校長室

校長室から発信

学び多き図書ボランティア講習会

 16日()、7月に続いて2回目の図書ボランティア講習会を行いました。前回は「始めの一歩講座」ということで、言うなれば基礎編でしたので、今回は「次の一歩講座」という形の実践編といってよいかと思います。

 午後1時からの開会でしたが、時間前には会場(本校図書室)は満席となり、全部で何と50人前後の方にご参加いただきました。布佐地域の学校・子どもの教育に対する関心の高さが窺えると思います。

 会の内容としては、最初に我孫子市民図書館(アビスタ)からお招きした職員の方に学校図書館の役割やボランティアの心構えについてお話ししてもらった後、本校図書ボランティアによる図書室蔵書管理コンピュータ化のデモンストレーション、湖北中学校図書ボランティアのみなさんの自校のボランティア紹介とアドバイス、そしてテーブルごとに図書室ボランティアの在り方についてのワークショップという多彩な内容です。

 他にも我孫子中学校と高野山小学校の図書ボランティアのみなさんが学びに来ていたり、教育委員会から来校された3名の先生方や本校学区統括コーディネーターからの提言をいただくなど、本当に意義深く学び多き時間を過ごすことができました。

 

※図書ボランティア講習会の様子は、「学校支援地域本 
 部」のページにアップします。

地域ルーム活用Ⅱと放課後補習スタート!

 先月、地域ルームで手話のサークルが活動を始め、いずれは興味関心のある生徒たちが、そこに足を運んで一緒に活動できたら素晴らしいという旨のことを記載しましたが、先月の末から今月にかけて、手芸のサークルと囲碁・将棋のサークルで活動している地域のみなさんにも地域ルームを利用していただくことなりました。たくさんの地域の方々が学校を訪れて子ども達を見守り、交流し、一緒に育てていく環境が整いつつあります。これからどのような展開となっていくかがとても楽しみです。

 上記に加え、先月から地域の方々の力をお借りして、放課後の補習もスタートさせています。とりあえずは、進路を控えた3年生が対象ですが、やがては1・2年生の希望者や苦手分野の学習がある生徒も学べる場になればと願っています。

 「みんなで創る地域の学校」に向けて、一歩ずつ着実に歩んでいる現在の布佐中学校です。引き続きご支援・ご協力をお願い致します。

※地域ルーム活用の様子
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  手芸サークル1.JPG 手芸サークル2.JPG 


      囲碁・将棋サークル1.JPG 囲碁・将棋サークル2.JPG
      (囲碁・将棋サークルでは生徒たちも一緒に活動しました)

異文化理解!留学生は先生プログラム

12月8日()、1年生を対象に「留学生が先生」プログラムを実施しました。これは国際交流協会の支援をいただいて、海外から日本に留学して大学・大学院で学んでいる学生が、自国のことについて工夫を凝らしながら中学生に教える授業です。

今年度は、アメリカ・スリランカ・イラン・アルジェリア出身の4人の留学生が授業を行いましたが、生徒と和気あいあいに和やかな雰囲気の中で進められており、生徒たちも日頃の授業より?集中して熱心に参加していました。授業の最後にはそれぞれの学級から工夫を凝らした贈り物や合唱がプレゼントされ、留学生も思わぬ展開に大変感激し、大喜びでした。

グローバル人材の育成が声高に叫ばれている昨今、英語教育の早期実施が行われたり(小中一貫教育のAbi-Englishで布佐中学区でも取り組んでいます)、小学校での教科化も決定しています。それはそれで大切な側面があることは間違いありません。ただ、本校では「布佐タイム」において「グローバルピース」という講座で異文化について学んでいますが、そういった営みや今回の授業などを通じて異文化と接し、その理解に努めるとともに、日本人としての考え方をしっかりともって交流を深めていくことが、これからのグローバル社会に生きていく生徒たちにとって大事なのだろうと改めて思いました。

 

※授業の様子です。クリックしてご覧ください。
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平和への祈りを込めて!中学生報告会

 6日()、広島平和記念式典派遣中学校報告会がけやきプラザのふれあいホールで開催されました。何度もお知らせしていますが、本校からは団長の竹内さん、副団長の藤井君、伊藤さん、大河原君の4人が参加し、広島で学んだ3日間の様子と平和への思いについて堂々と発表しました。また、突然のインタビューなどに対しても、布佐中の生徒はたくさんの希望者の中から厳しい選考を経て選ばれただけあって、自分の言葉を自分の言葉でしっかりと話せていることにとても感心しました。

