校長室から発信
2学期スタート!
2学期がスタートしました。若干の欠席者はいるものの、44日間の夏休み中、大きな事故や問題等もなく、始業式で生徒たちの元気な顔を見られたことをうれしく思っています。
始業式の中では、切り替えスイッチをOFFからONにして今日から始まる体育祭の練習に臨むこと、「協力は掛け算」という話から、協力して体育祭に取り組めば個々の力の何倍もの結果が出ること、逆に一人でも手を抜くと全員の結果がゼロになってしまうこと、2学期の各学年への願いなどを話しました。生徒たちは、その後に実施した避難訓練と併せて、長期休業明けとは思えない集中力と立派な態度で参加することができました(気温が低いというのも幸いした…?)。
避難訓練は、今回は学級がバラバラになっている清掃中に発生した地震を想定して実施しましたが、どう行動したらいいかを判断できずにとまどっている生徒も多くいたようです。全体への話では、関東大震災のことや今後発生する可能性のある地震、自分の身を守るために必要な力・準備、普段から家族と話し合っておいてほしいことなどを指導しました。大地震が起こったときに家族が集まる場所や非常時に持ち出す物品等、ぜひ何らかの機会に家庭での話題にしていただければと思います。
そして、6日(土)は第68回体育祭です。わずか1週間の練習期間で、どこまで完成させることができるか不安もありますが、「みんなの一生懸命な姿を見てもらって、地域や家族の人を笑顔にし、元気をプレゼントしよう。それが中学生が2学期最初にできる地域貢献だよ」という話もしてあります。体育祭期間中、音楽やマイクを通した大声など、迷惑をおかけする場面も多々あるかと思いますが、生徒たちは自らの成長はもちろん、仲間のため、地域のため、家族のために精一杯頑張りますので、温かいご支援・ご協力をよろしくお願い致します。
夏休み「学習お助け隊」修了
学校支援地域本部として、初めての試みである夏の「宿題お助け隊」が25日(月)に終了しました。残念ながら、4日間を通じて小学生が数人参加しただけで寂しい結果ではありましたが、以下に述べるようにいろいろと学ぶことの多かった取り組みであったと思っています。
まずは参加してくれた小学生の感想です。
「中学校がおもしろかった。教え方がやさしくてわかりやすく楽しかった。昨日も来ればよかったです」
また、今回の取り組みでは地域のボランティアの方に10名以上参加していただきました。そのネットワークから大学生も3名も来校して手伝ってくれました。児童生徒の数が少なかったこともあり、こういった方々と膝を交えてじっくりとお話し(教育談議)ができたことは大きな収穫でした。
ボランティアの方の一人からはこんなお話をいただきました。
初めは参加することをためらっていたのですが、家族から「最初からうまくいくわけはない。今回のことがきっかけとなれば、素晴らしい取り組みなんだから協力すべきだ。それから、勉強でなくても小学生が中学校の校舎に入るのは、来年以後のことを考えるととても意義あることだ」というようなアドバイスをもらって手伝うことに決めました。
まさに、布佐中学校区で進めている小中一貫教育にも資する考え方だと思います。今回の教育談議で語り合ったことや意見を参考にして、2学期からも学校支援地域本部の活動を充実させていきたいと思います。
ご支援・ご協力をよろしくお願いします。
PTAバレー優勝!
