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12月10日(月)、今年度2回目の小中一貫運営協議会が開かれました。多忙な師走、しかも平日の午前中での開催でしたが、所用で欠席の方1名を除きほとんどの委員のみなさんにご参加いただきました。
1回目は学校からの報告事項がほとんどで、最後に委員のみなさんの感想や意見を一人ずつ発言していただくような会となってしまいましたが、今回は多くの方々から議題に対しての意見や情報提供をしていただき、大変に有意義な会となりました。詳細は後日、議事録をホームページ上にアップしますが、主に話し合われたのは通学路の安全とこれからの防犯対策、小中一貫の日について、小中一貫を含めた2学期の各校の様子などです。
社会に開かれた教育課程という理念のもと、新たな教育改革の波が押し寄せている学校現場です。「よりよい学校教育を通してよりよい社会(地域)を創っていく」、そのためには「学校・家庭・地域の三者が総ぐるみとなって布佐の子どもたちを育てていく」。既に教育ミニ集会などで確認し合っているこの考え方が、いよいよ本格的なものになりそうだという予感と期待を感じさせる会でした。
今年度で3年目となりますが、小中一貫教育の取り組みの一つとして小学校6年生の中学校登校を実施しました。今年度は6月8日(金)に続いて9月20日(木)が2回目の実施でした。今回は布佐中学校区の小中一貫教育に学ぶという目的で、静岡県沼津市から視察者が5名来校され、子ども達の様子をご覧いただくと同時に、私たちが実践している一貫教育の目的、概要、成果と課題などについて説明をさせていただきました。市内はもちろん、県内でも稀有であるこの取り組み、給食の関係等もあって半日単位の実施しかできないのが残念ですが、将来は週に1日、毎週○曜日は6年生は中学校へ登校する日となるような構想も描いているところです。
口で言うのは簡単ですが、これを実現するとなるとやはり大変な準備と労力が必要です。それにも関わらず実施に踏み切ったのは、子ども達にもかんたんに説明しましたが
①布佐小と布佐南小の児童の交流の場を増やして仲良くなって中学校に入学してほしい。
②中学生との交流や施設・設備に慣れることで中学校生活への不安を少しでも解消して小から中への接続を滑らかにしたい。
という目的とともに、次のような効果が得られることを確信しているからです。
①6年生が中学校に登校して専門性をもった中学校教員の授業を受けることで学力の向上に資するとともに、新学習指導要領の英語の教科化等への対応にもなる。
②英語と体育(今回、中学校教員が実施した授業)に限らず、いろいろな教科で小中の教職員の協働ができ、6年生での教科担任制にも道が開ける。
③教職員の専門性を活かしたり小中の教職員が協働することによって、児童生徒のためはもちろん、教職員にも大きなメリットがある。
昨年度に実施した後の(現中学1年生の)感想は、「楽しかった」「他の小学校の子と初め
て話せてよかった」「また中学校に来たい」といった答えがほぼ全員の児童から聞かれる、もしくはアンケート用紙に記入されていました。
これを2回、3回…と継続し、さらに終日できるようにするためには、朝、登校してくる小学校の児童、特に距離が長くなる南小児童の安全確保のために地域の見守りをお願いしたり、前述した給食の問題を解決したり、部活動まで参加する場合の帰宅時間等々、しっかりと考えて解決していかなくてはならないことが山積みです。
しかしながら、「学校・保護者・地域が協働し、総ぐるみで子どもたちを育て、学校と街を創造する地域の小中一貫・ふさ学園」では、これらの課題を解決して子ども達の健やかな成長に向けて一致団結して取り組んでいくことができると信じています。
保護者・地域のみなさまには6年生の中学校登校という、この取り組みへのご理解とご協力、今後のご支援をよろしくお願い致します。
8月22日(水)、布佐小・布佐南小・布佐中の3校教職員が中学校に集まり、本年度2回目となる全体の合同研修会を実施しました。
1回目は布佐中学校区小中一貫教育の目的・その理念や方法について学び合いましたが、今回は小中一貫の柱である「活動と協同のある学び合いの授業」、その授業における教員の役割、すなわち、生徒の主体的な学びを実現していくためのファシリテーターとしての教員のスキルを向上させるための研修です。
国際ファシリテーション協会から4名の講師の先生にご来校いただき、グループでのアイスブレイクから始まっていくつかワークを通して深く学んだとても有意義な“あっ”という間の3時間でした。
この研修を2学期以降の実践に活かし、この後計画されている小中間の相互授業参観や校内研究会への相互参加によってますます私たち職員の授業力を向上させながら、生徒の学力向上をめざしていきたいと思います。
7月19日(木)、今年度初めて、そして委員のみなさんが新しくなって初めての小中一貫運営協議会を開催しました。
新しい委員のみなさんには一人ひとり委嘱状をお渡しして、これから2年間の布佐中学校区小中3校への支援と助言をお願いしました。また、今回初めての委員という方も多いことから、改めて布佐中学校区小中一貫教育の概要とその理念について説明させていただきました。布佐中学校区で行っている小中一貫教育について理解を深めていただき、ぜひ新たな視点から見えてくる課題等について提言していただければ幸いです。この日の会議の中からも、「小中学校が一貫教育に取り組んでいるわけだから、各小中学校のPTAも連携を深めるべきではないか」とか「この会の委員にも日頃の授業等、積極的に公開しないと生徒の様子もわからない」といった貴重、かつ前向きなご意見をいただきました。
将来のコミュニティ・スクールにも繋げていく大切な協議会であると同時に、学校・家庭・地域が総ぐるみで布佐の子ども達を育てていくための要となる協議会です。「みんなで創る地域の小中一貫・ふさ学園」に向けて、さらに有意義な取り組みとなるよう考えていきたいと思います。
※この協議会の議事録を以下に掲載します。クリックしてご覧ください。
H30・第1回小中一貫運営協議会議事録.doc
布佐中学校区小中一貫教育について
今までアップしていたページが削除されてしまいましたので、改めて平成30年度の計画をアップさせていただきます。
Ⅰ、布佐中学校区小中一貫教育の概要(抜粋)
学年始め保護者会資料(小中一貫教育について).jtd
→クリックしてご覧ください
Ⅱ、布佐中学校区小中一貫教育の理念(詳細)
小中一貫教育の理念&30年度の課題(経営計画用).jtd
→クリックしてご覧ください
Ⅲ、布佐中学校区小中一貫教育グランドデザイン
8日(金)、小中一貫教育の一環として、今年度も1回目の6年生の中学校登校を実施しました。中学校は林間学校中で2年生不在のためにやや寂しい感がありましたが、小学生たちは緊張した面持ちではあるものの、元気に初めての体験の時間を過ごしました。この日は中学校の授業・施設見学に続いて小・小交流を目的としてレクを行い布佐小・南小の子ども達も仲良く活動していました。最後の集会では、(中学)1年生の生徒代表から、昨年度のことを思い出しながらの経験談が語られましたが、小学生たちは彼らの成長した立派な姿に驚いていたようです。第2回目は9月20日(木)、中学生との交流授業も計画しています。