 第2部の「サダコ鶴寄贈式」では、「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんが病床で負った貴重な折り鶴を、遺族の方から我孫子市に寄贈していただくセレモニーでしたが、ここでは、心のこもった感謝の言葉を団長の竹内さんが話してくれました。

 第3部では本校の吹奏楽部も出演した「INORI コンサート in Abiko」が行われ、見事な演奏に会場からもたくさんの拍手をいただきました。

 全体を通して4時間半という長い時間のイベントでしたが、多くの方々にお集まりいただき、平和への願いを全体で共有するとともに、感動的な発表の数々に時間を忘れて釘付けとなった日曜の午後でした。

 

※報告会の様子です。クリックしてご覧ください。
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  布佐中派遣生徒.JPG     贈呈式・感謝の言葉.JPG

  布佐タイムでお世話になっている山田きんしん先生の絵です.JPG

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地域で生きる生徒たちに!「認知症講座」実施

 4日()、我孫子市消費者の会のみなさんによる出前授業「認知症講座」を3年生対象に実施しました。パワーポイントを使用したり、ロールプレイングを交えながら大変にわかりやすく丁寧に授業をしていただき、生徒たちも真剣な表情で参加し、ワークシート(「認知症でも安心して暮らせる地域を学校からつくろう」)にも自分の考えをしっかりと記入していました。

 我孫子市、特に布佐を含む東部地域は高齢化率が非常に高くなっています。そのような地域に暮らす生徒たちに認知症について学ばせることはとても大切なことだと思います。また、この学習を通して、例えば祖父母と一緒に暮らしている生徒たちが当事者意識をもったり、地域を歩いているときに認知症の疑いがある方と出会ったときにどんな対応をしたらよいかを考えることは、生徒たちに社会参画意識を育てるうえでもとても重要です。このこと自体が地域貢献に結びつくとも考えています。

 「みんなで創る地域の学校」を掲げる布佐中学校です。来年度以降もこの学習を継続させ、この地域で生きる生徒たちへの大切な「生きる力」を育てていきたいと思います。

 消費者の会のみなさん、ありがとうございました。

 

※授業の様子です。クリックしてご覧ください。
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文化活動発表会の充実した1日

 11月28日()平成27年度文化活動発表会が保護者・地域の方々にご参観いただき盛大に開催されました。この発表会は、本校の特色ある教育活動の一つである「布佐タイム」の講座で3年間に学んだ成果を発表するものです。

 午前中は琴講座を皮切りに、ハーモニカ講座、三味線講座と見事にそろったきれいな音色の演奏、そして郷土芸能、なぎなたと見る者を釘付けにするような踊りや演武、最後に吹奏楽部の会場を魅了する演奏。午後は書道、華道、絵画、また、美術部、家庭科、大空・太陽学級の作品展示と菓子販売。名人顔負けの作品も並び、一生懸命制作した様子が強く伝わってきました。さらに、柔道の演武、気象学のプレゼンテーション、茶道のお茶体験、グローバルピースの発表など、見る者・参加した者を惹きつける工夫や努力の跡が感じられて本当に楽しく充実した1日でした。

 閉会式では、生徒たちの頑張りを讃えるとともに、改めて「布佐タイム」の素晴らしさについて次のように話しました。「こんな発表会は日本中どこの学校に行ってもやってない。専門の先生や地域の方に30名以上も、しかも年間に10回前後、長年にわたってご協力いただいているという状況は奇跡。」「3年間継続して学習することで、初めて布佐タイムで目標としている力(探究心、表現力、異文化理解、日本の伝統・文化理解、地域との関わり方・つながり方を学ぶ等々)が身につく。1年間の学習ではとてもこんな発表会はできない。」ということ、そして「今後、中学校を卒業してからも継続して学んでいける生涯学習のきっかけのようなものをつかめる人が少しでも増えてくれればと願っている。」という内容です。

 ある講師の先生には「校長先生は布佐中に赴任できて幸せです。こんな意義のある取り組みを続けていける学校は他にないです。」という言葉もいただきました。来年度以降、この「布佐タイム」をさらに継続・発展させ、子ども達にとって今年度以上に有意義なものにしていきたいと強く思いました。

 今年度もお忙しい中、講師を引き受けていただいた諸先生方に感謝し、再度御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

※文化活動発表会の様子につきましては、後日、「生徒の
 活動」のページにアップしますの
でご覧ください。ま
 た、今回、読売新聞社とJcomより取材を受け、後
 日、記事に掲
載、またテレビで放映される予定ですの
 で、併せて報告致します。

合唱祭 感動の1日!

