八木崎小学校 校長室より

2017年10月の記事一覧

トリアージ訓練

 本校を会場に「平成29年度 地区別防災訓練」が実施された。あいにくの雨で、外での様々な体験はカットされ、体育館で行われた地域の医師や看護師さんたちによる「トリアージ訓練」の見学が中心となった。
 「トリアージ訓練」とは、大きな災害が発生したときに、負傷者に対して医療従事者の数が不足している状況の中で、最善の救命効果を得るために、多数の負傷者を重症度と緊急性によって分別 し、治療の優先度を決定する訓練のことだ。
 地域住民の代表者や看護学校の学生さんたちが、リアルなメイクを施し負傷者役をやってくれた。地域の医師、看護師等の皆さんの緊張感のあるキビキビした動きに、参加された地域の皆さんも真剣な表情で見学されていたのが印象的だった。
 めったに見ることができない訓練風景に立ち会えて良かったと思う。

今日から読書週間

 終戦まもない1947年、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているなかで「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、そして新聞・放送のマスコミ機関も加わって、11月17日から、第1回『読書週間』が開催された。 そのときの反響がすばらしく、翌年の第2回からは期間も10月27日~11月9日(文化の日を中心にした2週間)と定められ、この運動は全国に拡がっていき今日に至っている。今年度、第71回のテーマーは「本に恋する季節です!」
 本校でも、独自の取組を行っている。家庭で親子読書も推奨している。たまには「ノーTVデー」「ノーゲームデー」があっていいと思う。さらに今年は、先生方にも「おすすめの本」を選んでもらい、おすすめカードを作って図書室に掲示してもらう予定だ。

フッ化物洗口

 過日、縁あって、県の歯科医師会の会議に出席させていただいた。話題は、小中学校におけるフッ化物洗口の実施推進であった。第2次埼玉県歯科口腔保健推進計画の平成30年度までの目標は、小学校600校。「良いことなのになぜ進まないのか?」と委員の皆さんからの疑問。学校現場の代表として意見を求められ、「効果への疑問と不安があるのではないか」+「時間の確保の難しさがあるのではないか」と回答。何でもかんでも学校教育に持ち込まれては、時間がいくらあっても足りない。学習指導要領に定められた内容を実施するので手一杯。ましてや、新学習指導要領実施を前に、「1コマ45分をどう増やすか?」が大問題となっているのが現実。そんな中、トータル10分程の時間を必要とするフッ化物洗口をどう組み込めというのか。いいことなら何でも学校で・・・という考えは理解できる。がん教育、ネットモラル教育、フェイクニュースへの対応等々・・・新たな課題が山積みで「○○教育」として小学生ぐらいの時期にやっておくと効果が大きいものは、たくさんある。各家庭に任せれば差が出てくるのは明白なのも理解できる。しかし・・・
 歯科医の先生方から、熱い思いを聞くにつけ、実施したい気持ちはあるのだが・・・。次の日、PTA役員さんとの会議があったので、このことを話題にすると、役員さんの中に、別の会議でフッ化物洗口のことを聞いてきた方がいらした。その方たちも、可能なら学校でやれるといいですねという考えであった。。その夜、偶然あるTV番組で、虫歯が一番少ないのは、新潟県。とうことで、その理由をさぐる番組を見た。そこにも、学校でフッ化物洗口をやっているという取材が・・・。
 何かと縁を感じる『フッ化物洗口』であった。

2時間遅れの始業

 台風21号の影響で、本日は、2時間遅れての登校となった。
 朝6時ちょっと前に、学区内の心配な地域に行ってみた。やはり、道路が冠水し通行止めとなっていた。8時頃、再度行くと、今回は、降雨量が少なかったためか道路の水がほとんど引いていた。さらに9時過ぎにパトロール。市役所の方たちが、冠水により漂っていた落ち葉やゴミをほうきで掃いて回収してくださっていた。感謝。
 また、校内では、職員が手分けして、校舎内、校地内の安全確認、清掃作業を実施。さらに、学区内の見回りを実施、登校指導を行ってくれた。これも、また、感謝。
 子どもたちが登校するころには、平常の状態に戻っていた。多くの皆さんに感謝である。

八木崎小サポーターズ

 八木崎小サポーターズに登録してくださっている皆さんが、少しずつ、学校の授業に入ってくださっている。最近は、高学年のミシン学習や3年生の習字の時間にも支援に来てくださっている。担任1人では、一人一人を見るのが大変な学習内容だけに、1人でも2人でも支援に来てくださると子どもたちの学習の質も向上する。
 今後、音読やかけ算九九を休み時間にきいてくれるボランティア、あやとりをやってくれるボランティア等々を予定している。できるときにできるだけ。ちょっと学校に来て、ちょっと子どもたちと触れ合って、ちょっとお茶でも飲んで帰る。そんな『学校の地域化』に向けて動き始めている八木崎小です。