学校の様子

2020年12月の記事一覧

多田先生はおにぎり

例年クリスマス前には冬季休業に入っていますが、今年は本日が2学期最終日。2学期制となり通知表を渡す時間がないため、昨日ほど盛大ではありませんが、クリスマスレクを楽しみながら、令和2年最後の1日を過ごしていました。

 

盛り上がっている場面もありましたが、大掃除に取り組む時の子ども達の態度は真剣そのもの。オルガンに隠れた壁や教室の上の窓のレールなど、目につかないところまでピカピカに磨き上げていました。

終業式恒例の、きらり学級からの冬のお便りの他に、今年は5年生が英語の授業で作ったクリスマスメッセージカードも色々な先生へと配られていました。先生へと宛てられた手紙には、物欲を全開にした内容のものもありましたが、幼稚園の先生へと宛てたという、「出産おめでとうございます」の温かいメッセージは、5年以上前の恩師へも礼を尽くす義理堅さで溢れていました。また、遠方に住む親戚へと手紙を送る子どもも多く「今年は会いに行けないから」といったエピソードを耳にした時は、楽しい冬休みに入っても子ども達は色々と我慢していると再確認し、自分も節度ある行動を心がけなければと改めて認識しました。

自分に宛てられた訳でもないメッセージを読み、1人で気を引き締めていると、次に目に入ったのは「多田先生=おにぎり=Cute」というメッセージ。子ども達と居ると、色々な気分になり飽きることがありません。

気迫の男子、知略の女子

ミニバスケットボール部の活動は2学期までということで、6年生主催のミニバスケットボール大会で最後の活動を締めくくっていました。例年では放課後に行っていましたが、季節がずれ込んでしまい放課後練習ができないため、短い朝練習の時間を2日分使っての開催となりました。

他校との対戦で着ることは叶いませんでしたが、歴代の北小ミニバス部の先輩達が袖を通してきたバスケットボールのユニフォームを身にまとい、普段とは違った雰囲気で試合に臨む子ども達。4・5年生は試合に出ることはありませんでしたが、TOや応援のやり方を6年生から学び、裏方役として大会を支えてくれました。試合をしたいはずですが、自分達のために舞台を整えてくれている後輩の姿に、6年生達の心も熱く燃え上がります。後輩達の心に残るようなプレーをしようと、仲間内であろうと全力で戦い抜きました。

大会2日目になると、1日目とは段違いなほど大きくなっている、後輩達の声援。初日で学んだことを即座に活かす学習能力の高さに驚かされます。更に賑やかさが増した体育館で繰り広げられるのは、身長185㎝の大型新人、鈴木先生が加入し、大幅に戦力増加した先生チームとの対戦。男子チームは、高い壁が目の前に立ちはだかろうとも、グイグイとゴール下に攻め込む強気な姿勢で勝負を進めていました。流石に20~30㎝もある身長差のハンデを覆しての勝利とはいきませんでしたが、大人相手にも最後まで挑戦するガッツを見せてくれました。

女子チームとの対戦では、鈴木先生の休憩により平均身長の下がった先生チーム。わずかに綻びのうまれたディフェンスラインに活路を見出したのか、女子チームはミドルシュートを中心にポイントを重ねていました。試合終了後に得点版に刻まれていた(先生)10対6(女子)という僅差のスコアは、女子チームの智将ぶりを表すかのようです。

大舞台での試合は出来ませんでしたが、不貞腐れることなく、笑顔でミニバスケットボール部最後の活動をやり抜いた6年生。その精神力は市内優勝クラスと言っても過言ではないと思います。

汚れを恐れぬ集中力

ゲーム内での営業・政治活動を控えるよう、世界共通の規約が出来るほど世間で話題となった「あつまれ、どうぶつの森」。休校期間中に遊んでいた方も多いのではないでしょうか。そんな、人によっては休校期間中のオアシスとなっていそうなゲームと同じ題名の図工の作品を3年生が作っていました。

作品を作る手順を簡単に説明すると、画用紙などを立体的に組み合わせて表現した動物にインクを塗り、その凹凸を利用し木が描かれている紙に複写するという、版画のようなものです。木が描かれた複写する紙は、驚くことに各クラスに1枚のみ。自分の動物を何処に押すか、場所争いが勃発しそうですが、子ども達は木の上にいそうな動物と地面にいそうな動物をバランス良く作っており、クラス全体で調和のとれた1つの作品を生み出していました。

クラス全体での作品ということで、複写する時には失敗しないよう、子ども達の腕にも自然と力が入ります。白い服を着ていようが、お構いなしに体全体を使って版画を押す子どもが多数いましたが、関係ないこちらの方がハラハラしていたように思います。

1/1000に圧縮

物にもよりますが、始まりから完結まで、だいたい10万程度の文字数で表現されている本をポップ・ポスター・帯・新聞などのツールを用いて、100字程度で紹介する5年生。物語の魅力を理解していなければ難しそうな国語の課題ですが、子ども達は授業中に本を読んでいる様子は無く、頭の中に内容がバッチリと入っているように見えました。読書感想文の課題図書を紹介する子どもは、短時間の内に3つの帯を作成していましたが、3つの帯にはそれぞれ異なる印象的な言葉が載っています。1冊の本からここまで多くのことを学べる吸収力は羨ましく思えるほどです。

一目で引き込まれるポップとポスターの作品からは、作中に出てきているであろう1文を上手く抜き出していることが伝わってきます。そのワードセンスを見ていると、ホームページの記事のタイトルを代わりに考えてくれないかと思ってしまいました。

感染症対策も忘れずに

激動の2020年の学校生活も残すところ1週間となりました。休校措置により、授業日数の不足が懸念されていましたが、毎年恒例の2学期最後のお楽しみ会の準備をする姿が見られるほどに校内は落ち着きを取り戻しています。

2年生は国語の授業の一環として、お楽しみ会で何をするか?を話し合っていました。普段当たり前のように実施している遊びですが、全員が納得出来る遊びを真剣に考えると、それぞれの遊びに意外と欠点が挙がることに。しかし、欠点が挙がっても、自分の意見を通すために解決策を述べるシーンがあり、2年生ながら様になった討論会を展開していました。

6年生となると、パーティーを盛り上げる小道具も一味変わってきます。休み時間に、図工で使うペイントローラーまで持ち出してダンボールを着色したり、くす玉を作ったりと遊ぶことに全力を尽くしていました。出し物係と装飾係に分かれ、適材適所で準備を進める4年3組からも、中学年ながら6年生にも負けない盛大なパーティーを開催する気配がしていました。