11月20日()、印西市文化ホールにて平成27年度合唱祭が地域・保護者のみなさんに足を運んでいただき、また小中一貫教育の一環として布佐小・南小の6年生も会場を訪れ、盛大に開催されました。

それぞれの学年・学級で、それぞれの特色を出した見事な合唱の発表だったと思います。本当に1日があっという間に過ぎていったという思いです。生徒たちの素晴らしい歌声がホールいっぱいに響き渡り、それに聴き入っていたら時間がとても短く感じました。

閉会式では、学年ごとに次のような感想を話しました。まず3年生、「歌声は全員で取り組むもの」というのは当たり前だけど、実はとても難しい。でもそれを乗り越えて見事に各学級の思いが、中学校生活最後の合唱祭に懸ける思いが伝わってきました。どの学級にも歌で表現することが苦手な人が何人かはいるはずですが、誰1人としてそれを感じさせませんでした。全員を学級に取り込み、心を一つにして合唱祭への思いを一生懸命に表現していたからだと思います。そのメッセージが伝わったからこそ、歌の完成度云々を別にしても、聴く側の人たちが真剣な眼差しでステージの3年生の発表に魅せられていたのだと思います。

続いて2年生、これも素晴らしい発表でした。学級の人数、特に女子の人数が少なくて本当に大変な状況で、1学期の交歓会よりもはるかに向上したことを強く感じました。しかし、2年生という発達段階を考えると、ここに到達するまでに多くの困難を乗り越えてきたことが容易に予想できます。「一つのことに取り組もう」ということがうまくいかない現実の中で、自分たちの課題が何なのかもはっきりと見えた行事であったかもしれません。逆に言えば、今、これだけできる2年生が、これからどこまで伸びていけるかがとても楽しみです。2年生のもつ可能性にさらに期待したいと思います。

そして1年生、やはり1学期の交歓会よりもかなりレベルアップしたことに加え、名実ともに中学生らしい歌声になったことを感じました。どの学級も本当に甲乙つけがたい素晴らしい演奏だったと思います。また、先輩たちの発表を真剣な表情で見つめていたのが印象的でした。上級生の完成度の高さを肌で感じることができた勉強の1日となったと思います。これからきっと布佐中の一員として、先輩たちの伝統を引き継いで、さらなる「感動の歌声」を表現してくれることを期待しています。

  2人の講師の先生からも、それぞれの学級のよさや布佐中全体が年々レベルアップしていること、音楽だけでなく、スポーツを始めとしたどんな分野でも感性を磨くことが大事だという話。合唱曲では、その詩のもつ意味をしっかりと理解し、聴く側にどう伝えていくかが大切であり、多くの学級でそういったことを意識した取り組みがされていたというお話をいただきました。

次は、学級を越えて3年生を送る会や卒業式での歌声、つまり学年や全校でのまとまりが問われることとなります。コンクールも競争もない日々の歌声活動にどう取り組めるかで布佐中生の真価が問われます。みんなのために心を合わせて人とつながることの大切さを学んだ合唱祭の経験を活かし、さらに聴く人の心に感動を与える歌声を自分たちの手でつくりあげていってほしいと願っています。

   会場を訪れて、生徒たちに温かい応援と拍手を送っていただいたすべてのみなさんに感謝いたします。ありがとうございました。

 

※合唱祭の様子については、後日、「生徒の活動」の  
 ページにアップしますのでご覧いただければと思い
 ます。


 

地域ルーム活用

 現在、学校支援地域本部の拠点として位置付けている本校地域ルームですが、ボランティアのみなさんもお忙しく、時間に来て時間に帰られる方がほとんどで、今一歩有効活用ができていない状況です。本当はもっと多くの方が気軽に訪れて、私たちと学校のこと、子ども達のこと、地域のこと等々話し合う機会があれば…と思ってはいるのですが。

 そんなこともあり、5日()から生徒たちへの教育効果もあると考えられる地域の様々なサークル活動等にも地域ルームを活用していただくことにしました。これがうまく機能し、将来はそれぞれのサークル活動に興味のある生徒や部活動のない生徒などが交流し、有意義な放課後の時間を過ごせる場になればとも思っています。