24日(日)、我孫子市PTA連絡協議会主催の(ママさん)バレーボール大会が開催されました。本校代表チームは7月に行われた市民大会で優勝して実力は折り紙つきでしたが、7月の大会はチームに男性2人の加入や教職員が何人入っても可という親睦を目的とするものでした。それに対して24日の試合は勝ちあがれば東葛大会、県大会と上に続く大会で、どの学校も本気で勝ちをめざして取り組んでいます。
本校チームは生徒の部活動同様、10人というぎりぎりの人数で試合(9人制)に臨み、1回戦から順調に勝ち進んで、決勝まで1セットも落とさないという完璧な勝ち方で優勝を果たしました。鉄壁の守備に強烈なサーブとアタック、そして何よりも、笑顔を絶やさずに声をかけあって試合を楽しんでいる姿が強さの秘訣かな?と思いました。次は10月2日(木)に県大会出場をかけて東葛大会に挑みます。保護者の皆さんも、本校代表チームに熱いエールをお願いします。
試合後の懇談で、お母さん達がこれだけやれるんだから、「生徒の部活動も小規模の学校だから…なんて言い訳はできませんね」なんて話をしていたら、翌日、バスケットボール部の女子が市内大会準優勝といううれしい報告が飛び込んできました。
サマーコンサートを聴いて
8月10日(日)、「ふさの風サマーコンサート」が行われ、本校卒業生が結成している合唱団「ルミエール」と本校吹奏楽部が演奏させていただきました。
会場となった近隣センターふさの風の多目的ホールに入って、まず驚いたのが、雨風の強い中にも関わらず、足を運んでいただいたお客さんの多さです。会場いっぱいに、立ち見の方もかなりいらっしゃる盛況ぶりでした。そして、いつも吹奏楽部の演奏会等で感じるのは、地域の方が楽しみにしてくれて、本当にたくさんの声援をもらっているということです。学校の部活動のコンサートというと、生徒の保護者や家族・学校関係者が聴きにくるというのがほとんどですが、本校の場合には、それに加えて生徒とは直接の関係がない地域のみなさんが、多数応援に訪れてくれています。
演奏が終わった後の感想をいくつか見せていただきましたが、どれにも称賛とお褒めの言葉が書かれていました。夏休み以降、この日まで1日も休まずに練習を積み重ねてきた生徒たちにとって、これに勝るご褒美はないと思います。生徒たちも楽しく演奏し、かつ確実に一歩成長したと感じた真夏の1日でした。
FUSA MY ♡ プロジェクト 2014 を終えて
8月4日(月)、FUSA MY ♡ プロジェクト 2014 「マップ作り」が昨年に引き続いて実施されました。これは、我孫子東高・布佐中・布佐小・布佐南小の児童生徒たちが協力し合い、地域の方々の力をお借りして以下の目的に沿って行っているものです。
①地域を知り、将来、布佐の町づくりを担う資質や能力を育成する
②4校児童生徒、及び地域との連携により、企画力・コミュニケーション力・課題解決力などを養い、「生きる力」を育成する
③児童生徒の地域防災、及び地域安全への意識を向上させる
午前中、市長・教育長を始めとした来賓のみなさん御出席のもと、開会行事が行われ、 その後、8班に分かれてそれぞれの地域にフィールドワークに出発しました。昨年度は防犯、今年度は防災をテーマに地域の施設・設備や工夫が見られるところ、改善が必要と思われることなどをメモし、写真を撮り、話し合ってまとめながら歩いて回ります。大変に暑い中でしたが、参加した児童生徒は汗を流しながら、どの顔も真剣な表情に溢れていました。
午後からはフィールドワークの成果を地図に書き込んで防災マップを完成させるのですが、ここでも高校生をリーダーとして世代の異なる子ども達がしっかりと協力し合い、地域の方がこれを支えている素晴らしい光景を目にすることができました。
最後に、完成したマップを掲示して各班の発表となるのですが、全員が何らかの形で発表に加わり、堂々とした態度で調べたこと、考えたことや意見を述べることができていました。ある班からは「防災のために用意された施設や工夫された取り組みが為されているけど、使う側がそのことについて理解していなければ意味がない。自分は今日のマップ作りを通して、わかったことを精一杯地域のために役立てたい」といった感心させられる内容のまとめもありました。
この1日を通して生徒が学んだこと、身につけたこと、体験したことの数々は、一言では言い表せない貴重なものであり、生徒の成長にとって大きな糧であると思っています。
