学校の様子

学校の様子(令和2年度)

基本に立ち返る6年生

全校児童の手本となるレベルの掃除をしている6年生ですが、「クリーン大作戦」と称した家庭科の授業で汚れについて考え、更なる成長を図っていました。

がむしゃらに掃除をするのではなく、まずは「何が原因でどんな場所にどんなゴミが落ちるのか?」を全体で考察。教室から動かずとも、今までの経験からゴミが落ちる要因をズバズバと述べていました。考察の次は、セロハンテープにゴミをくっ付け、自身の予想が正しいかを検証。日常的な掃除では行き届かない教室の隅まで手を伸ばし、ホコリを採取していました。

更には、正しい雑巾の絞り方まで再び学習。出来て当然のことのように思いますが、意外と絞る力が足りない6年生もいたようで「脇の締めが甘い!!」と雑巾絞りのフォームを矯正されていました。

機械と人力のいいとこどり

家庭科の授業で初めての裁縫を学ぶ5年生は、机上に置かれたタブレットから流れる説明動画を確認しながら「玉どめ」と「玉結び」に挑戦していました。

先生が口頭で説明するのとは違い、気になるポイントを何度でも自分で確認できるため、玉どめに躓く子ども達も「出来ません」とすぐに助けを求めるのではなく、動画を何度も見直し自らの力で目標を達成しようと努力していました。

動画だけで「玉どめ」と「玉結び」の仕組みを理解した子どもは、その場で先生へと変身。クラスメートの躓いている部分を即座に分析し、動画では教えてくれないアドバイスをしていました。

ホームページ更新の後継者現る

発泡スチロールのような素材に絵を描いて版画を刷る「スチレン版画」という作品に挑戦する6年生。5年生の時に木版画を作った6年生にとって、もはやスチレンは柔らかすぎるようで、付属の「へら」をスチレンボードの上に縦横無尽に走らせ模様を付けていました。へら使いは豪快ですが、線の一つ一つがメインビジュアルである動物や花と見事に親和した完成品をみると、全ての線を緻密に計算して引いたように思えてなりません。

色使いによりその作品の背景を伝える表現力もさることながら、作品の帯に書かれた文章での表現力にも目を見張るものがあります。わずか5行程度の文章の中に、これでもかとロマンチックかつ美しい日本語が並べ立てられた帯は、まるでファンタジー小説の冒頭を読んでいるかのような錯覚さえ覚えます。

日本語歴約10年の実力!!

3つの実験結果を照らし合わせ蝶が何を基に花を感知しているのかを考察する「花を見つけるてがかり」という国語の授業を勉強する4年生。3つの実験全てを結びつけて結果を推察する論文のような内容は、文章の情報量が非常に多く、長文問題と敬称してもなんら違和感がないほど難易度が高そうです。

そんな授業でも、4年生は見事な集中力を発揮。1回の授業では3つ全ての実験について取り扱うことが出来ず、複数回に渡り結論まで辿り着く授業展開でしたが、子ども達は前の授業内容もしっかりと踏まえた上での発言をしていました。

4年生は、筆者の考えが「断定」なのか「推定」なのかを決定づける、語尾の使い方にも注目します。わずかな違いで相手に与える印象が変わってしまう、日本語の難しさを象徴するかのような内容ですが、4年生はしっかりと文章の表現から筆者の意図を読み取っているようでした。

森の町

社会の授業で流山市の土地について勉強する3年生は、「ストリートビュー」という地図機能を使い、空から見下ろすような形で流山市を観察しています。畑や家が集まっている地域が一目で解るので、授業中には子ども達の気付きや感想が続々と発表されていました。

ストリートビューでも様々な発見をする子ども達ですが、本日は、より細かく流山市のことを知るため、利根運河方面まで「市内めぐり」に行ってきました。

消防署・クリーンセンター・浄水場などの施設は車内からの見学でしたが、江戸川台商店街と利根運河は歩いての散策。近所に流山屈指の観光スポット「流山本町」と「江戸川」があるため、町並みや河川に対して目が肥えてそうな子ども達ですが、地元とはまた違った趣のある風景に目を輝かせていました。同じ市内に、他にも自慢できる場所があることに気づき、3年生の郷土愛もより深いものになったのではないでしょうか?

市内めぐりから帰ってきた3年生に「何か気付いたことはありますか」と質問すると、返ってきた回答は「モンシロチョウがたくさんいました」。予想していた回答とは違いましたが、ストリートビューでは気付けない、「都心から一番近い森の町」を謳っている流山らしい魅力を見つけてきたようでした。

モンシロチョウが感想となった原因

北小の歌のお兄さん

体を動かしながら勉強すると、脳が刺激を受けることで活性化し、勉強効果が上がるそうです。そんな狙いがあるのか、北小の英語の授業では体を動かしながら進めている場面が多いです。

きらり学級では、追いかけ玉入れの結果発表を英語で言うことで数字の勉強をしていました。籠を背負う役の子どもが素早過ぎるのか、玉が入った最大の数が7だったため「Eight」と「Nine」をカウントすることは出来ませんでしたが、仲間と体を動かしながら進める授業はとても盛り上がっていました。

2年生の授業では、動詞である「Swim」のみならず、名詞である「Snake」まで、その動きを連想させながら音楽に合わせて踊っていました。お手本で踊るALTの先生に合わせ、楽しそうに真似をする風景はNHKの教育番組のようです。動きが切り替わる度、楽しそうな反応を返してくる2年生には、ALTの先生も大満足ではないでしょうか。

 

強さの秘訣

昨日の市内陸上大会で男女総合準優勝を記録した6年生は未だに興奮冷めやらぬようで、過去の陸上大会の結果が書いてある先輩陸上部の集合写真を見て、自分達の偉業がどれほどのものなのかを確認しようとしています。(平成21年度までの記録はここで確認出来ます)

上機嫌な6年生ですが、大会予備日である本日も陸上部の選手達は、給食ではなくお弁当。本日の給食「かつおめし」と「ゆかりあえ」を食べられず、さぞかし無念かと思いきや、子ども達の弁当箱には、「鰻」や、「ゆかりめし」、更にはキャラ弁まで登場し、各家庭の温かさが感じられるメニューが勢ぞろいでした。2日連続のお弁当にも関わらず、ここまで用意をしてくださるご家族の真心に感謝しております。

大会前の練習中に子ども達から「休日や放課後に家族と一緒に走り込みをした」といったエピソードも聞いていましたが、大会後の昼食の時間に、改めて子ども達を支えるご家族のサポートに気付かされました。練習時間が減っている今年度に、これほどの結果を出せた要因は間違いなく家族の皆様の愛だと断言できます。

音楽は心

選手達が陸上競技大会で盛り上がる一方、3年生は「リコーダー研修会」で招いた講師の先生の演奏で盛り上がっていました。

子ども達に人気の「鬼滅の刃」のテーマ曲メドレーが最初に演奏され、一気にリコーダーの世界に引き込まれる子ども達。忙しなく動く指やアップテンポの曲でも外すことの無いタンギングなど、プロの演奏の凄さに感動していました。

そんな、指や舌をフル活用していたように見える演奏でしたが、講師の先生が1番動かしていたと答える部分は、なんと「心」。曲が持つメッセージを理解し表現することが演奏のコツだという事です。

タンギングのコツを説明する際にも「トゥ」というリコーダー語で話しかけてあげないと、リコーダーが綺麗に返事をしてくれないなど、解説の1つ1つが非常にロマンチック。

研修会の最後に演奏してくれた、大きさの異なるリコーダーを次々と交換しながら奏でる「ディズニーメドレー」を聞いた3年生は、完全に夢の世界へと行った気分となったのではないでしょうか。

総合2位は通過点

本日の陸上部の集合時間は朝7時と早めの設定でしたが、子ども達に眠そうな様子は一切なく「早くアップしたい!!」というやる気に満ちた声が聞こえてきます。集まっているのは選手だけなので、日頃の練習より人数は減っているのですが、準備体操の掛け声も普段より大きく聞こえてくるほどです。子ども達の声からは元気一杯な印象を受けますが、顔をよく見ると、その表情はやや緊張した面持ち。闘争心と緊張感がほどよく入り混じった良いメンタルで朝のアップをしていました。

朝から真剣モードな子ども達は、陸上競技場でも自分の持てる力を存分に発揮。400mトラックの競技場は、学校の校庭よりも良い記録が出やすいとは言いますが、それだけでは説明が出来ないレベルで自己ベストを更新していました。

競技中だけでなく、応援席でも子ども達は気を抜くことなくチームメートを応援します。声を出しての応援は禁止でしたが、力いっぱいの拍手で健闘を称え北小一丸となり最後まで戦いぬきました。

最終結果は「男子総合1位」「女子総合5位」「男女総合2位」という素晴らしいもの。舞い上がってしまいそうな記録を残しましたが、到着の会で先生から「あなた達のゴール地点はどこですか?」と問いかけがあると、迷わずに「卒業」と答える6年生。100mで入賞している5年生も、教室でのヒーローインタビューでは「他の選手が速かった」と満足していないような口ぶりでした。

結果は残しましたが、既に次の目標を見据え、更なる向上心を覗かせる北小の陸上部。ゴール地点についた時にはどれほど成長しているか楽しみです。

外に出しても恥ずかしくない1年生

本日は1年生が学校生活初の校外学習「公園探検」へ行ってきました。

公園まで列を乱さず移動し、遊具の順番待ちもルールを守る1年生の姿からは、学校生活を通して社会性が育っていることが伝わってきます。校内で2回実施した学校探検の成果は場所を変えてもしっかりと発揮されていました。

遊具で力いっぱい遊ぶ1年生ですが、もう1つの目的である公園の草花の観察も全力を振り絞ります。先週のやや涼しかった気候に比べると暑く感じてしまう本日の日和ですが、1年生は元気に最後まで活動していました。

観察から考察へ

入学してからの4年間で「アサガオ」「ミニトマト」「ホウセンカ」「ツルレイシ」と様々な植物を育ててきた5年生。その経験を活かし、発芽には何が必要なのかを考察していました。

空気・水・光・土の有無や温度の違いなど、様々な環境下に置いたインゲン豆が、どの条件であれば発芽するのか観察する授業からスタート。空気が無い条件下でインゲン豆が半分程度発芽したり、水があっても発芽しなかったりと、判断を迷わせるイレギュラーとも言える実験結果が出ても「密封が十分ではなかった豆が発芽したのではないか?」「水やりのタイミングや量が良くなかったのでは?」と、全体の結果を統計的に考えて結論を導いていました。

授業は進み「インゲン豆を成長させる栄養はどこからくるのか?」という発芽のメカニズムを解明するレベルにまで発展。ヨウ素液に浸した種子と子葉の色の違いを比べて、インゲン豆のどこに栄養素が多く含まれているのかを考えていました。

4年生までは成長を観察する授業でしたが、5年生になり「なぜ植物は成長するのか?」を考える授業にステップアップしていました。

高め合うこども達

3年生は初めてのわり算、4年生は答えが2桁のわり算と、学年が上がるのに比例して問題の難易度も上がっており、本日6年生が勉強しているのは分数のわり算。「分数自体が難しいのに、それのわり算なんて」「問題文がイメージしづらい」と小学校の算数の中でも難しい部類に入りそうな単元の授業を教育実習生が展開していました。

前日の放課後に板書のシミュレーションをしていた教育実習生は、学習問題の提示から淀みないスタートを切ります。しっかりと授業についてくる子ども達は、答えを導き出すまでの過程を次々と手を挙げて発表。難しい内容ですが、クラス全体が良い雰囲気で授業を進めていました。

授業の終盤には分子の数が整数で割り切れない問題へとステップアップし、更に理解を深めようとしていました。ヒントなしで「÷3は×1/3だから」という考えを発表出来る6年生を見ていると、予習をしているのは教育実習生だけではないことが解りました。

実習が始まり2週間ほどが経過しようとしていますが、子ども達との信頼関係も構築していることが伝わってくる授業でした。

歴代選手達が通った道?