 とりあえず、今回は手話ダンスサークル「さわやか」のみなさんが利用されました。その様子を少しですが下にアップしますので、クリックしてご覧ください。

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地域の文化祭

 9月にもその様子を記載しましたが、何度見ても布佐の竹内神社の例大祭には度肝をぬかれます。そしてあれから2ヵ月、先月半ばから今月にかけて、行われている地域の祭りや催し物の多さと布佐の方たちのエネルギーに改めて驚いています。本当に地域の方がお元気で活発に活動されている賜であり、布佐の地域色が感じられます。

 本校からも吹奏楽部や特設合唱団・郷土芸能クラブ・美術部と参加をさせていただき、演奏を披露したり作品を展示、さらに今回は布佐ボランティアの会のみなさんと歌・踊りの共演までさせていただきましたが、そういった場所を訪れると、口々に「中学校の御協力をいただきありがとうございます」という言葉をいただきます。そんなことからも、「生徒たちの地域貢献が為されているんだな」と思うわけですが、逆に、学校としても、生徒たちが日頃頑張っている活動の成果を発表する場を与えていただけることは大変にありがたく、生徒の成長にとっても大きなプラスになると感謝しています。

 学校と地域がWinWinの関係である今の状況が、今の布佐中の落ち着いた教育環境に結びついていることは間違いなく、これからもずっとこうありたいと思った11月のスタートでした。

※「生徒の活動」の布佐地域の文化祭の数々のページに新しい写真を加えましたので、どうぞご覧ください。


 

布佐中学校のBasic

 30日()、朝早くから市教育委員会の先生方、布佐小の先生方が併せて15人前後、本校を訪れました(先週は布佐南小の先生方が訪れています)。これは本校の朝学習Basic

の様子を参観するためです。

 本校の学力向上への取り組みは機会あるごとにお知らせしていますが、21世紀に生きる力を育んでいくために、全国学力学習状況調査でいうところの、いわゆるB型学力を伸ばす取り組みに力を入れています。そのために、日常の授業では「活動と協同のある授業」「生徒全員の学びを保障する授業」をめざし、グループでの「学び合い」の質を高めていく努力をしています。そして朝学習では、それを活かして協同学習による自力の問題解決と探究に取り組んでいるところです。結果、今年度の学力学習状況調査では(教科にもよりますが)活用問題を中心とした正答率に大きな向上が見られました。そういった本校の取り組み状況を視察に訪れたということです。

 学力向上に関しては、家庭学習の充実等、まだまだ課題は山積みですが、ひとつの大きな成果があらわれたことは喜ばしいことだと思っています。これは、今後の小中一貫教育の柱にもなっていくことですので、現状に満足することなく、さらなる向上を使命として、子ども達のために努力していきたいと考えています。

※朝学習の様子(クリックしてご覧ください)
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新生徒会に期待!

 26日()、生徒会役員・委員会委員長の任命式が行われました。長時間となりましたが、「式」という形にふさわしく厳粛な雰囲気の中で実施されました。新生徒会役員・委員長ともに、ほどよい緊張感の中に意欲に満ちた表情も感じられ、一人ひとりが述べた決意もやる気をアピールするだけではなく、立会演説会に続いて、例えば「生徒会新聞を発行します」とか「家庭学習を充実させて学力向上をめざします」「清掃改革を実行します」といった具体的な公約まで堂々と述べることができていました。彼らには、これからの生徒会行事の企画・運営にとどまらず、ぜひ政策提言したそれぞれの目標に向け、思い切って具体的な活動を展開していってほしいと思います。全教職員で応援していきます。

 また、この1年間頑張ってきた旧生徒会役員・委員長も後輩に後を託し、立派に最後の挨拶を終えました。彼らのここまでの苦労、そして一つ一つのことをやり遂げた後の成就感や感動は、間違いなく彼らの成長のエネルギーとなっているはずです。1年間の活動の成果を誇りとして、今後の学校生活でますます自分を向上させていってほしいと願っています。

 なお、新生徒会役員・委員会委員長の名前は、ホームページの「生徒会から」にて紹介させていただいております。

 ※任命式の様子です。クリックしてご覧ください。
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激走!東葛駅伝大会

 17日()、第69回東葛飾地方中学校駅伝競走大会が野田清水公園スタート、松戸中部小学校前ゴールの32.3㎞を10区間の選手が襷をつないで行われました。東葛地方の全公立中71校がすべて参加し、交通規制をして実施する、全国でも例を見ない大規模で伝統のある大会です。69回目の大会ということで、実は布佐中も69周年を迎えた学校ですから、まさに東葛駅伝の歴史は布佐中の開校以来の歩みと同じ伝統があり、布佐中の教職員にも、自分が中学校時代に東葛駅伝を走った経験者がいます。

