学校の様子
3年生「生徒企画」! ~校内オリエンテーリング~
3年生は、公立高校の受検を終え、学年内での時間割に沿って様々な活動を行っています。この活動は「卒業プログラム」と名付けられ、学年全体で協力しながら進めています。例えば、学校内の清掃を行う「環境美化活動」や、1・2年生への思いを伝える「3年生を送る会」、また学年レクや生徒企画のイベントなど、思い出作りを大切にした活動も行われています。今回は、その中でも先日行われた「生徒企画」の様子をお届けします。
1年生の時の悔しい思いを晴らすために
遡ること約2年前、今の3年生が1年生だった頃、「佐倉」へ校外学習に行きました。佐倉では、オリエンテーリングを予定していましたが、猛暑の影響で実施することができませんでした。あのときの悔しい思いを胸に、卒業を迎えることができるだろうか……?いや、できない!
しかし、今から佐原に行くことはできません…。それならば、校内でオリエンテーリングをしてしまおうじゃないか!ということで、実行委員たちの手によって「謎解きスタンプラリー」が企画されました。
謎解きスタンプラリーは、学校内の様々な場所に隠された100問の謎を探し出し、その答えを集めていくという内容でした。問題は3年生の教室だけでなく、図書室や多目的室などの特別教室、さらにはグラウンドにまで隠されていました。参加者は班ごとに分かれて、校内を駆け巡りながら問題を探していきます。
こんな問題が出題されていました。
・ 山崎翔平先生の好きなアーティストは?
A Mr.Children B さだまさし C 乃木坂46
・ 1%の可能性でスーパ-レアが当たるガチャを100回引くと、どのくらいの可能性で当たるか?
A 約43% B 約53% C 約63% D 約73%
・ 八藤後先生の朝食は?
A キムチ B 豆腐 C 納豆 D ヨーグルト
問題の内容は、教科に関するものや先生個人にまつわるユニークなものまで、多岐にわたります。班で協力し合いながら、次々と問題を解いていくことで、仲間との絆も深まりました。途中、どこに問題が隠されているのか分からず苦戦する班や、難問に立ち止まる班もありましたが、最後はみんなで笑顔を交わしながら問題をクリアし、達成感を味わいました。
最後は体育館に集合して、答え合わせ!上位3チームにはしおりと「給食の時間に好きな曲を流す権利」が与えられました。お昼の放送もみんなで楽しむことができました。
みんなで作り上げた楽しい思い出
「佐倉オリエンテーリング」の悔しさを晴らし、楽しい思い出を作ることができたこの「謎解きスタンプラリー」。生徒たちはただ問題を解くだけではなく、協力して目標を達成することで、より一層強い絆を感じることができました。3年生の卒業を前に、思い出深いイベントとなりましたね!
今回のオリエンテーリングは、生徒が企画・運営を行いました。実行委員の皆さん、素晴らしい企画をありがとうございました。このような企画ができる実行委員も、その企画を全力で楽しむことができる3年生の皆さんも、「みんな素敵だな~」としみじみ感じました。
卒業まで残すところ約1週間、卒業プログラムの様々な活動を通して、仲間との絆を深めながら卒業までの準備をしたいと思います。
答え ① A ② C ③ C
「やってみよう、が未来をつくる」
昨日(2/28)のホームページに掲載しました、おおぐもり森中学校2年生を対象に行われたミュージックアウトリーチが、本日(3/1)、明日(3/2)の両日、一般の小学生1年生から高校3年を対象におおぐろの森中学校で開催されています。その様子と主催しているじぶん未来クラブ代表の佐野様の言葉を紹介します。
NPO法人じぶん未来クラブ 代表 佐野 一郎
私は、世の中の人より比較的遅く父親になりました。
また教育のNPOの責任者として、2006年より現在まで、日本全国で子どもたちに向き合い、沢山の保護者や先生方とお付き合いしてきました。
その私から見て、現代の子どもたちには、五感を全開にして、自分の考えで挑戦して行動して失敗する機会や体験がどんどん減少しています。
先生や保護者たちが、良かれと思って、子どもたちが成功するように、傷つかないように、失敗しないよう、先回りして全力でサポートしています。これが問題です。
好奇心や悔しさ、あるいは失敗を力に飛び立つことができる「翼」を、全ての子どもたちが持っていることに気がついていません。
また、コロナもあってか、将来への不安から保守的になり、色んなことに挑戦する保護者や先生が子どもたちの周りに減っています。そんな大人たちを見て、子どもたちはどう感じるのでしょうか?