陸上部を励ます会といえば、陸上部が各種目を実演し、全校児童は惜しみない拍手とエールを贈るというのが定番ですが、今年は全校放送で各種目の選手紹介のみ行いました。

残念ながら日頃の研鑽の成果を全校児童の前で発揮することは叶いませんでしたが、大会への意気込みを語る部長の話は画面越しでもわかるほど熱を帯びており、これまでの努力を全校児童へと伝えるのに十分な迫力がありました。コロナ禍でも練習環境を整えてくれた人たちにも感謝したいと、熱いだけでなく、小学生とは思えない殊勝な心がけも語り、北小校内には激励の気持ちを込めた拍手が響いていました。

昼休みには選手達にユニフォームが配られ、男子達はその場で早速試着。努力を重ねて勝ち取ったユニフォームに「カッコいい!!」という反応を期待していましたが、日頃はき慣れていない丈のユニフォームに「恥ずかしい///」という声も聞こえてきました。

本日はハニカンデいる選手でしたが、競技大会本番にはそんなことも忘れるほどの集中力を発揮し、ユニフォームにピッタリなカッコいい姿を見せてくれるはずです。

辛口採点

タブレットPCの使い方に子ども達も少しずつ慣れてきたようで、あらゆる教科の問題を網羅した電子ドリルノート「ドリルパーク」という機能を使い勉強を進めていました。「すぐさま答え合わせが出来る」「問題をクリアすると得点が加算されていく」といった機能は子ども達の心をくすぐるようで、1人で黙々と勉強しながらも全問正解をするとガッツポーズをとるほど熱中していました。採点の精度も相当なもので、「幼」という漢字を書いた際「つき出さないよ」という指摘を受けたのですが、お手本と見比べても何処が違うのか解らないレベルの些細なミスも見逃さないようです。

植物の観察の時にも、今までは外で観察をしていましたが、本日はタブレットで写真を撮影してから教室でゆっくりと観察をしていました。

5年生では、クラス全員の考えを各自のタブレットで共有できる「ムーブノート」も活用していました。ムーブノートには友達の考えを褒める機能があり「〇個イイネがついた!!」と自分の発表が評価されて喜ぶ子どもの姿が見られました。

タブレットPCが導入されたことで、昨年度とは違った授業が展開されています。

 

空気の見える化

本日は、授業力向上のため、きらり学級1組に流山市教育員会の先生を招いて授業を展開しました。授業内容は、ドライアイスと空気砲を使い空気の動きを見るというもの。

授業の最初は空気砲で的を倒す楽しそうな内容でしたが、的を倒した後には、空気砲の中で空気がどのように動いているのかをしっかりと考察をしていました。

最後には、ドライアイスを入れ、空気の動きが見えるようにして、子ども達の考えが正しいかを確認。同じ空気砲から発射される空気でも、叩く強さの違いで動きが変わる、科学の不思議な現象を目の当たりにしていました。

50回中1位!!

昨年度に40個のチューリップの球根を寄贈していただくなど、流山市と縁の深い国オランダ(昨年度12月4日「行ったつもりでオランダ」参照)。本日は、北小もお世話になっているオランダのことを学ぶため、オランダ人の講師の先生を招き、6年生を対象に「オランダ教室」を開催しました。

開始早々、流暢なオランダ語であいさつをしてくる講師の先生。恐らく理解できた子どもはいないと思われますが、「イエー!!」と素晴らしい反応をし、いきなり6年生の学年カラーを感じさせてくれます。

講演は講師の方の質問に対し、手に持った「JA(はい)」「NEE(いいえ)」と書かれた紙で回答する形式で進行していき、子ども達は楽しみながら基本的なあいさつや、オランダ語が起源となっている日本語を学習していました。

現在話題のオリンピックに関連した「オランダはスピードスケートでは多くのメダルを獲得しているけど、スキーはメダルを取れない。それはなぜか?」という質問がでると、6年生は見事な推理で「山が少ないから」という正解を答えていました。スポーツと国の地形を上手く関連付けた問題に、子ども達もオランダのことがスッと頭に入ってきたことと思います。

講演の最後には質問タイムがありましたが、時間内に回答しきれないほど多くの質問をよせる子ども達。講師の先生からも「50回以上講演しているけれど、1番反応が良かった」と絶賛されていました。

給食の時間にはオランダ料理が配膳され、6年生はオランダを満喫した1日となったのではないでしょうか?

一足早い虫歯予防デー

毎年、北小の3年生は虫歯予防ポスターを作成しています。今年度もご多分に漏れずポスターを作成し、大きさが顔の半分以上を占める大きな口と、目に飛び込んでくるカラフルな色を駆使した表現で歯の大切さを訴えていました。

そんな作品を作った経験のある北小の子ども達なので、本日の歯科検診の進行も非常にスムーズ。歯科医師さんが良く見えるよう、ポスターのように大きな口を開けて検診を進めていました。虫歯予防に対する意識も高いようで「全体的に虫歯が少なかった」との好評を受けるほどでした。

千年後には「草生えるwww」が古文として出ているのでしょうか?

保護者の方々はご存知のことと思いますが、最近の子ども達は「面白い」という意味で「草生えるwww」という言葉を使います。

いわゆる若者言葉を使うこともある6年生ですが、国語の授業で学習した「枕草子」を模範し「をかし」や「わろし」といった表現を使いオリジナル枕草子を作成していました。表現は模範ですが「をかし」を感じる感性は、清少納言の真似ではなく子ども達のオリジナル。子ども達の個性が出ている名作がたくさん生まれていました。

6年の先生は、手本として「春は別れと出会い」という作品を披露していました。完成度の高さに感動した子ども達は「バレンタインの枕草子」も書いてほしいとリクエスト。青春時代の甘酸っぱい体験を通した心の動きを少々照れながら解説していました。

感じるな、考えろ

空気中に「酸素」「二酸化炭素」「窒素」があることは広く知れ渡っていることですが、目で見て確認できないため、その存在をはっきりと感じることは出来ません。

6年生はそんな、何処にでもあるけれど決して視認出来ない、気体についての実験考察をしていました。見えない物を調べるというのは難しそうな話ですが、最初にそれぞれの気体に火を近づけた際の反応の違いを検証。その後、気体検知管を使い、火が燃える前と後の空気中の酸素と二酸化炭素の割合を調べ、その変化を比べて酸素と二酸化炭素のもつ性質を予想していました。

子ども達のノートを見ると、全ての6年生がしっかりと自分の考えを文章で表しており「火が燃えるには酸素が必要」という答えをバッチリ導き出していました。目に見えない物を予想するという高度な授業でしたが、6年生はしっかりと理解しているようでした。

前向き

「みんなで進もう」が学年目標の4年生。その目標をイメージした「学年目標デザイン」の代表3作が出そろいました。どの作品もデザインは違いますが、共通しているのは、前に進んでいる勢いを感じること。この勢いで学年代表となるのは何番の作品でしょうか?

国語の授業中に見かけた、クラス全員の意見が貼り出された紙からも、クラス全員で作り上げる授業を感じることができ、日頃から「みんなで進もう」という意識が芽生えていることが解りました。

苦労して感じる食のありがたみ

グリンピースを食品売り場で探すと、だいたいは下処理が済んでいる冷凍ものの取扱いしかないイメージがあります。グリンピースの殻の部分をしっかりと想像出来るという人は意外と少ないのではないでしょうか。

そんな未知の食材とも言えるグリンピースを使った本日の給食「グリンピースご飯」の下処理を1年生が手伝ってくれました。初めて見るであろう、グリンピースの下処理の方法を真剣に聞いてから作業を開始する1年生。最初は「固い!!」「どうやるの?」と呟いていた1年生でしたが、あっという間にコツを掴み、最後には「もう終わっちゃった」と余裕を感じさせる一言が飛び出していました。

「自分が処理した」となると、グリンピースに苦手意識を持つ子どもでも「今日は食べてみよう」という気持ちが湧いてきたようで、普段は進んで口にはしないグリンピースをモリモリと食べているようでした。

給食後、初めての昼休みでは6年生と一緒に校庭で遊び、初めての掃除では、4・5年生に教えてもらいながらあらゆる場所をピカピカにする1年生。給食の準備で全校児童に貢献した1年生へのお返しとでも言わんばかりに、色々な学年の子ども達が1年生を支えていました。

 

植物も子どもも成長期

1年生は朝顔、2年生はミニトマト、3年生は自然の観察やホウセンカ、4年生はゴーヤと、多くの学年で植物の栽培と観察を実施していました。

種から育てる1年生と3年生は、地面に埋める前に種をしっかりと観察。ぼんやりと眺めただけでは、ただの黒い粒にしか見えないような種をしっかりと観察し、様々な角度から種の特徴を挙げていました。枝豆の種を「太陽の形」と、なんだか芸術的に形容するセンスも素晴らしいです。

今が1番小さい時期である、苗を観察する2年生と3年生は、葉っぱの形から葉脈までスケッチしていました。成長過程でどのような変化をするかを観察することが重要ですが、最初の観察で見事な集中力を発揮した2・3年生であれば、色々な気付きが生まれてくる予感がしました。

漫画のような風景

今年度より、児童1人に対して1台支給されたタブレットを徐々に有効活用し始めています。

最初はタブレット本体についているカメラで写真を撮るなど、機能を確認する程度の扱いでしたが、本日の5年生の授業では、教室にいながら「群馬県の嬬恋村」について調べ学習をしていました。今までであればコンピュータールームでなければ出来ない学習内容ですが、今年度からは、教室で調べ学習を出来ることになり、科学の進歩による授業の効率化に驚かされます。

社会で公民を学び始めた6年生では、高価なタブレットが税金から捻出されているという説明があり、タブレットをぞんざいに扱うことの無いよう気を引き締めていました。

タブレットの管理については気を付ける必要がありますが、今日の話を真剣に聞いていた6年生が手本となり、北小を引っ張ってくれることと思います。

北小の校庭が熱い!!