 本校の選手は夏の合宿を始めとした辛く厳しい練習を乗り越えて、サポートの選手を含めた一人ひとりが自分の力を出し切り、32位という成績を収めました。残念ながら生徒たちが設定した目標には及ばず、昨年の26位を下回ってしまいましたが、実は、これは本校規模(生徒数)の学校としては、本当にすばらしい順位なのです。本校は学校規模でいうと東葛71校中65番目です。最終結果を改めて見直すと、そういった学校はほとんどが60位以下という結果に終わりました。東葛駅伝を走る選手を10人揃えるというのは、大変なことなのです。

 でも今年の選手たちは、そんなことはまったく意に介せず、ここまでの自分たちの努力に自信をもって堂々と高い目標を設定しました。自分たちのレベルが上がっていることを実感し、目の前の壁を自ら高くしたのです。事実、前半は10位で襷をつないだ区間もありましたし、私の目の前を13位で通過していった選手もいました。だから帰校後のミーティングでは、結果に満足している選手はただの一人もいませんでした。その代わり、この悔しさをエネルギーに変え、引退する3年生は次に自分がやるべきことに、1年生は次の大会に向けての厳しい練習に臨みたいという決意や仲間たちへの感謝の言葉が語られ、ここまでの苦労を思い出して涙する生徒も見られました。

 私も生徒たちにはさらに次の目標に向かって前進してほしいと願っていますが、結果云々に関わらず、また、選手として走った生徒も残念ながら走れなかった生徒も、ここまで途中で挫折することなく厳しい練習をやり抜いたこと自体が、それぞれの大きな成長に結びついています。今後、いろいろな場面で失敗することやうまくいかないことがあっても、駅伝チームで頑張った生徒たちは、それを乗り越える財産や心の支えを手に入れたとも思っています。彼らのこれからの学校生活、特に3年生はそれぞれの進路に向け、ここまで走りぬいてきたことを自信にして精一杯頑張ってくれることと期待しています。

 選手の引率、並びに応援、激励に足を運んでいただいた保護者のみなさん、本当にありがとうございました。すばらしい1日でした。

 

※私が19日()から1週間連続の出張で学校を不在としたため、掲載が遅れてしまったことをお詫びいたします。なお大会の様子(写真)については「生徒の活動」のページにアップしますのでよろしくお願いします。

大空・太陽学級合同運動会 大盛況!

 10日()、市内の特別支援学級合同運動会が我孫子市民体育館で開かれました。以前は柏市と合同で実施していたのですが、諸般の事情で我孫子市の単独開催となって今年で4回目です。当日は、早朝より市内全域から保護者・生徒・応援の方々が続々と体育館に集まり、駐車場は第2やゆうゆう公園も含めてあっという間に満車になるほどの盛況ぶりでした。

 本校からは大空・太陽学級の生徒たちが参加して元気に競技・演技を行いました。1日、子どもたちの様子を見ていて、本校に限らず、すべての児童・生徒が自分のもっている力を最大限に発揮し、目を輝かして走ったり、踊ったりしている姿に改めて感動しました。徒競走でもリレーでも、前を走っている人に追いつくのが不可能なほど差がついても(ゴールし終わっていても)全力で走るのを止めません。ダンスの振りが多少おぼつかなくても、本気で楽しみながら笑顔で頑張っています。そんなすばらしい姿から、ちょっと体調がすぐれなかった私もたくさんの元気をもらえた1日でした。

 子ども達には100点満点をたくさんあげると同時に、すべての頑張った仲間たち、こんなに楽しい運動会を準備してくださった関係者のみなさんに感謝の気持ちを忘れずに、また次の登校日から頑張ろうという話をしました。子ども達に精一杯の声援を送り、おいしいお弁当を準備してくださった保護者のみなさん、関係者のみなさん、すばらしい1日を本当にありがとうございました。

 

※合同運動会の様子は「生徒の活動」のページにアップしてありま 
 す。

イスラエル大使館公使をお迎えして

 9日()、布佐タイムのグローバルピース講座に、在日イスラエル大使館から公使をお招きし、ホロコースト(ユダヤ人虐殺)の問題について学びました。公使の方は、11歳のときに強制連行を体験したという自分の母親から聞いた生の声を生徒たちに伝えながら、民族に優劣をつけることの愚かさや平和の尊さについて教えてくれました。

