学校の様子

2020年6月の記事一覧

才能あり?!

「新学期 君との距離は 2メートル」休校期間中に6年生が詠んだ俳句です。2020年の春を体験した人でなければ、その真意を読み取ることはできない、時代の最先端をいく傑作だと思っています。分散登校でグループが別れてしまえば、2メートルどころか数百メートル以上離れていた子ども達がいよいよ学校に集結しました。
久しぶりにクラス全員が揃った朝ですが、子ども達は意外と落ち着いた様子で朝の会が始まるのを待っていました。しかし、業間休みになると、遅れた時間を取り戻すかのごとく校庭で遊ぶ子ども達。明らかに普段の校庭よりも遊んでいる子どもが多かったです。
学級でも、今まで決めかねていた学級目標や係決めを進めることができたようで、ようやく学校が本格的に始動したと実感しました。

前人未到の1年生

 

 

初めてのクラス全員での学級活動をした1年生は、初めての給食当番にも挑戦。割烹着を着る動きすらぎこちないですが、先生の話をよく聞き立派にその役目を務めていました。当番の子どもだけでなく、姿勢を正して自分が呼ばれるまで待つ、配膳待ちの子どもの態度も素晴らしかったです。
給食後には、在学中の先輩の中でも誰1人経験の無いであろう、1年生にしての6時間目の授業。それでも、1年生の集中力は途切れることなく続き、教室には手を挙げる子どもや問題の採点を待つ子どもで溢れかえっていました。

考える音楽

 

 

今年度から、3年生の音楽の授業も音楽専科の内海先生が担当することになったのですが、感染症予防のため大勢で歌うことが出来ません。そのため、上手に歌う方法を論理的に学んでいました。
姿勢、呼吸、口の開け方、など今までの経験から上手に歌う方法を挙げる3年生。しかし、内海先生が挙げてほしい最後の答え「綺麗な声で」がなかなか発表されません。ヒントとして雑な歌い方をする内海先生の歌声が「上手に聞こえない」というのはクラス全員共通した感覚でしたが、その違和感の正体を言語化するのに苦労しているようでした。全ての方法を学んだあとは、マスクをつけたまま歌っていました。ピシッとした姿勢からは、学んだことを早速活かそうとしていることが伝わってきます。
6年生の授業では、歌に気持ちを込める方法に発展。クレシェンドやテンポなどの音楽用語を学んできただけあり、3つの正答の内の2つ「強弱」と「速さ」をすぐに挙げていました。そんな6年生でも、最後の1つの答えに悩むのは3年生と同じ。ヒントをもらいながら、答えである「歌詞の意味を考える」を導き出そうとしていました。

藍より青し?!

6月頃から学校の高性能なカメラを拝借してから、撮影の際のピンボケに悩むことが少なくなってきました。しかし、スタンプ彫師松江先生の1番弟子である5年生が作る、小さすぎるゴムスタンプを撮影する際に、久方ぶりにシャッターを数回切らされることになりました。
多田先生に似ているという理由で、自宅でも「ニャンちゅう」のスタンプを作ってくる1番弟子にとって大きいサイズのスタンプは簡単過ぎるのか、今回の授業では爪の大きさ程もない作品にチャレンジ。その小ささには、実際に彫っている所を見ていない別グループの子ども達もたまげていました。作品に集中しながらも、クラスの友達へとアドバイスをする余裕もあるようで、もはや弟子と表現するのはふさわしくないかもしれません。
そんな存在がいるせいか、学年全体の作品レベルも非常に高く、色々な力作が誕生しています。

聞き上手

 

 

各方面から注目を浴びる著名人が「宝物は家族です」と言うと「好感度を意識しているのでは?」と邪推をしてしまう自分ですが、国語の授業で一生懸命宝物の紹介をする3年生を見ている時は、よこしまな心が浮かんできません。
どの宝物の紹介にも必ずと言っていいほど出てくるのは家族との思い出。元から高価で、実用性もあるゲーム機などは、自分で買っただけでもお宝になりそうですが「家族がビンゴで当てた。プレゼントでくれた」と言った裏話がでてくることで、ワンランク上の宝物へと昇華していました。
中には、自分が宝物で遊ぶ姿を想像されるのが恥ずかしいのか、隣のクラスの声に負けてしまいそうなほど、小さな声で発表する子どももいました。しかし、3年生は友達の発表を聞くところまでしっかり集中。宝物の紹介の感想をしっかりと述べていました。