狭き門である学校代表を目指す陸上部の子ども達にとっては、本日実施された記録会はライバルに負けられない重要な1戦。

月・火と練習し、少し疲労も溜まってきているはずですが、見事に自己ベストを更新している子どもが多く、切磋琢磨しながら各々の種目で努力してきている成果が出始めているようでした。

現在トップの子どもが選手となるか、追いかける子どもが逆転で選手となるか、陸上大会と同じくらい熱い戦いが繰り広げられています。

恐いものなし

本日実施された1・2年生合同の学校探検では、行く先々で2年生が先輩らしさを発揮していました。

校舎の案内は勿論のこと、入退室の仕方から探検する時間の管理まで徹底的に1年生をサポート。少々シャイで、何処に行くか、なかなか口に出せない1年生にも根気よく話しかけ、学校内の色々な教室へと導いていました。目的地に到着し、ご褒美シールを挙げる姿は立派なお兄さん、お姉さんでした。

頼れる2年生の存在に1年生もウキウキで学校中を探検しており、人体模型と骸骨が待ち構えるやや不気味な雰囲気を醸す理科室でも、笑顔を崩すことはありませんでした。

驚異の吸収力

プレゼンテーションや発表を見ている時、必ずと言っていいほど出てくるグラフ。単純な文字の羅列よりも視覚に訴えかける効果で、発表内容がスッと頭の中に入ってくるので、使いこなしている発表者はなんだか知的に見えてきます。

そんな、子ども達の将来にも役立ちそうなグラフの授業を4年生が実施していました。気温の変化について表した折れ線グラフを例題に、グラフの見方について説明を受けた子ども達は、すぐに折れ線グラフの特徴を理解し問題を解いていました。

算数の授業でグラフを学習すると、社会の授業でも狙ったように千葉県の気候についてのグラフが登場。4年生は、学習問題のまとめを自分達で導き出すほどしっかりとグラフの特徴を読み取り、算数の授業で学んだことを早速活かしていました。

遅すぎることは無い

今朝も、北小の校舎からは吹奏楽部体験中の4年生が演奏する「パフ」の音色が聞こえてきます。吹奏楽部に入るほどの音楽好きな4年生とあって、3年生の音楽の授業で習った曲「パフ」の習熟度は素晴らしく、これくらいは朝飯前と言わんばかりに流暢に演奏をしています。その演奏に紛れ小さく聞こえてくる「威風堂々」の演奏は、今年から入部した6年生が奏でるもの。他の6年生より2年間遅れたスタートとなりますが、経験の差を恐れず新たなことに挑戦しようというチャレンジ精神は尊敬に値します。

音楽室から聞こえてくる6年生の「校歌」の演奏は、同じ年の先輩に追いつこうと練習する新米同級生の熱意が伝染しているように聞こえ、互いに良い影響を与えているように感じます。

今年度の練習は、感染症対策として互いに距離を取るため、音楽室の入口付近まで広がって立った状態で演奏しており、肉体的にも堪えるものがありそうですが、互いに高め合う存在がいる吹奏楽部であれば乗り切れるはずです。

盤石な3年生

 

昨年度、かけ算の九九の確認テストを何度も繰り返し、かけ算マスターとなった3年生ですが、今日は、万が一九九を忘れてしまった時のために「九九の答えの見つけ方」を考えていました。その方法の中には、7×4を4×7にするというものがあり、暗算する際、8の段は8×8と8×9しか使わない自分の考えも間違いではないことを3年生の授業に教えられました。(令和3年1月6日「8の段言いづらいと思いませんか?」参照)

3年生の授業は更に発展し、九九には無い10の位のかけ算や、6年生で習う文字式の入口とも言える、□を使った式まで登場。そんな難易度が上がった算数でも、前述した通り、かけ算の九九がしっかりと身に付いている3年生は、事も無げに問題を解いていました。

基礎から応用へと移り変わる時期となり、2年生の時の努力が実を結んでいるのがはっきりと解りました。

手先の器用さが求められる算数

机の上に、縦1cm×横1cmのブロックを積み重ねて色々な形を作っている5年生。なんだか積み木で遊んでいるようにも見えますが、これは直方体と立方体の体積を比べるという立派な算数の授業です。

子ども達は、各々が思いついた、形は違くとも体積は同じ図形をクラス全体で共有。同じ24㎤の直方体でも、ずっしりと安定した、縦4×横3×高さ2を作る子どももいれば、縦1×横1×高さ24という、完成させることが難しそうな直方体を作る子どももいました。

離れていても心は1つ

北小の全校児童そろってとはいきませんでしたが、本日1年生を迎える会が実施されました。

1年生は、4年生が花のアーチで彩った廊下を通りながら会場へと移動。入場している時には5年生の児童会役員が、各学年が1年生を迎えるためにどのようなことをしたか、放送室から丁寧に説明していました。放送する声は非常に聞き取りやすく、内容も非常に解りやすかったため、1年生も先輩達の歓迎の気持ちを改めて感じたことと思います。

会場につき、まずは6年生による北小の校歌でお出迎えした後は、学校のルール・先生・施設クイズが始まります。6年生が考えた、楽しめつつも1年生が北小に、より馴染むことが出来るように考慮されたクイズに、1年生も大はしゃぎで「まるー!!」「ばつー!!」と答えていました。6年生のクイズがよほど楽しかったのか、4時間目の授業で迎える会の絵を描いている時まで、子ども達は興奮していました。

多くのもてなしを受けた1年生も「ドキドキドン1年生」の歌と踊りで感謝の意を示します。入学してまだ2週間も経過していませんが、全体で息の合った素晴らしい「ドキドキドン1年生」を披露した1年生の立派な姿に、歓迎会主催者の6年生も安心したのではないでしょうか。

迎える会の最中、2~5年生の子ども達は別々の教室で授業をしていましたが、1年生を歓迎しようという気持ちは1つに集まった素晴らしい会となりました。

新常識

テレビなどで放送される食事シーンを見て「近距離で会話しながら食べて大丈夫かな?」と思ってしまう自分がいることに気が付きました。コロナウイルスが流行してからの1年間で、自分の中の常識が「食事中は静かにしゃべる」から「食事中は話さない」に変わったことがよく解ります。

この現象は2年生にも起こっている様で、国語の単元「声のものさし」で、場面に適した音量を数字で表す授業をしている際、給食の場面は音量0との発表がありました。2年前であれば、多くの子どもが音量1と答えていそうなところですが、クラス中の子どもが「それは0でしょう」と言わんばかりの雰囲気でした。

食事中の音量は0へと変わりましたが、授業中の子ども達の音量は以前と同じく3のまま。むしろ、声の大きさについて考えたことで、発表の時には今まで以上にはっきりとした口調で話しているような気さえします。

本日実施した避難訓練でも、避難中に子ども達の話し声が一切聞こえてくることは無く、2年生で学んだこの学習がしっかりと全校児童へと根付いていることが解りました。

音量について注意しなければいけない社会となっていますが、北小の子ども達のメリハリをつけた声の使い方はバッチリです。

 

王道的な群読

本日の保護者参観で見事な群読のビデオを披露した2・3年生ですが、撮影までの準備期間は驚くことに3日程度。群読のポイントを学んだ後は、グループに分かれてそれぞれ個性豊かな「カエルのぴょん」と「小さい大きい」を素早く作り上げていました。

2年生の「小さい大きい」は、強弱をつけるという群読の基本を完璧にマスターしているといって申し分ないレベルでした。声の抑揚をつけることは、高学年の音楽の授業でも取り扱われるほど難しい内容なので、今の時期にこれほどの群読を発表出来る2年生は、相当表現力が豊です。

3年生は少しレベルアップして、台本を持たないで群読に挑戦。練習段階ではセリフに詰まり、黒板に書かれた詩を確認している場面もありましたが、「家族のため」というのは何よりも強い力を生むのか、本番までにはしっかりと「カエルのぴょん」の内容を暗記していました。人・大型機械・概念と、飛び越える物のスケールがどんどん大きくなる様子を上手にジャンプの仕方を変えて表現する力も見事でした。

なんという1年生

1年生もついに給食が始まりました。気分が高揚し、話し声が聞こえてくるのではないかと想像していましたが、1年生は配膳を待つ時も食べている時も終始無言。おかわりを要求する時も、声は発さずスッと手を挙げており、御馳走を前にしても落ち着いた行動をとっていました。

しっかりとルールを守る姿は、初めての給食とはとても思えませんでした。

どうにも止まらない

天候に恵まれず2日遅れとなりましたが、陸上部の子ども達が活動を開始しました。雲一つない快晴ではあるものの、やや肌寒い朝ですが、陸上大会に向けて意欲的に活動する子ども達を見ていると、寒さも忘れてしまいそうになります。

練習再開初日だからと、5分間走という軽めの練習メニューを「自分のペースで無理のない範囲で」という指示のもと走り出す子ども達でしたが、6年生の先頭で走る子どものペースは、レース本番と見間違う程のスピード。ラスト1分の号令が掛かると、5年生の子どもは一緒に走る先生を追い抜こうとラストスパートをかけてきます。

こちらの心配をよそに、子ども達は初日から自らの力を高めようとエンジン全開でした。

午後には種目に分かれての練習。来週には、子ども達が自らの得意種目を見つけ、より専門的な技術を身に付けるステップへと移っているのではないでしょうか。

オジサンだと・・・

色々な学級と交流する機会が多いきらり学級では、新年度に着任した先生の顔写真を牛乳パックで作った立体的な北小のマップに貼り付けて、校内の何処に誰がいるか分かる地図を作っています。着任当初の写真がずっと貼られているため、北小にいる期間が長い渡辺主事などは、当時の写真と見比べられ「オジサンになりましたね」と言われることも有るほど、長いあいだ北小の歴史を刻んでいる伝統ある地図です。

きらり学級の子ども達は当然今年もその地図を更新。新1年生が早く学校に馴染めるように学級で説明をしていました。新1年生も上級生の話を聞くだけでなく、学校を探検中にipadで撮った写真の風景を発表。発表に少し戸惑っているようにも見えましたが、上級生のしっかりとしたフォローのおかげで、無事に最後まで自分の言葉で写真の紹介をしていました。

授業中にも先輩の力を借りれるのは、色々な学年の子どもが集まるきらり学級ならではの強みではないでしょうか。

いたわる気持ちを忘れない吹奏楽部

朝は学力テスト、午後は雨の予報のため、残念ながら陸上部は令和3年度初の活動が先延ばしとなりましたが、吹奏楽部は一足先に新たなスタートを切っていました。

まずは、部長・副部長とパートリーダーを決定した後、新しく入ってくる4年生へと基礎練習を教える段取りを確認していました。昨年度の練習時間が大幅に減り、自分自身の練習時間も確保したいと思われる吹奏楽部の6年生ですが、それと同じくらい部全体の成長を大切にする姿勢は流石、北小の最高学年です。

1年生サポーターという、1年生の朝の準備を手伝う係にもなっている吹奏楽部の6年生は、7時40分になると即座に活動を切り上げ1年生の教室へと向かっていました。1年生を献身的にサポートする姿はとても立派でした。

明日からは陸上部の練習が始まります。陸上部の子ども達の活躍も楽しみにしています。

間違いない

新学期が始まり丁度1週間が経過し授業も本格的に始まってきたところですが、来週火曜日に控える「1年生を迎える会」に向けての準備にも子ども達は力を入れていました。

迎える会の会場である体育館に入場できるのは1・6年生だけのため、直接歓迎をすることの出来ない2・3年生ですが、歓迎の気持ちを伝えるため1年生へのプレゼントを用意し、今出来る精一杯のことをしていました。

最高学年として、他の学年の分まで歓迎の気持ちを伝えなければならない6年生は、休み時間まで使って「1年生を迎える会」の計画を練っていました。1年生を迎える会の狙いは何なのか?という視点で考えていた6年生であれば、楽しいだけでなく、1年生の今後の学校生活の糧となる会を企画してくれることは間違いありません。

来週が楽しみです

本日から給食が始まりましたが、昨年度に引き続き「前向き」「無言」を徹底して守っている北小の子ども達。教室からは食器とスプーンが当たる音しか聞こえてきません。しかし、子ども達の食欲は、そんな静かな雰囲気に流されることは無いようで「いただきます」をする前からおかわりを待つ行列が出来ていました。

昼休みには来週から始まる部活動の説明会がありました。新4年生の運動部への参加は陸上大会後となるため、新しいメンバーが入った新生運動部の始動はもう少し先となりますが、1年振りの大会へと向けて5・6年生は気合十分な様子でした。

吹奏楽部は、運動部より一足先にやる気溢れる新4年生とご対面。可愛い後輩の存在に、先輩達のモチベーションも必然的に高まっていくのではないでしょうか。新たに吹奏楽部を指導する先生の紹介もあり、バク宙やバク転が得意な多田先生の名前が上がると、イメージとの違いからか、室内には驚きの声が響いていました。