 この日のために学習をしてきた生徒からは、ユダヤ人虐殺への疑問点を始め、「第一次世界大戦の敗戦によるドイツの経済破綻から生まれたヒトラーの暴挙を、ヒトラーの責任だけにすることができるのだろうか」という鋭い質問も出されました。

 授業後、公使の方たちは、布佐タイムの中で、日本の伝統・文化を象徴する講座(郷土芸能・柔道・三味線・茶道・華道、他は時間が足りませんでした)を駆け足で見学して回り、茶道ではお茶とお菓子もいただきました。さらに、この日行った竹内神社での駅伝部必勝祈願の祈祷を見学し、神主さんと一緒に写真を撮るなど、来日してから7週間の日本を興味深く参観され、本校の生徒にお褒めの言葉を残し、慌ただしい日程で帰路につかれました。

 生徒にとって、布佐中でしかできない貴重な学びの機会を用意してくださったグローバルピース講座の関係者のみなさんに御礼申し上げるとともに、この日の学びを文化活動発表会、そして今後の平和学習に生かしていきたいと思います。


真剣に授業に臨む生徒たち  生徒の質問に答える公使  華道に挑戦する公使
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家庭科・授業支援より

 6日()から2年生が家庭科の調理実習で太巻寿司に挑戦します。昨年度も実施しましたが、これは我孫子市教育委員会から特別に講師の先生をお招きして何とか実現できているもので、多忙な中、本校生徒のために駆け付けていただいている先生には感謝の念が絶えません。下の写真は、先生が朝早くから見本としてつくってくださった現物で、本校職員にも紹介したところ、その素晴らしさに大きな歓声が上がりました。実は、3月の卒業式のときにも、桜をテーマにしたお寿司をつくっていただき、市長始め来賓の皆様にも大好評でした。そして、この授業には地域ボランティアの方たちにも多数お手伝いしてもらっています。本当にありがたいことです。

 5日()には、同じ家庭科ですが、被服の方でお手伝いいただいたボランティアの方たちが学校を訪問されました。そして、本来、学校からお礼を申し上げるべきところを、逆に温かくうれしい言葉をたくさん頂戴しました。「学校は敷居が高く、もう行くことがないと思っていたけれど、そうでないことがわかりました」「子ども達と接して、こんなに楽しい時間をもらえて本当にうれしいです」「子ども達からたくさん元気をもらいました」「顔を覚えてくれた子ども達が、で行き会うと挨拶をしてくれるんです」等々。地域の教育力低下が叫ばれて久しくなりますが、布佐地区はそんなことはないと改めて感じるとともに、お互いが顔の見える関係を築くことも学校の大切な役割であることを強く思った1日でした。今後ともよろしくお願いしたいと思います。


※お寿司と授業の様子です。クリックしてご覧ください。
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先進校に学ぶ!

 26日()、長野県北部にある木島平という村に行ってきました。車で関越道から上信越道を経由して約4時間半の道のりです。早朝4時の出発ということで、まだ辺りは薄暗い中でしたが、目的意識に燃え()目はしっかりと覚めていました。

 実はこの夏休み、本校で進めている「活動と協同のある授業」をさらに深め、生徒たちの学力向上、特に活用型学力を伸ばしていきたいと考え、「学びの共同体」研究大会・国際会議の授業に参加しました。そして、その場で木島平村の教育長から「小中を貫く(一貫する)協同学習への取り組み=木島平村の教育改革」という講演を聴き、「布佐中学校区で目指すべき小中一貫教育の柱はまさにここにある」と大きな衝撃を受けました。さらに、木島平村と布佐に共通する点がいくつもあったこと、例えば、地域をとても大切にしていて地域ぐるみで子どもを育てようという機運が高いこと、木島平小中学校では布佐中学校区でも目指しているコミュニティー・スクールを基盤とした学校運営が行われていること、居住人口もだいたい布佐地区と同じです。そういったモデルとすべき学校・地域との幸運な出会いを経て、今回の訪問へと結びつきました。

