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校長室のひとりごと「生徒会長に10万円?」

 毎年秋になると多くの中学校で「生徒会役員改選」が行われます。生徒会長を含め本部役員の任期は一年、1.2年生の秋に改選され翌年度の秋まで、つまり現2.3年生中心から1.2年生中心の生徒会役員へ引き継ぐための選挙です。ちなみに本校では9月30日に立候補者の立ち会い演説を行い、その後全校生徒による選挙が行われます。そして後期より新生徒会長はじめ役員をリーダーとした生徒会活動が始まるわけです。

 そんな中学校の生徒会役員の改選を前に、滋賀県彦根市の新たな珍しい取り組みが話題になっています。彦根市にある7中学校の「新生徒会長に10万円を交付する」というのです。キャッチコピーは「彦根の中学生が地域・社会を変える!」で、詳細を見ると、この10万円は生徒会長への小遣いではなく、生徒会長に立候補した際に公約を発表し、見事生徒会長に当選すれば、その10万円を元手に公約を実現させるという斬新な取り組みです。一般的に中学校の生徒会活動に対しては「形式的な活動で自由度が少ない」「やりたいことがあっても予算など金銭的な壁で実現できない」などの意見が多く、こうした生徒達の思いを応援するための今回の企画で、そのための予算は既にクラウドファンディングで目標額が集まっているということです。実際に立候補者が、どういった公約を唱えるのかとても興味があります。