6時間目には委員会活動もあり、来週からの活動へ向けて、委員長や当番を決めていました。

給食・部活・委員会と、色々なことが始まった新学期第1週目の最終日。来週から、子ども達が更に活躍をしている場面が脳裏に浮かんできます。

希望の船出

令和3年度の入学式である本日、北小の正門前は家族と笑顔で記念撮影をする新1年生で溢れていました。

保護者の方と一緒にいる時はニコニコしていた1年生も、心の支えである家族の元から離れるとやはり緊張するのか、教室に入ると背筋をピンと伸ばし、神妙な面持ちで入学式が始まるのを待っていました。

入学式前には緊張した様子だった1年生も、体育館から退場すると、友達と談笑しながら軽快なステップで校舎へと向かっており、入学式という一大イベントを無事終えたことで、少し安心しているように見えました。

新しい友達とも少し打ち解け、和やかなムードに包まれた1年生ですが、写真撮影の教室へと移動するために整列するように指示が出れば素早く整列。最初の帰りの会で先生の話を聞いている時の姿勢も素晴らしく、「明日から一緒に頑張りましょう」という担任の呼びかけに、しっかりと返事を返すことが出来ました。

小学校生活の第一歩をこれほど立派な態度でやり遂げた1年生であれば、明日からの学校生活もカッコいいところをたくさん見せてくれるはずです。

 

有言実行の6年生

 

学年目標や学級目標を立てていた6年生ですが、入学式の準備をする姿から全員で定めた宣誓を守ろうという意欲を感じられました。

基本的な動きは3月に行った卒業式準備と変わらないため、式場作成2回目となる6年生の作業効率はベテランの域。入学式への参加は叶わなくとも、最高学年として、まだ見ぬ新1年生のために出来ることをテキパキとこなしていました。

作業が早く進みすぎて、4時間目に準備を担当した3組の花係の子ども達には、並べた花の形を整えるくらいしか仕事が残りませんでしたが、子ども達はどうすれば檀上の花が美しく見えるか、自分達で考えながら心を込めて準備をしていました。

6年生のおかげで、ピカピカになった体育館で新1年生を迎え入れることが出来そうです

2年振りの春

新学期2日目にして、4年生は全てのクラスが国語と算数の授業を勉強していました。国語の単元は、今の季節にピッタリな「春のうた」。昨年度の4年生は、少し季節外れな6月にこの単元を勉強していた記憶があるため、春を題材にした単元を春に実施するという、当たり前のようなことがなんだか喜ばしいことのように感じます。朗読をする子ども達も、春が訪れたことの喜びを「ほっ」や「ケルルンクック」に抑揚を付けることで表現していました。

発表後には惜しみない拍手がクラスメートへと贈られており、新しいクラスになってから初めての授業とは思えないほど活気のある授業を展開。理科の学習で使うようになる理科室の見学も実施し、完全に高学年の仲間入りを果たしているように見えました。

笑顔で始まる新学期

発症から1年以上が経過したものの、未だに収束の気配が見えないコロナウイルス。令和3年度も先行きが予想出来ない状況ですが、元気に登校してきた子ども達がクラス名簿を見ながらはしゃいでいる姿を見ると、そんな暗い話題も忘れてしまいそうです。

天候が悪かったため、全校放送により行われた始業式では、各学年の代表1名が新年度のめあてを語りました。北小の教育目標である「チャレンジ」を交えた抱負や、「みんなを笑顔にする」という壮大な抱負など、小学生ながらしっかりと校正された立派な抱負が次々と飛び出してきました。

学級活動が始まると、多くのクラスで自己紹介が行われていました。新学期初日とあって、まだどこかぎこちない自己紹介をする姿も見られましたが、いきなり自分のキャラクターを前面に押し出した自己紹介プリントを書くムードメーカーもいるので、学校に笑顔が溢れるのも、そこまで時間はかからないように思います。

早速、委員会やクラスの係を決める6年生からは、クラス替えをしても揺るがない団結力のようなものを感じ、初日から頼もしい最高学年らしさをかもしだしていました。

北小・春の子ども県展~6年生の部~

最後の作品は、この企画をやろうと思ったきっかけとも言える6年生の作品。

この作品を見て第1に思ったことは「これが人間の作ったものか?!」です。本来であれば、この図工で注目すべきは、数mm単位で設計して切断した木材に細い釘を打ち込んでいく、綿密な計画性と細かい指先の技術のはず。しかし、まったくむらの無い着色と、一切ぶれない模様に全ての思考力を奪われました。

当然、作品全体のアイディアも素晴らしく、鬼滅の作品を良く知らない自分でも、キャラクター4人の特徴を1つの棚にまとめたというのが理解できます。

二次創作はご法度な子ども県展ですが、そのルールを破ってまでノミネートしたくなるほどの魅力と技術がこの作品にはあります。

北小・春の子ども県展~5年生の部~

5年生からは、夜空に輝く星を表現したこの作品。黒い紙にちょっと点を足しただけのように見えますが、この作品は版画で刷られたものです。つまり、黒い部分が彫った部分であり、白や黄色といった色が付いている部分が彫っていない部分なのです。元の木材の90%近い面積は彫っているのではないでしょうか?

単純に筆で色を付けていけば数十分で終わりそうな作品をあえて版画で表現するというド根性。周りが作品を完成させていく中、最後まで黙々と版画を彫り続ける精神力は、流石今日から最高学年の6年生です。

北小・春の子ども県展~4年生の部~

3学期に動物の版画に挑戦した4年生でしたが、全体的に力作が多かったです。

獰猛そうで近寄りがたい、クールな雰囲気をかもしだす鳥の作品ですが、羽の1枚1枚の重なりまで表現した翼は、平面の中にも確かな立体感を放っており、触ったら気持ちよさそうという印象も受けます。

毛並はリアルにしても色は思い切ってファンシーに仕上げた作品もあり、模倣と想像をちょうど良いバランスで織り交ぜた芸術でした。

辞校式より盛り上がっている?

本日行われた「お別れの時間」は、出欠は自由でしたが、担任の先生の異動がない子ども達も数多く学校まで足を運んでおり、久しぶりに北小校内が賑わっていました。

1年生が別れのあいさつをしている教室には、過去に1年生の担任にお世話になった学年の子ども達も来訪していました。担任の先生が対応しようとすると、先生の腰周りにしがみ付き上級生を見つめる1年生。その姿は「私たちの先生だ」とアピールしているように見えました。

3年生には、サインを貰おうと大きな色紙を持ってきた子どもがいました。立派な色紙に相応しいものを作ろうと、自らの手に絵の具を塗り勢いよく色紙へと叩きつける山田先生。手形を色紙に残し、手を洗っている山田先生が後ろでは「サインの方が良かった・・・かな・・・?」と、想像と違った色紙の使われ方に、やや不満があるような呟きをしていましたが、メッセージが加わり完成した色紙を見ると、想像以上の迫力に満足していました。

多くの卒業生を輩出してきた6年担任がいる4階には、北小の児童だけでなく南部中の生徒達も最後のあいさつへと来ていました。6年間で4回6年生の担任をしたため、来訪者が多い冨田学級は入場制限を設けているほどで、廊下には面会待ちの行列が出来ていました。

自身の似顔絵スタンプ付きのメッセージカードを用意した校長先生が待つ校長室には、色々な学年の子ども達が押し寄せます。想定以上に子ども達があいさつに来たのか、メッセージカードはあっという間に在庫切れ。別れのあいさつをする校長室隣の職員室では、急遽カードの追加生産をしていました。追加生産の噂を聞きつけた高学年の子どもが再び校長室に戻ってくるほど、カード配布は大盛況でした。

子どもとのお別れが一通り終わった校長室では、任期を終えたPTA役員の方々へ感謝の花束を渡していました。行事自体は減ったものの、その分例年とは違った苦労や活動増えたであろう1年間でしたが、最後まで学校の教育活動に二人三脚で御協力くださり、誠にありがとうございました。

北小・春の子ども県展~3年生の部~

3学期末に、学年最後の図工の授業をしていた3年生は、12月23日の記事で紹介した「あつまれ、どうぶつの森」と技法は同じで、形は違う作品を作っていました。

2回目とあって、技術の向上した3年生の作品は、ぱっと見て「モチモチの木の表紙」と解るほどの完成度。作品に心を奪われ近くで良く見ると、色々なパーツを組み合わせて凹凸を作っていることが解ります。

1回目と同じく動物を作った子ども達も、どことなく技術が向上しているように見えました。

北小・春の子ども県展~2年生の部~

懇談会の時に2年生教室の壁に掲示されていたので、既にこの芸術作品に目を付けていた保護者の方も多いと思いますが、本日紹介するのは、クレヨンを指でなぞりぼかす技術を使った絵画。

夕陽が水平線へと沈んでいく一瞬を表現した作品は、何処かの高級レストランに飾ってあってもなんら違和感はなさそうです。2年生で、夕陽に染まる海の色を紫で表現しようという発想が浮かぶこと自体がスゴイことだと思います。

2枚目はホラー映画のメインビジュアルポスターのようなこの作品。浮かんでいるのは太陽なのか、月なのか?沈む先は海なのか、樹海なのか?羽ばたいている黒いものはただの鳥なのか?無意識に感じてしまう、人智を超えた正体不明の存在がこの作品のおどろおどろしさに拍車をかけているように思えます。空と浮遊物が同系色にも関わらず、その境目をはっきりと表現する濃淡の使い方も天才的と言えます。

北小・春の子ども県展~1年生の部~

1年2組の若松先生は、子どもから先生への通知表と称して、子ども達から最後のメッセージを受け取っていました。

メッセージの中には、本当に先生の授業に評価を付けるおませな1年生から、物凄くストレートに感謝の言葉を伝える1年生まで様々でした。

いかにも1年生らしい、通知表の裏に書かれた絵は、眩しいほどにエネルギーを放っています。なお、若松先生は「No!」と書かれた服を着たことはありません。

いい1年だった!!