大人から見て、これからの世界は複雑で危険がいっぱいで、予測不能な大変な世界です。 そのため、子どもたちが傷つかないように、良かれと思って、さまざまなルールを決め、最新の教材を作り、学ばせ、子どもたちを無意識に型に嵌めようとしてしまいがちです。
しかし何事も頭で理解することには限界があります。
どんなに教習本を読んでも、実際に車を走らせなければ、車の運転が上手くならないように、子どもたち自身の主体的な実践の繰り返しの中でしか、生きる力は育まれないと思います。
子どもたちから見たこれからの世界はどうでしょうか?
私は変化に満ちたワクワクドキドキの世界ではないかと思うのです。
子どもたちが自ずと、やってみようと一歩踏み出し、ワクワクドキドキするような体験で溢れる毎日こそが未来をつくるのだと思います。
「やってみよう、が未来をつくる」
じぶん未来クラブの今後の基本指針をこう定めました。
子どもたちがこれからの世界を生き抜くための学びの機会を社会に届け続けていきたいと強く願っています。
Music Outreach Tour !!
今回は、2年生を対象にMusic Outreachが開催されました。
Music Outreachとは、音楽の出張授業を意味し、90年代初頭にアメリカで生まれました。キャストと参加者が歌や
ダンスのワークショップを通して、ショーを作り上げ、披露する活動です。勇気を出してさまざまな楽曲に挑戦し、
自分の殻を破ることを目的にしています。おおぐろの森中での開催は今回で3度目になります。この日を楽しみに生徒たちは待っていました。
今日はまず初めにボランティアスタッフ4名によるイントロダクションが行われました。何が始まるか、緊張して
いる様子でしたが、スタッフの方たちの、笑いを交えた自己紹介を聞いて、生徒の緊張もほぐれ、不安が和らいでい
きました。生徒とスタッフの距離がぐっと縮まりました。
午前中のワークショップでは、11カ国28人のキャストと一緒にダンスと合唱の練習をメインに行いました。
最初は恥ずかしがっていた様子でしたが、徐々に自分を表現することができるようになりました。普段の学校生活で
は見ることのできない仲間の姿を見て刺激を受け、自分の殻を破って、体全体を使って表現する生徒が増えていった
ように感じました。
合唱はパート毎にわかれて、任天堂スマッシュブラザーズのテーマとスーパーマリオのテーマ Wiiスポーツのテー
マを練習しました。聞きなじみのある曲ということもあり、体を揺らして全員で楽しく合唱をしました。午前中のワ
ークショップが終わり、教室に戻ってきた生徒は、疲れを見せながらも、満足感のある表情をしていました。
午後のワークショップでは、午前中の勢いそのままに、合唱と手話、ダンス練習を行いました。全員で盛り上がって
練習を重ねました。
そしていよいよ本番。
ダンスや合唱 手話 一体となった2年生の発表は素晴らしかったです!得意、不得意関係なく、一生懸命な姿は本
当にかっこよかったです。キャストの方のサポート「君たちならできるよ!」という励ましの言葉で勇気をもって発表することができました。1年生や保護者の皆様からも温かい歓声、拍手をいただき、大成功でした。
参加した生徒たちからは
「キャストの方が優しくて、フレンドリーでとっても楽しかったです。」
「歌は強い気持ちで丁寧に歌うことを学びました。」
「最高に気持ちよかった 楽しかったです。」
「最初は無理だなって思ったけど 最後はみんなで楽しく踊れました!」
「ダンスが得意ではなく苦手意識があったけど、今回やってみてキャストの方の笑顔にひきこまれて自然と自分も笑顔で踊ることができました。」
と充実感あふれる表情で話をしてくれました。
今回のMusic Outreachに参加させていただき、困難にぶつかったときに、
勇気をもって一歩を踏み出すことの大切さ、挑戦することの素晴らしさ
を教えていただきました。
普段の学校生活の中では、なかなか見られることのない、表情や無邪気な姿が多く見られました。今回の貴重な体験
を今後の生活でも生かしてほしいと思います。
今年度最後の評議委員会!どんな話し合いが…?
