校長室

斜めの関係で子どもを育てる

 布佐中学校では、地域の方を始めとしたたくさんの大人と触れ合う中で、コミュニケーション能力を高めたり、社会性を育みながら「生きる力」をつけていきたいと考えています。これは、家庭での親と子、学校での先生と生徒という縦の関係と友達・仲間という横の関係だけでなく、地域や第三者の大人という斜めの関係を意図的に加え、より強固な体制でしっかりと子どもを育てていきたいという発想です。
 16日(金)に総合学習の一環である本校の「布佐タイム」がスタートしました。これは、生徒が自らの興味・関心に基づいた課題を設定・選択し、思考し探究しながら解決し、表現していく過程を通して学校教育目標である「自主」と「共生」を実現しようとするものです。教員だけでは成立し得ないこの学習には、全部で12ある講座に地域の方を始めとした30名前後のみなさんにご協力いただいており、これから実施される「布佐カリキュラム」についても同様で多くの斜めの関係に支えられて実現できていることを改めて実感します。
 また9月に行われる「就職体験」に向け、現在、地元を始めとした多くの事業所様に依頼に伺っているところですが、これも大変好意的かつ積極的に受け入れOKの回答をいただいています。ここでもキャリア教育そのもののねらいに加え、斜めの関係を活かした教育活動が展開できると感謝しています。
 さらに、近日中に学校内に「地域ルーム」を開設し、ここを学校支援地域本部の拠点としながら、多くの学校支援ボランティアや大人の目で生徒を見守り、育てていきたいと考えています。詳細は後日、学校だより等で連絡させていただきますが、多くの皆様のご理解とご協力をいただければ…と思っています。よろしくお願い致します。