休校から始まり、未だにコロナウイルスの脅威にさらされる混迷を極める令和2年度でしたが、子ども達の頑張りにより、修了式に無事全課程を終えることが出来ました。

我慢を強いられた1年間であったはずですが、子ども達は人を思いやる心をしっかりと育んでいたようで、5年1組では担任の多田先生の名を象った、立体的な折り紙がプレゼントされていました。お世話になった先生へ温かいメッセージを贈る2年生では、栽培関係の仕事をしているため、比較的高い確率でズボンが汚れている渡辺主事の身なりまで心配してくれました。どうせ汚れるからと、身だしなみをなおざりにする態度を注意する様は、2年生ながらまるで母親のようです。

最後のレクでクイズ大会をする3年2組からは、友達への理解も相当深まっていることがうかがい知れました。友達の飼っているペットの名前を当てる問題が出題され、ほとんどの子どもが正解したことに驚きましたが、もっと驚いたのは「私の名前の由来は何?」という問題の回答。正解は「母が提案した(2組の子どもの名前)と「くるみ」の2つの候補の中から姉が選んだ」という、答えにしては長文の部類に入るものですが、クラス全員が上の原文そのままの回答をしていました。

多くの行事が中止となり、成長の機会が失われた様に思える1年間でしたが、それでも子ども達の心がしっかりと成長していると感じた令和2年度最後の1日でした

泣いてもいいのに

北小校内では至る所で大掃除やクラスレクが行われており、学期末の雰囲気を色濃く感じます。

どの学年も大掃除を頑張っていましたが、特に頑張ったのは6・4年生の混合学級であるきらり1組。6年生が卒業し人数は減ったにも関わらず、掃除をする範囲は変わらないという、1人当たりの仕事量が増えた状況でしたが、一心不乱に先輩の分まで教室を綺麗にしていました。

かがやき学級では、レク半分、科学実験半分といった様子のべっこう飴づくりに挑戦。食欲をそそる甘い匂いが充満する教室内ですが、つまみ食いすることなく沸騰した飴をかき混ぜていました。思わずはしゃいでしまいそうなほど面白いべっこう飴作りでしたが、机に置くガスコンロに火傷の危険性があることを子ども達は理解していたようで、落ち着いた態度で作業を進めていました。

子ども達はレクをして楽しむだけではなく、転校してしまうクラスメートに呼びかけをし、花束や寄せ書きをプレゼント。更には、お世話になった担任の先生にまで、同じようにプレゼントを用意していました。子ども達のサプライズは、担任であればなんとなく準備をしていることを察してしまいますが、4年3組の子ども達の下準備は完璧だったようで、不意打ちで感謝の言葉をくらった中戸先生は涙をこらえるのに必死だったそうです。

見事な応用力

3年生最後の理科の学習は、今まで習った科学的な力を利用しておもちゃをつくるという、集大成を飾るに相応しい内容。ゴムを使った車や鉄砲、磁石を使った迷路など、子ども達は様々なアイディアでおもちゃを作っていました。1年間の学習を通して学んだ知識をしっかりと応用する力が身に付いているように見えました。

出来上がった作品を展示し「おもちゃショー」を開くと、子ども達は大盛り上がり。車同士を競走させたり、ゴム鉄砲で遊んだりと、楽しみながらクラスメートが作った作品の科学的な力を確認していました。

来年度からは理科室で薬品や火を使う実験も出てきますが、これほどしっかりとした「おもちゃショー」を開催できる3年生ならば、心配は必要無さそうです。

卒業しても北小生

休校から始まり、卒業の時期の変更まで話題となった令和2年度。苦しいことも多かったと思いますが、6年生は数ヶ月の遅れを挽回し、立派な姿で卒業式を迎えることとなりました。

お互いの晴れ姿を称えあう6年生の笑顔が溢れる、式が始まる前の教室はとても賑やか。しかし、式場への入場隊形に並ぶと子ども達は精悍な顔つきへと変わっていました。真剣モードとなった6年生は、歌や呼びかけを練習以上の迫力でやり抜き、立派な姿を保護者の方々に披露していました。

卒業式は、子どもから大人へのサプライズが多い印象ですが、今年は「結」の作詞・作曲者「miwa」さんからの寄せ書きや、式辞にはなかったPTA会長のあいさつなど、大人から子ども達へのサプライズがありました。

感動の卒業式が終わり、少し落ち着いた午後の校庭には、学童と5年生の子ども達が遊ぶ横でバスケットボールをする卒業生。4月の校庭開放からバスケットを続けてきた6年生にとっては、卒業という節目であろうとも練習をすることに変わりは無いようで、初志貫徹という言葉を地でいくような心意気です。

めでたく北小から巣立っていった6年生ですが、来週の月曜日にまた顔を合わせる予感がします。

 

気持ちのいい5年生

残念ながら明日の卒業式に参加出来ない5年生ですが、前日準備の式場作成に尽力してくれました。式に出番が無いとなると、卒業式も他人ごとに感じ仕事のモチベーションも上がらないようにも思えますが、5年生は掃除をすれば床に膝を付け、会場作成では花粉を髪の毛に付けながら花を運ぶなど、自分が汚れるのもいとわずに仕事をしてくれました。

これほど気持ちの良い働きぶりをしてくれた5年生なので「もっと一緒に働きたい!!」と感じてしまい、式の準備まで感染症対策のため短時間・少人数で実施したことが残念でなりません。

明日の午後、職員だけで卒業式の会場を片づけるのが今から憂鬱になるほど、5年生の卒業式準備に臨む姿勢は立派でした。

先生の手紙も飛び出してほしかった

卒業を目前にした6年生が1年生へと、飛び出す絵本のような手紙を書いていたのですが、どれもかなりの工夫がほどこされていました。

紙を細かく切って表現した桜吹雪。窓の数を完全再現した北小の校舎。カッターで切りぬいた北小の校章。色紙を貼り合わせて表現した炭次郎等々、子どもの表現力にアッと驚かされるばかりです。

先生へと宛てた手紙は、日本文と英文で2つのメッセージが添えられています。例年はサンドイッチと一緒にプレゼントしてくれる手紙ですが、今年は感染症対策のため調理実習が出来ないので、贈られてくるのは当然手紙のみ。しかし、6年生の成長と感謝を感じる手紙の前には、食い意地も忘れてしまいました。

きらり学級でも、自分の手を絵具で汚しながら作った葉書で色々な先生へと手紙を書いています。ほぼ全ての学年で手紙を書いているようなので、ここでは紹介しきれないほどです。

流山北小学校は、年度の瀬に感謝を伝える手紙が飛び交う温かい学校です。

壮絶な半生

「あなたの小さいころのエピソードを教えてください」と質問をされたらどのように答えますか?私だったら、親に良く聞かされた「小さいころにタバコを食べて病院に行った」という話が真っ先に思い浮かびます。

やはり、怪我をしたという出来事の印象は強いのか、生活科の学習で自分の幼少期を振り返る2年生の中にも、痛そうな思い出話が多く登場していました。しかし、話の裏には温かい家族の支えが感じられ、悲惨な体験でも家族と共に乗り切ったことで、愛情を感じるきっかけになっているようにも思います。

勿論、事故の報告だけでなく、子どもらしいほのぼのとしたエピソードもありました。そのエピソードを読んだ感想で、エピソードを巻き起こした自分の行動原理が理解出来ないと書いた2年生は、生活科を通して自分の成長を強く実感しているのではないでしょうか。

見所の凝縮

卒業式を今週の金曜日に控える6年生は、予行練習を実施して細かい動きを確認していました。5年生の時に式に参加していないという、前代未聞の状態で練習を開始しましたが、あっという間に式の流れを理解した6年生は、昨年度には無い、感染症対策のため歌と呼びかけの時に隊形を移動する動きまで完璧にこなしていました。式当日には、我が子を見失わないようにご注意ください。隊形移動後の呼びかけは、式の時間短縮のため短めにはなっていますが、子ども達からは1矢に定むような覚悟を感じられ迫力は満点です。

予行練習の後には皆勤賞の児童を表彰したのですが、その数なんと総勢9名!!健康体であることの重要さが身に染みた1年間の終盤に、強い肉体と心の象徴とも言える皆勤賞がこれだけ表れると、北小の未来が明るく見えてくるような気がします。

鋼の意志

吹奏楽部3学期の練習を開始するにあたり、たった2回しかない練習に参加するか否か、内海先生から6年生に問いかけがありました。理論的に考えるのなら「新しい楽譜を練習する訳でもない」「残りの学校生活で演奏の機会は無い」と、大きなものを得る訳では無いように思えます。しかし、本日行われた最後の練習で精一杯の演奏をした6年生の姿を見ると、理屈を超えた吹奏楽部としての意地やプライドのようなものを感じました。

そこまで大所帯ではなかった6年生は、本日もクラリネットとユーフォニウムパート以外がソロという、演奏がギリギリ成り立つ程度の人数。各々の音色がよく解る状況の中、久しぶりに合わせた「校歌」と「海兵隊」は、本人達からすれば納得のいかない出来だったかもしれませんが、今までの積み重ねが6年生の中に残っていると、聴き手に感じさせるには十分な迫力でした。

吹奏楽部最後の演奏は、今年度の少ない活動時間の中で音を合わせた「テキーラ」。サプライズで後輩の4・5年生も駆けつけ、先輩達の最後の雄姿を見守っていました。6年生にはチューバとホルンパートがいないため、部分的に演奏が途切れてしまい、6年生だけで1曲通しての演奏は叶いませんでしたが、各々のパートを最後まで全力で演奏した先輩達の音楽は、後輩達の心に染みるものがあったのではないでしょうか。

演奏が終わると、3学期の活動が無かったにも関わらず今年もしっかりと行われた、毎年恒例の後輩から先輩への寄せ書きのプレゼント。6年生もまた、お世話になった内海先生へと寄せ書きを書いており、部活動の時間以外でも吹奏楽部のため全部員が動いていたようでした。

大舞台での活躍が無いと解っていながらも、吹奏楽部であることを貫き通した6年生の生き様には賞賛の言葉しかありません。

一昨日に3学期初の練習をしたと思えば、本日には小学校生活最後の練習を迎える運動部。最終日の恒例行事とも言える、先生チームも参加するリレー対決が本日の練習メニューだと部長が伝えると、なんとも棒読みな「いえーい」が返ってきます。

リレーが始まる前の返事は力強くありませんでしたが、リレーが始まれば、6年生は力強い走りを見せてくれました。1回目の100m×4人のリレーでは、教員チームが大きくリードし1位でゴール。しかし、距離が増えた2回目の200m×4人リレーでは、6年生の先頭チームが怒涛の追い上げで教員チームと同着ゴールをするという、熱いレースを展開してくれました。

リレー3本目は6年生のみのクラス対抗リレー。クラスメート全員はそろっていませんが、スポーツ大会を思い出す内容に子ども達の対抗心も燃え上がっているように見えました。

練習の最後に、部長・副部長から1年間の感想をもらうと「楽しかった」との言葉が口にされました。恨み言の1つや2つ出てきても不思議の無い1年間でしたが、最後の最後に笑顔でこの言葉を口にする運動部の子ども達の精神力は、お世辞抜きに素晴らしいと思います。

気丈に振る舞っている可能性もありますが、前向きな気持ちで3年間の活動を締めくくった6年生は北小の誇りです。

遊びに全力

毎年、地域から多くの達人の方々を招いて実施している1年生の昔遊び体験ですが、今年は感染症対策のため、やむなく中止。そんな、例年よりも手厚い支援を受けられない状況ではありますが、1年生は淡々とけん玉・お手玉・あやとり・缶ぽっくりといった昔遊びに取り組み、徐々に実力を伸ばしていました。技術の向上と同時に自信もついてきている様で、活動風景を写真に収めているとあやとりの技をカメラの前で披露してくれます。

今年から新しく取り入れたカルタとメンコも子ども達には大好評。メンコでは、腕の力だけで投げるのではなく、大きくジャンプし落下の勢いを加えて地面にたたきつけており、メンコの威力を上げようと全身をくまなく使っていました。カルタでは旧字体のゑやゐが使われていますが、1年生は即座に頭の中にインプットし、熱いバトルを展開していました。

やっと3学期初

緊急事態宣言の発令により3学期は活動中止となっていた部活動ですが、卒業まで残り2週間をきった6年生と後輩達の時間を確保するため、人数を大幅に制限してではありますが練習を実施しました。

陸上部では大人も子どもも関係なく、レク形式の練習で汗を流していました。久しぶりの練習ですが、子ども達は陰で努力しているのか見事な走り。追いかけられると、先生ですら真面目に走らなければあっという間に捕まってしまうほどのスピードでした。

陸上部の練習は賑やかでしたが、吹奏楽部は下の写真の通り、距離を空けての練習。大盛り上がりという訳にはいきませんでしたが、久しぶりの演奏であるはずにも拘わらず、昨年度の音楽発表会の楽曲「美女と野獣」を演奏する6年生の姿に、後輩達の心は震えていたのではないでしょうか。

大幅に減ってしまった部活動の時間でしたが、6年生は最後の最後まで、後輩に何か伝えようと頑張っているように見えました

ゲームも勉強?