このように有益な機会を作っていただいている4校防犯健全育成会議のみなさんを始め、参加していただいた地域の方々には改めて感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
小中一貫教育説明会について
2日(土)10:00~小中一貫教育に関する地域向け説明会・教育ミニ集会が開催されました。大変に暑い中、40名前後の方に参加をしていただき、大変にありがたく思っています。土曜日ということもあり、会場の準備や片付けをどうしようかと思っていたところ、部活動で登校していた吹奏楽部やバスケ部、陸上部の生徒たちが進んで手伝ってくれてとても助かりました。特に吹奏楽部には、説明会の会場となったために練習場所と時間を割いてしまったことを申し訳なく思っています。
最初に教育長より挨拶があり、続いて市教委より我孫子市全体に関わる小中一貫教育の方針等についての説明がありました。その後、布佐中学校・布佐小学校・布佐南小学校から布佐中学校区の小中一貫教育について、その特色、具体的な取り組み方、目標、ここまでの経過等について説明し、布佐中学校区の目玉である「地域の教育力を積極的に学校教育に取り入れた小中一貫教育」の一環である地域ルームについて、本校コーディネーターより説明をしてもらいました。
参加者の方からも、「もっと市民にわかりやすい言葉やネーミングを」「学校と地域をつなぐツールとして双方向での情報発信を」「小学校で実施している福祉関係の教育を中学校でも」「人や予算の積極的要望を」「学力の捉え方を幅広く」といった貴重なご意見を頂戴しました。
まだまだ小中一貫教育は本番前の助走の段階ですが、これからも地域や保護者のみなさんの話に耳を傾けながら、一歩ずつ着実に、そして何よりも「すべては子ども達のために」というスタンスで進めていきたいと考えています。今後ともご支援・ご協力をよろしくお願い致します。
葛南大会を終えて
18日(金)に終業式が終わり、梅雨も明けて夏休みに本格的に突入しました。10日(木)に陸上・駅伝部を皮切りにスタートした葛南大会も今日が最終日です。地域・保護者のみなさまには、猛暑の中、それぞれの部活動での精一杯の応援、ありがとうございました。
私も全ての部活動の試合を見ることができました。どの部活動も生徒は一生懸命に汗を流し、練習の成果を出そうと必死にプレーしていました。残念な結果に終わり、涙があふれてとまらなかった3年生が何人もいました。きっとそれまでの苦しかった練習やつらかった日々が頭をよぎったのでしょう。本気を出して全力で取り組んできた者のみに与えられる瞬間だと思います。こういった生徒たちは、この悔しさをバネに、次の進路開拓の目標を必ずや成し遂げてくれると信じ応援しています。
今回の葛南大会、小規模校が大規模校に挑むわけですから、結果として勝つのが難しいのは当然のことです。ただ、ほとんどの部活動は接戦となり、弱気になって最後に競り負けてしまう、或いは緊張からか、試合開始直後に入れられてしまった得点分だけ最後まで追いつけない、といったパターンが多かったようにも思い、私も残念です。
もう2年生主体の新チームとして活動している部の元気な声がグラウンドから、体育館から聞こえてきます。メンタル的にも強くなって、日々、本当に頑張っているその成果を試合で100%出し切り、3年生のリベンジを果たせるよう期待したいと思います。
地域のみなさんに感謝!(地域ルームからの活動)
地域ルームの開設から半月が経ちますが、学校支援地域本部の活動として、16日(水)に実施した大掃除と、それに向けての2日間のトイレ清掃を地域の方々にお手伝いいただきました。
地域の方とお話しさせていただくと、学校が思っている以上に、地域の方たちにとって学校のハードルが高いということがわかります。今回の取り組みは、そのハードルを少しでも低くして、地域のみなさんがいつでも学校に足を運び、地域ルームを利用していただける仕組みづくりのきっかけにもなれば…と思っています。
大掃除のときには、地域の方に10名の参加をいただき、生徒たちと汗を流していただいたのですが、生徒たちに清掃の手順やきれいにするコツを教えていただいたり、生徒とコミュニケーションを取っていただいたりと、学校としても大変に助かりました。清掃中に担任教師から「今までで一番一生懸命に掃除してるじゃない」と声をかけられて照れている生徒や「校長先生、すごくきれいになったから見に行ってよ」と話しかけてくる生徒の笑顔が輝いていました。1階の職員トイレもピカピカで、使うのが惜しくなるような気さえします。
