学校の様子

学校の様子(令和2年度)

基本に立ち返る6年生

全校児童の手本となるレベルの掃除をしている6年生ですが、「クリーン大作戦」と称した家庭科の授業で汚れについて考え、更なる成長を図っていました。

がむしゃらに掃除をするのではなく、まずは「何が原因でどんな場所にどんなゴミが落ちるのか?」を全体で考察。教室から動かずとも、今までの経験からゴミが落ちる要因をズバズバと述べていました。考察の次は、セロハンテープにゴミをくっ付け、自身の予想が正しいかを検証。日常的な掃除では行き届かない教室の隅まで手を伸ばし、ホコリを採取していました。

更には、正しい雑巾の絞り方まで再び学習。出来て当然のことのように思いますが、意外と絞る力が足りない6年生もいたようで「脇の締めが甘い!!」と雑巾絞りのフォームを矯正されていました。

機械と人力のいいとこどり

家庭科の授業で初めての裁縫を学ぶ5年生は、机上に置かれたタブレットから流れる説明動画を確認しながら「玉どめ」と「玉結び」に挑戦していました。

先生が口頭で説明するのとは違い、気になるポイントを何度でも自分で確認できるため、玉どめに躓く子ども達も「出来ません」とすぐに助けを求めるのではなく、動画を何度も見直し自らの力で目標を達成しようと努力していました。

動画だけで「玉どめ」と「玉結び」の仕組みを理解した子どもは、その場で先生へと変身。クラスメートの躓いている部分を即座に分析し、動画では教えてくれないアドバイスをしていました。

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発泡スチロールのような素材に絵を描いて版画を刷る「スチレン版画」という作品に挑戦する6年生。5年生の時に木版画を作った6年生にとって、もはやスチレンは柔らかすぎるようで、付属の「へら」をスチレンボードの上に縦横無尽に走らせ模様を付けていました。へら使いは豪快ですが、線の一つ一つがメインビジュアルである動物や花と見事に親和した完成品をみると、全ての線を緻密に計算して引いたように思えてなりません。

色使いによりその作品の背景を伝える表現力もさることながら、作品の帯に書かれた文章での表現力にも目を見張るものがあります。わずか5行程度の文章の中に、これでもかとロマンチックかつ美しい日本語が並べ立てられた帯は、まるでファンタジー小説の冒頭を読んでいるかのような錯覚さえ覚えます。

日本語歴約10年の実力!!

3つの実験結果を照らし合わせ蝶が何を基に花を感知しているのかを考察する「花を見つけるてがかり」という国語の授業を勉強する4年生。3つの実験全てを結びつけて結果を推察する論文のような内容は、文章の情報量が非常に多く、長文問題と敬称してもなんら違和感がないほど難易度が高そうです。

そんな授業でも、4年生は見事な集中力を発揮。1回の授業では3つ全ての実験について取り扱うことが出来ず、複数回に渡り結論まで辿り着く授業展開でしたが、子ども達は前の授業内容もしっかりと踏まえた上での発言をしていました。

4年生は、筆者の考えが「断定」なのか「推定」なのかを決定づける、語尾の使い方にも注目します。わずかな違いで相手に与える印象が変わってしまう、日本語の難しさを象徴するかのような内容ですが、4年生はしっかりと文章の表現から筆者の意図を読み取っているようでした。

森の町

社会の授業で流山市の土地について勉強する3年生は、「ストリートビュー」という地図機能を使い、空から見下ろすような形で流山市を観察しています。畑や家が集まっている地域が一目で解るので、授業中には子ども達の気付きや感想が続々と発表されていました。

ストリートビューでも様々な発見をする子ども達ですが、本日は、より細かく流山市のことを知るため、利根運河方面まで「市内めぐり」に行ってきました。

消防署・クリーンセンター・浄水場などの施設は車内からの見学でしたが、江戸川台商店街と利根運河は歩いての散策。近所に流山屈指の観光スポット「流山本町」と「江戸川」があるため、町並みや河川に対して目が肥えてそうな子ども達ですが、地元とはまた違った趣のある風景に目を輝かせていました。同じ市内に、他にも自慢できる場所があることに気づき、3年生の郷土愛もより深いものになったのではないでしょうか?

市内めぐりから帰ってきた3年生に「何か気付いたことはありますか」と質問すると、返ってきた回答は「モンシロチョウがたくさんいました」。予想していた回答とは違いましたが、ストリートビューでは気付けない、「都心から一番近い森の町」を謳っている流山らしい魅力を見つけてきたようでした。

モンシロチョウが感想となった原因