1月12日の記事で紹介した、6年生が総合的な学習で作った「流山ガイド」の動画とパンフレットを3年生が授業で活用していました。

見知った顔がテレビに映っているとなると興味が湧きやすいのか、3年生は集中して動画を視聴。私が個人的に好きな「整備前の富士塚に見立てた、ともだち山を開墾(暗転)→本当の富士塚での撮影」という、6年生のアイデアが詰まったシーンでは「本当にやったの?!」とだまされている3年生もいました。楽しむだけでなく、6年生が説明したことをノートに細かく記録し、浮かんできた疑問は6年生に聞くべくまとめていました。

パンフレットも非常に好評で、3年生が作った訳ではありませんが、ホームページに載せるために写真を撮ってくださいとせがまれるほどです。パンフレットの中には時代劇にでも出てきそうな日本語がいくつかありましたが「ゲームで見たことがある」と習っていない漢字も解読していました。

知的欲求には逆らえない

水で濡らした部分が黒く変わる専用のシートを使う、水書の授業を学ぶ1年生。書写で使う筆よりも、図工で使う筆に近い道具を使っていますが「払い」と「跳ね」をしっかりと表現出来ていました。書初め展で大人顔負けの「ふじ」を書いてきた1年生もいるので、すでに本格的な書道を体験している子も少なからずいることと思いますが、全体的に初めてとは思えないほど巧みな筆さばきをしていました。

筆づかいが上手な1年生ですが、授業中に1番興味を持っていたのは、水で色が変わるシート。団扇で煽ぐように振ると、書いた文字が消える現象に喜んでいました。より早く乾かすため、教室の窓から手を出してシートを振り、担任の先生から「座ってください」と注意を受けてなお、己が好奇心を満たすために行動する、わんぱくな一面も見ることが出来ました。

文明開化の軌跡

夢のような話に思えますが、空飛ぶ車が2023年には実現するらしいです。まるでSF映画の世界のようで想像出来ませんが、3年生がまとめた、祖父母・父母・自分の3世代に渡り道具が移り変わっていった様子を表した掲示物を見ると、60年程度で人類の文明が大きく発展していることが解り、夢物語では無いように思えてきます。

掲示物に書かれた道具を見ると、日常生活では絶対に見かけない道具が解説付きで描かれており、子ども達がきちんと昔の道具について調べていることが伝わってきました。1月28日の記事でも触れましたが、3年生は絵を描く能力がやはり高いようで、精密機械の細かい造形を模写しながら立体感も表現。写真が無くても当時の道具の造形がよく解ります。

みんな違ってみんないい

クラブ活動の時間だけでなく、業間休みにまで学年の垣根を越えて練習をしていたバトンダンスクラブ。その1年間の集大成を納めたビデオを昼の校内放送で流しました。

何事もなければ、北小内だけでなく地域の行事にまで招かれ、広いステージで多くの視線を浴びることもありますが、今年のステージは残念ながら狭い教室内。それでもバトンダンスクラブの子ども達はめげることなく、4分程度のボリュームあるダンスを作り上げました。

A・B・Cの3チームに分かれて発表したため、毎日異なった演出と長所を見ることができ、3日連続の校内放送ですが毎日新鮮な気持ちで視聴することが出来ました。動きの制限が多い室内ですら、このレベルの表現を考え付くバトンダンスクラブの子ども達。枷を外せば一体どこまでの表現を考え付くのか想像もできません。

送る会最後の発表学年は他でもない6年生。「結」という曲を歌ったのですが、感染症対策のため、児童の間隔は大きくとっており、歌声を合わせづらい状況でした。しかし、ソプラノとアルトとメゾソプラノ見事に調和した歌声は、そんなハンデを一切感じることがありませんでした。会場に居たのは、1年生と5年生だけであったのが非常に残念です。

6年生は心に残る歌声だけでなく、明日からの生活に役立つ手作りの配膳台カバーと雑巾まで全校児童へとプレゼント。これほど大きな創作物を学級数分となると、相当な作業量であったことと思いますが、6年生の見事な連携と手際の良さで、本日までに仕上げてしまいました。

送る会が終わり、残る行事は卒業式のみとなった6年生。式の練習は来週からですが、5時間目の黒板には、すでに卒業式に向けてのやる気が感じられました。全校児童の感謝の気持ちを受け、最高学年としての意識が過去最高の状態となっている6年生であれば、コロナ禍の卒業式であろうとも、乗り越えられると信じています。

シリアス

5年生の発表は、文字と写真では迫力が伝わらない迫真の呼びかけ。目立った動きが、持っている台本を掲げて「虹」を作るだけというのも、感謝を伝えることにおいて、魂の籠った叫び以外は不純物とでも言いたげなメッセージ性を感じます。

「~先生から聞きました」と、6年生の長所を歴代担任の思いを代弁するかのように伝える姿には、6年生よりも教員側が目頭を熱くしてしまいそうです。とにかく声に出して伝えることに特化した5年生の発表は、文面で表現しようとあらゆる形容詞を考えても、それが安っぽく思えてしまう程でした。

次期最高学年に相応しい熱く素晴らしい発表でした。

会場一体型の発表

 

4年生の発表は、ipadで撮影している映像がそのまま会場のスクリーンに映し出されるというハイテクノロジーなもの。ニュース番組のリポーターになりきり、生放送形式で6年生へとインタビューをするという主賓まで巻き込む発表に会場全体が湧いていました。

インタビューの他にも、6年生の1~5年生時代の写真をスクリーンに映し出し、学校生活を振り返る発表をしていました。懐かしい写真に思わず笑みがこぼれると同時に、スクリーンに映る自分よりもたくましくなった今の自分達を見て、成長を実感出来たことと思います。

怪我の功名

3年生は、感染症対策のため発表をするスペースが広くなった体育館を存分に活用した発表をしていました。

ステージ上に設置されたプロジェクターに写された物語の主人公「八郎」と、主人公役の3年生の動きがシンクロする様子は非常に斬新。セリフや効果音を読み上げる3年生は、6年生を囲むように配置されているので、360度あらゆる方向から音を聞くことになる6年生は、まるで映画館にでもいるような気分になっていたことと思います。

発表の演出は迫力満点ですが、会場の装飾などを作る時は非常に繊細な3年生。対極に位置してそうな技術をここまで発揮できるのも、お世話になった6年生への感謝の気持ちがなせる業と言ったところでしょうか。

6年生が入場する時のアーチ係も務めていましたが、身の丈185㎝ある鈴木先生も余裕で通れるほど高くアーチを掲げていました。

憎いね2年生

2年生は、今まで6年生が学校生活の中で修得してきた表現種目を完全網羅。2年生ながら、高学年で挑戦した表現種目まで見事に再現していました。

1・2年生の運動会で踊ったダンスを見ると「そんなのあったな」と、当時の流行を懐かしむことができ、北小の6年生が歩んできた歴史を知らない人が見ても楽しめそうです。運動会だけでなく、6年生を送る会で披露した「ハカ」まで拾い上げる周到さに感服すると同時に、1年前の6年生と同じ方法で、6年生へと最後のエールを贈る憎い演出も素晴らしかったです。

ベストマッチな歌詞

声を担当する声優と動きを担当する役者が、舞台上で1つの役を演じるという、難しそうな発表をした1年生。発表の進行役は勿論「6年生を動物に例えると」「6年生との思い出ベスト3発表」など、全ての場面で息の合ったコンビネーションを見せてくれました。

発表の一番の見せ場ともいえる、スポーツ大会で6年生が表現した「できっこないをやらなくちゃ」も、1年生ながら見事に再現。難易度の高い発表にも、歌詞の通り立ち向かった1年生の姿は、来年度には1年生へと逆戻りし、新たなチャレンジの連続となるであろう6年生へと勇気を与えてくれたのではないでしょうか。

45分話せますか?

社会の授業を子ども達で進める6年生。事前準備で作成した指導案を見ると「ボケる」「ツッコむ」といった、お笑いのような単語が出てきていましたが、細かい時間配分や学習問題とまとめなど、抑えるべき点もしっかりと抑えています。手作りの資料を用意する班もあり、ここまで綿密に授業計画を練る6年生に驚かされます。

授業時間の45分を数人で成り立たせるのは中々骨が折れそうですが、前述した準備の成果か、尺が余って沈黙している班は見受けられません。クラスメートのノートを見て回り指導したり、資料を解説して時間調整したりする姿は、とても初めての授業とは思えません。

1組の子ども達が書いた板書は、どことなく担任が書く板書と類似しているように見え、子ども達の鋭い観察力もうかがい知れました。

小学生哲学者

死とは何か?友情とは何か?を道徳の授業で考える5年生。道徳を飛び越えて、哲学ともいえそうな難しそうな内容ですが、子ども達は自分の意見を活発に交わしていました。

2020年は児童生徒の自殺数が過去最多だったというデータがありましたが、授業を振り返る5年生の意見を見ると「限られた命だけど頑張って生きる」といった趣旨の意見が多く、命の大切さについて考えていることが伝わってきて、少し安心させてくれます。

人の価値観により答えが変わりそうで、正解はなさそうな友情についても、書写の授業で書いた友達へと感謝の気持ちを述べる絵葉書を見ると、誠意を持った付き合い方をしていることが解ります。友達との衝突は、これからの人生でまだまだ経験することとは思いますが、感謝の気持ちを持つ5年生ならば、最後には上手くいくと感じさせてくれました。

科学の進歩

子ども達全員が、各々の専用タブレット端末を使って授業を進める「GIGAスクール構想」というものが来年度から始まる予定となっています。タブレットを有効活用して授業を進めるため「オクリンク」「ムーブノート」「ドリルパーク」といった機能について、職員が体験しました。

上記の単語を聞き「日本語で説明してください」と感じた方が多いと思いますが、簡単に説明すると「席に座ったまま、クラス全員の考えや作図をタブレットで共有出来る」機能です。当然ではありますが、説明動画でこの機能を使う子ども達は皆満面の笑み。来年度の北小の子ども達も、動画の子ども達に負けないほど活発かつ、笑顔で意見のやり取りをすることが想像されます。

「ドリルパーク」は現在子ども達が使用している「ジャストスマイルドリル」と機能は似ていますが、個別のタブレットで起動出来るので、教室でも学習を進めることが出来ます。中学3年生の問題まで完備しているので、塾などに通い、予習バッチリの子どもでも、やりがいを感じるのではないでしょうか?