 最初は中学校での研修を考えていましたが、26日に小学校での自主公開学習検討会があり、そこに中学校の先生方も集まるということを伺い、木島平小学校への訪問となりました。授業が始まり、まず1年生の教室に足を踏み入れましたが、そこで私が目にしたものは…。わずか6歳の子ども達の集う教室とは思えないような、すべての子どもが集中して学習に取り組んでいる様子です。とても元気のいい1年生らしい挨拶から始まって、誰一人として学ぶことから逃げていない教室、そして6歳の子どもが課題に対してペアで真剣に学び合う様子、友だちの発言に対して耳を傾けて傾聴する姿、その後、子ども達からつぶやく声が聞こえたかと思うと、次々と発言が繋がっていき授業がどんどん進んでく。その間、先生は座って子どもの目線で、子ども達の支援を、静かにゆっくりとした口調で、決して前面に出ることなく行っている。他学年の教室でも同様の風景が目に飛び込んできましたが、私にとっては大変な驚きであると同時に、小学校で育ったこの子ども達を中学校も同じスタンスで、共通の目標をもって育てたら布佐の子ども達も…と改めて思った次第です。

 途中、木島平村教育長や小中学校の校長先生とお話しさせていただく時間もとれましたが、布佐中学校区の「協働的な学び」と小中一貫教育、並びに地域との連携について、いろいろな観点からのアドバイスと励ましの言葉をいただきました。余談になりますが、私は地元のケーブルテレビから取材を受けて、上記のような感想を述べてきました。

 今回、お世話になった先生方には、今後ともご指導いただくようお願いをしてきましたが、それまでにこの研修で学んできたことを本校にも取り入れ、子ども達の健やかな成長と学力向上を図るとともに、小中一貫教育の推進に向けて着実に歩んでいくことを改めて決意した1日となりました。

 

※授業の様子等については「布佐中学校区小中一貫教育」のページに 
 アップします。

平成27年度・祭りの世界大会

 昨年度に続き、布佐の祭り(竹内神社例大祭)に参加し、その盛大さに改めて度肝を抜かれました。このすごい祭り(本校職員は「祭りの世界大会」と呼んでいます)を3日間連続で、しかも毎年実施しているという布佐の伝統と各地区のみなさんの熱い心意気には本当に頭が下がる思いです。

 そんな祭りの中で、小学生が一生懸命に子ども神輿を担いでいる姿がとても微笑ましく、見ていて思わず応援したくなりました。また、中学生にも活躍の場がところどころにあり、式典では巫女さんとして卒業生を含む女子生徒が4名、彼女たちは履きなれない下駄で、暑い中、ずっと神輿の後をついて歩いていました。他にも大人の神輿を担いだ男子生徒、地区の山車を懸命に引っ張っていた生徒、子ども神輿の世話役をしていた生徒、そして郷土芸能の生徒たちは、3日間にわたって祭りを盛り上げる大切な役割を果たすとともに、市役所・我孫子の魅力発信室の取材を受け、インターネット中継による演奏やインタビューにも堂々と応じていました。最終日、式典の際の演奏も実に見事であったと思います。

 というように、この3日間にわたって、学校では目にすることのできない生徒たちの姿・表情・活躍ぶりを見ることができるのは、私にとっても大きな収穫です。生徒たちの地域貢献を改めて讃えてあげたいと思っています。

 この300年にわたる伝統を、この生徒たちがしっかりと引き継ぎ、将来、布佐のまちの発展に貢献できる人材としてたくましく育っていくよう、学校としても全力を尽くしていかなくては…という思いを強くもった3日間でした。

※クリックしてご覧ください
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2年生就職体験学習の成果

 体育祭代休明けの16日()~18日()、2年生の就職体験学習を実施しました。布佐地域を始めとして、全部で30前後の公的機関や事業所様に生徒を受け入れていただきました。お忙しい中、生徒のためにご指導・ご協力をいただいたことに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

 期間中、私も各職場を訪問して生徒の様子を見させていただきましたが、どこに行っても、業務に支障が出ていることなど一言もなく、「逆に助かっています」「挨拶がしっかりできて意欲もありますね」といったお褒めの言葉をいただきました。なかには、「布佐中できめ細かく指導しているハローワーク方式の成果ですね」という声もいくつかありました。求人広告の作成等、事業所様に多大なるご協力をいただき、指導にも時間と手間はかかり(エントリーシートのチェックや所長面接等)ますが、「布佐中が継続して取り組んでいるキャリア教育の方向性が間違っていない」ということを裏付けるありがたい言葉だと思っています。

 この3日間の体験を通して生徒たちが学んだり考えたりしたことは、学校の中だけでは決して得ることのできない教育効果をもたらし、生徒たちの成長の糧となって今後に返ってくると信じています。

 今後とも布佐中の生徒たちを地域から見守っていただくと同時に、来年度の就職体験も含め、学校への変わらぬご支援をお願い致します。

 

