校長室

2018年3月の記事一覧

旧井上家住宅にて!

 17日()、相島新田の旧井上家住宅の茶室で、本校布佐タイム茶道講座でご指導いただいている先生方が中心となって運営する茶会が開催されました。

 旧井上家住宅は、手賀沼干拓の歴史と江戸時代の名主邸の面影を残すなど、我孫子の歴史を語るうえでも非常に貴重な建造物であり、普段は家屋の中には立ち入ることができない文化財です。1ヶ月ほど前にはBS朝日の名家100選という番組でも1時間ほどの特集が放映されていました。

 そんな貴重な文化財を利用して、我孫子東高校の茶道部の体験実習を兼ねて開催された茶会に、本校の茶道講座の生徒たちも招かれて参加したわけです。午前中2回、午後2回のお点前でしたが、午前中は市長、午後は教育長も忙しいスケジュールの合間をぬって参加されました。生徒たちは大勢のお客様を前に緊張した面持ちこそ見られたものの、講座で学んだ作法をしっかりと思い出し、(本校卒業生を含む)東高校の生徒たちと協力してお客様をもてなしたり、自らもお茶をいただいていました。

学校外での本格的な茶道体験をさせていただいた先生方に改めて感謝するとともに、来年度の布佐タイムがとても楽しみになった1日でした。
 
    

     

第71回卒業証書授与式

 13日()、第71回卒業証書授与式が、教育委員さんを始めとした何と51名もの来賓のみなさんにご臨席いただき、保護者や多くの地域の方々が見守る中、盛大に挙行することができました。
 2時間を超える長い時間でしたが、卒業生・在校生ともに生徒たちの式に臨む姿勢や態度は大変にすばらしく、終わって退場後、来賓のみなさまからも「今年もまた感動しました」など、口々にお褒めの言葉をいただきました。

 106名の卒業生は、証書授与のときの返事・巣立ちの言葉・歌(仰げば尊し・さくら)と3年間の精一杯の思いと感謝を込めて表現し、その一生懸命な姿・成長した姿に思わず目頭が熱くなってしまいました。私が赴任して2年目に入学した生徒たちであり、3年間をともに過ごした思い出が甦り、こみ上げてくるものもあったのだと思います。

 1・2年生も同様に素晴らしい送別の言葉と歌(ジュピター)で、卒業生への感謝の思いと別れの気持ちを表現しました。その見事な姿に、両学年ともにこの1年間の成長と進級に値する力がついたことを確信しました。

 卒業生はこの後、それぞれの進路先へ巣立っていきますが、ここに至るまで本当に多くの地域のみなさんに愛され、支えられたからこそ、今の成長した姿があります。式の中でも御礼の言葉を述べさせていただきましたが、改めて学校、そして卒業生一人ひとりになり代わって御礼申し上げます。「本当にありがとうございました」

「鎮魂竹宵の集い」から

 東日本大震災の被災者の霊を悼み、復興への思いを多くの人々で共有する「鎮魂竹宵の集い」が、10日()・11日()とショッピングセンター・エスパの駐車場で行われ、本校吹奏楽部が招かれて演奏をしました。

 毎年お招きいただいているのですが、特に今年は3.11という震災に襲われた日の、14:46という地震発生時刻の少し前に演奏が終わって、そのまま参加者全員で黙とうをするという、大変に光栄なプログラムの順番での演奏でした。

 演奏前に挨拶をされた市長さんからも、「震災のときに被災地に力をくれた布佐中の吹奏楽部は私の宝です」といううれしい言葉をいただきました。また、演奏の途中にはプロの声楽家お二人とコラボさせていただき、大勢のお客様に喜んでもらえたのではないかと思います。

布佐の地域を離れても市民のみなさんに愛され、このような大切なイベントで演奏させていただける本校の生徒たちは本当に幸せであり、このような貴重な経験を通して一人ひとりが確かに成長していることを強く思います。この後、トップページにアップした「春のコンサート」も開催しますので、どうぞ、たくさんのみなさんのご来場をお待ちしています。
 
