学校の様子

偶然の産物

高学年の木工と言えば、数センチ単位で切断場所を計画した綿密な設計図を思い浮かべますが、5年生は糸鋸を使い自由に板を切断していました。初めての糸鋸の使い心地を試すかのように、複雑に曲がりくねった形を作ったり、爪の大きさ程の木片に切断したりと、様々な形の加工に挑戦。糸鋸での作業が終わると、作品に使い切れるのかと疑問に思う程、たくさんの木片が机の上に並んでいました。

切り終わった木片を眺めながら「これはアレに見える」と想像力を膨らませ、作品を組み立て始める5年生。土台からはみ出すほど壮大な世界観で表現したジオラマは、とてもノープランで作成したとは思えない程の完成度です。作品の表と裏の絵を変え、1つの造形物で2つの世界を作りながらも、細かい作品設定で2つの世界を繋げるという表現力も見事でした。

最初の表現だと、5年生全員が無計画で作成したかのように思えてしまいそうですが、しっかりと完成図を思い浮かべて作ったであろう作品もたくさんありました。