、そうでない情報は、表示されなくなる性質がスマホにはあります。それを理解した上で利用してほしいものです。昭和の学校の朝の風景「ねえねえ昨日〇〇見た?」「見た見た」なんてはしゃぐ姿は懐かしい過去のことなんですね。
校長室のひとりごと「水泳の授業」
今、水泳授業が話題になっています。愛知県大府市や静岡県沼津市などいくつかの市では、水泳の授業の廃止が報じられ、それに対し賛否両論の考えがネットでざわついています。学習指導要領では小1から中2まで水泳の授業は必修で行うことになっています。ただし「適切な水泳場の確保が困難な場合は実技で取り上げなくても良い」と記載があります。なぜ今水泳授業の廃止なのか、原因の一つがプールの老朽化です。1955年の小中学生の水難事故を期に、小中学校にプールを設置されはじめ水泳の授業を行うようになりました。本校は昭和47年にプールが設置され50年以上が経過しています。新設校は別として全国的にほぼ同時期の設置だと思います。沼津市の中学校のプールも老朽化が深刻で修繕には一校当たり2億円かかるそうで、学校での水泳授業を廃止したそうです。老朽化以外にも近年の猛暑の影響で、プールサイドは火傷しそうなくらいに熱くなり、水温も30℃、水中での熱中症の危険が高まっていること、宗教や多様化する生徒への配慮のため、体育教師の負担軽減など廃止する理由はいくらでもあります。中学校の体育の授業で水泳に充てられる時数も限られており、授業の中で全員が泳げるようになるには限りがあります。では、水泳授業は必要ないかと言えば、そうは思いません。7月に入り水の事故が全国で発生してる現状を鑑みれば、つまり原点に戻り、水難事故対策の一助と考えれば、水に慣れることは大いに役立つことだと思います。昔と違い、夏のレジャーも様変わりしプールへ行ったり海水浴に行く家庭も減少しています。水泳授業で水に慣れることの意味は大きいと考えています。
校長室のひとりごと「音を立てて崩れていく」
「これでもか」というくらいの晴天続きですが、心は重い雲に覆われているようなスッキリしない気持ちが続いています。原因は名古屋市の小学校教員による児童の盗撮、教員SNS仲間での共有による不祥事、というより逮捕されるという事件の報道をはじめ、連日新たに報じられる教員による盗撮やわいせつ事件の報道です。一般の視聴者と同じように私も「あり得ない」「酷すぎる」などと報道に胸を痛めています。全国で小中高等学校の教員は約92万人、その多くは身分や立場を自覚し「聖職」とまでは言いませんが、日々子ども達のために職責を全うしようと一生懸命励んでいます。しかし、連日これだけ教員としてあるまじき行為による逮捕者、不祥事が続いてしまうと、社会的に学校、教員に対する信頼や信用を失うことを懸念しています。大切な我が子を学校に預けている皆さんにしてみれば、例え当該校でないにせよ「先生の質も下がった」「日頃偉そうなことを言っているくせに」「これだけ芋ずる式に出るなら、もしかして・・・」「うちの学校は、うちの担任は大丈夫だろうか」「もう何も信じられない」と不信感を募らせるのも当然です。これまで積み重ねてきたことが音を立てて崩れていくような喪失感を感じずにはいられません。社会全体の学校に対する信用、教職員に対する信頼を取り戻すために、一つ一つこれまで同様、子ども達のために頑張っていこうと思います。
校長室のひとりごと「験担ぎ」
いよいよ明日、各部の葛北大会初陣です。暑さに気をつけ頑張ってほしいものです。皆さんは、ここぞというときに何か「験担ぎ(げんかつぎ)」をしていますか。
「験担ぎ」とは辞書によると、ある物事に対し過去に良い結果が出た行為を繰り返すことで吉兆を推し量ること。また縁起を気にして物事の成功を願った行動をすること。と書かれています。私が部活動顧問をしている頃は、大会前に弁当の話を部員にしていました。「勝ちたいからって『カツ丼』は胃もたれして動けなくなるぞ!」とか「ウインナーは『winner(勝者)』で縁起いいぞ!」「デザートは『伊予柑』がいい予感がするな~」などと言った具合です。受験前にも同様に「先に通るように『ちくわ』がいいんじゃない」なんて話していたものです。受験の翌日「先生昨日弁当にちくわ入ってました」「良かったな」「でもキュウリが詰められていて先が見えませんでした・・・」「・・・」みたいな笑い話をしていた頃を思い出します。その生徒はしっかり合格したので今こうして話すことができます。