詳しくは明日の学校便りに記載していますので、ご確認ください。

 

ラストのびっこタイム

校舎の階段を上っていると、階段の段差に普段は見かけない「だ」と書いてある紙が貼ってあります。のびっこタイムの室内レクの定番である、校内スタンプラリーの暗号なのですが、自分が何気なく校内を歩いている時に気付いたのは、9つある暗号の内のこれ1つのみ。今年度最後ののびっこタイムだけあり、相当気合が入っているのが準備の段階で伝わってきました。

昼休みになると、室内にも校庭にも溢れている、楽しそうに笑うペアの子ども達。感染症対策の影響で例年よりも実施回数は減っていましたが、すっかり打ち解けた様子の子ども達を見ると、少ない回数でもしっかりと他学年との交流を深めることが出来たと断言できます。

感想発表では「レクが楽しかったけど、最後だからちょっと寂しい」と、相反する感情を同時に抱いていました。6年生以外は来年度も同じ空間で生活しますが、ペアが変わると極端に繋がりが減ることを考えると、顔を合わせる機会はあっても、じっくりと一緒に過ごす時間というものは意外と少ないものなのかもしれません。

北柱

来週火曜日に「6年生を送る会」を控えている北小の校内では、授業中のみならず、休み時間まで子ども達が懸命に準備をしていました

今年度の6年生を送る会は、感染症対策のため、6年生と発表学年のみが体育館に入場となっているため、例年よりも体育館を広く使えるようで、発表も心なしか大がかりなものに見えます。それにもかかわらず、子ども達の動きは、すでに発表しても問題ないのではと思わせる程成熟していました。

いつもの送る会では、常にひな壇で発表を見る6年生も、今回は各学年の発表に合わせて見学場所を移動する必要があるようで、隊形移動の練習。何気ない行動の1つですら最高学年としてエレガントにこなすため、運動会の表現種目の練習のごとく力を入れていました。

6年生が抜け、4年生が入った新生児童会役員の子ども達も、いよいよ初の本格的な児童会の活動をしていました。頼れる大黒柱が抜けたような気もしますが、1年間活動をしてきた現5年生の児童会役員の姿は、すでに立派な柱そのもの。真剣に会議に参加する4年生も、北小の代表児童と呼ぶにふさわしい風貌となってきていました。

感謝の言葉しかない

1月6日から始まった、あいさつ運動の一環「今日から君もアンティナくん」。1月19日から始まった「縄跳び検定」ですが、どちらも本日が最終日。児童会と生活委員会と体育委員会の1ヶ月に渡っての、昼休み返上の活躍により、あいさつ・縄跳び共にたくさんの達人が誕生しました。自分もあいさつ名人の称号を拝命しましたが、その名に恥じぬよう、あいさつに励んでゆこうという気持ちに満ち溢れています。

6年生の児童会役員にとっては、昼の放送であいさつ名人を発表するのが小学校生活最後の活動。あらゆる活動が制限される中ですが、自分達で出来ることを考え、北小に新たな伝統を作った児童会の子ども達、本当にお疲れ様でした。

児童会役員にコメントを求めると「これからもあいさつを増やしてください。ご協力ありがとうございました。」とのことでした。あいさつ運動は終わりましたが、このメッセージを忘れず、更にあいさつ溢れる北小を目指していきたいですね。

ついに来た!!

毎日10時になると「この放送は~小学校が担当しました」と流れてくる、自粛を促すメッセージ。放送音声が反響しているためか、文章を読み上げている声の年代が判別しづらく、子どもが放送しているのか半信半疑でした。しかし、本日ついに北小の児童会長が流山市役所危機管理課まで赴き自粛を呼びかける音声を録音してきたことで、自分の疑念が晴れることとなりました。

録音風景は見ていませんが、全校児童の前で幾度となく堂々としたスピーチをしてきた児童会長のことですから、いつも通りの明るく爽やかな声を流山市に響かせてくれることは疑いようがありません。

放送音声は明後日の20日(土)から流されるそうですので、ご期待ください。

これが令和の理科

ここ数年で北小でもお馴染みになったプログラミングですが、とうとう6年生の理科の授業にまで登場。明るさセンサーと人感センサーを搭載した照明にプログラムを設定し、必要な時にだけ点灯するエコな照明を作っていました。

アイパッドから「暗くなったら」→「点灯」などと、行動を矢印で繋げて命令を出すだけで、あっという間に市販の防犯グッズのような性能を持つ照明を量産する子ども達。今までに経験したことの無い授業内容は子ども達の反応も良く、思うように照明が作動すると興奮気味に喜んでいました。

人感センサーを使った写真撮影では「盗撮だ」という言葉が子どもの口から飛び出します。便利かつ楽しいプログラミングではありますが、使い方を間違えれば、小学生でも簡単に犯罪行為に繋がる道具を作り出す危険性もあると気付かされます。時代の変化に伴い、あらゆる学年と教科でプログラミングを扱う機会が増えそうですが、正しい場面でプログラミングを使える良心の獲得も、これからの授業に必要とされてきそうです。

マネーゲーム

英語の授業で買い物のシミュレーションをしている5年生ですが、その内容は、店員役の子どもが英語で言った値段を聞きとり、ぴったり正しい金額を払わなければ品物が買えないというシビアなもの。しかし、スピークもリスニングも上達してきている5年生ともなれば、ほとんどの店で取引は成立。数回に渡る授業の中で、各々が構えた店の商品の在庫(品物を書いた紙)を補充する必要が出てくるほど経済が回っていました。

売上を計算して決算を発表する、ちょっとしたゲーム性も子ども達を盛り上げるポイント。薄利多売でいくか、希少価値の高そうなライオンの肉などを売って一攫千金を狙うか、様々な市場戦略が飛び交っていました。

所持金に制限は無いルールではありましたが、必要な品物のみを買い求めた子どものノートを見れば、そこには見事にカルボナーラを作るのに必要な材料だけがそろっていました。英語の授業ではありましたが、店の経営・上手な買い物の仕方などの、生きる力とでも表現できそうなものまで成長しているように思えました。

その備蓄じゃ甘い

1月14日に紹介させていただいた、4年生の総合学習もいよいよ大詰め。型にはまらない自由な囲み記事で構成されたポスターはパズルの様で、綺麗にまとめるのに苦労している場面も見られましたが、無事に全てのグループが作成を終えていました。ポスターだけでは飽き足らず、ペープサートや台風の威力を再現するために家のミニチュアなども作成し、発表方法に意匠を凝らすグループもありました。

お手製の指さし棒を使ってクラスメートに発表する姿は非常に堂々としており、各々が担当した災害について、深く学んだ知識に裏打ちされた自信を感じさせてくれます。自信があり過ぎて、先生にすら「ちゃんと備えていますか!!」と吠えるように質問をしていました。

子ども達のポスターは廊下に貼り出されていますので、明日の懇談会でぜひご覧ください。

打つべし

クラブ活動を選択する際には、長所を活かせるものにするか、経験したことのない新しいものにするかで悩むと思われます。本日クラブ見学を実施した北小の3年生の中で見つけた、長所を伸ばす派の子どもは「週1回の練習では足りない」との理由で野球クラブを選択。第2希望「卓球」第3希望「バトミントン」と、球を打つ動作を貪欲に求めるあくなき向上心には、若さが溢れているように感じました。峻烈な争いを繰り広げる先輩達を目の前にしてなお、ドッヂボールクラブに入る決意を固めた女の子などもおり、見学しているだけで北小3年生のガッツの強さがうかがい知れました。

休日に習っている可能性は低そうなスタンプクラブやバトンクラブも、見学中にスタンプを押してもらったり、バトンを回す体験をしたりと、その場でクラブの魅力を感じる3年生。教室に戻った後の印象を聞くと、現段階で多くの希望者がいるようでした。

見学する態度も非常に立派だったと、多くの先生からの好評を得ることとなり、北小高学年の仲間入りも間近だと感じさせてくれました。

子ども受けする話題№1

定規・コンパス・分度器を使って正八角形をかけますか?内角の和を覚えていれば作図出来ますが、三角形と四角形の内角の和しか覚えていない自分は少し自信がありません。正八角形のデータを徹底的に調べた5年生は、見事に正八角形の法則を導きだし、綺麗に作図をしていました。

その探究心は円の勉強でも遺憾なく発揮されており、丸い形をした身近な道具の直径と円周を計測し、全ての円周率が本当に3.14なのかを調べていました。多少の誤差はありましたが、概ね3.14に近い範囲に収まる結果となり満足していると、世代別で円周率を何処まで覚えたかという話題に始まり、先生達の年齢にまで話題が発展。子ども達は大盛り上がりで、各々の予想を発表していました。授業後にも興奮は冷めやらず、正解が書いている訳でもない、各班の予想年齢が書いてある紙を黒板に貼り出すだけで、行列が出来るほどでした。

努力が実る時!!

きらり学級では、学級懇談会でビデオ放送する「出来るようになったことを発表する会」、通称『きらり発表会』の練習をしていました。

今回は本番の一発勝負では無いことに加え、以前にも発表会の経験があるためか、高学年の子ども達は心に余裕があるようで、自分達の後輩に寄り添うように練習を進めていました。

1学期から既に練習をしている姿を見かけた、集団演技のハンドベルの完成度も、いよいよ集大成を迎えようとしています。練習が始まったばかりの頃は、演奏を聴いていても何の曲かピンときませんでしたが、本日の演奏は紛れもなくアラジンの主題歌「A Whole New World」。高学年の子どもは一緒に演奏をする先生と同じく、両手にベルを持つ高難易度な役割をこなしていました。演奏を聴いている子ども達も、背筋を伸ばしたまま微動だにせず仲間たちの雄姿を見届けており、本番撮影前からあらゆる場面で成長を感じさせてくれます。

300億の映画の感想文も多かったです

流山市主催の陸上などの大会は中止となった今年度ですが、3年生国語の「強く心に残っていることを」の作文を見ていると、学校外の様々な場面で子ども達が活躍し、大きな感動を得ていることが伝わってきます。自ら選んだ競技に打ち込む時の子ども達の集中力は研ぎ澄まされているようで、一瞬のワンプレイすら鮮明に文章で表現していました。

ペットに関する話も多くの子どもが心を揺さぶられることのようで、新しく飼った時には期待や喜び。ペットの体調が悪い時には、心配・悲しみといったように、同じ動物愛好家でも感情のベクトルが違い、子ども達の体験は十人十色でした。

ズッキーニ味のチンゲンサイ

1年生は「身振り手振りで伝えよう」と「言葉で伝えよう」という国語の授業を通し、相手へと情報を伝える練習をしていました。

「身振り手振りで伝えよう」というと、言葉の必要のないボディーランゲージをクラス全体へと披露するものかと思いましたが、発表者は「右手を挙げて左右に振れば、さよならになります」といったように、どのように手足を動かせばどのような意味になるかを言葉で伝えていました。発表を聞いている子ども達はその説明を聞きながらボディーランゲージをしており、話す力と聞く力をフル活用して授業に臨んでいました。

給食のメニューの色・形・味・食感を言葉で伝える「言葉で伝えよう」の授業風景は、完全に食レポそのもの。美味しさを伝えるために比喩表現を用いていましたが「豆腐は田んぼの味」「チンゲンサイはズッキーニのように美味しい」と万人には伝わらないものの、1年生らしい表現が飛び出していました。

アンティナ君、空を飛ぶ

凧作りに挑戦する1年生は、作成の手順を一通り説明され「解りましたか?」と確認されると「全然解らない!!」と元気に答える声も聞こえ、作業が停滞しようとも気持ちは一切沈んでいませんでした。鋼のメンタルで凧を作り終えると、今度は凧に絵を描いていきます。多くの子どもが北小オリジナルキャラクター「アンティナ君」を自らの凧のシンボルとしており、ついにはアンティナ君を自分流にアレンジした「ハイパーアンティナ君」なる派生キャラクターまで産み出されていました。

完成した凧を空へ飛ばすと、良い風が吹いているのか結構な高さまで舞い上がる凧達。多くの子ども達の糸が長く伸びた結果、凧糸同士が絡まり墜落している場面もありましたが、1年生は互いに協力しながら糸をほどき、何度も凧を空へと飛ばしていました。

閲覧注意

1月15日の記事でも紹介した通り、絵を描くことに長けた中戸先生が、今度は4年生の図工「ともだちたくさんあつまって」という、1枚の紙にキャラクターを詰め込めるだけ詰め込む課題の手本を作成しました。

Tシャツにプリントされていても違和感が無さそうな程可愛らしくハイセンスな手本は、クラスの垣根を越えて多くの子ども達からオマージュを受けていました。

 