今回は初めてということもあり、このような場を意図的に設定してお願いをしましたが、いつの日か、地域ルームに自然に集った地域の方たちが、当たり前のように生徒と一緒に活動できているような学校が実現できたら…と思っています。
葛南大会に向けて
いよいよ運動系部活動の集大成である夏の葛南総合体育大会が幕を開けます。そのトップバッターとして10日(木)に陸上部が試合に臨みました。
結果は団体としては男子7位・女子8位、総合8位で、県大会に3名の生徒がコマを進めたのに始め、最後の大会で自己新記録を更新した3年生が出るなど、葛南地区の中で最も規模の小さな布佐中ですが、そんなことを感じさせない頑張りで、応援していた私も手に汗握る1日となりました。
学校に帰ってから、引退する3年生を囲んで最後のミーティングに涙した生徒もいたようです。この後、陸上部に続いてすべての部活動で同じような光景が見られると思いますが、結果はどうあれ、最後の大会に力を出し切ったと胸を張れる葛南大会になってほしいと願っています。
そして、3年生は日々の練習で培ってきたこれまでの努力を自信にして次の目標に、1・2年生は3年生の跡を引き継いで布佐中○○部の伝統を守っていく決意を新たにできるフィナーレとなることを願っています。
布佐中の生徒たち(嬉しかったこと)
先日、校庭で草刈り作業をしていたときのうれしかった出来事です。生徒の部活動の様子等を見たかったので、放課後の時間帯、グラウンドのフェンスに沿って刈り払い機で草を刈り、ビニール袋に詰め込む作業をしていました。
葛南大会本番に向けて、野球部のバッティング練習やサッカー部、少し離れてテニス部の生徒たちが一生懸命に汗を流して練習していました。頑張る生徒たちの姿もうれしかったのですが、部活動を終えて下校する生徒が私の姿を見て、「ありがとうございます」とか「ご苦労様です」「大変ですね」と声をかけてくれたのです。
最終下校時間が近づくにつれ、どんどん多くの生徒たちが下校していきましたが、ほとんどの生徒が自分から同じように声をかけてくれました。また、自分からではなくても、私が「さようなら」と声をかけると、あいさつを返してくれた後に、同じような言葉をかけてくれるのです。また、草を詰めたビニール袋を捨てに行くとき、陸上部の生徒たちが「先生、自分たちが持っていきます」と取りに来てくれました。
とてもうれしく、布佐中学校の生徒たちの純粋な気持ちの一端に触れることができたようで、私も爽やかな汗を流せた一時でした。
歌声交歓会を終えて
7月を迎え、1学期も残り半月となりました。昨日(30日)は保護者の皆さんに参観していただき、歌声交歓会を実施しました。
それぞれの学年・学級で精一杯練習した成果を発表することができました。3年生は3クラスともに学級の特色を生かし、リーダー学年としてふさわしい、後輩の見本となる発表でした。2年生は男子の変声があったり、自我の強さから合唱でクラスをまとめるのが難しいとも言われる時期ですが、それを乗り越えて曲を完成させていました。1年生は、まだ幼さの残る声ですが、全員が一生懸命に全力で歌っている姿が印象的でした。そして、会の最後は特設合唱団の素晴らしい発表が心を打ちました。
学級の合唱作りは、そのまま学級の仲間作りにもつながります。学級全員の心が一つになり、信頼関係が育まれないと聴く者の心に響く合唱はできないとも言われます。そういった意味でも、今日の交歓会を聴いていただいた保護者のみなさんには、布佐中学校の各学級の様子が手に取るようにわかったのではないかと思います。
講評の中では、会が始まるまでの騒々しさと、演奏と演奏の間にある移動時の話し声について指摘しましたが、次回、秋の合唱祭では、この点も見事に修正して、さらにレベルの高い発表会が開催できると確信しています。どうぞ、秋の合唱祭には多く保護者・地域のみなさんのご来場をお待ちしています。
地域ルーム開室にあたり
学校だより6月号等でもお知らせしましたが、25日(水)15:00より本校多目的室において布佐中学校区地域ルームの開室式が行われました。大変な雨の中、地域のみなさん50名前後の参加をいただき、教育長を始めとした市教育委員会や地元議員の方々をお招きして1時間余りの充実した式となりました。
