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校長室のひとりごと「書き表すこと、読みとること」

  社会の変化に伴い「学力観」も変化しています。それは入学試験をはじめ様々なテストにも影響しており、例えば単に答えを導くだけではなく「なぜそうなるのか」を文章で説明する問題や「国語でありながらグラフを読み取り文章で説明する」問題など従来より一歩も二歩も先に進んで、自分の考えを文字で表したり、問題そのものの意味を読み解く力が求められています。各教科、授業のまとめをしっかりと時間をとり「自分の言葉」で書かせるようにしているのは、こうした「学力観」に対応するためです。

 昨日「弁当の日の振り返り」を全校生徒分を読んだ話をしましたが、唖然としてしまいました。例として掲載したのは「文章を書くことに慣れている」生徒なのでしょう。ごく自然に読むことができましたが、漢字の誤字脱字はもちろん、多くの生徒の振り返りはお世辞にも文章とは言えない状況でした。中には文字自体が解読できない雑なものまでありました。振り返り用紙を校長が読むとは思っていなかったのでしょうけれど、だからと言って見逃すことはできません。どうみても「自分の考えを文字で書く」ことに慣れていないことがうかがえます。自分の考えを書かせる機会を増やすためにも、授業のまとめの時間をしっかりと設け「自分の言葉で」まとめさせるよう、先生方にもう一度話そうと思います。 

 書けなければ読み取れないですから…