ちなみに私の験担ぎは「金色のネクタイ」です。もし「金色のネクタイ」を締めていたら、その日は勝負の日だと思ってください。験を担いだからと言って全てうまくいくわけではないでしょうが、それで気持ちが楽になるのであれば「験担ぎ」も悪くないですよね。似た意味で「縁起担ぎ」という言葉がありますが、一説によると江戸の商人達の間で流行した「逆さ言葉(ハワイ→ワイハ)」で「えんぎ→ぎえん→げん」になったと言われています。
校長室のひとりごと「スポGOMI?」
「スポGOMI」をご存じでしょうか。これは「スポーツごみ拾い」のことです。と言ってもそもそも何それ?ですよね。2008年に日本で誕生したスポーツで、1チーム3人、競技時間は60分。つまり60分以内にどれだけゴミを拾えるか、そしてゴミの種類ごとにポイントが決められており、獲得ポイントで勝敗を競い合い世界大会も開かれています。
世界中で深刻化している海洋ゴミ問題、その8割は陸(街)から流れ出ていると言われており、それを防ぐための有効な手段、それが「ゴミ拾い」と言われています。昨年21カ国が参加した「スポGOMIワールドカップ」は世界中で大きな反響を呼び、国と国、人と人つなぎ地球規模で「スポGOMI」をとおして「ゴミ拾いの輪」が広まっています。今年10月には東京で34カ国が参加する世界大会「スポGOMIワールドカップ2025」が開催されるということです。この「スポGOMIワールドカップ2025」は既に各国で予選が始まっており、その各国予選でこれまで集められたゴミの総量は1773.98Kgで、参加人数は1,458人、また2008年に誕生以来のゴミの総量は193,120Kgで参加延べ人数は165,321人だそうです。
地球に優しいスポーツ「スポGOMI」の紹介でした。
校長室のひとりごと「睡眠時間」
こう暑いと夜も寝苦しくて、朝は汗だらけで目覚めもスッキリとせず睡眠不足気味だと感じます。これまで我慢していた寝室にもついに冷房を入れました。
ところで、OECD(経済協力開発機構)による睡眠時間に関する調査結果が興味深いので紹介します。先進国33カ国で一日の平均睡眠時間が一番長かったのは「南アフリカ」で9時間13分。次いで中国の9時間01分、アメリカの8時間51分です。では日本人の平均睡眠時間はというと7時間22分と、調査した先進33カ国中、一日の平均睡眠時間が一番短いという結果です。一番短い日本の中でも、女性の平均睡眠時間は男性よりも13分短かく、更には睡眠時間が短いのは大人だけではなく、子どもにおいても世界で一番睡眠時間が短いそうです。別のある調査によると日本の子どもはどの年齢層でも「年齢別推奨睡眠時間」よりも実際の睡眠時間は短く、特に5歳児では1時間52分も短いそうです。おまけに「世界の子どもの睡眠時間と比べ日本の子どもの睡眠時間が世界一短いことを知っているか」という問いに対し、「知らない」と回答したのは全体の68.7%に及んでいたそうです。
「寝る子は育つ」と昔から言いますが、その通りで睡眠不足だとホルモンバランスが崩れるなど、特に育ち盛りの子ども達には心配ですよね。
皆さんも無理せず適度に冷房を利用し暑い夏を乗り切りましょう。
校長室のひとりごと「実感!地球温暖化」
関東も梅雨明けこそしていないものの連日の猛暑には困ったものです。日本だけではなくこの猛暑、ヨーロッパでも大変なことになっているようです。スペインやイタリアでは気温42℃という予報もあり対策を進めています。イタリアのシチリアでは最高気温が39℃以上の予報の日には昼間の屋外労働を禁止とし、今後この措置がイタリア全土に広がりそうだということです。またローマ、ミラノ、ベネツィアなどではAM11:00からPM6:00は外出しないように市民に勧告しているそうです。フランスのマルセイユは最高気温40℃に達すると公共プールを市民に無料開放しているそうです。ギリシャのアテネ、ポルトガルのリスボンでは熱波により山火事が発生し住民が避難する事態になっています。またスイスではビルヒ氷河が高温のために崩壊し、近隣の村の90%が埋没してしまったそうです。調べを進めると、アメリカでも凄いことになっているようで、ニューヨークでは37℃という連日の猛暑で、エアコンの使用量の急増で停電したり、アスファルトが溶け車が道路を突き抜け落下する事故が発生したということです。