地域ルームは学校・家庭・地域の連携を強め、地域全体が布佐中学校区の小中学生を他人の子ではなく『布佐の子』という意識をもち、多くの大人の目で子ども達を見守りながら育てることで、将来にわたって布佐の地の未来を切り拓く人財を育成するための拠点です。
具体的には、地域のみなさんによる学校支援ボランティアの活動を通して教育環境を整備したり、様々な方策を用いて学校の教育力を上げ、子ども達の「生きる力」を育んでいきます。そして、このような取り組みを中学校区3校(布佐中・布佐小・布佐南小)が共有して展開することによって、布佐中学校区のミッションである小中一貫教育の礎を築いていきたいと考えています。
また、そんなボランティアのみなさんが集う地域ルームで「学校を核とした地域コミュニティー」の再生が図れれば、こんなうれしいことはありません。これまでも地域の教育力をお借りしながら学校運営を進めてきた布佐中学校ですが、今後、さらにこれを強化し、「みんなで創る地域の学校」が現実のものとなるよう、ご支援・ご協力をお願い致します。
生徒総会を終えて
13日(金)に生徒総会が実施されました。事前に資料を読み、各学級で協議を重ねてきたこともあってか、冒頭から生徒会が提案したスローガンに対して多様な意見が出て白熱した議論がかわされました。当日は、第2回目の評議員会議の開催日であったため、評議員の皆さんにも生徒総会の様子を参観していただき、「民主的に物事を決める手法を生徒たちが理解していますね」といった趣旨の感想をいただきました。
そのような状況であったため、時間的には厳しい面があり、すべての議案を討論し尽くすとまではいきませんでしたが、多くの生徒が意欲的に参加(議長からは何人かに対して厳しい指摘もありましたが…)し、成功に終わった生徒総会であったと思っています。
最後に「学校が明るく生徒が活き活きと活動している学校は、すべて生徒会活動が活発に行われている」という内容と民主主義についての話、校内で生徒が活動して生活改善が図られた例を話し、民主主義で決定したスローガンのもと、今後もチーム布佐中として全員が一丸となって取り組んでいくことを確認しました。次の行事での生徒たちの活躍が楽しみであり、大いに期待したいと思っています。
校内授業研究会から
11日(水)に今年度1回目の校内授業研究会を実施しました。理科と特別活動の提案授業を2名の先生にお願いし、私たち布佐中職員で研究協議を行うとともに、東葛教育事務所・我孫子市教育委員会から招いた講師の先生からご指導をいただきました。また、当日は市内中学校初任者研修の会場として、本校の2名を含む14名の初任者の先生が、上記に加えて社会科の模範授業を参観し、研修を深めてそれぞれの学校に戻りました。さらに、小中連携・交流のひとつとして、小学校の先生4名にも参加していただきました。
当日は、本校の研修の柱である「活動と協同的な学びのある授業」に沿った授業が行われ、社会科ではグループによるジグソー学習・理科ではグループでの実験と結果の共有、考察・特別活動では学級の問題を解決するための話し合い活動が展開されました。それぞれに先生方の個性や工夫が感じられる授業でしたが、どの授業にも共通していた点、それはただの一人として「学ぶこと」から逃げている生徒がいなかったことです。すべての生徒が目を輝かせて意欲的に授業に参加し、意見を述べ、活き活きと活動していました。
他校の初任者で「グループ活動をしようとすると机の移動だけで時間がかかりすぎたり、グループ内で私語ばかりするようになって授業が成立しない」という悩みを話してくれた先生がいました。もちろん、布佐中学校が完璧な授業を展開しているというわけではありませんが、前向きに頑張る職員集団とそれに応えてくれる生徒達によって、日々の学校生活や授業がしっかりと運営されているということを感じています。
しかし、本校も若年層教員を始めとして、まだまだ授業改善を要する部分があり、生徒の学習意欲や学力向上にも課題を抱えていることは事実です。今後とも、生徒たちのために、本校のめざす「自主性」と「共生」を育むための「B型学力」向上に向けた取り組みを職員一丸となって進めていきたいと考えています。
成長の修学旅行・林間学校
5月26日(火)~28日(木)に3年生の修学旅行(京都・奈良方面)、そして6月1日(日)~3日(火)に2年生の林間学校に同行しました。
