校長室のひとりごと「異年齢クラスでの探究学習」
これまで何度かこの場でも「探求的な学習」について話題にしてきました。AIなどの技術革新で社会の変化は著しく世の中はどう変化しているのかすら予測が難しいと言われています。そんな社会で主体的に生きてゆく今の子ども達には、これまでのように既習の学力だけではなく、自分で何かを作り出したり、変化させたりできるような創造性が求められています。そこで高校では「探求的な学習」が必修化され大学入試へも影響を与えています。中学校では「総合的な学習の時間」の中で探究学習を行います。今年度本校では、探求したいテーマを生徒個々が設定し、そのテーマごとに1年生から3年生まで一緒のクラスを新たに編成し、時には個人で、時には協働で探究学習を進めています。実際に生徒が設定した探求のテーマをいくつか紹介します。
「未来のAIと人間の関係」「絶滅危惧種の増加」「南海トラフに備えできること」「人間と機械と未来」「水位上昇問題」「海洋汚染問題」「未来の世界の中での日本」「未来の税金問題」「地球温暖化を防ぐ」「企業の人材確保の競争率激化」「少子高齢化の改善策」「20年後の輸入問題」「30年後の文化と伝統」「環境に良い家づくり」…
この他にもたくさん興味深いテーマを設定しています。これらのテーマだけを見ても、現在抱えている課題や問題が様々で、中学生が興味を持っていることがわかります。単に調べ学習で留まるのではなく1年間でどこまで掘り下げることができるのか今から楽しみです。