地球温暖化による地球規模の異常気象なのでしょうが、暑いからエアコンをつける。そうすると電力消費が増し、さらに電気を作らなくてはならず、結果としてCO2などの温室効果ガスが増える・・・ 正に負のスパイラルと言えます。どうにか良い方法はないものでしょうか。
校長室のひとりごと「校長面接」
今年も3年生全員と「校長面接」を行っています。3年生はいよいよ受験生と呼ばれる時期になってきました。3年生一人一人が、どんな生徒なのかをより詳しく知るために直接1対1で面接をします。生徒達は、予め学級で所作を覚え練習したり、言葉遣いなどに意識し練習したりと、校長面接に臨んでいます。3年生にとっては面接試験の予行練習の場、受験生としての自覚を持つきっかけになっています。面接で質問する内容は「得意な教科、苦手な教科」「長所と短所」「今現在考えている卒業後の進路」などいたって簡単な質問ばかりです。それでも生徒達にとっては滅多に入ることのない校長室という場所で、校長と1対1で質問されるわけですから、予め考えていた回答も緊張のためか真っ白に吹っ飛んでしまう生徒も少なくありません。しかしそれこそが予行練習、入試までの時間でしっかりと準備を積んで入試当日を迎えることができるのだろうと思います。
「面接は普段通りで良い」という考えも間違いではありませんが、やはり中学3年生らしい受け答えや所作、そして何より「面接試験」という選ばれる場だというTPOを考えればそれなりの準備が必要になります。「家族構成を教えてください」という質問に「パパ、ママ、お兄ちゃん・・・」ではなく「父、母、兄・・・」と答えるべきでしょう。日頃より受験生だという意識で生活することが大切なのだと思います。
校長室のひとりごと「葛北大会壮行会」
今日は「葛北大会壮行会」が行われます。葛北大会とは運動部活動の千葉県中学校総合体育大会(夏の県大会)への出場権を懸けた葛北支部(野田市・流山市)の予選となる大会です。この夏の大会を区切りとして3年生は一線を退くため、3年生にとっては最後の大会です。種目によって多少異なりますが、この葛北大会で勝ち残れば「葛北支部代表」として7月末の県大会に出場できます。そしてその県大会でも勝ち残れば「千葉県代表」として8月に行われる関東大会や全国大会に出場することができる、中学校の部活動の大会では全国大会まで続く一番大きな大会です。そんな葛北大会は明日の野球の開会式を皮切りに、しばらく毎週末続きます。今日の壮行会では、各部より葛北大会に向けた決意を発表し、それに対し全校でエールを送る会です。壮行会で私が選手達に贈る言葉として「日本中に中学校は9033校、中学生は314万人。たった1校、または一人を除いて必ずどこかで負ける。だから負けることは恥ずかしいことではない。恥ずかしいことがあるとすれば、途中で諦めてしまうこと。終了のホイッスルが鳴るまで全力で戦ってほしい」というような話をしようと思います。3年生には1試合でも多く川間中のユニホームを着て戦ってほしいと思っています。
校長室のひとりごと「書き表すこと、読みとること」
社会の変化に伴い「学力観」も変化しています。それは入学試験をはじめ様々なテストにも影響しており、例えば単に答えを導くだけではなく「なぜそうなるのか」を文章で説明する問題や「国語でありながらグラフを読み取り文章で説明する」問題など従来より一歩も二歩も先に進んで、自分の考えを文字で表したり、問題そのものの意味を読み解く力が求められています。各教科、授業のまとめをしっかりと時間をとり「自分の言葉」で書かせるようにしているのは、こうした「学力観」に対応するためです。
昨日「弁当の日の振り返り」を全校生徒分を読んだ話をしましたが、唖然としてしまいました。例として掲載したのは「文章を書くことに慣れている」生徒なのでしょう。ごく自然に読むことができましたが、漢字の誤字脱字はもちろん、多くの生徒の振り返りはお世辞にも文章とは言えない状況でした。中には文字自体が解読できない雑なものまでありました。振り返り用紙を校長が読むとは思っていなかったのでしょうけれど、だからと言って見逃すことはできません。どうみても「自分の考えを文字で書く」ことに慣れていないことがうかがえます。自分の考えを書かせる機会を増やすためにも、授業のまとめの時間をしっかりと設け「自分の言葉で」まとめさせるよう、先生方にもう一度話そうと思います。