修学旅行は「古都の歴史や文化をしっかり学び、修学旅行をめいいっぱい楽しもう」というスローガン、林間学校は「五感を駆使し自然を学び、共に成長しよう」という目標のもと、生徒たちは実行委員を中心に入念に事前準備を行い、当日を迎えました。
それぞれの学年カラーに彩られた3日間でしたが、共通して感じたこと。一つは上記目標とスローガンに「学び」とあるように、この修学旅行と林間学校は、総合学習の時間に各自が設定したテーマに沿って一生懸命に事前学習を行った検証の場であったこと。そして、生徒たちはその目的に沿って、誰もが目を輝かせて寺院を、仏像を、雄大な自然を見たり、ボランティアガイドさんの話に食い入るように耳を傾けていました。ガイドさんたちからは、「今まで一緒に行動してきたどの学校の生徒よりも熱心でした」というお褒めの言葉をいただいています。
二つ目は、1日目よりも2日目、2日目よりも3日目と生徒の行動変容が実感できたことです。修学旅行も林間学校も、初日はたくさんの失敗がありました。リーダー生徒や先生方から笑顔が失われる場面もありました。しかしながら、生徒たちは自分たちの力でしっかりと課題を捉え、改善に向けて行動にうつしたのです。修学旅行も林間学校も、事前指導で「みんなが適切に判断したり、行動できているかの基準は周囲の人たちの笑顔だ」という話をしました。まさに、日を追うにつれ笑顔が満載で多くの人がつながった二泊三日であったと思います。
この修学旅行と林間学校を成功のうちに終えた2・3年生の生徒たちが、この成果を次にどう活かしていくのかがとても楽しみです。この後、すぐに定期テストがあり、夏の葛南大会も「あっ」という間。その隙間をぬうように生徒総会や歌声交歓会も計画されています。生徒の成長とは、まさに「どう行動が変容していくか」ということで可視化できます。生徒たちの「自主」と「共生」(学校目標)に向けたさらなる成長を心から期待しています。
斜めの関係で子どもを育てる
16日(金)に総合学習の一環である本校の「布佐タイム」がスタートしました。これは、生徒が自らの興味・関心に基づいた課題を設定・選択し、思考し探究しながら解決し、表現していく過程を通して学校教育目標である「自主」と「共生」を実現しようとするものです。教員だけでは成立し得ないこの学習には、全部で12ある講座に地域の方を始めとした30名前後のみなさんにご協力いただいており、これから実施される「布佐カリキュラム」についても同様で多くの斜めの関係に支えられて実現できていることを改めて実感します。
また9月に行われる「就職体験」に向け、現在、地元を始めとした多くの事業所様に依頼に伺っているところですが、これも大変好意的かつ積極的に受け入れOKの回答をいただいています。ここでもキャリア教育そのもののねらいに加え、斜めの関係を活かした教育活動が展開できると感謝しています。
さらに、近日中に学校内に「地域ルーム」を開設し、ここを学校支援地域本部の拠点としながら、多くの学校支援ボランティアや大人の目で生徒を見守り、育てていきたいと考えています。詳細は後日、学校だより等で連絡させていただきますが、多くの皆様のご理解とご協力をいただければ…と思っています。よろしくお願い致します。
部活動を応援して…
21日(月)に部活動集会を行い、1年生も正式入部となり、さっそく翌日から元気な姿で活動しています。72名の新入生ということで、どの部も人数確保が課題であり、チームを組むことが厳しい状況になってしまった部もありますが、各顧問も一人ひとりの生徒の可能性を伸ばすことに主眼を置いて、きめ細かい指導に努めているところです。
さて、そのような少数精鋭の布佐中部活動ですが、どの部も本当に一生懸命に練習し、大会では勝利をめざして全力で頑張っています。27日(日)は野球部が市内大会で優勝したといううれしい報告もありましたが、多くの部活動が他の中学校よりも圧倒的に少ない部員数でありながら、それに左右されない結果を出したり、どの学校にも負けない応援の声や挨拶の声を聞くにつれ、うれしさも倍増しているところです。
また、5月14日(水)には、学校代表として市内陸上大会に選手団を派遣します。こちらも、年々、子ども達の頑張りで成績が上向いていると聞きました。一つでも上位をめざし、自信をもって大会に臨んでほしいと願っています。
保護者の皆様、引き続き、応援よろしくお願いします。
保護者会で伝えたこと
14日(月)に年度始め保護者会を実施しました。入学式から1週間も経っていない日の設定で、特に1年生の保護者の皆様にはご迷惑をかけた点も多々あったことをお詫びいたします。