可愛らしい作品がたくさん生まれたと同時に、集合体恐怖症の人でなくてもゾッとしてしまうような「50歳以上のオッサンが100匹くらい詰まった水槽」や「ゴキブリが詰まった上履き」と言った、字面だけでもおぞましく感じる作品も誕生。目を逸らしたくなるほど凄惨な光景ですが、キャラクター一人一人の表情をよく見ると、それぞれ個性が出ていて可愛くも見えてきます。

作品の路線は様々でしたが、4年生の子ども達の、キャラクターの表情を描写する力は格段に伸びたと思われます。

 

優雅なランチタイム

緊急事態宣言の発令により、再び中止となってしまった本の読み聞かせですが、北小お話会の方々は給食の時間に北小まで御足労いただき、放送室から朗読をしてくださいました。

会話が禁止されたランチライムとなっているため、大はしゃぎで喜ぶ姿は見られませんが、話に集中しているのか、子ども達の箸を進める手の速度がやや遅く感じます。最高学年の6年生ですら、食事中思わず笑ってしまったとの声もあり、お話会の方々の、物語の登場人物が憑依したかのような迫真の語りの虜となっていました。

現在「かさこじぞう」の朗読に取り組んでいる2年生にとっても、このお手本のような語りには、何か得るものがあったに違いありません。現状でもなかなか達者な朗読をしていますが、お話会の方々のおかげで、更なる成長が期待されます。

わかる

逃げる月と比喩される2月に入り、今年度も残すところあとわずかだなどと思っていると、すでに6年生は卒業式までの日数を手作りカレンダーでカウントダウンしていました。

洒落たデザインが素晴らしいのは一目瞭然ですが、カレンダーに添えられたコメントも注目すべきポイント。特別何かあるわけでもない日でも、クラス全体を鼓舞するような言葉を選ばなければなりませんし、重要な行事がある日には、クラスの代表として恥ずかしくないコメントを残す必要があり、その身に掛かる重圧が大きい物であることは、ホームページで「何か良いことを書かなければ」と考えている自分にはよくわかります。完成した子ども達のカレンダーを見ると、そんなプレッシャーを跳ね除け職務を遂行したことが感じられます。

偶然の産物

高学年の木工と言えば、数センチ単位で切断場所を計画した綿密な設計図を思い浮かべますが、5年生は糸鋸を使い自由に板を切断していました。初めての糸鋸の使い心地を試すかのように、複雑に曲がりくねった形を作ったり、爪の大きさ程の木片に切断したりと、様々な形の加工に挑戦。糸鋸での作業が終わると、作品に使い切れるのかと疑問に思う程、たくさんの木片が机の上に並んでいました。

切り終わった木片を眺めながら「これはアレに見える」と想像力を膨らませ、作品を組み立て始める5年生。土台からはみ出すほど壮大な世界観で表現したジオラマは、とてもノープランで作成したとは思えない程の完成度です。作品の表と裏の絵を変え、1つの造形物で2つの世界を作りながらも、細かい作品設定で2つの世界を繋げるという表現力も見事でした。

最初の表現だと、5年生全員が無計画で作成したかのように思えてしまいそうですが、しっかりと完成図を思い浮かべて作ったであろう作品もたくさんありました。

虹色のハンバーガー

一昨日の2年生と同じように英語の授業でクイズをしている3年生ですが、学年が上がっただけあって難易度と英語の使用量も上昇。色・形・様子を表す3つの英単語をヒントに、出題者が連想している物を当てていました。

3学期になりクラスメートの思考も読めるようになっているのか、少し難しそうなお題でも正解を導く3年生でしたが、虹色の丸い食べ物のヒントで答えがハンバーガーだった時は、クラスから疑問の声が挙がっていました。しかし、正解発表で画面に映し出された、茶色のバンズの間に赤いトマト・黄色いチーズ・緑のレタスと、色とりどりの具が挟まったハンバーガーの絵を見ると、レインボーと表現しても問題が無いようにも思えます。

英語の授業とは思えない、色の濃淡を使い分けて立体感を感じさせるステーキにはクラスがどよめくなど、出題・思考・正解発表、全ての工程で盛り上がる授業でした。

守られるだけじゃない女子

ハンドボールをしている6年生の迫力ある姿を伝えようと、ゴールキーパーのポジションで写真を撮ってみました。普通に立っているだけでもやや恐いのに、レンズ越しでボールを見ていることで恐怖は倍増しましたが、体育の授業中の写真で過去最高と言っても過言ではない程良い写真が取れました。

シュート練習を終えて試合が始まると、男女混合チームで仲良くプレイする6年生。体を張るゴールキーパーは男子の仕事のようなイメージがありますが、ゴール前に仁王立ちする女子もちらほら見かけ、6年生女子のたくましさが伝わってきました。

ここまで男女分け隔てなく体育を進めていると、数ヶ月後には男女分かれての体育へと変わるのがなんだか想像できません。

辰は爬虫類?

英語の授業で、制限時間内に描かれた干支の動物の種類を当てるクイズをしている2年生。

数少ない爬虫類である巳と辰や、唯一の鳥類酉は特徴を出しやすそうですが、他の9種類の哺乳類の描き分けは、少し難しいようにも思えます。しかし、2年生は、わずかに違う耳の形や輪郭を上手く描き分けてお題の動物を表現。回答者の子ども達も、わずかな情報から動物を推理して、見事に正解を導き出していました。

クイズの最後1問は、制限時間を5秒にしてポイントは倍という、民放のクイズ番組のような展開。動物というよりは図形の組み合わせに見える黒板の絵には、さすがに間違えるグループもありましたが、クイズの結果がどちらに転ぼうとも、2年生は盛り上がっていました。

のびしろ

個人的な話題で恐縮ですが、最近2㎞程度の距離を走るとひざが痛みだしたり、安い縄跳だとはやぶさができなかったりと、出来ないことが増えてきたように感じます。

そんな自分とは反対に、生活科の授業で出来るようになったことを書きだしている1・2年生のプリントは、成長の記録でいっぱいでした。2年生になると更に発展し、友達の成長した所や良い所を見つけ、互いに称えあっています。

近い将来必ず役に立つ力と言えそうな、自分や他人の長所を見つけ出す分析能力を持つ1.2年生。年下の子どもではありますが、出来なくなったことばかりに目を向ける自分にとっては見習いたい存在です。

初代チャンピオン誕生

6年生の各クラスから代表者2名を選抜してのビブリオバトルが本日開催されていました。読書活動の奨励賞を受賞するほど、読書に勤しむ子どもが多い北小の最高学年の中から代表の座を勝ち取ったメンバーということもあり、全体的にハイレベルにまとまっていると表現して差し支えの無い今回の勝負。審査員の校長先生や教頭先生も、手に持つバインダーにメモを取りながら、真剣な眼差しで子ども達の発表を聞いていました。

6年生全員に加え、発表の優劣を探す教員の視線を浴びる緊張の中、見事に勝利を掴んだのは、「聲の形」について紹介した3組の女子。本のメインテーマへと入るまでの引き込まれるような導入に始まり、自身の感想、ノベライズというジャンルの説明、上巻下巻どちらがおススメか、など盛りだくさんの情報を制限時間の3分に詰め込んだ名演説でした。

優勝した女の子は相当な読書家らしいですが、準優勝の座に輝いたのは年間6冊しか本を読まないという、今回の企画からは縁遠そうに感じる存在。しかし、話し手が放つ勢いや「本を読まない自分でも面白いと感じる!!」という読書家には絶対真似できない説得力が功を奏したのか、大勢の本好き達を抑えての大金星となりました。

読書量では対極的に位置している2人が頂点を争った今回の大会は、本に馴染みのない子どもでもビブリオバトルに対する抵抗が薄れるような結果となりました。今年度から行った国語の授業の新たな取り組みですが、次年度に再び大会を開いた時はより多くの子どもがビブリオバトルに活き活きと取り組んでくれると希望が持てる大会でした。

造形美を感じる3年生?

2学期から弦楽器や木管楽器といった、楽器の分類について勉強していた3年生ですが、3学期の授業では実際に吹奏楽部で使っている楽器が教室に登場。ケースから取り出しただけで教室からは歓声が上がり、教室の後ろに座る子どもは席から立ち上がるなど、音を出したわけでもないのにスゴイ盛り上がり方をしていました。

楽器を見ただけで興奮するだけあって3年生は音楽に興味があるのか、ホルンがトランペットよりも低い音が出るのはなぜか?と言った難しい問いかけにも、たくさんの子ども達が手を挙げて発表していました。何度か間違いながらも、ホルンとトランペットの構造の違いに注目して徐々に正解へと近づいていました。

例年であれば世代交代の雰囲気を感じる練習を吹奏楽部がしている時期ですが、残念ながら2度目の緊急事態宣言により再び活動休止中となっています。今までの積み重ねが無くなってしまうように感じ、ネガティブな思考になりがちな状況ですが、屈託なく音楽を楽しむ3年生の中に来年度の吹奏楽部がいると思うと、少しだけ未来が明るく見えるような気がします。

スタンプは松江先生お手製です

「のびっこタイム」と言えば、高学年が低学年のためにひと肌脱ぐイメージですが、今回は低学年が企画運営を担当していました。先輩を相手に司会進行をするとなると1・2・3年生は緊張するようで、当日の業間休みまで進行の練習をしていたそうです。

特に3・4年生ペアが行ったスタンプラリーは、事前準備の段階から3年生が大活躍。スタンプラリーのヒントカードは、1組が2組の問題用紙を作成し2組が3組の問題用紙を作ったという具合に、各クラスの実行委員が考えたものを交換したので、3年生もスタンプの隠し場所は知らない状態でレクを始めていました。スタンプの隠し場所のヒント「全校朝会で表彰される場所」というお題は「最近の表彰は校長室で行われている」というミスリードを狙ったらしく、3年生とはいえ一筋縄ではいかないスタンプラリーを生み出していました。

強風に負けない子ども達

本日の昼休みから、校庭の職員室付近にはジャンプ台が置かれ、ビオトープ近辺には体育委員会が縄跳び検定の審査員をしており、全校を挙げての縄跳び活動が本格的に始まりました。

縄跳び検定開始初日にも関わらず、体育委員会の前にはいろいろな学年の子ども達が審査の順番を待っていました。1年の中で冬しか取り組まないイメージが強いですが、子ども達の体は縄跳びの感覚をしっかりと覚えているようで、低学年の2年生でもトントン拍子で昇級していました。

子ども達の縄跳びを延々と数えていた体育委員会は昼休み終了のチャイムが鳴ると、すぐさまジャンピングボードを片づける作業に移行。全校児童の快適な縄跳びライフのため、20分間奔走していました。

初日から溢れんばかりのやる気を見せている子ども達と体育委員会のサポートがあれば、多くの学年名人が輩出されることは間違いありません。

1円を笑うものは1円に泣く

子ども達の懐が1番暖かいであろうこの時期にピッタリな、お金の使い方について5年生は家庭科の授業で学習していました。

主な趣旨は無駄遣いを減らそうという内容ですが、全員が貯金しているだけでは世の中は回らないといった、経済の話にまで発展。そうかと思えば「各家庭とも計画を持って収入と支出のバランスをとっているので、衝動的にあれが欲しい等とは言ってはいけない」という、やや道徳じみた話も出ていました。

家庭科だけでなく、情報化社会について学ぶ社会科では、電子マネーの危険性について勉強し、割合について勉強している算数では、割引をしている店同士の値段を比較し、どちらが安いかを割り出すという、10円単位の金額すら節約する精神を持つ練習問題を解いていました。

あらゆる教科でお金について学んでいる5年生は、財布の紐が固くなっているかもしれません。