書けなければ読み取れないですから…
校長室のひとりごと「弁当の日(振り返り)」
先週の土曜日は「教職員ファミリーデー」、先生方のご家族が本校の様子を参観しました。参観された方からは「実際に働いている姿、どんな学校なのかがわかって安心した」と感想をいただきました。また生徒は自分で弁当を作り、その弁当をみんなで食べる「弁当の日」でもありました。弁当箱を開ける時には皆ニコニコと自慢げにワイワイと楽しげに弁当箱を開け食べていました。最後に振り返り用紙を記入し「弁当の日」はめでたく終わりました。全校生徒の振り返りを読みましたが、多くの生徒がこの「弁当の日」のねらいを達成できたと感じる振り返りでした。例えば「大会の日、朝起きたら当たり前のように弁当が準備されてけど、それって当たり前のことじゃなくて、こんな大変なことをお母さんがやっていたんだと気づきました」「こんなに時間がかかってこんなに大変だとは思わなかった、ただただ母に感謝です」「次はもっと彩り良く栄養のバランスを考えたい」「次はキャラ弁も作ってみたい」「最初は眠いし面倒だと思ったけど、弁当箱に詰め終わると達成感があってとても楽しかった。また作りたい」「お母さんに教えてもらいながら作ったので、たくさん話すことができました。手際が悪いと怒られたけど…」などなど、それぞれ生徒一人ひとりに物語があったようです。
校長室のひとりごと「校外学習」
今日は1年生の校外学習です。例年この時期の校外学習は天気が心配です。昨年の1年生(現2年生)は大雨のマザー牧場でした。今日も少し心配ですがなんとか最後まで耐えてほしいものです。電車で上野まで行き上野公園内を班ごとに散策、そして今度は上野から浅草まで徒歩で移動しながらの浅草散策。ゴールのスカイツリーを班ごとに目指し、スカイツリーの高さ450m地点にある天望回廊などを見学する予定です。
今回の校外学習のスローガンは「We can do it! 最高の校外学習にしよう」で、サブタイトルとして「Youは何しにTokyoへ」です。今回の校外学習では、上野公園、浅草と外国人観光客に人気のスポットであり、おそらく浅草寺などは今日も外国人観光客でいっぱいでしょう。そこで今回の校外学習では各班に一つのミッションを与えています。それは「外国人を見つけ英語でインタビューする」ことです。これまでの英語の授業で学んできた英語力を駆使して「自己紹介」「お名前を教えてください」「どこから来たのですか」「なぜここに来たのですか」「上野(浅草)で何を楽しみましたか」「お礼」という一連の流れでインタビューすることになります。みんなしっかりとインタビューできるでしょうか?あとで生徒達に様子を聞くのが楽しみです。
校長室のひとりごと「陽性型の梅雨」
今年の「梅雨」はどうなっているのでしょう。実は「梅雨」といっても、年によって様々な性格や特徴があり、梅雨前線の動きや位置によっては雨が降らない「空梅雨」になることもあります。昔は梅雨の時期には「たまには静かに雨の音を聞きながら読書でもしてみたらどうだ?」なんて生徒達に話していた記憶があります。そんなしっとりの梅雨も地球温暖化による気候変動の影響なのか、最近は特徴も随分と変わってきたように感じます。梅雨には大きく二つのタイプ「陽性型」「陰性型」があるそうです。「陽性型」の梅雨は、雨が降るときには短時間に激しい雨が降り、晴れた日には気温が急上昇するというタイプです。一方「陰性型」の梅雨は、梅雨前線の北側で弱い雨がしとしとと降り続き、さほど気温も上がらない、以前の梅雨のようなタイプです。最近の「梅雨」は、梅雨前半は「陰性型」の特徴を持ち、梅雨明け間近の後半には、集中豪雨をもたらすような「陽性型」の特徴をそれぞれ持ち合わせるパターンが多かったようですが、今年は思い切り「陽性型」で梅雨入りし、大雨と猛暑に悩まされそうです。今なら「熱中症が心配だから窓を閉め切りエアコンを効かせた部屋で読書でもしてみたらどうだ?」なんて話すのかもしれませんね。6月でこんな状態では、今から夏本番が心配になってきてしまいます。
どうやら明日からまた梅雨空が戻ってきそうです。明日は1年生の校外学習、明後日からにしてもらえないでしょうかね…
校長室のひとりごと「ファミリーデー」
