学校の様子

2021年3月の記事一覧

辞校式より盛り上がっている?

本日行われた「お別れの時間」は、出欠は自由でしたが、担任の先生の異動がない子ども達も数多く学校まで足を運んでおり、久しぶりに北小校内が賑わっていました。

1年生が別れのあいさつをしている教室には、過去に1年生の担任にお世話になった学年の子ども達も来訪していました。担任の先生が対応しようとすると、先生の腰周りにしがみ付き上級生を見つめる1年生。その姿は「私たちの先生だ」とアピールしているように見えました。

3年生には、サインを貰おうと大きな色紙を持ってきた子どもがいました。立派な色紙に相応しいものを作ろうと、自らの手に絵の具を塗り勢いよく色紙へと叩きつける山田先生。手形を色紙に残し、手を洗っている山田先生が後ろでは「サインの方が良かった・・・かな・・・?」と、想像と違った色紙の使われ方に、やや不満があるような呟きをしていましたが、メッセージが加わり完成した色紙を見ると、想像以上の迫力に満足していました。

多くの卒業生を輩出してきた6年担任がいる4階には、北小の児童だけでなく南部中の生徒達も最後のあいさつへと来ていました。6年間で4回6年生の担任をしたため、来訪者が多い冨田学級は入場制限を設けているほどで、廊下には面会待ちの行列が出来ていました。

自身の似顔絵スタンプ付きのメッセージカードを用意した校長先生が待つ校長室には、色々な学年の子ども達が押し寄せます。想定以上に子ども達があいさつに来たのか、メッセージカードはあっという間に在庫切れ。別れのあいさつをする校長室隣の職員室では、急遽カードの追加生産をしていました。追加生産の噂を聞きつけた高学年の子どもが再び校長室に戻ってくるほど、カード配布は大盛況でした。

子どもとのお別れが一通り終わった校長室では、任期を終えたPTA役員の方々へ感謝の花束を渡していました。行事自体は減ったものの、その分例年とは違った苦労や活動増えたであろう1年間でしたが、最後まで学校の教育活動に二人三脚で御協力くださり、誠にありがとうございました。

北小・春の子ども県展~3年生の部~

3学期末に、学年最後の図工の授業をしていた3年生は、12月23日の記事で紹介した「あつまれ、どうぶつの森」と技法は同じで、形は違う作品を作っていました。

2回目とあって、技術の向上した3年生の作品は、ぱっと見て「モチモチの木の表紙」と解るほどの完成度。作品に心を奪われ近くで良く見ると、色々なパーツを組み合わせて凹凸を作っていることが解ります。

1回目と同じく動物を作った子ども達も、どことなく技術が向上しているように見えました。

北小・春の子ども県展~2年生の部~

懇談会の時に2年生教室の壁に掲示されていたので、既にこの芸術作品に目を付けていた保護者の方も多いと思いますが、本日紹介するのは、クレヨンを指でなぞりぼかす技術を使った絵画。

夕陽が水平線へと沈んでいく一瞬を表現した作品は、何処かの高級レストランに飾ってあってもなんら違和感はなさそうです。2年生で、夕陽に染まる海の色を紫で表現しようという発想が浮かぶこと自体がスゴイことだと思います。

2枚目はホラー映画のメインビジュアルポスターのようなこの作品。浮かんでいるのは太陽なのか、月なのか?沈む先は海なのか、樹海なのか?羽ばたいている黒いものはただの鳥なのか?無意識に感じてしまう、人智を超えた正体不明の存在がこの作品のおどろおどろしさに拍車をかけているように思えます。空と浮遊物が同系色にも関わらず、その境目をはっきりと表現する濃淡の使い方も天才的と言えます。

北小・春の子ども県展~1年生の部~

1年2組の若松先生は、子どもから先生への通知表と称して、子ども達から最後のメッセージを受け取っていました。

メッセージの中には、本当に先生の授業に評価を付けるおませな1年生から、物凄くストレートに感謝の言葉を伝える1年生まで様々でした。

いかにも1年生らしい、通知表の裏に書かれた絵は、眩しいほどにエネルギーを放っています。なお、若松先生は「No!」と書かれた服を着たことはありません。

いい1年だった!!

休校から始まり、未だにコロナウイルスの脅威にさらされる混迷を極める令和2年度でしたが、子ども達の頑張りにより、修了式に無事全課程を終えることが出来ました。

我慢を強いられた1年間であったはずですが、子ども達は人を思いやる心をしっかりと育んでいたようで、5年1組では担任の多田先生の名を象った、立体的な折り紙がプレゼントされていました。お世話になった先生へ温かいメッセージを贈る2年生では、栽培関係の仕事をしているため、比較的高い確率でズボンが汚れている渡辺主事の身なりまで心配してくれました。どうせ汚れるからと、身だしなみをなおざりにする態度を注意する様は、2年生ながらまるで母親のようです。

最後のレクでクイズ大会をする3年2組からは、友達への理解も相当深まっていることがうかがい知れました。友達の飼っているペットの名前を当てる問題が出題され、ほとんどの子どもが正解したことに驚きましたが、もっと驚いたのは「私の名前の由来は何?」という問題の回答。正解は「母が提案した(2組の子どもの名前)と「くるみ」の2つの候補の中から姉が選んだ」という、答えにしては長文の部類に入るものですが、クラス全員が上の原文そのままの回答をしていました。

多くの行事が中止となり、成長の機会が失われた様に思える1年間でしたが、それでも子ども達の心がしっかりと成長していると感じた令和2年度最後の1日でした