 ※学習中の生徒の様子は、後日「生徒の活動」のページに掲載しま
  す。

感動の第69回体育祭

 13日()、布佐中学校第69回体育祭が大成功のうちに幕を閉じました。生徒たちは競技に、応援に、係活動に全力で取り組み、早朝からフィナーレまで声援を送っていただいた来賓のみなさんや地域の方々、家族、そして我々職員を笑顔にし、感動とともに元気をプレゼントしてくれました。本当に充実した1日であったと思います。

雨、雨、雨と天候に恵まれない練習期間でしたが、生徒たちはそんな悪条件の中、できることを本当に精一杯、全力で頑張りました。金曜日に雨があがってめてグラウンドで練習できましたか、とても初めてとは思えない完成度の高さに驚いたほどです。この天候不順による体育祭の順延で、関係者のみなさまに多大なご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申しあげます。

 すべての競技についてのコメントは書けませんが、とにかく生徒たちの一生懸命さが伝わった体育祭でした。男子組体操では、昨年度より一段低くしたピラミッドに、生徒たちにも意地があり「何が何でも成功させる」という気持ちが前面に溢れ、気合いと大きな掛け声の中、見事に完成、周囲の人たちを感動の渦に巻き込みました。女子のダンスは、練習のときよりもはるかに素晴らしい出来でした。ダンス自体のレベルも上がっていましたが、何よりも演技をしながら一人ひとりの生徒が輝くような笑顔で、全力で楽しみながら踊っている様子が伝わってきました。演技終了後、朝礼台の前にカメラを持って集まった人の多さが、ダンスの大成功を象徴していたように思います。そして各色の応援、応援団中心に、よくここまで全校生徒の心を掴んでまとめあげることができたと感心しています。閉会式の結果発表では競技優勝白組・応援賞赤組ということで、それぞれの賞に歓喜の声と感動の涙があり、終了後には両方の組が一緒になってお互いの健闘を讃えあう微笑ましい時間が流れました。

 そして、地域の方々やPTAを始めとした保護者のみなさんのご協力があってこそ、この体育祭の大成功があるということを改めて実感しています。グラウンドには自治会等からお借りしたテントがいくつも並び、積極的にお手伝いただいた多くのみなさんのおかげで、準備も片付けも「あっ」という間に終えることができました。本当にありがたく感謝してもしきれない思いです。また、当日を含めた三日間、マイクを通しての大きな声や大音量の音楽でご迷惑をおかけした学校近隣のみなさんにお詫びするとともに、温かいご理解とご協力に対して改めて御礼申し上げます。

 この体育祭で学んだことを糧に、生徒のさらなる成長を期して、我々教職員も今後の教育活動に精一杯取り組んでいきたいと決意を新たにしています。今後とも学校へのご協力・ご支援をお願いして体育祭の報告とさせていただきます。

 

※体育祭の様子(写真)は、後日「生徒の活動」のページに掲載いたし 
 ます。

図書ボランティアの活動が始まります

 9日()、夏休みに続いて、本校図書ボランティア打ち合わせ会を実施しました。強い雨が降る中、20名ほどの地域の方にご参会いただきました。人数の多さや一人ひとりの言葉の中に、子ども達に対する地域の熱い思いが感じられてとてもうれしかったです。

 新聞等でも大きく報道されましたが、8月下旬に全国学力・学習状況調査の結果が学校にも届き、活用型学力の向上や家庭学習への取り組みがよくなったことなど、昨年度より改善した項目が多く見られた(分析の詳細は後日お知らせ致します)反面で、質問紙調査で読書に関係する項目への回答が好ましくない傾向にあったのが残念でした。

 そんなこともあり、図書ボランティアの方たちに活躍していただき、図書室の利用状況を改善することは本校の大きな課題です。打ち合わせ会では、まずは図書ボランティアとしての仕事に少しずつ慣れていただき徐々に活動を拡大、様々な意見やアイデアを出しながら本好きの子ども達を増やしていこうという方向で話し合いが進みました。私たち教職員も授業での調べ学習に積極的に図書を活用するよう工夫しているところです。

 同時に、図書室の蔵書管理や検索、貸し出し・返却などをスムーズに行えるよう、蔵書のデータをシステムに入力する作業も行っていただきます。まだ時間はかかりそうですが、近い将来、布佐中学校の図書室が今までとは様相を一変し、本好きの生徒たちがたくさん集う場となっていることを期待したいと思います。