以前ご紹介しましたが今日の土曜授業は「弁当の日」です。生徒達(教職員も)は自分で弁当を作り持参して、みんなでそのお弁当を食べる日です。この「弁当の日」には食育はもちろんいくつかの目的があります。一番の目的は弁当づくりをとおして「家族の会話」や「家族への感謝」「家族の絆」などを生徒達に考えさせるためです。理想を言えば、作る弁当の食材の調達から、作り終えた後始末も含め一切家族の手を煩わせないことですが、なかなかそうもいかないと思います。保護者の皆様にはご理解いただければと思っています。
さて、今日はもう一つイベントを企画しています。名付けて「教職員ファミリーデー」。これは本校に勤務する教職員の家族を招き、学校の様子、勤務する様子を参観してもらおうという企画です。小学生ではよくある「家族の職場見学」の教職員版といったところでしょうか。ご家族にとって「自分の娘、息子、またはお父さん、お母さん、夫、妻がどんな環境でどんな仕事をしているのか」は興味があることでしょう。本校だけではなく教員は若返りが進み、若い先生方がたくさんいます。メディアでは「教員はブラック」などと取り上げられ、少なからずご家族は心配していることでしょう。そんな心配を払拭していただくことで、ご家族も教職員も「家族」について考えるきっかけになればと考えています。
つまり今日は生徒にとっても教職員にとっても「ファミリーデー」なのです。
校長室のひとりごと「地産地消」
このホームページ「校長室の・・・」のコーナーは校長の私が担当しておりますが、HP内には他にも、教頭が担当している「学校の様子」、各部活動顧問が担当している「部活動の様子」、養護教諭担当の「保健だより」事務室担当の「事務室より」、栄養士担当の「給食だより」などがあります。そちらもご覧いただけていますでしょうか?はじめにHPを開いたトップ画面に「新着情報」として毎日の給食の画像を更新しています。栄養士が毎日更新してくれています。「6月19日(木)の給食」をご覧になりましたか?6月19日(木)昨日の給食は「のだの恵みを味わう給食」でした。野田産の発芽玄米、枝豆、なすを食材として各校様々なメニューの給食で提供されました。本校のメニューは画像の通り。地元で作られた作物を地元で食べることを「地産地消」といいますが、今、この地産地消が色々な意味で注目されています。収穫した作物の輸送が短距離、短時間で済むため、輸送にかかる消費エネルギーが少なくて済むことや、収穫したての新鮮な食材を提供することができるなど「良いとこ取り」の、まさに恵み豊かな野田市ならではの給食でした。昨日の枝豆に至っては、ここ川間中の学区にある「船形地区」で朝一番で収穫したものを朝早くに納品していただき、調理員さん達が給食の時間に間に合うように美味しく茹でてくださいました。この「暑さ」と「枝豆」とくれば、あとは「ビー◯」があれば完璧です。給食ではやはり無理ですよね。
校長室のひとりごと「進路保護者会」
本日、3年生保護者を対象とした「進路保護者会」が行われます。毎年第1回目の進路保護者会はこの時期に実施しています。3年生は部活動の大会を終える夏休みともなれば、多くの上級(高校等)学校の「学校説明会」や「体験入学」「相談会」などに参加します。自分の肌感覚で行きたい学校選び(受験校選び)をはじめていくわけです。そして脱偏差値時代、「行ける学校選び」から「行きたい学校選び」について、保護者の皆さんにも生徒達同様夏休み前にご理解いただくためです。また、上級学校に進学するには入学試験に合格する必要があるため、行きたい学校に見合った学力を身につけられるよう本格的な受験勉強を始めるのもこの夏の時期で、秋には三者面談で受験校を絞り込み、私立高校では、手続きを進め12月には、実際の出願となっていきます。こうした進路選択、受験に関するスケージュール的なことを説明するのも、今回の進路保護者会の目的の一つであり、この時期に実施するのはそのためです。例年夏には各高校の入試要項が確定するので、秋の第2回進路保護者会で説明する予定です。
昨日から「校長面接」をはじめました。今年は受験生であるという自覚を促すことを目的としています。皆、これまでにない緊張した趣で、校長室のドアをノックしぎこちなく面接を始める姿には初々しさを感じます。
校長室のひとりごと「熱中症」
