校長室のひとりごと「音を立てて崩れていく」
「これでもか」というくらいの晴天続きですが、心は重い雲に覆われているようなスッキリしない気持ちが続いています。原因は名古屋市の小学校教員による児童の盗撮、教員SNS仲間での共有による不祥事、というより逮捕されるという事件の報道をはじめ、連日新たに報じられる教員による盗撮やわいせつ事件の報道です。一般の視聴者と同じように私も「あり得ない」「酷すぎる」などと報道に胸を痛めています。全国で小中高等学校の教員は約92万人、その多くは身分や立場を自覚し「聖職」とまでは言いませんが、日々子ども達のために職責を全うしようと一生懸命励んでいます。しかし、連日これだけ教員としてあるまじき行為による逮捕者、不祥事が続いてしまうと、社会的に学校、教員に対する信頼や信用を失うことを懸念しています。大切な我が子を学校に預けている皆さんにしてみれば、例え当該校でないにせよ「先生の質も下がった」「日頃偉そうなことを言っているくせに」「これだけ芋ずる式に出るなら、もしかして・・・」「うちの学校は、うちの担任は大丈夫だろうか」「もう何も信じられない」と不信感を募らせるのも当然です。これまで積み重ねてきたことが音を立てて崩れていくような喪失感を感じずにはいられません。社会全体の学校に対する信用、教職員に対する信頼を取り戻すために、一つ一つこれまで同様、子ども達のために頑張っていこうと思います。