    
     
     

語り部さんに学ぶ!「ふさカリキュラム」の集大成

 本校総合学習の要である「ふさカリキュラム」のまとめとして、語り部さんへの訪問を今年も6日()に実施しました。ふるさと布佐の歴史と文化を学び、布佐に対する愛着と誇りを身につけ、布佐の地に貢献できる人材を育てるための大切な取り組みです。また「ふさカリキュラム」は、小中学校で推進している小中一貫教育の柱として開発された布佐中学校区自慢のカリキュラムでもあります。

 当日は、それまでの事前学習で調べたそれぞれのテーマごとに、各自が自分自身の課題をもって、語り部さんの話をただ聴くだけの受け身な学習ではなく、課題解決に向けた能動的な学習となるように準備して出かけていきました。

 私が訪問させていただいたときの様子を見ても、後から職員や何人かの語り部さんに話を伺っても、語り部のみなさんの大変に熱の入ったお話に、生徒たちが真剣な表情で耳を傾けると同時に、調べてきたことを基にした積極的な質問が飛び交い、大変に有意義な時間が過ごせたということです。こんなに素晴らしい学習の時間が卒業前にとれる3年生の生徒たちは本当に幸せだと思います。ご協力いただいた語り部のみなさんには改めて御礼申し上げます。

 この学習をもとに、3年生たちは地域の未来への提言を一人ひとりが考えて「布佐カリキュラム」を閉じますが、どんな前向きな意見や考えが出てくるのか今から楽しみにしています。

        

感謝を込めて!3年生を送る会

 5日()、3年生を送る会が行われました。寒さが一段落した参観にはもってこいの体育館で、笑顔と感動に溢れる温かい時間があっという間に過ぎ去っていきました。ご来校いただいた地域・保護者のみなさまには、ご多忙の中、本当にありがとうございました。

 1年生の発表は、オリジナルの脚本で1年生らしくかわいらしい笑いあり、工夫ありの発表でした。3年間の授業や日常生活を描いた場面では、3年生は自分たちの3年間を振り返りながら、楽しげな表情で劇に集中していました。コマーシャルをもじった映像を創作してみんなを喜ばせるなど、手の込んだ場面もふんだんにありました。

 2年生の発表は、昨年同様にミュージカルの要素を採り入れた素晴らしい発表でした。耳の不自由な伴奏者を加えた合唱団の葛藤とそれが原因の仲間割れ、幾多の試練を乗り越えて全員の心が一つになるまでを描いた「夢を信じて」という劇を見事に演じました。重いテーマの中に笑いを採り入れたり、合唱の中で苦労して覚えた手話を交えるなど、見ている者の目を釘付けにしました。

何よりも、両学年ともに大道具・小道具・背景など、裏方も含めて学年生徒全員で取り組んだ様子が感じられ、1年間を通して本当によく成長したものだと改めて思いました。それぞれの学年の合唱も最高の出来であったと思います。この3年生を送る会の成功をステップとして新しい学年に進級する、その証を全校の前で堂々と宣言したように感じさせる半日だったと思います。

 最後に、3年生からの素晴らしい発表もありました。入試の真っ最中、ほとんど練習する時間が取れなかった中での発表でしたが、先生方への感謝の手紙、学年合唱での真剣な表情からは、この送る会へのお礼だけでなく、今までお世話になった多くの人たちへ心を込めた感謝の発表であったと感じ取れました。

そして、これらの発表を支えた生徒会の幕間、「よくぞここまで」と思わせるほど手の込んだ、そしてよく考え工夫された創作映像は、会場で見ている人全員を笑いと驚きの渦に巻き込んでいきました。放課後遅くまで残り、手間暇かけて作った幕間の発表に加え、ここまでの企画・運営、入念な準備をしてきた生徒会役員のメンバーに敬意を払うとともに、改めてお礼を言いたいと思っています。
 
    
※3年生を送る会の様子(写真)については、別途「生徒の活動」のページ
 にアップします。