連日こう暑いと「熱中症」が心配になります。「熱中症」というと「夏」を思い浮かべますが、実は4月から10月までが要注意だそうで特に注意が必要なのが「梅雨」のこの時期だそうです。そもそも熱中症を引き起こす条件には「気温」「湿度」「日差し」が関係しています。ですから曇りや雨の日でも、また屋外だけではなく室内にいても注意が必要だということです。この熱中症を引き起こす三つの条件を割合で考えると「気温が2割」「日差しが1割」、そしてなんと「湿度が7割」だそうです。人間は暑いときには汗をかきます。そしてその汗が蒸発する気化熱により体温を下げてくれるのですが、外気の湿度が高ければ高いほど汗が蒸発しにくくなり結果として体温が上がってしまいます。この湿度が高い梅雨の時期に「熱中症」への注意が特に必要というのもうなずけます。この三つの条件の割合から熱中症の危険度を表す「暑さ指数(WBGT)」を計測するのが「WBGT計」、今年はこれまで以上に「熱中症」のリスクがあると想定し、この「WBGT計」を各部活動に一つ準備し、活動中には常に暑さ指数に注意を払えるようにしています。
ところで「梅雨」はどこに行ってしまったのでしょうか・・・
校長室のひとりごと「親子の会話」
6月10日は「時の記念日」でした。日本書紀によると671年6月10日、日本で最初の時計「漏刻」と呼ばれる水時計が初めて時を刻んだことから、後に「時の記念日」に制定されたそうです。その「時の記念日」に合わせて「シチズン」が小学生の子どもがいる共働き夫婦に家庭での時間の使い方について調査したそうです。それによると親子の会話時間が13年前に比べて減っているということです。その要因としてスマホの普及があげられると担当者は話しています。一昔前は家族で一つのテレビを囲みながら、といういわゆる一家団欒の光景が思い浮かびますが、今では大人も子どもも同じ部屋にいながら、個人個人でスマホを見ているというのも、とりわけ特別ではない時代なのかもしれません。一昔前なら何かわからないことがあると子どもは「ねえねえ…」などと自然と親と会話していたことが、今ではわからないことはスマホを通してAIが教えてくれる時代、会話が減少しているというのもうなずけます。ちなみに平日どのくらい子どもと話すかという調査の結果では、平均で父親が52分、母親が1時間34分だそうです。もちろんその間話し続けるというわけではないですが・・・
校長室のひとりごと「300万件突破!」
昨年度の4月始業式からブログ「校長室のひとりごと」を始めました。足かけ5年にわたるコロナ禍により、地域・社会と学校の間に大きな溝ができてしまい、地域の教育力をお借りしようにも、まず本校のことを少しでも知ってもらうための一つのツールとして「HPを活用しよう」と考え、校長として何かできることはないかと始めたのが「校長室の・・・」というわけです。始めた当初は「毎日続けられると良いな・・・」程度の気持ちでしたが日が経つにつれ、毎日続けることが「自分自身の契約」かのように今日まで続けてきています。始めた当初のHPのカウント数は「1411320」件、うれしいことに口コミで広がったのか徐々にカウントが増え、冬休みには「2000000」件を突破し、2月には始めてから100万件を数えるほどになり、そして目出度く週末に「3000000」件を突破しました。本当に皆さんのおかげだと感謝しています。単にカウント数を増やしたいのであれば、生徒の写真をたくさん掲載すれば良いのかもしれませんが、今は何かと難しい世の中、個人を特定されないように後ろ姿であったり、顔が写っている場合には解像度をわざと下げるなど個人情報の漏洩対策をしたうえで他のコーナーで写真を載せています。そんなこんなで今では、毎日約4~5000件もの方々に閲覧していただいています。これを励みにこれからも続け、400万件、500万件を目指して頑張ろうと決意を新たにしました。
校長室ひとりごと「定期テスト」
