校長室のひとりごと「テレビ離れ」
3年生と校長面接を行っています(6月30日参照)。生徒の普段の姿を引き出そうと質問内容も工夫しています。「どんなテレビ番組をよく見ますか?」と問えば、「〇〇とか△△などが好きです」と生徒達は答え、すかさす「昨日の◇◇見た?面白かったよね」などと私も返すというやりとりで生徒の緊張を和らげていたものです。しかし最近は「どんなテレビ番組・・・・見ますか?」と聞くと「テレビは見ません」と答える生徒が大半です。「ではニュースはわからないかな?」と聞くと「ニュースはスマホで見ています」といった具合です。年々テレビ離れが進んでいると実感します。テレビの視聴に関する調査がありますが、2014年実施の調査で「テレビコンテンツを全く見ない」と回答した13歳~19歳は10%だったのに対し、2022年実施の調査では「全く見ない」と回答した13歳~19歳は19%と倍増しています。調査によればこの傾向は、全ての年代で同様の結果が表れているそうです。テレビっ子だった私は「テレビばっかり見てるんじゃないよ!」とよく叱られたものですが、テレビ離れが良いのか悪いのか判断が難しいところです。情報を手に入れる手段としてスマホを利用することは悪いことではありませんが、AIが自動的に履歴から「興味のありそうな情報」を次から次へと表示し、そうでない情報は、表示されなくなる性質がスマホにはあります。それを理解した上で利用してほしいものです。昭和の学校の朝の風景「ねえねえ昨日〇〇見た?」「見た見た」なんてはしゃぐ姿は懐かしい過去のことなんですね。