評議委員会の活動紹介
本校では、より良い学校生活のために「評議委員会」が活動しています。評議委員会では、各学年の代表と各委員会の代表が一堂に会し、生徒会目標の達成に向けて意見交換をしています。
評議委員会の様子
今回の評議委員会では、まず、前月の生徒会目標である「時間の意識高まれば全てに自律あり」に対する反省や成果について話し合いました。
1年生代表:「学級委員、班長を中心に自分たちで声をかけあったことで時間の意識が向上した。」
2年生代表:「あいさつを増やしたり、余裕を持って朝の時間を確保することを意識した。あいさつがよくなったという成果がある一方で、4時間目終了後から給食の準備を始めるまでに時間がかかってしまった。最初の5分間が課題であるため、タイマーを使って時間を可視化するなど工夫をした。」といった声があがりました。
また、広報委員と自律委員が協力しながら、最終下校時刻の呼びかけをするなど、各委員会の代表から活動の成果や今後の課題について報告があり、活発な意見交換が行われました。
これらの反省を踏まえて、今月の生徒会目標は
「PDCAを実行して次の学年のスタートダッシュをきろう」となりました。
生徒会執行部から課題を提示して行動するのではなく、各委員会がそれぞれで考えて課題を設定し、取り組むことを目指しています。
この目標を達成するために、各学年代表と各委員会代表はどんなことができるのかについて考えるなど、自律した学校生活を送れるように委員会の代表同士でコミュニケーションを取る様子も見ることができました。
今回の評議委員会は今年度最後ということもあり、これまでの学年の振り返りを行い、次年度に向けた改善点や取り組みなども考えるいいきっかけとなったと感じます。特に、「PDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)」を意識した活動など委員会ごとの課題を明確にする時間となりました。
今回の話し合いをもとに、評議委員会のメンバーを中心にしてそれぞれの立場でPDCAサイクルを意識した取り組みを進めていきます。次の学年への「スタートダッシュ」を力強く切るために、今後の活動にも期待が高まります。
素敵な人間関係を育むために
早いもので、今年度も残り1ヶ月を切り、3年生は卒業まで残り11日と迫ってきました。
現在の所属している学級ともまもなくお別れとなりますが、素敵な人間関係を築くことができていますか?
本日、3・4時間目に『デートDV予防』についての特別授業に3学年が参加させていただきました。
デートDVとは、『恋人や交際相手などの親密な関係にある人から暴力を受けること』です。
主に、10~20代の中学生から大学生に起こりやすい問題であり、男性女性や異性同性関係ありません。
この特別授業は、NPO法人PeerDoと連携している長野県の松本大学の教育学部教育学科 准教授 下山惠子様をはじめ、将来教師を目指す松本大学の学生9名が講師として、授業形式で展開してくださいました。また、文京学院大学 准教授 石 暁玲 様、東京福祉大学・大学院 専任講師 濵野ゆうり 様にもご参観いただきました。
授業の内容は、以下の通りです。
<内容>
①事前に行ったアンケートをもとに、デートDVの基礎知識を学ぶ。
②・大学生によるロールプレイを通して、どのようにすれば素敵な付き合いができるのか
・デートDVの相談をされたら、友だちとしてどのように関わればよいのか
について考える。
③大学生が3年生へメッセージを伝える。
大学生の一生懸命な授業に対して、 3年生のみなさんも真剣な表情で、時には楽しく会話をしながら授業に臨んでいる姿が印象的でした。
今回の授業を受けて、3年生から感想を聞いたところ、
・嫌なことは、ハッキリと「NO!」ということが大切だと感じました。
・被害者になることも加害者になることもあるので、相手のことを考えた行動をしたいです。
・今回学んだことを活かして、困っている友達を助けたいと思いました。
・デートDVという事柄を知ることができたので、今後の人生に活かしていきたいです。
・デートDVの被害に遭った際には、一人で抱え込まず、誰かに相談したいと思いました。
などの感想が挙がりました。
デートDVの例として、身体的暴力である「叩く、殴る」、精神的暴力である「大声を上げる、人格の侮辱、束縛」、経済的暴力である「デート代を払わせる、プレゼンテントの強要」、性的暴力である「性的な行為の強要、性的な写真や動画を撮る」また、「相手の行動に制限をかける・束縛する」などがあり、双方向ではなく、一方的に行われるという点が特徴です。
今回の授業を通して、親密な関係、親しい友人や家族などに対しても礼儀を大切にすることが必要だと改めて感じました。また、自分自身を守るためにも、嫌なことや辛いことはハッキリと相手に伝えなくてはいけないと思います。
そして、どんな人に対しても、自分の言葉や行動が相手にどのような影響をもたらすのかを考えた上で、発言や実行していくことが素敵な人間関係を築くための一歩になるのではないかと思います。
このことから、SNSなどもどのように利用していかなくてはいけないのかを考えなくてみてください。
あなたのその一言や行動が、相手に良い影響をもたらすことも、悪影響をもたらすこともあります。
被害者は、一生の心の傷を負うことになるかもしれません。
素敵な人間関係を築くために、前者のような人間でありたいですね。
この機会に、自分を見つめ直すことができた人もいるのではないかと思います。
今年度もあと少しで終わります。
最後、みなさんが気持ちよく締めくくれるように、相手のことを考えた発言や行動ができると素敵ですね。また自分の考えを伝え、理解する、相手の気持ちを理解するなど、積極的にコミュニケーションをさらにとっていきたいですね。
お越しいただいた松本大学の皆様、ありがとうございました。