今年度最初の定期テストが来週あります。学生の頃は「テストさえなければ学生は最高なんだけど・・・」なんて考えていませんでしたか。今の野田市は前後期の二期制なので「定期テスト」と呼んでいますが、三学期制の頃は「中間テスト」「期末テスト」などと呼んでいました。そもそもなぜ「定期テスト」を行うのでしょう?その答えの前に私なりの持論ですが、学習の効果を上げるためには「学習サイクル」が大切だと考えています。短期的な学習サイクルとしては、授業中の理解を定着させるために復習する。復習の最後に「次時は何を?」と簡単に予習する。予習した内容なら授業での理解が増す。そしてまた復習するという毎日繰り返しのサイクルです。定期テストも中期的な「学習サイクル」一つと考えられます。今回で言えば4月からの約2ヶ月間の内容をテスト勉強という名の復習をする。そして実際にテストを受ける。満点ならともかく間違えた箇所をできるようにする。この一連の短期的、中期的な流れが学力の効果を上げるためには必要だと考えます。また我々教師にとっては、日頃の授業を見直し改善する一つの目安となるのがこの「定期テスト」なのです。
生徒も含め教師以外のほとんどの人は「成績をつけるため」にテストをすると答えるでしょう。確かに成績に左右することはありますが、教師も生徒もこれまでを振り返るための一つの物差しであり、今後改善するための数値的な材料、それが「定期テスト」だと考えています。
校長室のひとりごと「チャンスに変える発想」
今日明日と学校を留守にします。「関東甲信越地区中学校長会研究協議会」に参加するためです。この研究大会は、関東1都6県と新潟、長野、山梨を加えた中学校の校長で組織する校長会の研究大会で、今年で77回目、千葉県がホストとなり千葉市で開催されます。この場でも何度もボヤいていますが、時代の流れや社会の変化に伴い学校教育は大きな転換期を迎え、それぞれの学校が抱える課題も多岐にわたっています。今回の研究大会は、そんな各中学校の現状から「新たな時代を切り拓き、よりより社会を形成していく人間を育てる中学校教育」テーマとし9分科会に分かれ、それぞれの課題について協議します。一日目の今日は、開会行事、全体協議、記念講演が行われます。今回の記念講演は「絶対に諦めない!~地域と共に存続を目指す銚子電鉄の挑戦~」という演題で、竹本勝紀氏(銚子電鉄代表取締役)にご講演いただきます。全国的にローカル線の廃線が続く中で、銚子電鉄は何度も廃線の危機に直面しながらも、銚子名物「ぬれ煎餅」の生産や販売、「まずい棒」の販売、「お化け屋敷電車」などのイベント企画、映画の制作など、数々のピンチをチャンスに変える発想力で3年連続で黒字という成果を上げている実績があります。竹本氏のご講演から、本校の経営戦略のヒントが得られるのではないかと楽しみです。
校長室のひとりごと「市内陸上大会」
あいにくの天気ですが今日は市内中学校陸上大会が行われます。先月、各運動部活動の市内大会が行われましたが、この市内陸上大会は単に陸上部の市内大会ではなく、各学校とも全校体制で所属部活動に関係なくメンバーを選抜し学校対抗で競い合います。私が教員に成り立ての頃は、この陸上大会だけではなく、水泳大会、体操大会も同様に学校対抗で行われていました。今では水泳も器械体操もクラブチームの活動が主で、中学校の部活動は存続が難しくなくなっているのが現状です。しかし陸上部だけはどこの中学校にも存在し部員もいます。しかし陸上部員だけでは、大会自体が成り立たず、この市内陸上大会だけが今も残っているわけです。
本校でも、全校生徒から陸上部員を中心にメンバーを選抜し、今日の市内陸上大会に向けて練習をしてきました。学校対抗ではありますが、やはり大きな学校や陸上部員の多い学校にはなかなかかないません。今日は勝ち負けや記録だけではなく、これまでの自分を少しでも超えられるよう頑張ってほしいと思っています。
この市内陸上大会は、大会中の合間を縫って各種目の表彰が行われます。各種目優勝した生徒の所属する学校の校長が担当し、賞状とメダルを授与することになっています。今年は何回表彰を担当することができるか今から楽しみです。
校長室のひとりごと「紫陽花」
東海、近畿、中国地方の梅雨入りが発表されました。どうやら平年より3日ほど遅れで今日にも北陸地方と関東地方の梅雨入りが発表される見込みです。本格的な雨の季節がやってきました。雨の季節になると「紫陽花(あじさい)」に目が行きます。梅雨入り前からきれいな花を咲かせていたでしょうが、「梅雨と紫陽花」を関連付けられた思考回路のためでしょうか、やはり梅雨と紫陽花はセットで捉えてしまいます。紫陽花の花と言えば「ピンク」「紫」「青」ですが、植わっている土壌で花の色が決まってくるということがよく知られています。植わっている土が「酸性」を帯びているようなら、花は「青」、土がアルカリ性なら「ピンク」、そして中世の土に植わっているようなら、青とピンクを混ぜた「紫」の花が咲くそうです。