さて、保護者会の中では、「教育=共育・協育」であり、「子どもは家庭で生まれ、学校で学び、地域で育つ」のであるから、三者がそれぞれの役割をしっかりと果たすと同時に、足りない部分を連携・協力して補い合うことで、子どもを育てるという崇高な営みが成立する。また、学校と家庭の間で誤解、或いは意見や考え方の相違が生じたときには、常に「子どものためには何がベストなのか」というスタンスに立ち、両者が十分に話し合い、共通点を見い出して同じ歩調で子どもに接していくことが、子どもにとって最善の結果を生む、という話をさせていただきました。
これまでも家庭や地域に愛され、支援をいただいてきた布佐中学校ですが、これをさらに大きな支援の輪に巻き込み、たくさんの大人の目で見守りながら、子どもたちの健全な成長を促していきたいと考えています。
ご協力、よろしくお願い致します。
避難訓練で伝えたこと
そして、しばらく時間が経ってから布佐地区の甚大な被害の状況を知り、大変に驚きました。小中学校に通う児童生徒の中にも被災した家庭が多かったのだろうと思います。そんな布佐地区にある中学校として、将来にわたって布佐の地を愛し、誇りをもって地元に貢献し、復興にも携わることができるような人材を育成することは本校のミッションであると考えています。そんな人材を育成するために、前回、お示しした学校教育目標を設定しているということもご理解いただければ、と思います。
さて、避難訓練では、災害から身を守るためには「自助」「協助」「公助」の考え方があるけれど、命を守るために一番大切なのは「自助」であり、それを為すためには場の状況を考え、冷静に判断して自ら行動する力が求められる。そんな力をつけるために学校の様々な教育活動を通じて勉強しているという話をしました。その際に、大津波から避難し、小中学校の全児童生徒が助かった岩手県釜石市のいわゆる「釜石の奇跡」を実現した「自助」を重視した防災教育のこと、釜石の中学生がお年寄りや幼い子供たちの手を引いたり、リヤカーに乗せて多くの命を救った「協助」についても取り上げて話しました。
避難訓練への生徒の参加態度を見ていると、震災から時が流れ、ややもすると記憶が薄れてしまっているような心配もされます。私の話が生徒たちにどのくらい浸透したかはわかりませんが、生徒が自らの命を守るための思考力や判断力・行動力を身につけられるような学校での教育活動をさらに展開していかなくては…と改めて考えています。
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着任から10日を過ごし…
4月1に我孫子市教育委員会・教育研究所より布佐中学校に着任しました校長の石井美文と申します。よろしくお願い致します。
さて、初任校長として、新年度に入って慌ただしく時を過ごし、気がつけば10日が過ぎてしまいました。余裕がなく、HPでのご挨拶、更新が遅れてしまったことをお詫び致します。
今年度、本校の学校教育目標は「自ら学び、共によりよく生きる生徒の育成」としています。これについて、始業式と入学式の式辞の中では「自主的に学んだり行動し、みんなで助け合ってよりよく生活できる生徒になろう」という意味であり、学校は自立した大人になるための勉強をするところであるから、中学校では「自分で考え、自分から誰かのためになる一歩を踏み出す」練習をたくさんしてほしい、という話をしました。
また、進学・進級した生徒たちに贈るエールとして、「成功」の反対は「何もしない、何も行動しない」ことであり、「失敗」とは「成功」の途中である。今までに多くの「失敗」をしてきた人も、胸を張って中学校の活動にチャレンジしていこう、という話もしています。
始業式も入学式も、生徒たちは大変に立派な態度で式に参加し、特に、入学式で2・3年生が歌った「ジュピター」は1年生の心に響くすばらしいものでした。今後、いろいろな場面での布佐中生の活躍を予感させるうれしい入学式の1日となりました。
布佐中学校は、保護者のみなさんと地域の方々の支援を受け、多くの大人が生徒たちを見守り、育てている学校です。本年度も、学校・保護者・地域が連携し「みんなでつくる地域の学校」をさらに推進していきたいと考えています。保護者・地域のみなさんには、そんな理想の学校づくりに向けて積極的に参画し、お手伝いいただければ幸いです。
どうかよろしくお願い致します。「教育」は「共育・協育」です。