校長室のひとりごと「スマホ使用制限条例」
愛知県豊明市の市長が「スマホの使用は一日2時間まで」と促す条例案を9月市議会に提案すると話題になっています。この条例案は「市民(特に子ども)の、睡眠時間を十分に確保することが心身の成長に不可欠」だという考えからだそうです。厚労省のデータなどを参考とし「一日2時間」となったそうですが、関連報道の街頭インタビューでは、一日に14時間使用しているなど軒並み10時間超えの若者の実態が報じられていました。もちろん2時間以内やほとんど使用しないという例もあるでしょうが、大人として10時間超えはやはり心配です。
近年、諸外国ではSNS規制の動きが加速しています。オーストラリアでは16歳未満の子どものSNS利用を原則禁止にする法律が施行され、EUでも「15歳未満のSNS利用禁止」が提案されており、EU全体での規制の可能性もあります。確かに中学生をはじめ若者は食事中も寝る前ベットに入っても、時間があればSNSや動画がひっきりなしに繋がっていたり見ている現状があります。
スマホやSNSが一概に「悪」だとは決して思いませんが、やはり子ども達には使用時間や使用内容を含め節度ある使用をさせなくてはなりません。中学生であれば、やはり契約者である保護者の理解なくしては子ども健康、SNS被害などから守ることができないでしょう。それが叶わないからこその「条例や法律」の施行に発展してしまうのでしょう。