この紫陽花を見ると苦い出来事を思い出します。中学生の頃ですが、理科のテストのことです。酸性、アルカリ性で「リトマス試験紙」はそれぞれどう変化するかという問題です。先に書いたように紫陽花の花の色は土壌で決まることを以前から知っていたため、リトマス試験紙も同じだろうと、酸性は青色に、アルカリ性は赤色に変わると解答しました。しかし、実際にリトマス試験紙は紫陽花とは逆だったという話です。その間違い以来、紫陽花もリトマス試験紙も間違えずに覚えることができました。
雨の季節に紫陽花の花を見ると、そんな昔の出来事を思い出すものです。
校長室のひとりごと「〇ハラ」
今更ですがハラスメントとは「相手に不快感や不利益を与えたり尊厳を傷つける」ことです。近年、聞いたことのないハラスメント「~ハラ」という言葉を聞くようになったと感じています。その中に「〇(まる)ハラ」があります。これは若い世代を中心にSNSのチャット機能で末尾に「。」句点をつけた文に恐怖を感じるというものです。一般の企業でも仕事上の連絡等をLINEを利用していることが多いと聞きます。本校でも緊急連絡などはLINEを使用しますが、例えば部下から上司への報告に対して、上司が文末に「。」をつけたとします。上司はそんな気持ちはなくても「これで終了なの?」「切り捨てられている?」と恐怖を感じる若者が一定数いるというのです。日本語的には新聞の見出し、短歌・俳句、賞状以外は句読点をつけるのが基本なのですが・・・
話は少し飛躍しますが、中高生のSNSによるトラブルには、この「。」あり・なしを含め「?」「!」が関係している場合もあります。例えば「何でくるの?」と送られた側は、手段を「バス」などと返信するでしょうが「何でくるの」となれば「はっ、言っちゃいけないのかよ」とトラブルの原因にもなりかねません。
そんなこんなで、特に仕事で先生方にLINEを利用するときには、細心の注意を払おうと思います。これも時代の流れなのでしょうか。
校長室のひとりごと「修学旅行③」
天気予報を見ると関東も暑そうですね。ここ京都も連日好天に恵まれ今日も暑くなりそうです。予報では30℃越え。昨日は終日貸切タクシーによる班別行動でしたが、皆少し日焼けし充実したであろう元気な笑顔で帰ってきました。観光客の多さから目的地の駐車場が満車だったりと急遽運転手さんが機転を効かせてくれ、見学地の順序を入れ替えたり変更したりと計画通りとはいかなかったものの皆充実し楽しい一日となったようです。
最終日の今日は全員で嵯峨野、嵐山方面にバスで向かい、昼食まで班別行動で嵐山散策を行います。今は気が張っているため実感はないかもしれませんが、この二日間は暑さもあり疲れが蓄積していることと思います。明日から週末、ゆっくり休んで、また月曜日からの学校生活を元気に再開させてほしいものです。
保護者の皆さん、多くの経験を積んで3日ぶりに帰宅します。修学旅行の余韻を大切にさせるためにも、今日は「思い出話し」に付き合ってあげてほしいと思います。
校長室のひとりごと「職場体験学習&修学旅行②」
修学旅行2日目の朝を迎えました。ここ智積院会館は、真言宗智山派の総本山「智積院」の宿坊ですが、いわゆるイメージする宿坊とは違い立派なホテルです。今日は朝から雲ひとつない快晴、終日班別行動です。日本を代表する観光地である京都はインバウンドの影響もあり、多くの外国人も訪れバスなど公共交通機関は連日混雑しています。そんなこともあり今年は一班に一台のタクシーを借り切り事前の計画をもとに班別行動をします。経験豊かなタクシーの運転手さんならではの混雑するルートを避ける技に期待です。
さて、3年生は今修学旅行ですが、2年生は昨日、今日の二日間「職場体験学習」を行っています。キャリア教育の一環で、中学生の体験学習を引き受けてくださる川間地区中心の25箇所の事業所に分かれて(各事業所1~4人)体験しています。簡単に高収入を受け取ることができる職業への憧れを持つ年頃ですが、この職場体験学習を通して、よりよい生き方を求め、正しい勤労観・職業観を学ぶことで自分で将来を切り開くことができるように、その基礎となるのがこの二日間の体験です。自分を見つめ直し、真剣に将来を考えるきっかけにしてほしいと願っています。